小説 - ほのぼのの検索結果

  • 恋する狐
    4.5
    1巻638円 (税込)
    皆が浮かれ、賑やかに踊るやすらい祭り。商家で歓待を受けた蕪村が、鮒の塩漬けを土産にもらい機嫌よく帰途につくと……。薄暗い草むらから若い公達が現れた。「我はこの世の者ではない」と言う。見目麗しい公達が、叶わなかった恋を語りだす。その公達の正体とは!?(表題作) 画家で俳人の与謝蕪村が見聞きした妖たちの、もの悲しくもこころに響く物語九編。
  • 恋する金曜日のおつまみごはん~心ときめく三色餃子~
    3.3
    仕事一筋、女子力ゼロな干物女子・充希は、行きつけの居酒屋でご飯を食べることが唯一の楽しみ。しかしある事情で店に行けなくなり、自炊するも火事寸前の大惨事に。心配し訪ねてきた隣人はなんと社内屈指のイケメン後輩・塩見だった。実は料理男子な彼は、空腹の充希を自宅に招き、お酒好きな充希のために特製『おつまみごはん』を振る舞ってくれる。充希はその心ときめく美味しさに癒され、いつの間にか彼の前では素の自分でいられることに気づく。その日から“金曜日限定”で彼の家に通う秘密の関係が始まって…。
  • 恋するたなだ君(小学館文庫)
    3.7
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 さえない、しつこい、思いこみ激しい。そんな三重苦男たなだ君が、いつものように情けない面持ちで愛車・ろんぽう君を運転しているうち、変な看板を掲げた店ばかりの妙な町にやってきてしまう。冷蔵庫型の噴水のある駅前のロータリー。そこで、目の前をよぎった髪の長い女性・まばさんに一目惚れをしたことから、とんでもない災難に巻き込まれる。巨大な金の布袋像が鎮座する謎の「ホテイホテル」を主な舞台に展開する「不思議の国のアリス」のような、どこか奇妙なのにラブリーな目くるめく想像世界!よしもとばなな氏推薦の奇想天外なラブストーリー。
  • 小泉セツと夫・八雲
    3.7
    1巻850円 (税込)
    連続テレビ小説『ばけばけ』のモデルとして話題! 日本研究者で、名作『怪談』の著者・小泉八雲と、その妻となる没落士族の娘・セツの生涯は、こんなにも感動的だった! これは、苦しみに耐え抜いてきた二人が起こした奇跡の物語である。「2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、小泉八雲の妻・セツをモデルとした物語である。(中略)これからはじまるセツとハーンの物語に描かれていくように、二人は苦難を重ねてきた。だが、二人ともどんな苦難に見舞われようと、時には泣き、時には絶望し、時には世を恨みながらも――涙を拭い、未来を信じ、いつも前を見つめて、立ち向かっていった。そんな姿は、誰かが見ていて、何かに繋がり、悲しみも苦しみも、幸せに「化ける」のだと――。これからはじまるセツとハーンの物語は、そう教えてくれる」(本書「序章」より) 【目次】●序章 悲しみも苦しみも、いつか、きっと幸せに化ける ●第一章 セツの前半生――上級士族の娘からの没落 ●第二章 ラフカディオ・ハーンの前半生――流浪の果てに ●第三章 二人で奏でた時 ●第四章 ハーン亡き後のセツ ●第五章 語り継がれる夫婦の物語
  • 小泉八雲
    4.0
    2025年度の連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公小泉セツの夫・小泉八雲について、セツとの関係や作品のルーツとなる生涯を辿る。
  • 小泉八雲 ラフカディオ・ヘルン
    5.0
    1巻1,320円 (税込)
    「日本人以上に日本を知り、愛した」と言われる小泉八雲。 ギリシヤで生まれ、アイルランド、イギリス、フランス、アメリカ、仏領マルティニークを経て来日。 横浜、松江、熊本、神戸、東京を巡り、54歳で没したその全生涯を、直弟子が綴る伝記の決定版。 来日後、結婚して家族を持ち、日本の文化の真髄にふれて『知られぬ日本の面影』『怪談』『心』など数々の著作を紡ぎ出した姿が浮かび上がる。 著者は小泉家の協力のもと、国内外の資料を蒐集して本書を完成させた。 坪内逍遙、西田幾多郎らの序文、八雲夫人・小泉節子(セツ)の追懐談「思い出の記」を収録。巻末に年譜と索引を付す。 〈解説〉池田雅之
  • 恋と掃除と謎解きと ハウスワーク代行・亜美の日記
    3.0
    夫の不倫 お墓問題 職場のセクハラ 意外と(?)鋭い推理力で日常の事件を解き明かす! 家事代行会社でアルバイトをする大学生の樋口亜美。ある日、派遣された河西家の妻・ともみから、息子のつぶやいた謎の言葉、そして夫の浮気疑惑について相談を受ける。深まる謎に悩む亜美だが、憧れの男子との会話の中に思わぬヒントが……? 日常の事件を解き明かす、ハートウォーミングミステリ全三篇。
  • 恋に焦がれて吉田の上京
    3.3
    札幌に住む吉田苑美(そのみ)は、23歳にして人生初の恋をする。相手は四十男のエノマタさん。不器用な乙女は「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」の本能のまま、想い人を張り込んだ。だがある時彼は上京し、吉田は友人前田の制止(「正気かい?」)を振り切り後を追う。まだ吉田の存在を知らぬ彼に、ちゃんと出会うために。初恋の全てがここにある! 『とうへんぼくで、ばかったれ』改題。
  • 子犬のように、君を飼う
    3.0
    悦楽の街マカオ。小説家は束(つか)の間の自由な時間を楽しんでいた。カジノで大勝している時、日本語で声をかけてきた美しい中国人の少女。娼婦を買ったことなど一度もなかった彼は、魅入(みい)られたようにホテルへと連れ帰ってしまう。それは、甘美な地獄への入口だったのか――。30歳も年下の少女との蜜月の先に待っていた運命とは? 異端の純愛を描いた、究極の恋愛小説。
  • 恋の穴におちた。
    4.5
    1巻715円 (税込)
    「おとなりさん、ですか?」 私、小説家の牛老丸華菜が住むマンションに突如空いた謎の『穴』。 その『穴』の先に美しい顔があった。 一瞬上手な絵画かと思った。そのぐらい非現実的な美貌。 小学生、つまり十歳ほどの男の子のようだ。 「あのう……」 知夫、と名乗る美しい顔の少年は、無言でただ見とれている私におずおずと呼びかける。 そして、小動物のように首を傾げていた。 それが、すべての始まり。 私と彼の、何とも表現しづらい、奇妙な交流の幕開けだった。 日日日が贈る、究極の『愛』が綴られた物語。
  • 恋のインデックス
    3.0
    1巻594円 (税込)
    恋のまっただ中で――“キミとなら棺桶の中まで一緒に行けるような気がするんだ”、そして、さよならの場面で――“だってこれは恋愛じゃないよ。言ってみれば過去だよ”など、男たちから、あるいは女たちから放たれたクライマックスでの名科白。口説き文句からトドメの言葉まで古今東西の恋のサンプルから抽出し、新たな恋を演出したショート・ショート。ちょっと辛口、105篇のラブ・ストーリー・インデックス。
  • 恋の収穫期
    3.6
    1巻1,584円 (税込)
    心がふるえる青春(恋愛)小説が生まれた。 近未来を舞台にした全く新しい青春(恋愛)小説が誕生した!                22世紀になって科学技術は東京だけに一極集中している。 ここ軽井沢では通信機器は使用不能。 私が通う高校に東京から転校生(未来人?)がやってきた。 恋をまだ知らない私は彼に言った。 「私と恋をするんでしょう? それは、一緒に戦うってことだよ!」 「人の中には、白く光る星のようなものがあって、 みんなそれを守っているのだと、そのことを信じられたら、 愛も友情も決意も一人きりの誇りも すべてがその星からあふれた光だと思えるから。 なんだって、できる。きみの目を、私として、見つめていられる。」 ……あとがきより
  • 恋のぼり 二人で見ていた、あの空に
    3.0
    小早川咲、34歳。夫を事故で亡くし、息子の航と15年ぶりに戻った地元・葉山で、咲は周雲龍という中国人青年と出会う。事故で傷ついた航の心を開くため、釣り船の船頭である周と毎日一緒に釣りをすることに……。穏やかに笑い合う日々を過ごし、自然と惹かれ合っていく2人。やがて秘密のサインを使ったメッセージを送りはじめるが……。喪失と再生との間で揺れ動く想い。不器用な大人たちの切ない恋を描く上質の恋愛長篇。
  • 恋はいつも少し足りない 140字で切ない結末
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 恋はいつも少し足りない。 それでもたったひとりの君に巡り会うために恋をする―― 著者TikTok総再生回数2500万回超! 1ページで泣ける恋の超短編集、待望の文庫化。 140字小説のパイオニア・神田澪が紡ぐ、“恋”の物語のみを集めた140字小説集。 文庫化にあたり新たに書き下ろし作品も収録。 甘酸っぱい青春から切ない別れまで、165通りの恋の物語を楽しむことができる1冊です。 【著者について】 神田澪(かんだ・みお) 熊本県出身。2017年よりX上で140字ちょうどの物語を投稿し始める。時に感動を呼び、時に切なくなる物語が支持される。SNSの総フォロワーは16万人を超える(2025年10月時点)。主な著作に『最後は会ってさよならをしよう』『最後は笑ってさよならをしよう』『真夜中のウラノメトリア』(以上、KADOKAWA)、『私達は、月が綺麗だねと囁き合うことさえできない』(大和書房)、『すべての季節に君がいて』(シンコーミュージック)。
  • 恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。
    3.8
    誰かを強く思った気持ちは、あの時たしかに存在したのに、いつか消えてしまう――。燃え上がった関係が次第に冷め、恋の秋がやってきたと嘆く女性。一年間だけと決めた不倫の恋。女優の卵を好きになった高校時代の届かない恋。学生時代はモテた女性の後悔。何も始まらないまま終わった恋。バーカウンターで語られる、切なさ溢れる恋物語。
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ
    3.8
    1巻1,771円 (税込)
    あ、また時間に捕まえられる、と思った。 捕まえられるままに、しておいた。 小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、そして作詞家のカズ。 カリフォルニアのアパートメンツで子ども時代を過ごした友人たちは、 半世紀ほどの後、東京で再会した。 積み重なった時間、経験、恋の思い出。 それぞれの人生が、あらたに交わり、移ろっていく。 じわり、たゆたうように心に届く大人の愛の物語。
  • 恋文やしろのお猫様 ~神社カフェ桜見席のあやかしさん~
    4.5
    縁結びのご利益のある『恋文やしろ』。元OLのさくらはその隣で、奉納恋文をしたためるための小さなカフェを開くことになった。そしてそこで、千年間恋文を神様に配達している美しいあやかし――お猫様と出会う。彼と共に人々の恋を見守るうち、二人はゆっくりと恋の縁に手繰り寄せられていき――
  • 恋虫
    3.4
    『恋』を知っていますか? 正式名称は「感情性免疫不全症」。ウイルス性の病で、感染すると、驚くほど人が変わってしまい、自我がなくなってしまう事から、『恋虫』と呼ばれ、恐れられている。この病に感染すると、身体のどこかに特徴的なピンク色の痣が現れ、他者の感染を防ぐため、駆除される運命にある――。 四ノ宮美季は、念願の『恋虫駆除隊』に入隊した。治療薬の存在しない『恋虫』に感染した人を駆除する部隊だ。上官になったのは冬野花火というこの世界の救世主。入隊して初の出動で、四ノ宮は対象者を目の前にして駆除できなかった。今まで恐れていた『恋』という病が、本当に悪いものなのか疑問を抱いてしまったからだ。叱咤されるのを覚悟で連れられて来られた冬野の部屋で、四ノ宮は彼の秘密を知ることになり……。 『恋』に堕ちる切なさと、脆い感情を彩り豊かに描いた、泣けるラブ・ストーリー。
  • 恋も仕事も日常も 和歌と暮らした日本人
    5.0
    1巻1,408円 (税込)
    古代から今まで連綿と伝わる和歌文化。現代でも和歌に触れ、鑑賞する機会は多々あるものの、各時代、実際にどのように詠まれ、和歌が人々の暮らしの中でどのような役割を果たしていたのかは意外と知られてません。本書は、個々の和歌の解釈や修辞に注目するのではなく、日本人が和歌とどのように触れ合ってきたのかを探り、現代生活にも通じる親しみやすい内容で和歌の文化史をたどります。イラストでわかりやすく解説します。
  • コイモドリ 時をかける文学恋愛譚
    3.0
    海街・葉山で旅館を営む晴渡家の三兄妹には〝悩み〞があった。それはタイムリープ能力をもつ長男・時生が女性にすぐ恋をしてしまうこと。ある日、東京から訪れた女性客にひとめ惚れした時生は過去へ飛び、彼女の悩みを解決して気に入られようとするのだが……? 『こころ』など日本文学の傑作が謎 を解く鍵となる! 新感覚の恋愛物語開幕!
  • 萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ
    3.7
    1~11巻591~719円 (税込)
    北関東の紅雲町(こううんちょう)で、コーヒー豆と和食器の店を営む大正生まれのお草(そう)さん。彼女は、常連たちとの会話から街で起こっている小さな事件に気付き、ひとり捜索に精を出す。ある日、とあるマンションの一室で虐待が行われていると気づいたお草さん。ひとり捜索まがいのことを始めるが…。悩む人たちの心に彼女の言葉は届くのか? 行動するお婆ちゃん探偵・お草さんを主人公に「老い」と「家族」を正面に据えて描く、期待の新鋭のミステリ短篇。
  • 時間の虹 紅雲町珈琲屋こよみ
    3.8
    小蔵屋、まさかの閉店。 「お草さん、なんで閉めちゃったのかな」 「急に決まったことじゃないか、という気がするの」 静かな時間が流れるいつもの小蔵屋。 しかし、お草の心には一抹の不安が。 一つ、小蔵屋へ不審な間違い電話が相次いでいる。 もう一つ、久実の婚約者・一ノ瀬が、8ヵ月以上も店に顔を出さないのだ――。 小蔵屋に何が起こってるのか? 真実はどこに? 止まっていた時間が、動き出す。 累計80万部突破! シリーズ第12弾。
  • 高円寺かふぇ純情の事情
    値引きあり
    3.0
    「かふぇ純情」――高円寺商店街にある昭和レトロな喫茶店。マスターの亮二と居候の翔太が営むこの店に、今日も美味しい珈琲と料理に惹かれて常連客が訪れる。客は毎回ちょっと面倒なヤッカイごとも持ち込んで……?
  • 公園へ行かないか? 火曜日に
    4.2
    1巻1,496円 (税込)
    2016年11月8日、わたしはアメリカで歴史的瞬間に居合わせた、はずだった――。世界各国から作家や詩人たちが集まる、アイオワ大学のインターナショナル・ライティング・プログラムに参加した著者が、英語で議論をし、街を歩き、大統領選挙を経験した3ヶ月。現地での様々な体験から感じたことを描く11の連作小説集。
  • 高架線
    3.9
    新刊『長い一日』が各紙誌で大評判。 若手随一の小説の名手、芥川賞作家の滝口悠生、初の長編小説。 思い出すことで、見出され、つながっていくもの。注目の芥川賞作家、初めての長篇小説。 風呂トイレつき、駅から徒歩5分で家賃3万円。古アパート「かたばみ荘」では、出るときに次の入居者を自分で探してくることになっていた。部屋を引き継いだ住人がある日失踪して……。 人々の記憶と語りで綴られていく16年間の物語。
  • 工学部・水柿助教授の逡巡 The Hesitation of Dr.Mizukaki
    値引きあり
    3.9
    水柿君は、N大学工学部助教授のままミステリィ作家になった。なんとなく小説を書き始めたら、すぐに書き上がり、それをミステリィ好きの妻・須摩子さんに見せたが、評価は芳しくなかった。しかし出版社に送ってみたら、なんと本になって、その上、売れた! 時間があれば小説を書き続け、幾星霜、いまではすっかり小説家らしくなったが……。
  • 鴻上眼科のあやかしカルテ(一二三文庫)1
    3.0
    「はっきり言うとお前は呪われている」 再就職先での出勤初日、看護師の月野香菜は院長の鴻上医師にそう告げられる。 戸惑いながらも、看護師を続けるために呪いには負けていられないという強い気持ちを鴻上にぶつけると、その日のうちにあやかしの患者がいる病棟に配属となる。 人語をしゃべる子狸やあやかしが視えなくなった占い師、色覚異常の管狐など、あやかしの存在に触れ、自身の看護師としてのあり方を探る香菜だったが……。
  • 後宮双妃の救国伝 ~ふたりの妃は喧嘩しながら国を救う~
    値引きあり
    3.0
    『正妃として娶れるのは、どちらか一人だ』  広大な国土と栄華を誇る、四季帝国《春王朝》。若く聡明な第四皇子・銀南には、正反対な二人の幼馴染みの妃がいる。武芸に秀でているが人付き合いが苦手な爛世と、猫かぶりで人心掌握に優れた愛橙。銀南の一言から正妃の座を賭けて戦うことになった二人だが、争いの最中に国を揺らがす大事件が発生し――!?  一匹狼な嫌われ剣妃VS策士な猫かぶり愛妃。愛する皇子を巡った大喧嘩が国を救う!? 後宮ファンタジー開幕!
  • 後宮に紅花の咲く~濤国死籤事変伝~
    4.0
    入宮した高明珠は、困窮する実家への仕送りのため、他の妃たちに「男児が産まれない」護符や怪しげな品々を密かに売っていた。濤国には、帝の男児を産んだ母は殺される貴母投法という習わしがあり、妃たちは男児を生みたくなかったのだ。十分に気をつけていた明珠だが、突然帝に呼び出され、商売の交換条件として、ある探索を命じられる。帝は貴母投法を廃そうと、密かに動いていたのだった。明珠に課された探索とは――!
  • 後宮の悪妃と呼ばれた女
    値引きあり
    4.0
    簫蘭の帝都・簫京の玄玲帝の皇宮へ輿入れした美しい王女達の中に、砂漠の小国・佳南のカディナ王女は従者と共にいた。だが王女にとって簫蘭は一年前に攻め入られ、父と兄を連れ去られた因縁の国。皇太子妃として皇宮入りし、帝に謁見して彼女が嗜む観相学で凶相を見て以来、簫蘭の波乱をも予感していた。ある夜、カディナは奴婢の泯美の殺人未遂現場に遭遇し、顔相の素晴らしさから助けるも翌日、春鈴淑妃の毒殺遺体が発見されて…
  • 後宮の隠し事 嘘つき皇帝と餌付けされた宮女の謎解き料理帖
    5.0
    仕事を押しつけられて食事にありつけず、いつもお腹をすかせている後宮の下級女官・笙鈴。ある日、彼女は正体不明の料理人・竜から、こっそり食事を食べさせてやる代わりに皇女・氷水の情報収集をしてほしいと頼まれる。なぜ一料理人が皇女のことを知りたがるのだろう――そう疑問に感じつつも調査を進めていく笙鈴だったが、氷水と交流を重ねるうちに、華やかな後宮の裏でうごめく妖しくも残酷な陰謀に巻き込まれていくのだった。
  • 後宮の禁書事情
    3.0
    大陸を支配する大蒼国。 超難関の科挙を突破し、 念願の官吏となった幽求を待っていたのは、 あやかしの相手をする部署『祝部』。 怪力乱神禁止令によって 怪異の存在しないこの国で、 出世の道を閉ざされたと絶望した幽求の前に現れる少女・凛麗。 年端もいかないこの少女が自分の上司だと知った時、 幽求の波乱に満ちた後宮生活が始まった――。 怪力乱神禁止令により、 あやかしに為す術のない大蒼国の後宮で、 怪異に挑む少女・凛麗と青年官吏・幽求の物語。
  • 後宮の不憫妃 転生したら皇帝に“猫”可愛がりされてます
    4.0
    初恋の皇帝に嫁いだところ、彼に疎まれ毒殺されてしまった翠花。気が付くと、彼女は猫になっていた! しかも、いたのは死んでから数年後の後宮。焦る翠花だったが、あっさり皇帝に見つかり彼に飼われることになる。幼い頃のあだ名である「スイ」という名前を付けられ、これでもかというほど甘やかされる日々。冷たかった彼の豹変に戸惑う翠花だったが、仕方なく近くにいるうちに彼が寂しげなことに気づく。どうやら皇帝のひどい態度には事情があり、彼は翠花を失ったことに傷ついているようで――
  • 公共考査機構〈新装版〉
    4.0
    極東ハウジングの中堅社員・日高は、ある日、自分が罠にはまったと気づいた。公共放送協会の番組『あなたの意見わたしの意見』への出演依頼を受けたからだ。番組は、電波を通じての私刑を大衆の名のもとに行なう、人民裁判の場だった。その背後には、財政官界の強力な後押しで設立された「公共考査機構」の存在が--。世論捜査の恐ろしさとニューメディア時代の悪夢を描いた、鬼才・かんべむさし、予言の書。<トクマの特選!>第一回配本。
  • 風のベーコンサンド 高原カフェ日誌
    3.8
    1~2巻743~800円 (税込)
    心の痛みに効く、とびっきりのカフェご飯! 東京の出版社をやめ、百合が原高原にカフェを開業した奈穂。 かつてペンションブームに沸いたが、今はやや寂びれ気味の高原にやってきたのは、離婚を承諾しないモラハラの夫に耐えかね、自分の生活を変えるためだった。 そんな背水の陣ではじめた奈穂のカフェには、さまざまな人が訪れる──。 離れた娘を思う父、農家の嫁に疲れた女性、昔の恋に思いを残した経済アドバイザー……。 「ひよこ牧場」のバターやソーセージ、「あおぞらベーカリー」の天然酵母のパンや地元の有機野菜など、滋味溢れる食材で作られた美味しいご飯は、そんな人々に、悩みや痛みに立ち向かう力を与えてくれる。 奈穂のご飯が奇跡を起こす6つの物語。 ジューシーなチキンのコンフィとモミジイチゴをのせたベビーリーフサラダ/ 高原野菜と鶏肉のチーズクリームシチュー/特製さくさくベーコンサンド/ “男前な口どけ”のイチゴ入り泡雪羹/5種類のお豆のカレー/ 蕪と水菜と胡桃のサラダ/百合根のポタージュ/薔薇のシロップに漬けたくずきり…etc. 女性を主人公に多くのベストセラーを輩出してきた著者が、自らレシピを試して「絶対においしいものだけ」がぎっしり詰まった連作集は、読者に栄養をたっぷり届けます。 解説は漫画家の野間美由紀さん。 ──人間の心の機微の中にはいつも謎が隠れている。そんな謎を優しい目線で描いたこの小説も、紛れもなく上質なミステリーなのである。(解説より) 料理研究家の高山かづえさんが作る高原カフェレシピも特別収録!
  • 広告狂想曲24時間
    値引きあり
    3.0
    1巻330円 (税込)
    広告代理店の新人営業マンに課せられたのは、「アフリカ」をテーマにマンション広告を作ること。プレゼンまで残された時間は24時間。カクヨム「働くヒト」小説コンテスト優秀賞受賞作。
  • 紅国後宮天命伝 ~星見の少女は恋を知る~
    5.0
    両親を流行り病で亡くし、当主の兄も失踪したため、母の親友でもあった女道士・桜綾に弟子入りした花琳。そんな師弟のもとに、ある日、かつての兄と同じく皇太子直属の部下らしい哉藍が、後宮での幽霊騒ぎを依頼しにやって来る。皇太子妃候補として集まった娘たちが後宮で幽霊を見たと言って怯えているというのだ。新たな妃候補のふりをして潜入することになった花琳が、哉藍の協力を得て辿り着いた、後宮の真実とは――
  • 広告の会社、作りました
    4.5
    突然会社の倒産を告げられ、無職になったデザイナーの遠山健一。安定した転職先を求めたはずが、なぜかコピーライター・天津と会社を設立することに。不安を抱えながらも当事者として仕事に向き合う二人の元に届いた、カタログのデザインをかけた“出来レース”のコンペ。結果は果たして――。仕事と人生への気力と熱意が高まる、爽快度100%お仕事応援小説。(巻末に佐久間宣行さん〈テレビプロデューサー〉との対談を収録)
  • 広告の会社、作りました
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    いい仕事、いい会社ってなんだろう? 若手デザイナーと敏腕(変人)コピーライターのコンビが大会社に挑む! 突然会社の倒産を告げられ、いきなり無職になってしまったデザイナーの遠山健一。 安定した転職先を求めたはずが、飛び込んだ職場はコピーライター・天津孔明の個人事務所――まさかのフリーランスだった。 「じゃあまずは、フリーでばんばん仕事してさ、そのうち法人化も考えていこうよ。晴れて法人化したら、Youは“遠山副社長”ってことで」 「えええ?」 変わり者の天津とコンビを組む事になった健一。そしてやってきた仕事は、大企業とカタログのデザインをかけた“出来レース”のコンペで・・・・・・!? 『100回泣くこと』、『デビクロくんの恋と魔法』の著者が描く、仕事と人生への気力と熱意が高まる、爽快「起業」エンターテイメント小説。
  • 皇后は闘うことにした
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    結婚は「始まり」に過ぎない。今も昔も―― 「好きでもない女と結婚するのは絶対に嫌だ」「自分たちは宮家に生まれて、あれこれ苦労した」「あの女王さまでは、子どもをお産みになることは出来ないでしょう」――。   さまざまな立場に葛藤する皇族を描いた5つの短編には、読む者を圧倒する”心の内”が綴られる。これまで描かれたことのない、衝撃の短編集。 * 妹の友人に恋焦がれ、ようやく結婚目前まで漕ぎつけた久邇宮朝融王は、彼女にまつわる“ある噂”を耳にし、強引に婚約を破談にした。その後、別の宮家の子女と結婚したものの……(「綸言汗の如し」) 徳川家の若き未亡人・実枝子は、喧嘩の絶えなかった夫・慶久が妾との間に遺した子に愛情を注げず苦悶していた。思い起こせば、あの頃は本当に幸せだったのに。(「徳川慶喜家の嫁」) まもなく結婚の沙汰が下るのではないかというある日、久邇宮家の息子たちは声を潜めて話していた。「内親王はご免こうむりたい」――(「兄弟の花嫁たち」) 九条家の子女・節子は15歳の時に嫁いだ。のちの大正天皇の后(貞明皇后)である。夫は妻を顧みないにもかかわらず子ばかりが生まれ、節子は悲しみに歯を食いしばる。(「皇后は闘うことにした」) 貞明皇后の秘蔵っ子・秩父宮に嫁いだ勢津子もまた、皇后によって選び抜かれた秘蔵の嫁だった。だが、2人の間に子はできず、秩父宮も病を得てしまう。(「母より」)
  • 香彩七色 ~香りの秘密に耳を澄まして~
    値引きあり
    3.5
    犬並みの嗅覚をもちながら今までその能力を美味しいものを食べることにしか使ってこなかった秋山結月。 そんな彼女が大学で出会ったのは、古今東西の香りに精通する香道宗家跡取り・神門千尋(家出中)だった。 人嫌いの千尋に邪険にされつつも、結月は次第に香りの世界に魅了されていく。香水、精油、そして香木……。初めて耳を傾けた香りは、何より饒舌に秘密を語っていた。 「目に見えるものだけが、この世のすべてじゃない」──人々が香りに託した様々な想いを読み解いていく、ほのかなアロマミステリー!
  • 高座の上の密室
    3.4
    1巻712円 (税込)
    手妻と太神楽。寄席・神楽坂倶楽部には謎がいっぱい 華麗な手妻を披露する美貌の母娘。超難度の技を繰り出す太神楽界のサラブレッド青年。彼らをめぐる謎に新米席亭代理・希美子が挑む。
  • 高座のホームズ 昭和稲荷町らくご探偵
    3.2
    テレビやラジオで落語が親しまれ、大看板と呼ばれた一流の噺家たちが芸を競った昭和五十年代。その一人、八代目林家正蔵(のちの彦六)の住む稲荷町の長屋には、傷害事件から恋愛沙汰まで、さまざまな謎が持ち込まれ――。なつかしいあの頃の落語界を舞台に、探偵・正蔵が快刀乱麻を断つ! 洒脱な落語ミステリー。〈特別寄稿〉林家正雀
  • 公爵の完璧な花嫁
    4.0
    ヘイドリアンは5歳で父を亡くして母親から引き離され、地方に住む後見人の伯爵の家で厳格に育てられた。成人して公爵の爵位を継ぎ、ロンドンに戻ったが、ある日、長年顔も見ていない許嫁に会いに行くことにする。母は息子に愛ある結婚をしてほしいと望んでおり、後見人に決められた縁談に従うことに反対しているが、ヘイドリアンは、公爵の妻の座を狙って近づいてくる女性たちに辟易していたので、身分に申し分のない女性と早々に身を固めればそれでいいと思っていた。 しかし旅の途中の宿屋で偶然出会った、おせっかいなアメリカ人女性のナタリーのことが、ヘイドリアンは気になって仕方がない。彼女は教師で、両親を亡くした教え子を英国貴族の祖父のもとへ送り届けようとしていた。愛など信じなかった公爵の心はゆらぎはじめ……
  • 甲州子守唄
    3.8
    「笛吹川」の現代版 庶民の無常の世界を独特の語りで描いた世捨て人の文学 明治末から大正、昭和と三代にわたる日本近代の歩みが、笛吹川のそばに住む貧しいオカア一家を舞台に展開する一大ロマン。生糸の暴落と農村の貧窮、明治天皇の崩御、関東大震災、戦争と出征、空襲と食糧難、敗戦とヤミ商売――その間には息子・徳次郎の二十年近くのアメリカへの出稼ぎがあり、薄情者となって帰国した息子とその一家をオカアの眼差しから描く。土俗的な語りによる時代批判。
  • 好色一代男
    3.0
    主人公の世之介は7歳で腰元をくどき、12歳で風呂屋女(湯女)と寝るような早熟ぶり。放蕩のすえ勘当され、地方を遍歴する。その後遺産を相続して大金持ちとなり、名高い遊女たちとの好色生活を続け、生涯で相手にした女は3742人に男725人。光源氏と並ぶ日本文学史上最大のプレイボーイの好色生活を描き、元禄期、作者・読者・流通の常識を覆した日本初のベストセラー小説。パロディに満ちた人情味あふれる傑作を快訳で贈る。
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美
    4.0
    江戸、そして大坂――百花繚乱に咲き誇った、17世紀から19世紀の江戸期の文学。井原西鶴・上田秋成・山東京伝・為永春水の、粋で美しく鮮やかな四作をすべて全訳・新訳で収録。 解説=池澤夏樹 解題=佐藤至子 月報=田中優子・宮部みゆき
  • 好色入道
    3.3
    「行きなはれ、極楽浄土へ――」 性愛小説の女王が圧倒的熱量で描く、人間の業と欲望 市長選挙間近の京都。美人ジャーナリスト・東院純子は、保守派のスキャンダルを探るため怪僧・秀建(しゅうけん)に接近するが、政財界の大物が集う秘密の館で身も心も裸にされてしまう。快楽、復讐、裏切り、支配――人間のあらゆる欲と業を巻き込みながら、選挙戦は大波乱の結末に! 読み出したら止められない“魔物”のような痛快エンターテインメント! 解説/中村淳彦
  • 麹町二婆二娘孫一人
    3.5
    1巻2,024円 (税込)
    東京麹町の古い屋敷に暮らす女ばかりの五人。昭和初め生まれのお嬢さん気質の抜けない家付き娘・富子さんも、ロリータファッションの孫娘・真由に振り回される平成の現在。富子さんと長年ともに暮らしてきた大正生まれのおきくさんが高齢出産で得た娘の紀美ちゃんもいて――世代様々、微妙な関係。変わりゆくもの、変わらないもの、それぞれの人生を温かくみつめる長編。
  • 工場のおばちゃん あしたの朝子
    4.0
    「食堂のおばちゃん作家」が母をモデルに描いた、昭和の女一代記。泣き、笑い、心温まるあの頃の東京下町物語! 千葉・館山の老舗旅館の娘・朝子は、失恋をきっかけに新宿へ。ウェイトレスをやりながら声優を目指すも、突然、下町の鋏工場へ嫁いだ。舅との確執、夫の不倫、愛人との闘いなど、困難を乗り越えて、強く、楽しく、笑顔で生きていく。集団就職、初めてのテレビ、東京オリンピックなど、昭和の世相や風俗を鮮やかに描く、著者初の自伝的小説。母と娘の感動長編!
  • 行人
    値引きあり
    4.3
    自我にとじこもる一郎の懐疑と孤独は、近代的人間の運命そのものの姿である。「行人」の悲劇は、単なる一夫婦の悲劇ではない。人間そのものの心の深淵に、その宿命的な根を求めなければならない性質の悲劇だ。「死ぬか、気が違うか、宗教に入るか」主人公の苦悶は、漱石自身の苦しみでもあった。大正元年作。
  • 洪水はわが魂に及び(上)
    5.0
    1~2巻627円 (税込)
    50種の野鳥の声を識別する知恵遅れの幼児ジンと共に、武蔵野台地の核避難所跡に立て籠り、「樹木の魂」「鯨の魂」と交感する大木勇魚(いさな)。世界の終末に臨んでなお救済を求めず、自らの破滅に向って突き進む「自由航海団」の若者たち……。世代を異にする両者の対立・協同のうちに、明日なき人類の嘆きと怒り、畏れと祈りをパセティックに描いて、野間文芸賞を得た渾身の純文学巨編。
  • 紅茶と猫と魔法のスープ
    3.8
    【電子版巻末にはわみず先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 観光バス会社の空きスペースで紅茶専門のキッチンカー〈シュシュ〉を営む川澄汐里。 勤めていた紅茶専門店が閉店し、独立してみたものの売上達成にはほど遠い毎日。 そんなある日、オニオングラタンスープで人気のキッチンカー〈グラタ〉を営む 美野要の飼っていた猫が行方不明だということを知る。 〈グラタ〉の人気に引け目を感じていた汐里は、 今まで彼とまともに口をきいてこなかったが、実はその猫を偶然見かけていて――。 猫でつながる人の縁。キッチンカーを舞台に年の差コンビの贈る ハートフル・エンターテイメント!
  • 校長先生、ちょっとこわくて ふしぎな話を聞かせて
    3.0
    本物の元校長先生が書いた、子ども向けの不思議なお話 ◆内容紹介 ぼくが通う阿武寺小学校では、月に二回、土曜日に学習会がある。 ぼくと幼馴染み三人が選んだのは、校長先生の「ちょっとこわくてふしぎな話」の講座だ。 勉強じゃなくてこわい話をしてくれるなんて、かわった校長先生だよね。 こわいけどかわいそうだったり、面白いのに不思議だったり、校長先生の話が毎回楽しみなんだ! ◆もくじ 第一話 顔 第二話 アレルギー 第三話 おでき 第四話 行方不明者 第五話 絶滅危惧種 第六話 花の命 第七話 幽霊 第八話 夜の散歩者 追話 うら盆 ◆保護者のみな様へ 本書では、校長先生のふしぎな話を聞きながら「なぜそんな現象が起こったのか」「原因は何だったんだろう」?と子どもたちがグループで話し合いをしながら考えます。 きっと子どもたちも本書を読みながら「こういうことかな?」と考えながら読んでくれるでしょう。不思議な話を楽しみながら、推論する力を身につけることができます。
  • 皇帝の新しい服
    3.5
    櫻藍女子学院高校ミステリィ研究会ミリア、ユリ、仁美は、瀬戸内海の錠前島でおこなわれる珍しい婚礼の儀式に、特別顧問の石崎を参加させるため、島へ向かうことに。麗しい花嫁候補・恵理の姿に胸を高鳴らせる石崎。しかし、過去その儀式では、数回にわたり、死者が出ていたことが明らかになって……!? さらに、今回の花婿候補のもとにも、差出人不明の脅迫状が届いてしまう。惨劇は繰り返されるのか? 事件の真相とは!?
  • 校庭の迷える大人たち
    3.7
    1巻1,925円 (税込)
    小六の息子・颯太の授業参観で母校を訪れた幹太。学校での颯太の様子を見て、幹太は動揺する。三十年前、自分がこの小学校に転校してきた際の奇妙な出来事を思い出したからだ(「シェルター」)。M小に異動してきた真奈は、給与明細に記された「危険業務手当」に気付く。三年二組のだれかが手のかかる児童らしいのだが――(「危険業務手当」)。保護者、教員、事務職員、PTA、校長――学校に集う大人たちに起きた五つの奇談。
  • 光点
    3.0
    【NHKオーディオドラマ FMシアター「光点」、2019年1月5日 午後10時~全1回放送!出演:石井杏奈、森口瑤子ほか】汚れた手で彼に触った、どうしたいのかもわからないまま。工場しかない閉じられた町で暮らす実以子。中学を卒業して以来、手帳に職場の弁当工場にいく時間を記すだけの日々。自宅では母親が実以子の持ち帰るにおいに顔をしかめて、娘を追いつめる。「結局あんたみたいなのが、人に迷惑かけても顔色変えずに生きられるのよね」(本文より)。ある日実以子は「八つ山」と呼ばれる裏山で、カムトと名乗る青年と出会う。二人は共に時間を過ごすようになり、それは行き場のない者どうしのささやかな交流であったはずが……。母のいらだち、父の無関心、遠ざけられた現実――。不穏な日常をふりきり、二人が求めた光点とは。第41回すばる文学賞受賞作。
  • 交尾
    無料あり
    4.5
    1巻0円 (税込)
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  • 坑夫
    4.0
    「本当の人間は妙に纏めにくいものだ。」 十九歳の家出青年が降りてゆく、荒くれ坑夫たちの飯場と「地獄」の鉱山、そしてとらえがたいこころの深み――明治41年、「虞美人草」と「三四郎」の間に著された、漱石文学の真の問題作。最新の校訂に基づく本文に、新聞連載時の挿絵を収録。(注・解説=紅野謙介)

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  • 幸福トラベラー
    4.0
    さえない中二男子の“ぼく”が出会った謎めいた少女。修学旅行で東京に来たという彼女と一緒に、なぜか上野を巡ることになってしまったが、何か隠している目的があるようで・・・。名前しか知らない二人。けれど、だからこそ話せることもある。中二男子の甘く切ないリトルラブストーリーはどこへ向かうのか!? 人気の著者が描く、疾走感溢れるノンストップ青春小説! ※書き下ろし短編「旧七夕」も特別収録。
  • 幸福な王子/柘榴の家
    4.1
    町の中心部に高く聳え立ち、自らの宝石や体を覆っている金箔を貧しい人々に差し出す王子像とそれを運ぶ燕。王子のひたむきな愛と思いやりを描く「幸福な王子」ほか、恋する学生に身を捧げる「小夜啼き鳥と薔薇」、わがままな男と子どもたちとの交流を描く「身勝手な大男」、愛の行きつく果てを示す「漁師とその魂」など全9篇収録。大人のために訳したビターな味わいのワイルド童話集。
  • 幸福な家族
    3.4
    馬鈴薯や玉葱や南瓜に美を見いだして、あくことなく野菜の絵を描く老ドイツ語教師・佐田とその妻、聡明で個性的な息子、娘とその恋人たちが、人類の意志としての幸福を愛し、幸福を極めようとする、どこまでも素朴な善意を基調として構成された小説。彼らの周辺でさかんに交される、真情こもった当意即妙のユーモラスな会話は、読者の心を明るい希望で満たして尽きることはない。
  • 幸福な絶望
    3.5
    1巻1,562円 (税込)
    「鬱の坂口恭平は別人なので、油断大敵なのである。でも、彼は彼なりに大変な目に遭っているわけだし、感謝しなくてはならない」。深い溝にもぐるような鬱の時期。しかし著者はそこでさまざまな煌めくアイデアを拾い上げてくるのだ。いわば宝箱であり、生の源泉だという。その彼をあるがままに受け止める妻フーとアオと弦。日記と問答集からなる愛と闘いの記録。
  • 幸福な日々があります
    3.9
    「夫としてはたぶんもう好きじゃないんだよね」。三十六歳で結婚をしてから十年を迎える年の正月、お雑煮を食べながら森子は祐一に告げた。別に嫌いになったわけじゃない。親友としてなら、好き。けれどももう一緒にはいたくない。戸惑う夫を尻目に森子は一人暮らしの準備をし、離婚の手続きを進めようとする――。恋とは結婚とは、一体何なのか。女性の心に潜む本音が共感を呼ぶ長編小説。
  • 口福のレシピ
    3.9
    隠し味のルーツをめぐる「食」の家族小説。 留季子の実家は、江戸時代から続く老舗の料理学校「品川料理学園」。いずれは継ぐものという周囲からの圧迫に耐えられず、大学卒業後はSEとして企業に就職した。しかし、食べることも料理をすることももともと大好きな留希子。SNSでレシピを発信しているうちに、料理研究家としての仕事も舞い込むようになる。アプリ開発会社と組み、大型連休に向けた簡単でおいしい献立レシピの企画を立ち上げるが、留季子の思いと、忙しい女性たちの現状はいつの間にか乖離し、アプリ制作は難航した。一方、昭和二年の品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜の白芹(セロリー)と格闘していた。どのように調理すれば美味しく食べてもらえるのか。しずえは、蕗と同じように小さく切って、少量の油で炒め、醤油と味醂、砂糖で炒りつけた。留希子としずえ、二人をつなぐ一皿の料理の隠し味をめぐる「食」の家族小説。巻末に、著者の原田ひ香さんと料理家・飛田和緒さんの対談を特別収録。 ※この作品は単行本版『口福のレシピ』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 幸福ロケット
    4.3
    クラスで八番目にかわいい(?)香な子(小5♀)と深夜ラジオばかり聞いているコーモリ(小5♂)が、お花茶屋を舞台に織り成す感動の物語。疾走感のあるラストシーンが涙を誘う、初恋未満のリトルラブストーリー。幸福な未来へと走れ!【書き下ろし短編「月食」収録】
  • 幸福論
    3.8
    多くの危機を超えて静かな晩年を迎えたヘッセの随想と小品。はぐれ者のからすにアウトサイダーの人生を見る「小がらす」など14編。
  • 神戸異人館の(自称)ジェームズ・モリアーティ
    3.5
    天涯孤独で人生挫折中の作家、本庄昴の前に現れたのは、亡き祖父の遺言を預かってきたという弁護士。顔も知らない祖父の頼みで、相続権を委ねられた神戸異人館に赴くことに。誰もいないはずの館で美貌の英国紳士の幽霊に出迎えられた昴は、彼の願いを叶えるよう、協力を求められて……!? 自らをジェームズ・モリアーティと名乗る謎だらけの彼とともに、神戸北野にひそむ幽霊達と触れあううち、昴の心にもある変化が起こって? ご当地×オカルト・ミステリ!
  • 声が聞きたい
    3.0
    ユニークな姉妹がはじめた「聞き屋・話し屋」は、他人に耳を傾け、ある時は心地よいお喋りを届ける仕事だ。 ある日、二人のもとに弟子希望の青年・江川が現れる。「人の役に立ちたい」という美しい(?)願いも虚しく、単細胞さが災いして仕事の初日から大失態。そこへ彼に恋する女子高生。広美も加わり、空子と里久子の周囲は何やら騒がしくなっていく……。 恋人や他人との間のコミュニケーションの難しさと大切さを学んで成長していく若者達の物語。
  • 声に出せずに叫んでる
    4.4
    1巻2,090円 (税込)
    母さんを殺したのは、俺だ――。 許せなかった。自分自身も、父の再婚も、大好きだった音楽も。 高校2年生の羽山陽介は母を亡くした幼少期の記憶に今も囚われていた。 男手一つで育ててくれた父と、突然紹介された父の恋人に懐く無邪気な妹。 あの人が家に来るたび作ってくれるカレーは、母の得意料理だった。 「俺、絶対認めないから」。 気持ちの整理がつかない日々の中、学校で不可解な事件が起こる。 切り刻まれた幼馴染のイヤホン、階段から突き落とされた友達。 突然部活を辞めたエース、誰とも長続きしない人気者、善意の押し売りに苦しむクラスメイト――。 それぞれの無言の叫びは渦となり、やがて溢れ出していく。 本当は誰かに叱ってほしい。お前を許すと言ってほしい。 誰も本当の意味では分かり合えない、それでも分かり合いたい。 僕たちは、必死にもがいて手を伸ばしている。 デビュー作で青春の「痛み」を暴いた若き才能が掬い上げるのは、 「痛み」の先にある一筋の「救い」。
  • 凍った夏
    3.5
    12月、イーリーの公営アパートで、デクランという男が肘掛け椅子に座ったまま死んだ。閉所恐怖症の彼は扉を外し、窓を開け放したまま寝たために凍死したらしい。自殺の可能性が高いとされたが、取材に訪れた新聞記者のドライデンは疑問をおぼえる。デクランは金に困っていたが、部屋のコイン式電気メーターには硬貨がたっぷり補充されていた。自殺する人間がそんな行動をとるだろうか? 小さな謎は思いもかけない真相の手がかりだった。ドライデンの丹念な調査と明晰な推理によって少しずつ解かれていく人々の秘密。端正な英国本格ミステリ。/解説=若林踏
  • 氷の闇を越えて〔新版〕
    3.4
    元警官の私立探偵マクナイトの身辺で起きた連続殺人は、彼自身の過去に関わっているのか? アメリカ探偵作家クラブ賞、アメリカ私立探偵作家クラブ賞を受賞するなど高く評価された、著者の記念すべきデビュー作。
  • 蟋蟀
    4.0
    読めばクセになる、吃驚の11ストーリーズ。  先生、これから連続側転するから見ててください――。  そういって、大学研究室で働く女性秘書は、高層ホテルの最上階のバーで、結構なスピードで部屋の隅から隅までくるくるとまわり始めた。そんな奇怪ながらも有能な彼女に惹かれた准教授はある日、求婚を申し出るのだが、彼女は研究室に珍奇な両生類の水槽を設置したまま、行方知らずとなってしまう(「あほろーとる」)。  ほかにも、馬、河童、蟋蟀、猫など様々な生き物をモチーフに、日常と非日常の境界線をのびやかな筆致で揺るがす、読めば読むほどクセになる11の物語たち。
  • 小型哺乳類館
    4.0
    息子が連れ帰ったクローン再生マンモスを裏庭で飼うことになった母親、夢の中にだけ存在する夫への愛を語る妻と動揺する現実の夫……突飛かつ壮大なスケールの想像力を通して、家族の拠り所を見つめ直す、新鋭のアメリカ人作家による笑えて泣ける十二の短篇。
  • 幽霊草 小烏神社奇譚
    3.0
    旅から帰ってきた竜晴たちに、平穏な日々が戻る。ある日、小烏神社に小ぎんという少女が現れ、行方不明の姉を捜して欲しいと訴える。姉が大切にしていたという人形を見た竜晴は、「持ち主はもう生きていないだろう」と伝えるが。同じ頃、江戸の町では男が失踪する事件が頻発し、その現場には幽霊草の花が咲くと噂が立つ。人気シリーズ第九弾!
  • 吾亦紅 小烏神社奇譚
    3.0
    氏子の発案で、小烏神社で「虫聞きの会」を開くことに。鈴虫や蟋蟀 の声を聞きながら皆でお月見を楽しんでいたが、医者の泰山が気になることを口にする。江戸で不眠に苦しむ患者が増えているというのだ。数日後、以前泰山に命を救われた元芸子が竜晴を訪れ、ある扇子を手に入れてから、毎晩同じ悪夢を見ると訴えるが。流行り病か、それとも怪異か。
  • 猫戯らし 小烏神社奇譚
    3.3
    本草学者の泰山が、木天蓼を抱えて竜晴を訪れる。天日干ししたいが、家に猫がいるため小烏神社の縁側を借りたいという。快諾した竜晴だったが、その匂いに誘われるかのように、猫にまつわる相談事が舞い込む。かつて猫を斬った名刀を検めて欲しいというのだ。さらに江戸の墓を荒らしているものがいるとの噂が耳に入り......。人気シリーズ第五弾。
  • 狐の眉刷毛 小烏神社奇譚
    3.0
    小烏神社の氏子である花枝の元に、文が届く。美しさを見初められ大奥入りした、かつての親友お蘭からだった。久し振りの再会に胸を弾ませながら大奥を訪ねた花枝は、そこで思いもよらぬ申し出を受ける。後日、憔悴しきった花枝はお蘭が「誰かに呪われている」と竜晴に訴えるが......。宮司と本草学者が活躍する、草木にまつわる人気シリーズ第四弾。
  • 梅雨葵 小烏神社奇譚
    3.3
    医者の泰山が、ある朝、小烏神社の竜晴を訪ねると、鳥居の下に無残な蝶の死骸が置かれていた。気にする素振りもない竜晴だったが、翌朝も同じ場所に蝶の骸があり、誰の仕業か見張ることに。そこに姿を現したのは、葵の花を手にした美しい娘だった。蝶については何も知らないと言うが......。花に隠された想いは、女の恋心か、それとも野心か。
  • 古器旧物保存方つくも神蒐集録 ~わけあって交渉人の助手になりました~
    3.5
    女子高校生の郁は、つくも神との交渉役である『古器旧物保存方つくも特別顧問』という肩書きを持つ有馬と ひょんなことから縁が繋がり彼の助手をすることに――。 不運体質な女子高校生とイケメン交渉人が悩めるつくも神たちの願いを叶えるために奮闘!
  • 呼吸する町
    3.6
    1巻1,320円 (税込)
    乳酸菌飲料ラクトルを配達するラクトママたちが見つけた、ちいさな奇跡とたしかな幸せ。配るのはラクトルだけじゃない、集めるのは代金だけじゃない……かもしれない、甘くてほろ苦い4つの物語。
  • 国語、数学、理科、誘拐
    3.2
    勉強すると、人に優しくできるんだって――。 『浜村渚の計算ノート』シリーズの著者がおくる、愛と感動の“塾”ミステリー! 舞台は、小中学生を対象にした「JSS進学塾」。ある日、塾の公式アドレスに「おたくの塾生、山下愛子を誘拐した」との脅迫メールが届いた。犯人の要求する身代金額は、なんと五千円。しかもすべて一円玉で用意し、千円ずつにわけて五人の学生講師がファミレスに持参せよ、という驚きの内容だった。ファミレスに集まった五人は、犯人によって一人ずつ順番に呼び出されるのだが、彼らを待っていたのは、それぞれが得意とする科目の難問、奇問。「こんな悪ふざけをするのは、あいつしかいない!」――五人は、塾に恨みをもつ元講師を疑うのだが、誘拐事件は、やがて意外な展開を見せる……。五人の講師たちは、少女を、塾を、救うことができるのか? いま塾に通っているみんなも、かつて通っていたお父さんお母さんも、一緒になって楽しめて、「読むと、勉強したくなる」(ここ重要!)、世界初の塾ミステリー。
  • 国策不捜査 「森友事件」の全貌
    5.0
    安倍さん、なぜ『嘘』つくんですか!? 森友事件の籠池泰典氏が、初めて明かす衝撃の事実。 500ページに及ぶ独白の記録を2月19日に迫る地裁判決を前に緊急出版! 日本中を巻き込み、過去類例を見ない一大疑獄へと発展した「森友事件」。 総理夫人との密接な関係、不可解な国有地の割引売却、公文書の改ざん、担当者の自殺――数々の疑惑を残したまま、事件発生から早3年が経とうとしている。 その間、絶えず密着取材を続けてきた赤澤竜也氏は籠池氏の本心を聞き出すことに成功。 300日に及ぶ過酷な拘置所生活の実態や、昭恵夫人からかかってきた電話の中身、「身を隠せ」と指示した財務省の思惑、「日本会議」と「生長の家」との因縁、自殺した近畿財務局職員との知られざる交流など、森友事件の数々の「謎」に光を当て、その全貌を明らかにする。 【目次より】 第一章 天国と地獄 すべてはあの日から始まった 第二章 遠足気分の証人喚問と粘着的な特捜ガサ入れ 第三章 特捜検事は「すべてを告白して新たな人生を歩め」と言った 第四章 夏は灼熱、冬は極寒の拘置所生活 第五章 我いかに保守主義者となりしか 第六章 国有地8億円値引き 神風の吹いた理由 第七章 籠池家に群がり、消えていったメディア 第八章 国家を滅亡に導く公文書改ざん 第九章 政治権力の犬に成り下がった特捜部 第十章 安倍晋三というブラックホール
  • 国道食堂 1st season
    4.3
    1~2巻990~1,001円 (税込)
    賑やかな町を離れ、国道沿いにある通称「国道食堂」。ドライブインというより、大衆食堂という感じだからか、そう呼ばれている。 おまけに、店の中には、リングがある。そう、プロレスで使うヤツ。なぜかというと、店主が元プロレスラーだからだ。 この店の食事は、どれも旨くて美味しい。だからか、近隣だけでなく、遠くからも客が来る。その中には、ちょっとワケありな客も……。 「東京バンドワゴン」「花咲小路」「マイ・ディア・ポリスマン」などの人気シリーズをもつ著者が、田舎の食堂を舞台に、そこに集う人々の様々なドラマを描く、心温まる作品。
  • 告別
    値引きあり
    4.0
    深夜の山道で偶然見つけた電話ボックス。そこから古い友人にかけた電話が、過去へと続く不思議な扉を開けてくれた。もしも、昔の自分に戻ってもう一度人生をやりなおすことができるとしたら。かつて別れたはずの人と、再び出会うことができたなら。そんな不可能なはずの願いが、一本の電話から現実になっていく「長距離電話」。そのほか、人生に必ず訪れる、愛する人との「告別」の時を様々に綴った、7つのミステリアスな作品集。
  • こぐまねこ軒 自分を人間だと思っているレッサーパンダの料理店
    3.9
    高校三年生の一ノ関は部活の後輩の二宮に呼び出され待ち合わせ場所に向かった。 待ち合わせ場所に現れた二宮は一ノ関に対して怒っているようだが、心当たりのない一ノ関は理由を聞きだすために『西洋料理店 小熊猫軒』へ連れていくことに。 山の道なき道を歩いた先に一軒の料理店が現れ、ふたりを迎えてくれたのは自分を人間だと思いこんでいるレッサーパンダだった。 次から次へとおいしい料理が出てきてお腹も心も満たされた二宮は、心の内を話しだす――。 かわいいレッサーパンダのコタローさんがあたたかい料理で悩みを抱えたお客さんをおもてなし 人と人を料理で繋げる“もふもふ”癒しの連作短編。
  • こぐまねこ軒 自分を人間だと思っているレッサーパンダの料理店 おかわり
    3.5
    高校教師である日南は、自分が受け持つ軽音部の一年生・月島から退部届を受け取った。 なかなか退部理由を話してくれない月島の心を少しでもほぐすために『西洋料理店 小熊猫軒』へ連れていくことに。 そこでふたりをもてなすのは、自分を人間だと思っているレッサーパンダのコタローさんだった。 次から次へと出てくる料理で身も心も癒された月島は胸の内を話しだす。 その話を聞いてコタローさんもなにやら思うところがあるようで…?  人と人を料理でつなぐ“もふもふ”癒しの連作短編、二皿目!
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)
    3.3
    官能小説の依頼に難航していた女性ホラー作家は、女性同士のカップルの後をつけ漫画喫茶へ。隣の壁に耳を澄ませ聞こえてきたのは、衣擦れ、溜息、潤みの音で……(「壁の向こうで誰かが」)。医師の寺沢は急患の老女の足に驚く。爪先に向かって細く、指は折り畳まれ、足裏は窪んでいた。纏足だ。それは、性具だった――(「Lotus」)。歪んだ欲望が導く絶頂、また絶頂。五人の作家の官能アンソロジー。
  • ここが終の住処かもね
    3.4
    1巻1,530円 (税込)
    シングルマザーとして奮闘してきたカヤノは、 70代の今、都会から移住した「サ高住」で気ままに暮らしていたが……。 個性的な住人たちとのやりとり、 娘や息子との関係、予期せぬトラブル、ときめく出会い。 風光明媚な丘陵地の「サ高住」を舞台に、いまどきシニアの日常生活を軽妙なタッチで描いた物語。 月刊「パンプキン」連載時から話題を集めた小説の単行本化!
  • ここだけの女の話
    3.4
    恋はどうして、いつも期待や望みを裏切って思いがけない方向へ転がっていくのだろう。そして人はどうして、そんなままならぬ恋から逃れられないのだろう――。なぜか手放せない想いに逆にからめ取られて、身動きできなくなってしまった男と女のデリケートな哀歓を、なめらかな大阪言葉にのせてしみじみと綴る。読むほどに人恋しさが募ってくる、恋愛小説ならではの情趣溢れる10篇。
  • 九重家献立暦
    3.7
    私たちは、家族になれるのだろうか。 故郷に帰った私を待っていたのは、母の駆け落ち相手の息子だった。 『後宮の烏』の著者が創る家族再生の献立(レシピ)。 母がわたしと家を捨て駆け落ちしたのは、小学校の卒業式の日だった。旧家の九重家で厳しい祖母に育てられたわたしは、大学入学を機に県外へ出た。とある事情で故郷に戻ると、家にはあの頃と変わらぬ頑迷な祖母と、突如居候として住み着いた母の駆け落ち相手の息子が。捨てられた三人の奇妙な家族生活が始まる。 伝統に基づく料理とともに紡がれる、優しくも切ない家族の物語。
  • 九つの殺人メルヘン
    3.5
    彼女がワイングラスの日本酒を呷(あお)ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す――! 渋谷区にある日本酒バー。金曜日に現れる日本酒好きの女子大生・桜川東子(さくらがわはるこ)が、常連の工藤(くどう)と山内(やまうち)、そしてマスターの“厄年トリオ”と推理する九つの事件。グリム童話の新解釈になぞらえて、解き明かされる事件の真相とは!? 興趣(きょうしゅ)あふれるバー・ミステリー珠玉集、華やかに登場!

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  • 九つの、物語
    4.1
    大学生のゆきなの前に、長く会っていなかった兄がいきなり現れた。女性と料理と本を愛し、奔放に振舞う兄に惑わされつつ、ゆきなは日常として受け入れていく。いつまでもいつまでも幸せな日々が続くと思えたが…。ゆきなはやがて、兄が長く不在だった理由を思い出す。人生は痛みと喪失に満ちていた。生きるとは、なんと愚かで、なんと尊いのか。そのことを丁寧に描いた、やさしく強い物語。
  • ここは神楽坂西洋館
    3.7
    1~2巻660円 (税込)
    都会の喧騒を忘れられる街、神楽坂。婚約者に裏切られた泉は、 路地裏にひっそりと佇む「神楽坂西洋館」を訪れる。 そこで植物を愛する若き管理人・藤江陽介と出会うが、 彼にはちょっと不思議な特技があって?
  • ココ・マッカリーナの机
    3.8
    「要するに私は、人生を変えたかったのだ」。日本文化を紹介する教師交換プログラムの教育実習生としてアメリカに渡ったミス・キョウコ。赴任先には、3歳から14歳まで150人のコドモたちが待っていた。折り紙で手裏剣を作り、俳句やヒロシマを紹介しながら彼らと過ごした一年間が、彼女の運命を開いていく――。『FUTON』『イトウの恋』の注目作家がユーモアたっぷりに綴る、「作家以前」の日々。
  • こころ傷んでたえがたき日に
    4.1
    ベストセラー『友がみな我よりえらく見える日は』の感動が10倍になって帰ってくる。泣いて、ホッコリ。笑ってしんみり。短いけれど大きく深く魂をゆさぶる珠玉の22編。 日本唯一のコラム・ノンフィクション作家・上原隆による最新の精華! 妻が他の男の子供を産み、だが、その子を育てる決心をしたのに結局は妻に出て行かれた男の慟哭「ああ、なんてみじめな」。京都で朝日新聞を60年間ずっと配達し続ける男の話「新聞配達60年」。あの世界的日本人文豪のデビュー前をよく知る男の思い出「彼と彼女と私」。女性とつき合ったことのない男性書店員が同じ店の仲間と始めた悲しい交際の顛末「未練」。腸内がただれて食事ができない10万人に1人の難病・クローン病を患う青年の克服「僕のお守り」。新聞の「仲畑流万能川柳」に毎日投稿し月に5、6回は掲載される常連の人生と日常「恋し川さんの川柳」。なにもかも失い横浜の街角に立つサンドイッチマンが見せた見栄とは?「街のサンドイッチマン」。突然、姿を消したある文芸評論家の女をめぐる謎を解く「文芸評論家・松原新一を偲ぶ」。20年前、留学の2日前に直前に殺された「柴又・上智大生殺人事件」の被害者・小林順子さんの両親が語る「娘は21のまま」ほか、感動の全22編。
  • こころ食堂のおもいで御飯~仲直りの変わり親子丼~
    4.0
    “あなたが心から食べたいものはなんですか?”――味オンチと彼氏に振られ、内定先の倒産と不幸続きの大学生・結(むすび)。そんな彼女がたどり着いたのは「おまかせで」と注文すると、望み通りのメニューを提供してくれる『こころ食堂』。店主の一心(いっしん)が振舞ったのは、むかし結の祖母が作ってくれた思い出の“焼きおにぎり”。懐かしい味に心を解かれ、結は食欲を取り戻す。不器用で優しい店主と、お節介な商店街メンバーに囲まれて、結はここで働きたいと思うようになり…。読めば元気が沸いてくる1冊!
  • ココロ・ドリップ ~自由が丘、カフェ六分儀で会いましょう~
    値引きあり
    3.9
    そのカフェには、一風変わった飾り棚がある。 ここに並ぶ“贈り物”は誰のものでもないし、誰のものでもある。なにか気に入った物があれば持ち帰ることができるが、条件がひとつだけ。 “贈り物”を受け取った人間は、それと同じくらい価値のある物を、別の誰かへの“贈り物”として、飾り棚に残さなければならない。 このカフェは待合室なのだ。“贈り物”は人との出会いを待ち、人は“贈り物”との出会いを待つ。そしてときには“贈り物”が人と人とを繋ぐ。 香味豊かな一杯の珈琲のように、あなたに幸せなひとときをお届けする物語。
  • こころのつづき
    値引きあり
    3.8
    1巻390円 (税込)
    シングルマザーに育てられた奈々は、結婚を翌年に控えた12月、実の父親が軽井沢で働いていると聞き、ひとり訪ねていく。ランタンが灯る教会で聞かされたのは意外な真実だった(「ひかりのひみつ」)。愛犬を亡くし哀しみに暮れる男、ダンナの浮気を疑う妻、義母の介護を献身的に続ける主婦……毎日を懸命に生きながら少しずつ歩みを進める人たち。大切な人との絆を丁寧に描いた、心にじんわりとしみわたる8つの家族の物語。
  • こころの読書教室
    4.5
    一冊の本を端から端まで読むと、なにかを「知る」以上の体験ができる……物語を手がかりに人間の心の深層を見つめ、鋭い考察を重ねた臨床心理学者河合隼雄。豊かな読書体験をもとに、カフカ、ドストエフスキー、ユングから村上春樹、吉本ばなな、児童文学や絵本まで、「深くて面白い本」二十冊をテーマごとに読み解く。縦横無尽に語り下ろした晩年の貴重な書。『心の扉を開く』改題。※文庫版に収録されていた解説は、電子版では掲載していません。ご了承ください。

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