皇后は闘うことにした

皇后は闘うことにした

1,800円 (税込)

9pt

結婚は「始まり」に過ぎない。今も昔も――

「好きでもない女と結婚するのは絶対に嫌だ」「自分たちは宮家に生まれて、あれこれ苦労した」「あの女王さまでは、子どもをお産みになることは出来ないでしょう」――。

さまざまな立場に葛藤する皇族を描いた5つの短編には、読む者を圧倒する”心の内”が綴られる。これまで描かれたことのない、衝撃の短編集。



妹の友人に恋焦がれ、ようやく結婚目前まで漕ぎつけた久邇宮朝融王は、彼女にまつわる“ある噂”を耳にし、強引に婚約を破談にした。その後、別の宮家の子女と結婚したものの……(「綸言汗の如し」)

徳川家の若き未亡人・実枝子は、喧嘩の絶えなかった夫・慶久が妾との間に遺した子に愛情を注げず苦悶していた。思い起こせば、あの頃は本当に幸せだったのに。(「徳川慶喜家の嫁」)

まもなく結婚の沙汰が下るのではないかというある日、久邇宮家の息子たちは声を潜めて話していた。「内親王はご免こうむりたい」――(「兄弟の花嫁たち」)

九条家の子女・節子は15歳の時に嫁いだ。のちの大正天皇の后(貞明皇后)である。夫は妻を顧みないにもかかわらず子ばかりが生まれ、節子は悲しみに歯を食いしばる。(「皇后は闘うことにした」)

貞明皇后の秘蔵っ子・秩父宮に嫁いだ勢津子もまた、皇后によって選び抜かれた秘蔵の嫁だった。だが、2人の間に子はできず、秩父宮も病を得てしまう。(「母より」)

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皇后は闘うことにした のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    良くわからないうちに、軽やかに読み終えました。
    みんな、正直なんですね。
    後になって色々と思うところが出てくるのではないかと。

    0
    2025年08月28日

    Posted by ブクログ

    天皇家の近代史を垣間見ることができる作品でした。天皇は皇后に支えられて成り立っているのだなと感じました。ある意味では、皇后が天皇家の要だといえるのではないかと…
    天皇家が減っている今だからこそ、もっと時代を遡り、天皇家の始まりから今日に至るまで、通読できればいいのになと思います。
    この思い、著者の林

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    目に見えない大きなモノに対して、意見を通すのって、民間だろうが学問だろうが、高貴な世界だろうが、大変なんですね。

    林真理子先生は大学理事として、武運をお祈り申し上げます。

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    人の名前を覚えるのに時間かかったけど内容は面白い。ゴシップ嫌いの人は苦手かもしれないけど皇室のゴシップ短編集楽しく読めました。

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    林真理子の皇族シリーズ、母との会話のネタになって良き。昭和10年代の母はよく皇族ネタを知ってる。昔のゴシップのネタだったのかな。昔皇室アルバムも見てたしな。

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    皇族の人間くさいところが描かれていて本当に面白かった。
    林真理子さんの他の歴史小説も読みたくなりました。

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて。
    皇族の結婚をめぐる短編集。最近日本の歴史に興味が出てきたところなので、とても興味深く面白かった。
    特に、東京都庭園美術館にある旧朝香宮邸が大好きな私にとってはそのエピソードがチラッと出てきて嬉しかった。
    本書は他の作品のスピンオフということだったので、元の作品も読んでみたい。

    0
    2025年08月14日

    Posted by ブクログ

    当時の皇族の方のようすが、生き生きと伝わってくる。

    同時に、文春オンライン2025/02/28のインタビュー記事を読むといいかも。

    林真理子がどんな思いで書いたかわかるし、皇族の方の写真もあるので、より作品が楽しめる。

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    日大理事長として忙しい中、よくぞ書いてくださった。
    皇族方も人間だなあ、としみじみ思いつつ、男中心の世界であることがありありとわかる。
    かつて住井すゑさんが「諸悪の根源は天皇制である」と言われたように、ちょっと考え方を変える時期が来たのかもしれない。

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    ロイヤルファミリーの話は御伽噺のようで面白い。海外のロイヤルのニュースも見ていて面白い。最近はゴシップのようなものも多いけど…

    15年くらい前に、海外在住の日本人が、当時皇太子様だった天皇陛下が海外ですごく評判が良いと書いているのを読んだことがある。
    気品があって礼儀正しい。卑屈ではないのに横柄で

    0
    2025年05月29日

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