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万寿子さんの庭
年齢差を超えた友情を描く、感涙の物語。 「あなたがお隣に引っ越してきてから、わたしの人生はまた乙女時代に戻ったかのような活況を取り戻しました」 竹本京子、20歳。右目の斜視にコンプレックスを抱く彼女が、就職を機に引っ越した先で、変わり者のおばあさん、杉田万寿子(ますこ)に出逢った。 万寿子からさまざまないやがらせを受け、怒り心頭の京子。しかし、このおかしなやりとりを通じて、意外にも2人の間に、友情ともいうべき感情が流れ始めるのだった。 半世紀の年齢差を超えた友情が、互いの人生に影響を与えていく様を温かな筆致で描く感涙の物語。 -
書き下ろしミステリー第3弾! 激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎
「書き下ろしミステリー第3弾!「激走─福岡国際マラソン 42.195キロの謎」の前編と後編が1冊にまとまって再登場! 2007年、師走。北京オリンピックを翌年に控え、その予選レースのひとつである「福岡国際マラソン」には、北京行きの切符をかけ、多くの選手が出場していた。夢のために走る者、名誉のために走る者、愛する者のために走る者、復讐のために走る者……。それぞれの思惑と過去の怨恨、複雑な事情が絡み合いながら、戦いの火蓋は切って落とされた。息もつかせぬ激しいデッドヒート。意地と意地のぶつかり合い。そして事件は起こった……。果たして、一着でゴールし、栄光をつかむのはいったい誰なのか……!?福岡国際マラソンを舞台にした臨場感あふれるレース展開とリアルな心理描写が魅力の小学館書き下ろしミステリー第3弾!単行本も好評発売中!! -
裁判官 三淵嘉子の生涯
2024年ドラマ主人公のモデル「三淵嘉子」。 日本史上、女性で初めて法曹の世界に飛び込んだ 彼女の人生を綴った長編小説。 嘉子は、明治大学専門部女子部で学び、日本初の女性弁護士の一人となる。 世間からも注目をされていたが、戦争に突入する時代に弁護士となった嘉子は、 活躍の場を得られないまま終戦を迎える。 戦争で全てを失った彼女に残されたのは、かつて学んだ法律の知識だけだった。 多くの困難を乗り越え、念願の裁判官に就任した嘉子と彼女を慕う仲間たちは、 苦境から抜け出せない人々を救うために、政治の力だけでは解決できない 問題に向き合っていく。 -
見えない階 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ2
江戸川乱歩賞作家・鏑木蓮が描く、京都を舞台にした純文学ミステリーのシリーズ第2弾。 人は誰しも、人生という「階(きざはし)」を歩いている。上っているのか、それとも下っているのか。そして、その先に待っているものは――。 「苦しんでいる人に寄り添う医師でありたい」という心療内科医・本宮慶太郎が、傷ついた人たちの心を癒しながら、事件を解決に導いていく。 京都・東山にある神社の階段下で、一人の男性の遺体が発見された。同じころ、京都で心療内科クリニックを開院している本宮慶太郎のもとに、あるセールスマンがやってくる。彼には家に引きこもって出てこない5歳上の姉がいた。近頃は会話も成り立たない姉のことを、意を決して慶太郎に相談するところから、運命の歯車が動き始める。悲しすぎる現実の中にも、どこか希望と温もりを感じさせるミステリー。 -
災祥
第9回小説現代長編新人賞を受賞した新進気鋭の作家による、史実とファンタジーが織り交ざった切なくも美しい明代末期の物語。 舞台の中心は中国・北京の紫禁城。泰昌元年(1620年)、皇帝の息子である朱由検(しゅ・ゆうけん)はある日、何者かに井戸へ突き落とされ生死を彷徨う。目を覚ました時、そこには見たことがない一人の女性が立っていた。しかし、初めて見るその女性は、この世の者ではないという。朱由検は、彼にしか見えず、敵か味方かもわからない謎の美女・懐允(かいいん)に次第に惹かれてゆく。 時は経ち、皇帝・崇禎帝(すうていてい)となった朱由検は政務に行き詰まっていた。弩爾哈赤(ヌルハチ)率いる後金軍からの攻撃、臣下の裏切り、国内で蔓延する疫病など、手の打ちようが無い状態が続くが、いつも心の支えとなっていたのは、懐允の存在だった。 この手で触れ、温もりを感じることの出来る妃と、触れることは出来ないが唯一心を許すことのできる懐允の狭間で揺れる恋の葛藤。刻一刻と迫りくる明代絶滅の危機。 ──孤独な皇帝が最期に放った言葉は、ある女性への愛、そして民衆への愛だった。 -
ぼくは朝日
小学4年生の朝日は、父と10歳離れた姉・夕日の3人で暮らしている。母は朝日を産んだときに天国にとられてしまった。同級生の富樫くんや近所のカズ坊さん、町の人との交流によって少しずつ大人を理解していく朝日は、ある日、心を痛めた夕日の前で場違いな発言をし、事態が急変する――。 昭和の温もり溢れる家族の感動小説。 「解説文や書評や文芸賞の選考などなど、仕事で小説を読む時には、いつもペンを片手に持つ。気になったところ、面白かったところをチェックするためだ。 『ぼくは朝日』の文庫版ゲラもそうして読んでいたのだが、途中でペンを放り出した。素敵なフレーズ、面白ポイントにアンダーラインを引いていたら、どのページも線だらけになってしまったからだ」(荻原 弘 解説より) -
黒部の太陽
1千万人に及ぶ巨大な人間の集団が働いた黒部の谷底。そそり立つコンクリートの岩壁に積み重なった7年の歳月の重さ―。黒部ダムを含む黒部川第四発電所の建設プロジェクト(通称くろよん)は、戦後の経済復興の本格化に伴う電力不足を受け、昭和31年に着手、38年に完成した。高さは186メートルで国内一。昭和39年、毎日新聞に連載された同名の記録小説に、数十枚の加筆を行ったこの作品は、「黒四で苦労した大勢の人たちの、人間の記録を書きたい。この工事で殉職した171人の人々のために、紙碑を立てたい」という著者、木本正次の強い意志によって産み出された。当時の関西電力会長、太田垣士郎は「ぜひ、生きた、血の通った文学の碑を立ててください。殉職者に限らず、黒四で苦労した人たちのために、どうか人間の記録を残してください」と答えたという。三船敏郎、石原裕次郎主演、熊井啓監督の大作映画の原作小説。 -
夜果つるところ
執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、文庫化。「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦がここに結実・・・・・・! 遊郭「墜月荘」で暮らす「私」には、3人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで・・・・・・。謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。『鈍色幻視行』の登場人物たちの心を捉えて離さない、美しくも惨烈な幻想譚。 -
和カフェこよみ 五月くんの夏のおもてなし
鮎めし、水無月、氷室まんじゅう…… 季節のお料理と和菓子と、素敵な器がある、 和める場所。 爽やかな夏のごはんと 優しい言葉が あなたをお待ちしております。 表の顔は美貌の人気モデル“ましろ”。 素顔は豆腐メンタルな陰キャ女子・しずこ。 そんな彼女の"推し″は 和カフェ「こよみ」の学生店主・五月くん。 もうすぐ五月くんの誕生日。 ところが仕事でパリへ撮影に行くことに。 現地で慌ててプレゼントを用意したり、 帰りの飛行機が遅延して、 しずこは推しの生誕祭に間に合うのか!? 季節のごはんと ポーランドの食器が彩る美味しい物語。 一話 菖蒲のお酒と、手のひらを鳴らして 二話 アユの塩焼きと水のない月 箸休め 五月くんのいとこのライくんは 三話 天の川のそうめんと地上のお星さま 四話 タコときゅうりのおむすびと、 透きとおる銀幕の向こう 五話 ひんやりハモの落としと、夏の水菓子 -
知里幸惠 アイヌ神謡集
「その昔この広い北海道は,私たちの先祖の自由の天地でありました.」アイヌの民たちが語り合い,口伝えに謡い継いできた美しい言葉と物語.伝承を後世に残し,アイヌを知る多くの人々に読んでほしい.進みゆく世に抗し,熱き思いと希望を胸に知里幸惠(一九〇三─二二)が綴り遺した珠玉のカムイユカㇻ.新たな解説を付す補訂新版.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. -
君は強いからと捨てられましたが 恋愛嫌いの令嬢が初恋に溺れるまで
「恋は人を愚かにする」と考える、リアリストな男爵令嬢・アンナ。王太后付きの優秀な女官として活躍していた彼女は、不誠実な婚約者に捨てられたことを機に、ある仕事を任される。それは、戦で長らく領地を空けていた王弟・レオナールの領地経営補佐だった。冷酷という噂とは裏腹に、気取らず柔らかな雰囲気の彼に、アンナは出会った瞬間強く惹かれ……? 初恋に翻弄される令嬢と王弟による、初々しい西洋ロマンス開幕! -
秀長暗殺
天正十九年一月、大和大納言たる豊臣秀長が自らの城で毒殺された。彼個人に対する恨みか、それとも豊臣政権に対する不満か。いずれにせよ、このまま放置すれば、大和大納言家、ひいては豊臣の世が揺らぎかねない。そこで、一刻も早く事件の首謀者を見つけるべく、秀長の股肱の臣、藤堂高虎が秘かに動くことになった。疑わしき者は四人。千利休、徳川家康、豊臣秀吉、そして石田三成。いずれも当代きっての権力者だ。高虎は愚直にも、正面からこの曲者たちに話を聞いていく。そうして彼らと対話をするうちに、高虎が知らなかった、豊臣政権の抱える闇が徐々に明らかになっていくのだが――
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