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Posted by ブクログ
母は「娘の不登校を治したい」と強く願うあまり、怪しい霊能者に心酔していく。その過程は一見、大袈裟にも思えるが、妙にリアルで、どこか切なさを感じさせる。不登校児の親の苦悩や迷走が、生々しく描かれていた。
本の最後には、お笑い芸人・髭男爵の山田ルイ53世さんによる解説がある。自身の引きこもり経験をもとに語られた言葉の中で、特に「主人公の春香が最後に『転校』という選択をとったことに納得感があった」という一文が心に残った。
私自身、高校生のときに不登校になり、うつ病になり、山田さんと同様に引きこもり、逃げるように転校した。そのため、周囲から「甘え」や「今後も同じように現実から逃げる」と言われ、自分を責めてきた過去がある。だからこそ、この言葉には特別な重みを感じた。「納得感があった」という表現は、決して直接的な励ましの言葉ではない。しかし、不登校を経験した山田さんだからこそ持ち得る深い共感がにじんでいて、どんな慰めの言葉よりもじんわりと胸に沁みた。
春香の選択は単なる「逃げ」ではなく、彼女なりの生きるための一歩だった。
Posted by ブクログ
編集者をしている川井淳は、奥さんと中学生の娘春香の3人家族。
春香のひきこもりをきっかけに、奥さんは怪しい霊能者にのめり込み、家族はおかしな方向へ迷走し始める。
自称霊能者の紫音、ネタを提供していた瑠美、春香をいじめていた人達。
「人を傷つけた」「人を騙していた」と言ってしまえばそれまでだけど、裏に隠された純粋な気持ちまでは裁けない。
もちろん、傷つけた事を許すことはできない。
春香の賢さや寛容さによって、家族も周りの人も救われたのではないかな。
千太郎先生の
「人は誰でもそれぞれ事情を抱えているもので、そういう事情を抱えながら右往左往して生きてきた結果、いまのその人がある」
この言葉で、人は人を受け止める気持ちになれるのかも知れない。
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