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Posted by ブクログ
単行本は三分冊だったのが、文庫では合本でも出た。そうこなくっちゃ。
1960年代の映画『妖怪百物語』とか『妖怪大戦争』へのオマージュかと思われたが、それなら子役時代の神木隆之介くん主演の2005年の映画『妖怪大戦争』で、京極夏彦も企画にかんでいる(妖怪として登場もしている)のでもう済ませてあるはず。それではこれは何か。
「虚実」とあるように、実在の人物と創作の人物がないまぜに登場する。とはいえ、評者は特に妖怪ファンというわけでもないので、登場する妖怪系や怪談系のライターたちがどこまで実在なのかよくわからない。もちろん水木しげる「大先生」は知っている。舞台の重鎮を締める天皇陛下みたいな役回りだ。たぶん執筆時にはご存命だったが、刊行時には文字通り鬼籍に入ってしまった。冒頭、榎木津なる青年が登場し、例の推理しない名探偵も登場するのかと思いきや、中禅寺とか京極作品の登場人物が一緒に活躍するというわけではない。
2005年の映画『妖怪大戦争』と同様、加藤保憲が日本を滅ぼそうと策をめぐらし、そして妖怪たちが姿を現して社会は混乱に陥るといったストーリーなのだが……
だんだん世論が厄介な妖怪を根絶やしにしようという方向に行って、何だか暮らしにくい世の中になって、これって安倍政権下の現代日本を皮肉っているようにも読める。
京極夏彦は「序」「破」「急」の「破」になるまで登場しない。登場するや、不思議なことなど何もない、妖怪など存在しないと、まあ「京極堂」中禅寺秋彦のようなことを宣うのだが、この小説はそういう小説である。妖怪関係者総出演のアヴェンジャーズみたいなノリだが、誰も特殊能力など持たないので、魔人加藤に対抗できるわけがない。だいたい妖怪関係者はバカであるバカであると繰り返されるので、ばかぢからならぬバカ力が何か役に立つのだろうと思うが、それはお楽しみ。
Posted by ブクログ
日本を滅ぼすには、妖怪を滅ぼせばいい?
その目論見に、妖怪馬鹿たちが立ち上がるーーーのか??
虚実が混じり合って、何が嘘で何が実やら…妖怪大好きな人にぜひ読んでほしい、京極節満載の物語。
*
好きだなー、このお話。ところどころクスクス笑いながら、極太本を楽しく読み終えた。
あの人が!あの人も!?(大好き小松和彦さんも!)
で、あのキャラが!!
と、実在のヒトたちがたくさん出演している。人気キャラクターも出てくる終盤は、まぁ笑った。
読後は祭りの終わりの一抹の寂しさ…水木しげるさんが亡くなっている今だから、一層寂しく感じる。
*
余裕や遊びがないと、生きるのは難しい。
日本人が古くから、人生をどれだけ楽しみながら生きてきたかを知る物語でもあった。
Posted by ブクログ
日本から霊などがいなくなり、妖怪が人々の目に見えるようになるお話
「この世に不思議な事など何もない」と言い、実物の妖怪を出してこなかった京極夏彦がとうとう人の目に見える形で妖怪を登場させるというのに驚く
豆富小僧は妖怪として登場してたけど、そんな概念としての存在ではなく、デジタルデータすら書き換えて映像記録にも残る
妖怪が見えるようになるカラクリに関してはキーアイテムの存在こそフィクションだけど、理屈としてはまぁ妥当なものなのかな?
ただまぁ、最後まで読めばいつも通りなんだけどね
やってくれるぜ京極……
作家さん達が実際の名前で登場するし、妖怪だけでなくフィクションのキャラクターが色々出てくるので、版権的に忠実な映像化は絶対に無理ではなかろうか
こんだけ分厚いのの殆どはバカな会話
一般人にはわからない細かいネタが散りばめられているんだろうけど、僕レベルでは10分の1もわかってないんだろうな
そんなバカな会話が繰り広げられているのにもストーリー上の理由があるようだけど、やはり冗長だよなぁ
豆富小僧が出てきたあたりで、「実は豆富小僧の続編?」とか思ったけど違った
榎木津礼二郎が叔父とかって設定のようだけど
木場の方も架空のキャラなのか?実在の人?
毎日少しずつ読み進めて、終わるのに10日かかった
普通の本の4、5冊分はあるなぁ
他にもまだ読んでない京極の本が棚にあるけど、しばらくはお休みしとこうかな
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