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奨学金免除の為しぶしぶ刑務所の医者になった是永史郎。患者にナメられ助手に怒られ、憂鬱な日々を送る。そんなある日の夜、自殺を予告した受刑者が変死した。胸を搔きむしった痕、覚せい剤の使用歴。これは自殺か、病死か?「朝までに死因を特定せよ!」所長命令を受け、史郎は美人研究員・有島に検査を依頼するが――手に汗握る医療ミステリ。
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Posted by ブクログ
短編の連続で面白かった。刑務所内ミステリー。主人公が矯正医官で、プライベートも大変で気持ちを寄せやすい。父親と、恋人とこれからどうなるのか、続編が楽しみ。90
肩書が矯正医官、つまりは塀の中のお医者さん(刑務所Dr.)、この特異な名称や業務内容、周辺事情を初めて知りました。 本作は文庫書き下ろしで、序章・終章に挟まれた4章で構成されています。舞台は北海道の千歳刑務所。主人公は、新人矯正医官・是永史郎です。神経内科の専門医を目指していますが、奨学金返還...続きを読む免除のため、3年の期限付で(渋々)赴任しました。 第1章を読み、是永の矯正医官としての成長譚として、ヒューマン・ドラマが十分成立すると思いましたが、いやいや岩井圭也さん、攻めてきます。 医療サスペンスに加え、是永の母(認知症)と父(犯罪者)という家族ドラマ、さらに岩井さんには珍しい?是永の恋愛‥と、内容が盛りだくさんです。 岩井作品には、一人の人間の生き方や人と人の関係性が、いつも濃密かつ切実に描かれているように感じます。これが決して半端ではない重いテーマという印象を与えるのでしょうか? 各章の受刑者の症状等の謎解き部分では、かなり専門的な医学知識が使われ、広範囲での丹念な情報収集力がうかがわれました。 重厚さの物語にあって、各話の中に散りばめられた北海道の季節の風景や食の描写と恋バナが、箸休め的な役割を果たし、物語を鬱屈させずに新鮮味を保ち、味わい深いものにしている気がしました。続編が出てもいいかな、と思える作品でした。
岩井さん作品「永遠についての証明」「文身」に続き、三冊目です。 ------------------------- 刑務所で働く新人医師が、 命と罪の謎に挑む! 出版業界注目の俊英が描く、 感動必至の人間ドラマ 「何回読んでも、 ラスト、涙が止まらない」 絶賛の声多数! ------------...続きを読む------------- 奨学金免除のために3年間、 刑務所の医者になった是永史郎。 本当は神経内科の専門医になりたかった。 彼と同居する母親は認知症を患い介護をしながらの勤務生活。 大学の友人たちはそれぞれ自身の専門分野で頑張っている様子のなか、史郎は自分の今後について考えていた。 刑務所内で受刑者が変死体となって発見されるまでは。 詐病で薬を欲しがる受刑者や、 原因不明の不調を訴える受刑者へどこまで検査を行うか。 そもそも協力してくれる医療機関も少ない。 付き添う刑務官の数も限られている。 受刑者と時にはその家族、 周囲の人間たちとの関係を描きながら、 違和感や謎のようなものを解き明かしていく。 受刑者それぞれの背景は違うし、 罪に対しての向き合い方、人間性も違う。 ラストは泣きはしなかったものの、 史郎の友達や恋人とのつながりが良かったし、 おかげで史郎もブレずに進んでいる様子で 読後はとても良かったです。
刑務所の医師として受刑者の治療にあたる主人公が関わる様々な事件を取り上げた連作ミステリーだが、もう一つのテーマは認知症の介護。 通り一遍ではなかなか書ききれない難しい問題と思うが、辛くて厳しい現実を暗くなりすぎずに正面から捉えていた感じがして小説としては良かったと思う。 登場人物の関係性はちょっとご...続きを読む都合よく作られた感があるが、医学生時代の仲間たちの裏話がもう少しあってもいいかも。
奨学金の返済を免除してもらうために仕方なく就いた矯正医官の史郎だが次第にその仕事にのめり込んでいきます。こういう成長物語、好きです。 病だけでなく、その奥にある罪も治療する姿が良いね。是非とも続編を。
主人公は、タイトル通り刑務所のお医者さん。でも本人が希望した職場ではない。しかも、若い医師に対する患者の受刑者は見下してくる。助手の人もベテランで、新米の若い医師には立場が逆転したかの様に次々と経験値から言える指導をする。日々、薬を求めて受診に訪れる患者(受刑者)は詐病を訴えるのが多い中、本当の病...続きを読む気を疑う症状を見逃さない感性が真剣に病の症状に悩む犯罪者を救う結果になる。 主人公の母親は認知症を患い看病で生じるトラブルもある。そんな家庭環境を理解している彼女との恋愛では、級友の女友達とのいざこざもある。医療のメインストーリーの合間に描かれている私生活も苦楽が満載である。 冒頭の場面は、犯罪者が逃亡している情景が描かれており逮捕される瞬間で終る。その場面が中盤になり、診察の状況を一変させる。逮捕された犯罪者と主人公の医師の関係が後半の中では主軸になり、最後には背けていた感情を少し和らぐ変化が読み取れる。 不本意な感情が使命感を帯びて、前向きな気持ちに変化していく様が仕事の面、私生活の面で並行して描かれているところが現実の自分の生活を見直す考えを促される気がする。
神経内科医としてのキャリアを目指していたのに経済的理由で奨学金免除の義務を果たすべく3年だけと刑務所の医師、矯正医官となった是永史郎。 刑務所であるから患者は犯罪を犯した海千山千の受刑者。医務の助手は准看護師の資格を持つベテラン刑務官。限られた医療体制に薬剤、検査方法。そんな環境下でも、主人公は研修...続きを読む医を終えて即、単独でしかも総合医的な診断をしなくてはならない。 帯には本格医療ミステリー的な扇情的なフレーズが書かれているが、受刑者の病状を明らかにする過程は、数年前にNHKでやってたドクターGのカンファレンスを彷彿させる。 またミステリーよりも矯正医官としての成長するヒューマンドラマと感じる。学生時代の仲間、刑務所のスタッフ、家族、恋人、そして受刑者たち。物語が進むに連れて、主人公との距離感が近づいたり離れたり。楽しめた。
「病が人を、罪に追い立てるのか?」 刑務所を出てからの再犯率の高さを考えると、最後の彼の考え方も良くわかります。 ただ、信頼関係を築きかけていたのに、このお別れの仕方は悲しいと感じました。 東野圭吾さんの「さまよう刃」を思い出しました。
02月-05。3.0点。 医大を卒業し、奨学金免除のため刑務所医官となった主人公。3年勤続で奨学金免除。次第にやりがいを見つけて。。 面白い。章立てだけど連作短編みたい。続編が読みたい。
奨学金免除の為、神経内科医への夢を後回しに、しぶしぶ刑務所の医者になった是永史郎。 一人で認知症を患う母親の介護をする姿もまた社会情勢を反映しているよう。 慢性的な刑務関係者の不足、要介護の高齢受刑者の増加など、刑務所もまた一般社会と同じ問題を抱えている。 最低限の保証ということで、医療や介護が税...続きを読む金で賄われていることに理解と反感が共存してしまう。 1つ疑問が残るとしたら、なぜ母は松木なんかと結婚したのかだろうか。 史郎が3年後に刑務医を続けるのか、新たなことに向かって進むのか、続きが読んでみたい。
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岩井圭也
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