黒部の太陽

黒部の太陽

831円 (税込)

4pt

1千万人に及ぶ巨大な人間の集団が働いた黒部の谷底。そそり立つコンクリートの岩壁に積み重なった7年の歳月の重さ―。黒部ダムを含む黒部川第四発電所の建設プロジェクト(通称くろよん)は、戦後の経済復興の本格化に伴う電力不足を受け、昭和31年に着手、38年に完成した。高さは186メートルで国内一。昭和39年、毎日新聞に連載された同名の記録小説に、数十枚の加筆を行ったこの作品は、「黒四で苦労した大勢の人たちの、人間の記録を書きたい。この工事で殉職した171人の人々のために、紙碑を立てたい」という著者、木本正次の強い意志によって産み出された。当時の関西電力会長、太田垣士郎は「ぜひ、生きた、血の通った文学の碑を立ててください。殉職者に限らず、黒四で苦労した人たちのために、どうか人間の記録を残してください」と答えたという。三船敏郎、石原裕次郎主演、熊井啓監督の大作映画の原作小説。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

黒部の太陽 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ”「順ちゃん、看病もろくにしてやれなくて、済まなかった。でもお父さんは……順ちゃんのおかげでトンネルが出来上がったんだよ。アルプスの山の真下を抜いてねえ……」”
    戦後の電力需要が急激に増加している日本において、黒部ダムの建設は必須であった。本書はそんな黒部ダム建設に命をかけて挑む男たちの戦いの物語で

    0
    2024年10月23日

    Posted by ブクログ

    黒部ダム建設の苦闘を描き切る感動作。登場人物の内面にまで踏み込んだ描写は深く静かな感動を残す。これは読むべき本ですね。

    0
    2014年07月30日

    Posted by ブクログ

    あの「クロヨン・ダム」を描いた「黒部の太陽」を読みました。ホントは石原裕次郎の映画を見たかったのですが、DVDを買おうとするとボックスセットしかなかったのでとりあえず原作を読みました。
    とっても面白かったです。原作は昭和39年に書かれた新聞小説とのことですが、その前年に7年の歳月をかけて完成した黒部

    0
    2012年08月14日

    Posted by ブクログ

     トンネル工事ってすげー
    けどこれドラマとか映画にして面白いんだろうか?記録映画的なほうが面白いんじゃ?
    と思わないでもない

    0
    2011年08月11日

    Posted by ブクログ

    心がアツい、の言葉に尽きる
    土木技術者、従事者の熱意と、その誇りを強く感じることができ、感動した。
    土木やトンネルについて、より詳しく知りたいと思えた。
    高熱隧道も早く読みたいと思う。

    0
    2025年09月19日

    Posted by ブクログ

    木本正次が1964年に毎日新聞に連載した小説。世紀の難工事と言われた黒部ダム建設の苦闘、特にトンネル工事を描いた作品。本作は石原裕次郎主演で映画化されました。また、本作の舞台となった黒部ダムの難工事はプロジェクトXなどで広く知られています。終戦から約10年で、こういった大規模なプロジェクトを開始出来

    0
    2024年08月02日

    Posted by ブクログ

    黒部の太陽

    ------------
    初版が昭和39年です。
    一度、廃刊になって、その後、復刊となりました。
    ------------
    【後書き】
    著者が振り返っています。
    著者が畏友とする司馬遼太郎氏の祝辞です。

    「文学にはすべて原典というものがある。原典を書くということは文学者すべての念願な

    0
    2022年06月18日

    Posted by ブクログ

    利益をただ追求するのではなく、日本の発展のために、会社全体で困難な工事に取り組む姿に感銘を受けた。命懸けで頑張ってくれた人がいたからこそ、今の日本があるのだと知った。

    0
    2022年04月26日

    Posted by ブクログ

    自分のためじゃなく大きなものに突き動かされて、全力どころか2000%の力をもって成し遂げる、漢たちの仕事、ザ昭和である。こんな情熱を傾けられる仕事すごい。。黒部また行きたいなぁ、今度は破砕帯の意味をわかって通り抜けることができるわ。当時は何なんだかよくわからなかったから。その場でパネルを読んでも分か

    0
    2021年11月16日

    Posted by ブクログ

    黒部第4ダム(クロヨンダム)の建設工事のドキュメント。映画にもなっているんですよね。困難を乗り越えてダム完成に至るまでが、建設作業員が抱えるプライベートでの困難とともに語られる。第3ダム建設を扱った「高熱隧道」(吉村昭)とともに、ダム建設の様子を今に伝える作品。「高熱隧道」は、吉村昭の筆の力によって

    0
    2018年05月27日

黒部の太陽 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

木本正次 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す