Posted by ブクログ
2019年12月13日
青森三部作の2作目。
「津軽百年食堂」の桃子さんがでてきて嬉しい一作!
舞台は青森市へ。なんとカーリング競技をテーマにした小説でした。森沢さんの小説でスポーツものは初めてでしたので、少々驚きましたが、よくわかっていなかったカーリング競技についてやさしく書いてあるのでよくわかりましたし、遠い競技だ...続きを読むったのが結構近づいた気がします!すごいですねぇ、やっぱり裏ではこんなに激しいトレーニングをしていたんですね。
テーマはスポーツ競技における姉妹と二人の男子学生の青春を描いており、スポーツをテーマにしていても、やっぱり森沢さんでした!ひどいいじめにあう宏海、読んでいて辛くなるほどで、どうなるかと思いました、姉の柚香の受けた心理的ダメージはこのまま終わってしまうのかと思いましたが、やっぱり森沢さんの筆が唸りを上げてくれました。なんとも言えないぐらいスカっとさせてくれたり、ふわぁーっと優しく包んでくれたり、、ホロホロっと来てしまいます。それにカーリング精神、とっても素敵ですよね。そんな精神性を大事にしている競技というのも驚きましたが、登場人物がそういうメンタリティを大事にしている姿がものすごく清々しく、温かな気持ちにつつまれ、やっぱり拍手拍手のエンディングなのでした!
陽香さんの「えへへ」を受けたら自分も目がハートに間違いなくなってただろうなぁなんて思いました、えへへ(笑)