あらすじ
本好きで真面目なエレナと、天才的な頭脳を持つ反抗児リラ。十歳で出会ったふたりは、惹かれあい、反発しあいながらも、変わりゆく1950年代のナポリで成長していく。ジュンパ・ラヒリをはじめとする多数の有名作家・書評家を熱狂させた波瀾万丈な友情の物語!
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Posted by ブクログ
NYTが選ぶ21世紀の100冊で1位。思春期に誰もが通る嫉妬や挫折、広い世界への憧れ。リラの頭脳とカリスマに「成瀬」を重ねて楽しい部分がある一方、子どもではどうしようもない地域や家族のしがらみが苦しい。続刊も積まねば!
Posted by ブクログ
分厚さに最初は怯んだものの、一気に読み終えてしまった。それくらい空気感が自然で、引き込まれる。リラとエレナの女の友情のゆらぎ、地縁や階級に縛られた人間関係。自分とは違う国、時代を生きているのに、自分の小中時代を思い出して重ねてしまった。それくらい感情がリアル。夢想しては現実を見つめて、リラと近づいては遠のいて…相反する感情のせめぎあい。周縁消滅-ズマルジナトゥラ-という感覚も、なんとなくわかる気がする。青春期、今までと見える世界が変わって、家族を全く違う他者として認識する感覚…。2巻以降でもこれについては触れられるのだろうか。まだまだ序盤なので、これからさらにこの世界観にトリップできるのが楽しみ。
Posted by ブクログ
孤高のリラと、そんな彼女をいつも追いかけてしまうエレナの友情の物語。4部作の1冊目。
ただただ周りに翻弄される幼少期から、諦めも含めて道を選択していく思春期までを描いている。
評判の割にどこから面白くなってくるんだろう、、と諦めそうになりつつも読んでいると、主人公達の不器用(でも、どこか自分にも経験があるよう)な毎日が、どう変化していくのか、段々のめり込んでしまった。
残り3冊を読み進めるには少し腰が重たいが、これからの展開が気になる。