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Posted by ブクログ
10年以上前に読んで衝撃を受けた本作を再読。高校生のときと子どもを持つ立場になってからだと、心が揺れる場面も変わったと思う。
命の重さについて考えさせられるとともに、ミステリ性の高さに驚愕し、読み終わった後に呆然とした読後感は今もそのまま。自分の中にある、健常者の方が生き残るべきだ、という無意識に気づいてしまったときは少しショックだった。
先が気になりすぎて、禁断の「少し先の文章を薄目で見てから先に進む」を何度もやってしまった。登場人物の多さと関係の複雑さはあるが、入り組んだ伏線が最後にするすると解けていく快感は、やはり今まで読んだ小説の中で突出していると思う。映画化してほしいけど、ここまで複雑だと映像化難しいか、、、
Posted by ブクログ
天才能を作ることを目的とした、幼児への早期教育を行うセンターをめぐる物語。
しっかりと重量感のある面白い作品。どんでん返し、どんでん返し、最後にまたどんでん返しで、しかもそれらに全く無理がない。普通に考えたらそう思い当たるだろう、という流れで、どんどんとどんでん返しがなされていくのがすごい。一体こんな話、どこから考え始めるのだろうか。
いくつもの複雑などんでん返しの繰り返しが、二件の殺人と守の母親梨佳の逃走劇などと絡み合い、複雑でいてしかし無理のない見事な作品になっている。
そして、幼児早期教育も普通にこの世にあるんじゃないかというくらいの信憑性ぶりで、センター見学の場面で繰り広げられる説明を聞いていたら、子どもができたら受けさせようかしらという思いがよぎるくらいだ。とても現実的で、それでいて非現実的なほどアクロバティックな展開だ。
この人の別の本も読んでみたくなった。でも、これとアンソロジー1本しか読んだことがないのに、これこそがこの人の最傑作な気がしてならない。
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