エレナ フェッランテの作品一覧

「エレナ フェッランテ」の「ナポリの物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • リラとわたし ナポリの物語1
    4.0
    1~4巻2,310~3,300円 (税込)
    本好きで真面目なエレナと、天才的な頭脳を持つ反抗児リラ。十歳で出会ったふたりは、惹かれあい、反発しあいながらも、変わりゆく1950年代のナポリで成長していく。ジュンパ・ラヒリをはじめとする多数の有名作家・書評家を熱狂させた波瀾万丈な友情の物語!

ユーザーレビュー

  • 失われた女の子 ナポリの物語4

    Posted by ブクログ

    小説としてここまで客観的な視点が入らない物語も中々無いのではないか。
    作中はエレナが自分とリラの人生を一から振り返り、書き連ねている形のため、全巻通してエレナの心情や苦悩、空想も含め全て赤裸々に語られていた。
    2人の波瀾万丈な人生を描いてはいるが、客観的に語られていればここまで惹きつけられる内容にならなかったと感じた。
    エレナの細部にまで渡る心情の描写、最後の最後まで囚われたかのように自身とリラを比較し続けてしまう想いが綴られてこその魅力になっている。

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    2025年03月15日
  • 逃れる者と留まる者 ナポリの物語3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エレナはナポリを離れ結婚生活を始めるが、思い描いていた結婚生活を送ることができずにいた。そこで何十年も思い続けているニーノとの再会を果たす。国内の情勢の変化に伴い混沌とした環境で苦しむリラを支え、自らの著作活動も進まず、夫への愛情も見失い、子育てにも苦しむエレナはニーノと愛人関係に落ちてしまう。家族との訣別を決心しニーノと旅行に出かけるシーンで今回は幕を閉じるが、エレナとリラの人生はどのような顛末を迎えるのか。最終巻も楽しみにしたい。
    かつて暮らした街から逃れてもなおリラの幻想からは逃れられず、どれだけリラから離れようとしても節目節目でエレナの前に立ちはだかるリラ、死んでくれとまで願うほど憎む

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    2025年02月26日
  • 失われた女の子 ナポリの物語4

    Posted by ブクログ

    HBOでドラマ化もされたイタリアのベストセラー、ナポリの物語全4巻。とにかくはちゃめちゃに長い本なのだがあらゆる時間を削っても読ませるドライブがある。貧困と暴力にまみれたナポリのある地区。幼馴染みの女の子二人の幼少期から60年以上に渡る愛憎の物語。

    このお話は主人公のレヌーとリラの友情物語として紹介されることが多いようだけど、ただの友情物語では終わらず、猟奇的な「地区」に翻弄され縛り付けられる人間たちを群像劇的に描いた物語として読んだ。
    主人公はレヌーでありリラであるけれど、同じ地区に暮らす女たちの物語であり、ソラーラ兄弟の物語でもある。

    地区での日常が書かれる中に、イタリアならではの家族

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    2021年05月25日
  • 失われた女の子 ナポリの物語4

    Posted by ブクログ

    終わってしまった…読み終わったばかりでまだ咀嚼しきれていないけれど、とりあえず読みながら考えていたのは、これほど女性の友情をリアルに率直に描いた作品を読んだのは初めてかもということ。全く違う個性の他人同士がお互いに惹かれ合い、気が合い、友達になる。相手への共感や憧れ、好意、信頼だけでなく、相手には負けなくないという気持ちや嫉妬、反発もある関係。お互いに相手の全てを受け入れられるわけではなく、嫌悪感を持つところもあったりする。長い人生の中で親密な時もあれば離れる時もある。それでもお互いが唯一無二の存在である。とてもとても複雑な、一筋縄ではいかない関係。ある意味、恋愛関係よりも濃くて深いかもしれな

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    2020年07月01日
  • 失われた女の子 ナポリの物語4

    Posted by ブクログ

    いよいよ最終巻。1〜2巻の華やかな展開に比べ、3巻はフェミニズム、政治を中心に勝ち目のない絶望的な圧で喘ぐ2人にこちらも息ができなかった。4巻は2人の安定な暮らしの危うさとリナの脆さの秘密がちらりと見えてそして。読み終えてしまった。初めて「リラとわたし」を手に取って夢中でページを繰った、2人に出会えたあの日に戻れたらと思う。

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    2020年05月31日

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