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50種の野鳥の声を識別する知恵遅れの幼児ジンと共に、武蔵野台地の核避難所跡に立て籠り、「樹木の魂」「鯨の魂」と交感する大木勇魚(いさな)。世界の終末に臨んでなお救済を求めず、自らの破滅に向って突き進む「自由航海団」の若者たち……。世代を異にする両者の対立・協同のうちに、明日なき人類の嘆きと怒り、畏れと祈りをパセティックに描いて、野間文芸賞を得た渾身の純文学巨編。
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イナゴという女性とこの親子
先が読みたくなる作品だった。 その1つの理由は、イナゴという女性。 性的に節操がない。 あけっぴろげな性的存在。 が、快楽だけではなく愛情がある。 知恵遅れの子とは 愛情を注ぐ一方、かえってイナゴの 精神を安定させる何かを得ているようだ。 そして、勇魚は後でイナゴが 聖書を読むこと...続きを読むもあったのかと 気付く。人の内面は 簡単に全体像を見せない。
#笑える #ほのぼの #ダーク
Posted by ブクログ
彼の長編小説で一番、面白かったです。 障害者の子供、鯨の話、浅間山荘事件を想わせる リンチ、放水、「荒唐無稽だって?」の台詞が ずっと心に残ってました。
ジンかわええなー。 もうこの人の作品については、言葉がありません。毎回思うけど、本当に無い。すごすぎる。そしてタイトルが格好良すぎる。 09.06.18
大江作品の中でも読みやすい。主人公、勇魚が名乗ってる「樹木と鯨の代理人」にときめいた。なんかロマンチック!
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大江健三郎
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