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舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。
なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があるらしい。その名は “書楼弔堂(しょろうとむらいどう)”。
思想の変節を非難された徳富蘇峰、探偵小説を書く以前の岡本綺堂、学生時代の竹久夢二……。そこには、迷える者達が、己の一冊を求め“探書”に訪れる。
「扠(さて)、本日はどのようなご本をご所望でしょう――」
日露戦争の足音が聞こえる激動の時代に、本と人との繋がりを見つめなおす。
約6年ぶり、待望のシリーズ第3弾!
【目次】探書拾参 史乗
探書拾肆 統御
探書拾伍 滑稽
探書拾陸 幽冥
探書拾漆 予兆
探書拾捌 改良
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2024年01月03日
今回も有名人が続々と登場!(o゚Д゚ノ)ノ訳ありな雰囲気が漂う甘酒屋の爺と利吉(常連客?)の掛け合いから始まり、本を求める客(←これが有名人)を爺が弔堂へ案内するというパターンが怪し過ぎて好き(* ̄∇ ̄*)そして最後には爺の正体が明らかに!(;゜0゜)弔堂の主人と小僧は全然年をとっていなさそうだから...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月30日
その時代の著名人物が
その時代の町を歩き
その時代の事件に出遭い
その時代の風に吹かれる
…
この懐かしい感じは
そうだ!
「坊ちゃんの時代」(関川夏生・谷口ジロー)を
読んでいた時だ
と 確か「弔堂シリーズ」1,2の時も思ったのでした
今回は、
個人的に「探書拾伍(第五章)」の
宮武外骨さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月07日
やはり面白い。なんといっても京極夏彦。
6年間待っていたことになるのだな、待つことすら忘れるほどの長さだったようにも思う。しかし、読めばわかる。この質感、緻密な展開、この本を6年間で提供してくれたことに畏怖を覚える。ありがたいことだ。
読み終えて、さらに次を読みたくなる。それは仕方のないことだ。この...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月22日
面白かった!!!弔堂で私の一冊を買いたい!
今回、装丁がビアズリーのヨハネとサロメ、高校時代に傾倒したので個人的にたまりませんな。さらにストーリーにちらと出てくる野鳥に合わせ、挿絵は毛利梅園『梅園禽譜』、非常に素晴らしいチョイスだと思います。
前作と同じく、主役は本、今回のワキは弥蔵(偽名)とおまけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月12日
「姑獲鳥の夏」からの京極フリーク…いや推し。
江戸から明治の景色が見えるような。
時代観が本当に秀逸で、かと言って難しすぎず、読ませる!
知ってる名前のオンパレードでフィクションと現実の眩暈が…
まあ、「知ったことではない」のです。笑
手にとってから「コレ、シリーズ三弾じゃん!」
…泣く泣く逆読み...続きを読む
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