【感想・ネタバレ】青森ドロップキッカーズのレビュー

あらすじ

凸凹四人組が繰り広げる青春カーリング小説。

青森三部作『津軽百年食堂』『ライアの祈り』の根幹をなす、感動エンターテインメント小説。
いじめられっ子の中学生・宏海、中途半端な不良で同級生の雄大、そして再起をはかるアスリート姉妹の柚果と陽香…。何をやってもうまくいかない彼等を結びつけたのはカーリングだった。青森を舞台に、見た目もキャラもバラバラな凸凹四人組が巻き起こす、爽快度120%+しみじみ泣ける青春カーリング小説。

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Posted by ブクログ

性格も性別も環境も全然違う4人を結びつけたのはカーリング。いじめのシーンは本を閉じたくなるぐらい怖かった。仲間は成長と共に変化していったけど心は繋がっていた。優勝を逃してしまったけど最高のラストでした。
※ニコニコ一等賞とありがとう一等賞を取れる人が一番偉いんだよ

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2025年05月09日

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青森3部作の2作目、舞台は1作目の弘前から青森に移る。題名の付け方に私は興味がある。そして、このドロップキッカーズって、プロレス?・・・。表紙絵を見ればわかるのだが・・・。読み終えるとこの題名がピッタリだと納得できた。

主な登場人物は、いじめられっ子の中3受験生宏海、中途半端な不良で宏海の同級生雄大、再起をはかるアスリート姉妹の姉柚香、明るいアスリート姉妹の妹陽香。スポーツでもなんでも、学びを定着させるのは自信をつけることが大事だと思う。自己成長の変化が見えるとやる気が出るものだ。そして、基本が大事だと思うのである。岡島さんの「天才」という口癖が印象深い。そこには必ず理由が付け加えられているから。

人を信じる事の大事さも伝わってくる。最初の小さな一歩、それは大きな一歩である。踏み出したら前に進もうと勇気をもらえた。ひとりではないことを信じて。玉砕覚悟の大技は覚悟があるから良いのだ。やりたいことに向かってドロップキック。

後書きに青森県の観光地やグルメが描かれている。また行ってみたい。日本国内では沖縄県だけまだ行ったことがない。ゴールデンウィークに西表島に行くので楽しみだ。周りからは初沖縄が西表島ってと批判されるが、行きたいところに行く、そのタイミングなだけだ。私も今を思いっきり楽しみたい。

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2025年03月19日

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森沢明夫さんの青森3部作、津軽百年食堂に続く『青森ドロップキッカーズ』

カーリングを素材に描かれる青春小説なのですが、登場人物のそれぞれに、人生の憂いがありながらも、仲間の存在に励まされながら、成長していく姿が、微笑ましくもあり、清々しさも感じる作品です。

〜いちばん大切なことは、最初の一歩をチョンと踏み出せるかどうかだった。0と1な差は、限りなく大きい。〜
本書にあるこの言葉は、10代、20代において、成長を促してくれる大切な考えだな、と思う。

いい歳したおっちゃんになっても、小説に描かれる青春時代の姿は輝いていると感じます。『青春とは心の若さである』とサミュエル・ウルマンは言ったけど、自分もこの言葉を胸にし、いつまでも最初の一歩を踏み出せる『若い心』でありたいものです。

しかし、森沢さんの作品は、とにかく人の優しさが描かれています。読み進めながら、時折涙が溢れました。本当、心が洗われていく感覚です。

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2024年04月14日

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カーリングを通じて人と人とのつながりが優しい言葉で書かれています。
カーリングの知識もさることながら、信頼関係の大切さが心に残りました。
さすがの森沢ワールドです。

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2023年07月04日

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津軽百年食堂に続く青森三部作の二作目。桃子さん繋がりでした。1章ごとに入れ替わる登場人物全てが主人公。このパターン、かなり好きかな。愛すべき登場人物が多過ぎる、いや愛すべき人しか登場しないのではないか。読み終えた爽快感はピカイチな作品。

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2023年03月29日

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40/100
いじめられっ子の中学生と中途半端な不良、そして再起を目指すアスリート姉妹。何をやってもうまくいかない彼らを結びつけたのはカーリングだった。「4枚揃わなければ、四つ葉のクローバーにはならないのだ。自分だけが逃げ出すわけにはいかない」
青森三部作の2作目
青森のことも、カーリングのことも知らない千葉県生まれの作者が青森にハマったわけは…?

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2023年02月20日

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’青森三部作’の二作目。
舞台は青森市で、私は以前に住んでいたことがあるので、よく散歩に行った、合浦公園や、ご飯を食べに行ったアスパムなど、懐かしい名前がたくさん出てきました。

第1作の『津軽百年食堂』は弘前市で、本作は青森市、次に読む予定の『ライアの祈り』は八戸市で、三部作で青森の観光名所案内や特産品をちりばめた’ご当地小説’だそうです。

いじめられっ子の中学生の苗場宏海とその幼なじみの工藤雄大がカーリング選手の沢井柚香とその妹の陽香に出会い、青森ドロップキッカーズというカーリングのチームを組むスポーツ小説です。青森ドロップキッカーズは優勝を目指していますが、さて…。

「カーラーは、不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ。カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する。カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である」というカーリング精神があるそうです。

最後は一体どうなるのやらと思いましたが、こんな結末ありなの!と思える爽快なラストでした。
森沢明夫さんにしてやられたと思いました。

『津軽百年食堂』と登場人物がリンクしている場面もあり楽しめました。

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2021年03月26日

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カーリングに出会った初心者でいじめられている中学生と、働きながらカーリングの大会の上位入賞目指して頑張っている子が主人公。
ベテランにはベテランなりの悩みがあり、初心者の方は、出会ったばかりのワクワク感があり。
最後の方で泣きそうになってしまいました。

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2019年11月21日

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泣ける!爽やか!スッキリ!とにかく素晴らしい作品でした。カーリングにも青森にも興味がわきました。青森に行ってみたい!

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2019年06月16日

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 先に読んだ本、「ライアの祈り」に明るく魅力的な女性が登場しました。名前は大森桃花。この人がこの本でもうまく脇を固めていた。
カーリングなんて全く興味はなかったけれど この冬にはカーリングの試合を興味深く観戦すると思う。若者を中心に生き生きと浮き沈みが描かれている。桃花さんが最初に登場した「津軽百年食堂」をもう一度読んでみたい。
 この「津軽100年食堂」 「青森ドロップキッカーズ」 「ライアの祈り」は 青森三部作として、最初から意識して書かれた本だそうで 一人の女性を絡ませながら 時代を超えてつながっていく物語。もうどっぷり森沢明夫のファンになりました

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2016年08月16日

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最近ちょくちょく名前を見かける森沢明夫さん。初読みです。
カーリング競技を舞台にした、軽くて暖かくて、読み出すと止まらない、なんとも爽快なエンターテイメント小説でした。
読みながら、これは映像化向きだなぁと感じてました(事実、森沢作品は多く映像化されてるようです)。登場人物のキャラがシンプルですし、その行動もわかりやすい。そういう意味での薄っぺら感は否めませんが何とも楽しい読書でした。

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2016年05月29日

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ど真ん中王道青春ストーリー。さくさく読めた。
ちょっとうまくいきすぎな感じもするけど、スッキリした。
青森に行くのが楽しみになった。

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2025年07月06日

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ざっくり言うといじめられっ子と不良がカーリングの魅力にハマり人生変わっていくお話と姉妹カーラーの苦悩のお話。カーリング小説って珍しい!
冬季オリンピックの際に話題になってテレビ観戦するけどその時以外はほとんど興味なかったから、競技ルールや選手の生活など知れて面白かった
何かにハマって、四六時中その事しか考えられんなって、生活がそれ一色になるのって分かるなぁ~
それを見つけられる見つけられないでホントに人生が違って、出会えれるのも才能におもう
なんでも良いから時間を忘れることができること見つけよ!ってこと
姉妹カーラーが吉田姉妹の印象で読んでました
1度でいいからやってみたいスポーツです

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2025年03月28日

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いじめられていた中学生の宏海が、カーリングと出会って、学校以外の居場所を見つけられた時、本当にホッとした。
やはり自分の居場所を複数持っていた方が、人は強くなれるし、幸せになれるんだなと思った。
ひとつの場所の水が合わなくても、別の場所がある。それだけで心が軽くなる。
宏海の強さは、自分で新しい場所を探そうとしたところ。
そしてそれをずっと見ていた雄大も、実は心の優しい子なんだと分かる。

偶然だが、ちょうど原田マハさんの『板上に咲く』を読んだばかりで、棟方志功の人生を追った記憶が新しく、本書でも棟方志功の遺した言葉が印象的な場面で出てきたので、なんだか巡り合わせを感じてしまった。

『津軽百年食堂』のお姉ちゃん・桃子が再登場。カーリング選手の柚果を支える明るいお姉さんというとても良い立場で出てくるので、嬉しくなった。
主人公カップルもちらっと出てきて懐かしい再会でした!

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2024年08月21日

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私の中のカーリングといえば、もうロコ・ソラーレ
オリンピック、ずっと応援していました

一度でいいからやってみたいな、と思えるスポーツです

カーリングを通して成長していく宏海がどんどんたくましくなっていくのがとても良かったです

青森行きたいなぁ

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2024年01月01日

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森沢さんって青森県民だったっけ?と思う位ローカルな情報が溢れていて、青森にゆかりのある人間としてはそっちの方面でも興味深く読めました。
カーリングは興味ありませんでしたが、この本読んで少し興味が出たかもしれません。
いじめを受けている少年がカーリングと出会って変わっていく姿はめちゃくちゃベタですね。でもそのベタな表現が森沢さんには良く似合う。特にこれと言って新味も有りませんが癒され要素は満載なのではないかと。

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2023年10月27日

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ネタバレ

森沢さんの話やっぱり好き!いつももっと続いてほしいと思ってしまう。
いじめの部分、やはり外に別の世界があれば強くなれるのかな、と思った。子供に読んでほしいなと思った。

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2023年10月25日

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☆4

「青森三部作」の2作目。
カーリングがテーマの青春小説ということで、とても楽しめました❁⃘*.゚
スポーツがテーマの小説は、試合の場面では結果が気になってハラハラドキドキしてしまい、続きが気になり過ぎてページを捲る手が止まらず一気読みしてしまうという…。

人との繋がりや、仲間の大切さを改めて実感出来た作品でした(*´˘`*)

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2022年12月11日

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何で表紙の男の子はキズだらけなのかと
不思議だったけど、読んで納得。
表紙を描いた方はよく作品を理解してる。

シンプルな青春が描かれてて、
読んでスッキリした。

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2022年12月02日

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“青森三部作”の2冊目。
青森でカーリングをやっている姉妹に、いじめられっ子の日常から逃れるためにカーリングを始めた中学生、その幼馴染みでいじめる側にいた同級生のお話。
1冊目の「津軽百年食堂」とは、主人公の姉・桃子が脇を固めて登場する程度の繋がり。

カーリングと言えば、つい先日、北京オリンピック最終予選への出場を懸けたロコ・ソラーレvs北海道銀行の試合が、2連敗の後の3連勝という絵に描いたような大逆転劇だったこともあり、なかなか面白かった。
最終戦の最後のショットまでミスが許されない展開だったが、先を見据えながらも一投毎に変わる戦況に即応する大局観や戦略性、狙った通りにストーンを滑らせ止めることが出来るショットとスウィーピングの技量は、素人が見てても結構面白いよね。
この本でアイスや靴やハックのことも詳しく知れて、この次に見る時にはまた見る幅が広がりそう。

物語はと言えば、それぞれが持つ悩みや屈託をカーリングに打ち込みチームでの役割を果たすことで乗り越えていく、真っ直ぐなお話で、多分にうまく行き過ぎのようにも思うけど、作中紹介されるカーリングの精神『思いやりを持ち、常に高潔である』がずっと話の芯を貫いているようで好感。
『不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ』『ルール違反をしたとき、自ら申告する』も、話のクライマックスでうまく使われていてちょっと泣かされた。

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2021年09月26日

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青森三部作の二作目。
見た目も性格も違う四人がカーリングを通して絆を深めてゆく青春小説。

爽やかさと温かさを感じる作品でした♪
苛められていた宏美が、カーリングを切っ掛けに自分の道を切り開いてゆく。
『一つでも好きなこと、支えがあれば頑張れる』
『居場所があれば安心できる』
カーリングとアスリート姉妹との出会いが、苦しい現実に生きる力をもたらす。

アスリート柚果の葛藤や不安。宏美の苦しみやカーリングとの出会い。
それぞれの立場を自分に置き換えて、嬉しかったり悔しかったり、応援しながら読んでいました。
読後感爽やかで面白かったです。

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2021年09月12日

Posted by ブクログ

面白かった。
森沢ワールドらしく、心温まるストーリー。

おばあちゃんの愛が、孫の宏海くんにしっかりと伝わっていて素敵だった。受け継がれていくスピリッツみたいなものを感じ、我が身を振り返り祖母のことを思い出した。

カーリング、あまり興味のないスポーツだったけど、この本でルールも少しわかり、選手にも感情移入して身近に感じれたので、観戦するのが楽しみになってきた。

映画かドラマになったら面白いと思う。

仲間外れになって悶々としている人にお勧めの一冊。

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2018年11月01日

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始めて読んだ森沢作品は、「失恋バスは謎だらけ」で、ベタなキャラクターと先が読めてしまうのが、期待したほどではないなぁ…と思ってしまったのだが、この話はとても良かった。分かりやすい設定といえばそうなのだが、人物の心情が丁寧に書かれていた。
サクサク読めるのだが、何度もホロリとくる場面があった。
中学生にも良いと思う。
2018.5.3

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2018年05月03日

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青森三部作の二作目であり、珍しいカーリング小説。
作中には結構、カーリング用語が登場するのだが、平昌オリンピックで散々見て、応援した後なのですんなり読める。(ちなみにモグモグタイムは出てこない)
何よりカーリング競技はチームのコミュニケーションが大切だということがこの作品の中でもよくわかる。
カーリング精神が素晴らしい。
「カーラーは、不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ」
「カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する」
「カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である」

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2018年04月07日

Posted by ブクログ

青春カーリング小説。今回もじんわりあったかい、心がホッとするお話でした。
カーリングってどんなものなのかまったく知らなかったから、この本で結構奥深いスポーツなんだな!ってびっくりした。4人のチームスポーツだからこそのチームメンバーの団結力、信頼などが試されるし、ちょっとした綻びが勝敗に影響してしまうんだろうね。もちろん基礎的体力、技術力等のフィジカル面はベースにあるけど。
カーリング精神に則って、雄大が重大な事実を伝える場面には感動した。青春っていいね。まっすぐで、キラキラしてて、ほんとに眩しい。戻れることなら戻りたい(笑)

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2017年03月13日

購入済み

一歩を踏み出す勇気を…

…持てないひとに読んで貰ったら前向きになれるんじゃないかな?って思えるようなハートフルな作品。

下世話な私はもうちょっと波瀾万丈な感じを期待してしまっていたので、作風と期待感の不一致から★を一個減らしてしまったけど、決して面白くない訳では無かったです。

実際の世の中はもっと打算とか妬みとか嫉みとかまぁドロッとしてると思うけと、読み物として読むならば爽やかな清々しさが残って、切っ掛けは兎も角、「何か初めてみるのも良いかも」と素直に思えました。「何したらいいのか分からない」スパイラルの只中にいる人…特に学生さんとかに読んでもらって何かヒントを掴めるようになるかもよ?って勧めたい感じです。ポジティブシンキングに飢えてる方…どうぞ。

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2016年12月03日

Posted by ブクログ

感想
カーリングの状況を文字で表現するのは難しい。

最後の山場をどこに持ってくるのか疑問だったけど、高校の全国大会かー。最初のイメージでは姉妹と高校生が組むのかと思ったけど、ちょっぴり最後の盛り上がりには欠けた部分があったかも。


あらすじ
青森を舞台としたカーリングの物語。青森のカーリング界で有望な柚果と陽香の姉妹は、協会が長野から招聘した二人と組むことになり、これまでのチームの二人に断らないといけないことを気に病んでいた。

中学生の宏海はいじめられており、自分を変えるためにカーリングの教室に参加する。宏海はカーリングが楽しくなり、トレーニングをしていたが、いじめっ子に見つかり、やられる。そんなところをいじめっ子グループにいた幼馴染みの雄大に救われる。

その頃、柚香と陽香は長野から来た金城と金山に鍛えられ、実力を伸ばしていたが、カナダ帰りの新しいメンバーに追い出され、所属チームを失う。やる気を失っていた柚香の心を溶かしたのは二人の中学生だった。宏海と雄大は柚香と陽香を誘い、市民大会に出ることに。姉妹に鍛えられ、二人は実力を伸ばす。

市民大会は負けたものの、二人は高校でカーリング部に入り、1年生からレギュラーになり、全国大会の決勝まで辿り着く。最後は勝ったかのように思われたが、雄大がストーンにタッチして負ける。

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2025年09月14日

Posted by ブクログ


珍しいカーリングを題材にしたお話。いじめを乗り越えて友情を育くんでいくことや、チームスポーツとして仲間を信じるのが良いなと感じた。

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

07月-02。3.5点。
青森三部作、第二弾。カーリングが舞台、青春もの。前作との繋がりは、津軽蕎麦屋の跡取りの姉「桃子」が活躍。

わかりやすい物語、ホロッとさせられる。

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

BSで放映されていたカーリング世界大会を何となく眺めていた。 この本を早く読んでいれば、もっと奥深く観れたのに・・・。(^_^;) ちょっと気が重くなるシーンもあったけど、カーリング精神に全てが救われた。 天晴れ雄大

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

青森を舞台にいじめられっ子の中学3年生の宏海と、プレッシャーに弱いカーリング選手の柚香の2人の視点から交互にお話が進みます。

カーリングって、世間に認知され始めたのってソチオリンピックの頃からですかね?私はやったこともないし詳しくもないですが、でも見ていておもしろいなぁと思います。

カーリング精神とは…
カーラーは、不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ。
カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する。
カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である。

宏海がいじめられているところや柚香がカーリングをやめようか悩むところは読んでいても辛かったですが、カーリングを通じて悩みながらも自分自身と向き合い、それぞれの葛藤を乗り越え成長していきます。読後は爽快で清々しくほっこりできます。

あとがきを読んで知ったんですが、この本は森沢さんの「青森三部作」の2冊目だったんですね。他の2冊も読まなきゃ〜。

***
「目に見えるモノはね、誰かに分けると、減ったり無くなったりするでしょ。でも、目に見えないモノは、その逆なの。誰かに分けてあげれば、どんどん増えていくのよ」(17頁)

「この一年、知らぬ間にぼくは、いくつもの「小さな一歩」を踏み出していた。そして、すべての一歩を踏み出したその瞬間から、人生が確実に変わりはじめていた」(260頁)

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2022年01月15日

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