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Posted by ブクログ
どうして人は罪を犯してしまうのか。
その心情や背景が淡々として物語れるなかにも感情の熱さがあって、引き込まれるように一気に読んだ。
わたしは子どもが集まる施設で働いていて、子ども同士が殴った殴られたみたいな場面に毎日のように接しているんだけど、殴った子に「人を殴ってはいけません」と叱ったところで、なんの解決にもならないという事例を多く見ている。
殴った子には本人なりの理由があって、それは許されざるべきものであっても、その子にとっては正義だったりする。その気持ちを話してもらって、それについて一緒に考えていかないと、殴るという行為はやめられない。その子にとって問題解決の方法が「殴る」しかないから。殴ったほうが感情が高ぶって泣いていたりすると、この子も苦しいんだなって思う。社会の中でうまく生きていくのは難しい。
本作に出てくる主人公は「罪を犯した人」がなぜそうするに至ったかに丁寧に向き合う医師で、その工程はしみじみと心を打つ。
丁寧さというのは時に不器用に映るもので、まわりにはなかなか理解してもらえないものなんだけど、でもそれが大切なんだろうな…と、わたしも丁寧にまわりと向き合っていこうって思わせてもらえた。
そんな風に考えさせてくれるいい本でした。
Posted by ブクログ
ちょっとずつ読み進めている岩井さん
気づけば11冊目です
今回は刑務所のドクターの話
刑務所にも医者がいるんですよね
主人公の史郎は奨学金免除のため刑務所で働いています。
普通の病院とは勝手が違い、使える薬や予算には制限があります
また患者はもちろん受刑者で、薬を得るために詐病は日常茶飯事
自分はここにいるべきではないという思いもある中、向き合うべきは病だという思いで患者と接していきます。
医療ミステリの連作短編となっております。
普段想像していなかった仕事だったのもあり興味深く読めました。
刑務所での病との向き合い方が新鮮でした
少しずつ熱くなっていく史郎が結構よかったです。周りの人たちもよかったな
終盤は結構驚かされました。
なんとなくまだモヤモヤも残ります(-_-)
それにしても認知症の介護の大変さを改めて感じました、、、
まだまだ読んでない作品はたくさんあります╰(*´︶`*)╯♡
のんびり読んでいこうと思います
Posted by ブクログ
岩井圭也さん応援書店で購入した作品。
「夜更けより静かな場所」の巻末に掲載されていて、読みたくなり手に取った。
奨学金免除のため、しぶしぶ矯正医官になった是永史郎が、受刑者たちの病の奥にある”罪”に迫る医療ミステリ。
刑務所内での医療について、全然知らなかったことを知れて勉強になったし、興味深かった。
診断の前に詐病かどうかの判断が必要だなんて…矯正医官って大変な仕事だな。
もちろん刑務官たちも。
本書にはいろんな受刑者が登場するが、私は第1章に登場する受刑者がとても印象的だった。
病が罪を犯させる。
私も持病の発症タイミングによっては、彼のような人生を歩んでいたかもしれない。
症状を誰にも理解してもらえない辛さや孤独感、ようやく自分の病の原因がハッキリし、信頼できる先生に出会えた喜びにはすごく共感した。
矯正医療の意味についても考えさせられた。
史郎が受刑者と彼らの抱える病に向き合っていく中で、自らの心境を変化させていく様もよかったし、史郎と友人たちの連携が不可能を可能にし、真実を解き明かしていく展開も胸熱だった。
中でも美波のまっすぐさが私はとっても好きだった。
医療ミステリ、今まであんまり読んでこなかったけれど私は結構好きなジャンルだな。
最近ドラマで観ている「天久鷹央の推理カルテ」も面白いので、原作を読んでみたい気もするけれど…冊数がかなり多いので躊躇しています( ..)՞
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