作品一覧

  • 声に出せずに叫んでる
    5.0
    1巻2,090円 (税込)
    母さんを殺したのは、俺だ――。 許せなかった。自分自身も、父の再婚も、大好きだった音楽も。 高校2年生の羽山陽介は母を亡くした幼少期の記憶に今も囚われていた。 男手一つで育ててくれた父と、突然紹介された父の恋人に懐く無邪気な妹。 あの人が家に来るたび作ってくれるカレーは、母の得意料理だった。 「俺、絶対認めないから」。 気持ちの整理がつかない日々の中、学校で不可解な事件が起こる。 切り刻まれた幼馴染のイヤホン、階段から突き落とされた友達。 突然部活を辞めたエース、誰とも長続きしない人気者、善意の押し売りに苦しむクラスメイト――。 それぞれの無言の叫びは渦となり、やがて溢れ出していく。 本当は誰かに叱ってほしい。お前を許すと言ってほしい。 誰も本当の意味では分かり合えない、それでも分かり合いたい。 僕たちは、必死にもがいて手を伸ばしている。 デビュー作で青春の「痛み」を暴いた若き才能が掬い上げるのは、 「痛み」の先にある一筋の「救い」。
  • どうしようもなく辛かったよ
    完結
    -
    全1巻550円 (税込)
    【第17回小説現代長編新人賞受賞作】『どうしようもなく辛かったよ』第4章をコミカライズ! 中3の桜(さくら)のクラスにはルールがある。孤立した生徒が”いじめ”のターゲットになるルールだ。でも、桜には関係ない。親友の茉莉(まり)を甘い顔で操り、面倒ごとからは距離を置き、適度にいじめに参加する。だから関係がない。これまでも、これからも。そう信じてた。茉莉がある”告白”をするまでは…。【どうしようもなく辛かったよ分冊版1~4を収録した単行本版。】
  • どうしようもなく辛かったよ 分冊版(1)
    完結
    -
    全4巻143円 (税込)
    【第17回小説現代長編新人賞受賞作】『どうしようもなく辛かったよ』第4章をコミカライズ! 中3の桜(さくら)のクラスにはルールがある。孤立した生徒が”いじめ”のターゲットになるルールだ。でも、桜には関係ない。親友の茉梨(まり)を甘い顔で操り、面倒ごとからは距離を置き、適度にいじめに参加する。だから関係がない。これまでも、これからも。そう信じてた。茉梨がある”告白”をするまでは…。<第1話「独りぼっちになってはいけない」を収録>
  • どうしようもなく辛かったよ
    3.4
    1巻1,672円 (税込)
    第17回小説現代長編新人賞受賞作 受賞時高校三年生。現在大学一回生。 選考委員絶賛! 一つずつの感情を丁寧に掬い上げて、かつ容赦なく紡いである。 ――朝井まかて 最後の場面に、時を超えて自分の中学生時代を思い出しました。 ――中島京子 若さの身勝手さ、残酷さ、幼さゆえの気取りまでをストレートに描ききっている。 ――凪良ゆう 思想があると感じさせられる。 ――宮内悠介 この物語には、心に突き刺さる得難いセンスがある。 ――薬丸岳 青春の輝きとそこにのびる影、苦み 「特別になりたい」「ルールを破りたい」少女たちの卒業までの日々が、始まった。 あらすじ 「特別になりたい」と願う中学生の若菜は、日々、バレー部での練習に明け暮れていた。しかし三年生になると、顧問の異動によってチームは大きく動揺してしまう。若菜の「ある提案」によって落ち着きを取り戻したチームは、最後の大会へ向かうのだが――。 夏から、少女たちは「それぞれの最終学年」に直面することになった。学業優秀な真希、学校を休み続ける愛美、裏と表をうまく使い分ける桜、ルールから逸脱することができないくるみ。部活というつながりを失った少女たちが隠してきた本心、我慢してきた関係性。少女たちの卒業までの日々が、始まった。
  • 声に出せずに叫んでる

    Posted by ブクログ

    子どもの頃の後悔って、大人になってもそう薄れる事なく、いつまでも残ってるもので。
    うまく言葉にできなくて、なんとなくそう思う、と表現するしかない複雑な気持ちを、整理するのは自分自身でも大変で。
    多感な年齢の頃のそんな心情に、取り憑かれるように一気読み。サイレントスクリームに、自分でも気がつけるか。そうでなければ、周りが気付けるかどうか。

    0
    2025年03月08日
  • どうしようもなく辛かったよ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    葛藤と憧れに押し潰されそうな日々。
    自分は持っていない、あの子の才能がほしくて。
    何者でもない自分の、何にもない日々から抜け出したかった。
    ....そんな、自身の学生時代を思い出した。

    彼女の言葉
    『色々あったけど、その日々があるから今の自分がある、とか。そんな風に小さな事でぐちぐち悩んでいた時期もあったな。眩しい。
    .....もしいつかわたしがそんなことを言っていたら、目の前で吐き捨ててやりたい。辛かったよと。どうしようもなく辛かったよ。あなたが美化しているほど、輝かしい日々じゃなかったよ。嫌で仕方なかったよ。青春なんて、おめでたいものじゃなかったよ。』
    学年集会が終わって整列して教室に戻

    0
    2024年03月06日
  • どうしようもなく辛かったよ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中学のバレー部に所属する女の子たちの視点を変えて紡がれるストーリー。
    痛々しいくらいに学生時代のことを思い出した。
    どの子の性格も自分や周りの友達にあてはめられるくらいリアルで、わかる!という気持ちとわかるからこその気持ち悪さのようなものも感じた。

    以下ネタバレ


    一章の主人公、若菜は特別な存在になりたかった。バレー部の最後の試合に向けた練習も、自分が主人公である気持ちが強く、ミーティングばかりしていた。(わかる、ミーティングって、やってる気持ちになれるんだよね…)もちろん、きちんと練習していなかったため今まで勝てた相手に負けてしまう。

    二章の主人公、真希は部活ではエースで頭も良い。進路

    0
    2023年11月14日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    ネタバレ

    描かれている子ども達と娘が同い年、そしてバレー部というところまで同じということで気になって読み始めました
    なんだか読んでいる間に娘やその友達と重なるところがありました。
    一見部活や勉強、友達との学校生活を楽しみながら普段周りに見せている表情と中学生の本当の心情というものはこれほど違う事もあるのか、と考えさせられました。
    娘にも読んでもらいたいと感じました。

    0
    2024年12月23日
  • どうしようもなく辛かったよ

    Posted by ブクログ

    瑞々しくも毒々しい青春小説。
    中学女子バレー部の青春の叫びがそれぞれ登場人物の視点で描かれている。
    著者は執筆当時高校生だったらしいので、Z世代の等身大の生きた小説なのだなと感じた。
    隠してきた本心や我慢してきた関係性。どうしようもなく辛かったメンバーたちが高校その後どうなっていくのかも描いてほしい。

    0
    2024年08月24日

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