【感想・ネタバレ】青森ドロップキッカーズのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

森沢明夫さんの青森3部作、津軽百年食堂に続く『青森ドロップキッカーズ』

カーリングを素材に描かれる青春小説なのですが、登場人物のそれぞれに、人生の憂いがありながらも、仲間の存在に励まされながら、成長していく姿が、微笑ましくもあり、清々しさも感じる作品です。

〜いちばん大切なことは、最初の一歩をチ...続きを読むョンと踏み出せるかどうかだった。0と1な差は、限りなく大きい。〜
本書にあるこの言葉は、10代、20代において、成長を促してくれる大切な考えだな、と思う。

いい歳したおっちゃんになっても、小説に描かれる青春時代の姿は輝いていると感じます。『青春とは心の若さである』とサミュエル・ウルマンは言ったけど、自分もこの言葉を胸にし、いつまでも最初の一歩を踏み出せる『若い心』でありたいものです。

しかし、森沢さんの作品は、とにかく人の優しさが描かれています。読み進めながら、時折涙が溢れました。本当、心が洗われていく感覚です。

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Posted by ブクログ 2023年07月04日

カーリングを通じて人と人とのつながりが優しい言葉で書かれています。
カーリングの知識もさることながら、信頼関係の大切さが心に残りました。
さすがの森沢ワールドです。

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Posted by ブクログ 2023年03月29日

津軽百年食堂に続く青森三部作の二作目。桃子さん繋がりでした。1章ごとに入れ替わる登場人物全てが主人公。このパターン、かなり好きかな。愛すべき登場人物が多過ぎる、いや愛すべき人しか登場しないのではないか。読み終えた爽快感はピカイチな作品。

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Posted by ブクログ 2023年02月20日

40/100
いじめられっ子の中学生と中途半端な不良、そして再起を目指すアスリート姉妹。何をやってもうまくいかない彼らを結びつけたのはカーリングだった。「4枚揃わなければ、四つ葉のクローバーにはならないのだ。自分だけが逃げ出すわけにはいかない」
青森三部作の2作目
青森のことも、カーリングのことも知...続きを読むらない千葉県生まれの作者が青森にハマったわけは…?

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Posted by ブクログ 2021年03月26日

’青森三部作’の二作目。
舞台は青森市で、私は以前に住んでいたことがあるので、よく散歩に行った、合浦公園や、ご飯を食べに行ったアスパムなど、懐かしい名前がたくさん出てきました。

第1作の『津軽百年食堂』は弘前市で、本作は青森市、次に読む予定の『ライアの祈り』は八戸市で、三部作で青森の観光名所案内や...続きを読む特産品をちりばめた’ご当地小説’だそうです。

いじめられっ子の中学生の苗場宏海とその幼なじみの工藤雄大がカーリング選手の沢井柚香とその妹の陽香に出会い、青森ドロップキッカーズというカーリングのチームを組むスポーツ小説です。青森ドロップキッカーズは優勝を目指していますが、さて…。

「カーラーは、不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ。カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する。カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である」というカーリング精神があるそうです。

最後は一体どうなるのやらと思いましたが、こんな結末ありなの!と思える爽快なラストでした。
森沢明夫さんにしてやられたと思いました。

『津軽百年食堂』と登場人物がリンクしている場面もあり楽しめました。

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Posted by ブクログ 2019年11月21日

カーリングに出会った初心者でいじめられている中学生と、働きながらカーリングの大会の上位入賞目指して頑張っている子が主人公。
ベテランにはベテランなりの悩みがあり、初心者の方は、出会ったばかりのワクワク感があり。
最後の方で泣きそうになってしまいました。

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Posted by ブクログ 2019年06月16日

泣ける!爽やか!スッキリ!とにかく素晴らしい作品でした。カーリングにも青森にも興味がわきました。青森に行ってみたい!

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Posted by ブクログ 2016年08月16日

 先に読んだ本、「ライアの祈り」に明るく魅力的な女性が登場しました。名前は大森桃花。この人がこの本でもうまく脇を固めていた。
カーリングなんて全く興味はなかったけれど この冬にはカーリングの試合を興味深く観戦すると思う。若者を中心に生き生きと浮き沈みが描かれている。桃花さんが最初に登場した「津軽百年...続きを読む食堂」をもう一度読んでみたい。
 この「津軽100年食堂」 「青森ドロップキッカーズ」 「ライアの祈り」は 青森三部作として、最初から意識して書かれた本だそうで 一人の女性を絡ませながら 時代を超えてつながっていく物語。もうどっぷり森沢明夫のファンになりました

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Posted by ブクログ 2015年03月18日

「人生は行雲流水」自由に生きようぜ!
 唇のはしにかすかな笑み、スビッツの音楽など、前作の「津軽百年食堂」とかぶるとこれがところどころに見られ、また人物ごとの展開になっているところなど、アレアレまたか〜と感じながらの読み始めでしたが、あまりの面白さにそういうことは全部忘れてしまってました。ラストはま...続きを読むたまた通勤電車でむかえてしまい、手持ちの手ぬぐいをぬらしてしまいました。
 カーリングの試合をテレビ放映していても何やってるんだか全くの状態でしたが、ちょっとはわかるようになり試合を見てみたくなりました。
 ともかく若者たちよ!「人生は行雲流水(こううんりゅうすい)」自由に生きようぜ!

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Posted by ブクログ 2014年06月18日

誰かに物をあげると物は無くなるけど、目に見えないラッキーは増えていくの。

ニコニコ一等賞と、ありがとう一等賞を取れる人が1番えらいんだよ。

カーラーは不当に勝つなら負けを選ぶ。
カーラーは思いやりを持ち常に高潔である。

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Posted by ブクログ 2016年05月29日

最近ちょくちょく名前を見かける森沢明夫さん。初読みです。
カーリング競技を舞台にした、軽くて暖かくて、読み出すと止まらない、なんとも爽快なエンターテイメント小説でした。
読みながら、これは映像化向きだなぁと感じてました(事実、森沢作品は多く映像化されてるようです)。登場人物のキャラがシンプルですし、...続きを読むその行動もわかりやすい。そういう意味での薄っぺら感は否めませんが何とも楽しい読書でした。

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Posted by ブクログ 2024年01月01日

私の中のカーリングといえば、もうロコ・ソラーレ
オリンピック、ずっと応援していました

一度でいいからやってみたいな、と思えるスポーツです

カーリングを通して成長していく宏海がどんどんたくましくなっていくのがとても良かったです

青森行きたいなぁ

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Posted by ブクログ 2023年10月27日

森沢さんって青森県民だったっけ?と思う位ローカルな情報が溢れていて、青森にゆかりのある人間としてはそっちの方面でも興味深く読めました。
カーリングは興味ありませんでしたが、この本読んで少し興味が出たかもしれません。
いじめを受けている少年がカーリングと出会って変わっていく姿はめちゃくちゃベタですね。...続きを読むでもそのベタな表現が森沢さんには良く似合う。特にこれと言って新味も有りませんが癒され要素は満載なのではないかと。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月25日

森沢さんの話やっぱり好き!いつももっと続いてほしいと思ってしまう。
いじめの部分、やはり外に別の世界があれば強くなれるのかな、と思った。子供に読んでほしいなと思った。

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Posted by ブクログ 2022年12月11日

☆4

「青森三部作」の2作目。
カーリングがテーマの青春小説ということで、とても楽しめました❁⃘*.゚
スポーツがテーマの小説は、試合の場面では結果が気になってハラハラドキドキしてしまい、続きが気になり過ぎてページを捲る手が止まらず一気読みしてしまうという…。

人との繋がりや、仲間の大切さを改め...続きを読むて実感出来た作品でした(*´˘`*)

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Posted by ブクログ 2022年12月02日

何で表紙の男の子はキズだらけなのかと
不思議だったけど、読んで納得。
表紙を描いた方はよく作品を理解してる。

シンプルな青春が描かれてて、
読んでスッキリした。

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Posted by ブクログ 2021年09月26日

“青森三部作”の2冊目。
青森でカーリングをやっている姉妹に、いじめられっ子の日常から逃れるためにカーリングを始めた中学生、その幼馴染みでいじめる側にいた同級生のお話。
1冊目の「津軽百年食堂」とは、主人公の姉・桃子が脇を固めて登場する程度の繋がり。

カーリングと言えば、つい先日、北京オリンピック...続きを読む最終予選への出場を懸けたロコ・ソラーレvs北海道銀行の試合が、2連敗の後の3連勝という絵に描いたような大逆転劇だったこともあり、なかなか面白かった。
最終戦の最後のショットまでミスが許されない展開だったが、先を見据えながらも一投毎に変わる戦況に即応する大局観や戦略性、狙った通りにストーンを滑らせ止めることが出来るショットとスウィーピングの技量は、素人が見てても結構面白いよね。
この本でアイスや靴やハックのことも詳しく知れて、この次に見る時にはまた見る幅が広がりそう。

物語はと言えば、それぞれが持つ悩みや屈託をカーリングに打ち込みチームでの役割を果たすことで乗り越えていく、真っ直ぐなお話で、多分にうまく行き過ぎのようにも思うけど、作中紹介されるカーリングの精神『思いやりを持ち、常に高潔である』がずっと話の芯を貫いているようで好感。
『不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ』『ルール違反をしたとき、自ら申告する』も、話のクライマックスでうまく使われていてちょっと泣かされた。

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Posted by ブクログ 2021年09月12日

青森三部作の二作目。
見た目も性格も違う四人がカーリングを通して絆を深めてゆく青春小説。

爽やかさと温かさを感じる作品でした♪
苛められていた宏美が、カーリングを切っ掛けに自分の道を切り開いてゆく。
『一つでも好きなこと、支えがあれば頑張れる』
『居場所があれば安心できる』
カーリングとアスリート...続きを読む姉妹との出会いが、苦しい現実に生きる力をもたらす。

アスリート柚果の葛藤や不安。宏美の苦しみやカーリングとの出会い。
それぞれの立場を自分に置き換えて、嬉しかったり悔しかったり、応援しながら読んでいました。
読後感爽やかで面白かったです。

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Posted by ブクログ 2018年11月01日

面白かった。
森沢ワールドらしく、心温まるストーリー。

おばあちゃんの愛が、孫の宏海くんにしっかりと伝わっていて素敵だった。受け継がれていくスピリッツみたいなものを感じ、我が身を振り返り祖母のことを思い出した。

カーリング、あまり興味のないスポーツだったけど、この本でルールも少しわかり、選手にも...続きを読む感情移入して身近に感じれたので、観戦するのが楽しみになってきた。

映画かドラマになったら面白いと思う。

仲間外れになって悶々としている人にお勧めの一冊。

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Posted by ブクログ 2018年05月03日

始めて読んだ森沢作品は、「失恋バスは謎だらけ」で、ベタなキャラクターと先が読めてしまうのが、期待したほどではないなぁ…と思ってしまったのだが、この話はとても良かった。分かりやすい設定といえばそうなのだが、人物の心情が丁寧に書かれていた。
サクサク読めるのだが、何度もホロリとくる場面があった。
中学生...続きを読むにも良いと思う。
2018.5.3

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Posted by ブクログ 2018年04月07日

青森三部作の二作目であり、珍しいカーリング小説。
作中には結構、カーリング用語が登場するのだが、平昌オリンピックで散々見て、応援した後なのですんなり読める。(ちなみにモグモグタイムは出てこない)
何よりカーリング競技はチームのコミュニケーションが大切だということがこの作品の中でもよくわかる。
カーリ...続きを読むング精神が素晴らしい。
「カーラーは、不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ」
「カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する」
「カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である」

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Posted by ブクログ 2017年03月13日

青春カーリング小説。今回もじんわりあったかい、心がホッとするお話でした。
カーリングってどんなものなのかまったく知らなかったから、この本で結構奥深いスポーツなんだな!ってびっくりした。4人のチームスポーツだからこそのチームメンバーの団結力、信頼などが試されるし、ちょっとした綻びが勝敗に影響してしまう...続きを読むんだろうね。もちろん基礎的体力、技術力等のフィジカル面はベースにあるけど。
カーリング精神に則って、雄大が重大な事実を伝える場面には感動した。青春っていいね。まっすぐで、キラキラしてて、ほんとに眩しい。戻れることなら戻りたい(笑)

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購入済み

一歩を踏み出す勇気を…

2016年12月03日

…持てないひとに読んで貰ったら前向きになれるんじゃないかな?って思えるようなハートフルな作品。

下世話な私はもうちょっと波瀾万丈な感じを期待してしまっていたので、作風と期待感の不一致から★を一個減らしてしまったけど、決して面白くない訳では無かったです。

実際の世の中はもっと打算とか妬みとか嫉みと...続きを読むかまぁドロッとしてると思うけと、読み物として読むならば爽やかな清々しさが残って、切っ掛けは兎も角、「何か初めてみるのも良いかも」と素直に思えました。「何したらいいのか分からない」スパイラルの只中にいる人…特に学生さんとかに読んでもらって何かヒントを掴めるようになるかもよ?って勧めたい感じです。ポジティブシンキングに飢えてる方…どうぞ。

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Posted by ブクログ 2016年05月05日

カーリングを頑張る人たち。
みんなすっごく素敵な人たちで、読み終わって胸がキューっと痛くなった。読んで良かったと。
やっぱり森沢さんの作品って好きみたい。

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Posted by ブクログ 2016年02月10日

目に見えるものと、目に見えないもの。
見えるものは、だれかに分け与えることで
減っていく。
見えないものは、だれかに分け与えることで
増えていく。

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Posted by ブクログ 2014年10月11日

思いのほか面白かった。
いじめられっこ少年の成長、姉妹の葛藤、苦悩。
取り巻く人たちの温かさが心地よい。

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Posted by ブクログ 2023年07月05日

07月-02。3.5点。
青森三部作、第二弾。カーリングが舞台、青春もの。前作との繋がりは、津軽蕎麦屋の跡取りの姉「桃子」が活躍。

わかりやすい物語、ホロッとさせられる。

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Posted by ブクログ 2023年04月29日

BSで放映されていたカーリング世界大会を何となく眺めていた。 この本を早く読んでいれば、もっと奥深く観れたのに・・・。(^_^;) ちょっと気が重くなるシーンもあったけど、カーリング精神に全てが救われた。 天晴れ雄大

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Posted by ブクログ 2022年01月15日

青森を舞台にいじめられっ子の中学3年生の宏海と、プレッシャーに弱いカーリング選手の柚香の2人の視点から交互にお話が進みます。

カーリングって、世間に認知され始めたのってソチオリンピックの頃からですかね?私はやったこともないし詳しくもないですが、でも見ていておもしろいなぁと思います。

カーリング精...続きを読む神とは…
カーラーは、不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ。
カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する。
カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である。

宏海がいじめられているところや柚香がカーリングをやめようか悩むところは読んでいても辛かったですが、カーリングを通じて悩みながらも自分自身と向き合い、それぞれの葛藤を乗り越え成長していきます。読後は爽快で清々しくほっこりできます。

あとがきを読んで知ったんですが、この本は森沢さんの「青森三部作」の2冊目だったんですね。他の2冊も読まなきゃ〜。

***
「目に見えるモノはね、誰かに分けると、減ったり無くなったりするでしょ。でも、目に見えないモノは、その逆なの。誰かに分けてあげれば、どんどん増えていくのよ」(17頁)

「この一年、知らぬ間にぼくは、いくつもの「小さな一歩」を踏み出していた。そして、すべての一歩を踏み出したその瞬間から、人生が確実に変わりはじめていた」(260頁)

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Posted by ブクログ 2015年10月05日

青森三部作、これを最後に読んでしまった。

青春ですね。
恋、憧れ、夢、挫折。。何でも来いって感じ。
感情移入は難しかったけれど
ずっと知りたかったカーリングのルールが
おぼろげながら理解できたことや
ゲームの駆け引きの機微に触れられたことが
自分としてはためになった。

やはり森沢氏の推奨通り、順...続きを読む番に読むべきだったかな?
読み直してみるか。

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Posted by ブクログ 2014年11月08日

森沢さんの作品は、やさしい空気に包まれている気がします。
この作品もいじめの問題や、カーリング競技の厳しい面も描かれているのに、なぜかやさしい気持ちになりました。

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