池田和臣の作品一覧
「池田和臣」の「逢瀬で読む源氏物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「池田和臣」の「逢瀬で読む源氏物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
『源氏物語』に描かれる「逢瀬」の場面に焦点を当てることで、平安時代の男女の関係の機微に迫った本です。
源氏と彼を取り巻く女たちに比べると、「宇治十帖」に登場する男女はいずれもやや人物像に厚みがないようにも感じられるのですが、「逢瀬」に焦点を当てると語るべきことが多いということに改めて気づかされました。薫も匂宮も現代的な観点から見ると、ときおり滑稽に思える振る舞いに及ぶことがあるのですが、「逢瀬」を中心とする彼らのそうした振る舞いを通じて平安時代における男女の関係のありようが鋭くあぶり出されているところに、「宇治十帖」の魅力があるのかもしれません。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
源氏物語の女君たちは光源氏との関係を生かされる中で、おのずと「世の中」の問題、つまりは女の生き方の問題に直面させられる。
紫式部に五十四帖もの長きにわたって書き続けさせていった内なる力は、人間の生き方についての、深い興味とあくなき探求心。
源氏物語研究の第一人者が、この物語がえぐり出す人間認識の深みを読み解く。
[ 目次 ]
第1章 光源氏の運命を左右する女君たち(葵の上 藤壷の中宮 六条の御息所 朧月夜の君 紫の上 明石の君 女三の宮)
第2章 男君の執念(愛執の罪 柏木と女三の宮 夕霧と落葉の宮)
第3章 性を拒否する女君(薫と大君 薫と浮舟と匂宮)
[ POP ]