無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
京極夏彦さん久しぶりに読んだけど、文章良すぎる…。文章がページを跨がないようにしていると聞いたことがあったけど、それが効果的なのか、ノイズに引っかかることなく話が入ってくるから読んでいて楽しかった。
各登場人物の解像度がめちゃくちゃ高い。なんか嫌なやつの喋り方、ヒステリーな喋り方が「あるある」過ぎて、ムカつきながら読みました。最高!
色々な人物に話を聞きに行くケンヤだけど、誰もアサミのことを分かっていなかった。自分の都合の良いようにアサミを見て、扱っていただけだった。
けど、アサミみたいに如何様にも態度と気持ちを順応させれる人っているよね。
アサミもケンヤも、人間味がなくて怖かった。
Posted by ブクログ
私の語彙力でどれだけ言葉を尽くしても、何もかも軽くなりそうで何て言っていいかわからない。
ただ、もう、続きが気になって気になって、1日で全部読み切ってしまった。
私の読書タイムは大抵職場のお昼休みで、毎日20分程度でちょこちょこ読み進めるので、そこそこ異例のことだった。
これをミステリと言われるのはなんだか違和感があるな。じゃあ何だと言われても何も思いつかないんだけど、心理小説ってことになるんだろうか。
面白いっていうのとは違うような、でもめちゃめちゃ面白かったような。。
京極夏彦作品を読むのはこれが初めてだったが、あんなクセ強おじさんの書く小説なんてどれだけクセ強だろうかと身構えていたのに、まさかこんなに読みやすい文章だとは思いもよらなかった。
京極夏彦初めて読みたいって人がいたらきっとこれを勧めよう。感想は出てこないかもしれないけど、きっとページをめくる手は止まらないだろう。私のように。
Posted by ブクログ
ケンヤが「死ねばいいのに」と言いたい気持ちはわからないでもない。「じゃ殺してくれ」と言われたらどうするのだろう。まぁそんな話ではないけれど。
たとえば、京極堂シリーズとか巷説百物語シリーズなど、作者の長い薀蓄や、初めてお目にかかるような妖怪変化についての熱い興味や知識に出会っていると、今回のような、ダイレクトに発射されたような題名にショックを受ける。
これはどうにかして読まねばならない、でも、もしかしてこれまでのイメージが。
どんなイメージかといわれても困るけれど。シリーズのほかには「嗤う伊エ門」しか読んでないけど。
でもファンであってよかった。実に面白かった。
何気なく過ごしている日常の、隠れた深い心の底をあからさまに見せられるような作品だった。
話はそれるが、いつかテレビで言っていたが、大阪人の喧嘩で一番恐ろしいのは、相手が平静な態度で「それから」という時だと。
手も出さず、大声も出さず、「それから」「それから」という。
「舐めとんのかぁ」「それから」「殴ったろか」「それから」
果てしなく突っ込まれ、振り上げた手を一度は振り下ろしても、二度目は空しくなるような問いかけ。
それからって?ええと?と自問し始めたりする。振りかざしたこぶしがいつの間にか喧嘩の原因よりも言葉の迷路に振り下ろすことになりそう。ということで。
そういったような物語なので、これも一気読み。
独り暮らしの亜佐美という女が殺された、首を絞められていたので殺人事件だった。部屋は荒らされてもいなくて、抵抗して暴れた様子も無い。警察は手詰まりだった。
ケンヤという若者が、アサミについて知りたいとあちこち訪ねていた。
一人目はまずアサミの上司から始まって6人目で終わる。ただ彼はアサミとはどんな女だったのかだけを知りたがっている。
アサミ死にましたよねー
亜佐美が死んだのはショックだったなーと。
だから、どうだと言うんだ。
「俺別に悪気ねぇし、でもこういう人なんすよ自分。あんたのこと責めてる訳じゃねぇすよ。ただ、話聞きたいって言っただけですから。そんなにいやならいいっすよ」
と言い、また、彼の自己紹介風で言えば
「好きなこととかねぇし。有名になりてぇとか金欲しいとか思わねぇし。人と比べてどうとか、そういうのもねぇし」
「俺、頭悪いしもの知らねぇし、」というようなことをいいながら質問する。
二人目は、隣の部屋の女、同じ派遣先で働いたこともあるという。彼女はアサミはいい子でもてていた、という話をする。
三人目は、ヤクザで。
母親が借金のかたに20万でおれの兄貴に売り、10万で買った。アサミは俺の持ち物だった、DVといわれてもいいが殴ったときも、この暮らしがアサミは幸せだといっていたという。
四人目は母親で、まずまず裕福な家庭で育ったが、20歳で妊娠して出産、子供のアサミは母親が育てた。懐いて可愛い、いい子だったという。
五人目は担当警察官。
マズいんすかね。尋き回んのは…
「だって不謹慎だろうよ。娘さん殺害された家に行って、見ず知らずの君が殺された娘さんのこと根掘り葉掘り訊いたりしたら…
怒るだろう。それでなくたって哀しいのに、殺人だぞ、しかも未解決だ。怒られなかったか。」
と正攻法で言いきかすが
「何度言ったらわかってくれるすか。俺、頭悪ィし態度悪いしもの知らねーし、学歴も免許もねーし、学習もあんまりしねーから、まず採用されねーし、されてもすぐクビになるんすよ。客と顔見知りになる程、耐久性ねーってか」
「なら何だ」
「だから友達っすよ」 云々
とストレートこの上ない質問がつづいているうちに、聞かれた方は関係の無い自分の不満を話したくなるような雲行きで、とうとう日ごろの鬱憤までしゃべりだす。
どの人も、アサミの話から愚痴になり、現実は自分の思い通りにいかないものだという、そこでついに、ケンヤは切れてというか呆れて、それなら
死ねばいいのに
といってしまう。
六人目がキーマンで、質問を受けるケンヤのその後の生き方になる。
そうだったのかと。
人って知ってみれば謎だらけ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
少年・青年マンガ
小説・文芸