皇后は闘うことにした

皇后は闘うことにした

1,800円 (税込)

9pt

3.7

結婚は「始まり」に過ぎない。今も昔も――

「好きでもない女と結婚するのは絶対に嫌だ」「自分たちは宮家に生まれて、あれこれ苦労した」「あの女王さまでは、子どもをお産みになることは出来ないでしょう」――。

さまざまな立場に葛藤する皇族を描いた5つの短編には、読む者を圧倒する”心の内”が綴られる。これまで描かれたことのない、衝撃の短編集。



妹の友人に恋焦がれ、ようやく結婚目前まで漕ぎつけた久邇宮朝融王は、彼女にまつわる“ある噂”を耳にし、強引に婚約を破談にした。その後、別の宮家の子女と結婚したものの……(「綸言汗の如し」)

徳川家の若き未亡人・実枝子は、喧嘩の絶えなかった夫・慶久が妾との間に遺した子に愛情を注げず苦悶していた。思い起こせば、あの頃は本当に幸せだったのに。(「徳川慶喜家の嫁」)

まもなく結婚の沙汰が下るのではないかというある日、久邇宮家の息子たちは声を潜めて話していた。「内親王はご免こうむりたい」――(「兄弟の花嫁たち」)

九条家の子女・節子は15歳の時に嫁いだ。のちの大正天皇の后(貞明皇后)である。夫は妻を顧みないにもかかわらず子ばかりが生まれ、節子は悲しみに歯を食いしばる。(「皇后は闘うことにした」)

貞明皇后の秘蔵っ子・秩父宮に嫁いだ勢津子もまた、皇后によって選び抜かれた秘蔵の嫁だった。だが、2人の間に子はできず、秩父宮も病を得てしまう。(「母より」)

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皇后は闘うことにした のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人の名前を覚えるのに時間かかったけど内容は面白い。ゴシップ嫌いの人は苦手かもしれないけど皇室のゴシップ短編集楽しく読めました。

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    前作『李王家の縁談』のスピンオフとして書かれた短編集ということ。
    徳川の時代が終わり、明治維新後にはたくさんの宮家が創設された。
    有力武士だった家には爵位が与えられ、昭和の第二次世界大戦敗戦後に財閥や華族、宮家が解体されるまでは、特別な時代だった。
    皇族、あるいは宮家の男児たちにも、皇統を託される上

    0
    2025年02月14日

    Posted by ブクログ

    このシリーズ?の前作である「李王家の縁談」が面白かったので、読みました。

    今回も皇族たちの人間味あふれる物語が面白かったです。
    登場人物たちは実在の皇族なので、どんなお顔が気になるとググってお顔を拝見し、頭のなかでその人物たちを想像しながら読むというのが楽しかったです。

    いまの皇室はとても神秘的

    0
    2025年01月21日

    Posted by ブクログ

    皇室、華族小説といえば林さん。明治維新以降の天皇家や、華族たちの物語に興味があるため、李王家の縁談も読みました。本作はそのスピンオフ的な意味合いで書き始めた短編がきっかけらしく、李王家の縁談と同様に、楽しめました。読みつつ、人名をGoogle検索したりしながら…笑。サラリと読めて、いい感じの本です。

    0
    2024年12月22日

    Posted by ブクログ

    地位のある方の生き方の苦しさがよくわかる。天皇陛下、雅子さま、愛子さまが心穏やかにお過ごしになれますように。

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    皇族の世界をほんの少しだが垣間見た。
    お世継ぎを産むことが最大の使命。
    家を守る、血筋を守るというのは大変だな。
    正室、側室と一夫多妻の時代、女性たちは幸せだったのか??
    Wikipediaで人物を検索しながら読み進めた。
    この楽しみ方は今までになく、日本の皇室、華族が辿ってきた歴史を知ることができ

    0
    2025年01月05日

    Posted by ブクログ

    面白かったけど、皇族に疎いので
    誰がなにやら。
    本当に昔の男というか、皇族というか、世間というのはどうしようもないなとおもってしまう。

    0
    2025年01月04日

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