朝霧咲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今オイラが1番世に出たら速攻で読みたい作家さん。
それが、朝霧咲さん!(知念さんごめん)
「Z世代の等身大青春小説」と帯はうたっています。
朝霧さんがどう思っているかわからないし、「Z世代」なるものに分類されていることも同じく。
まだこの作品を含めて2冊しかないのだけれど、「小説らしい小説」を生み出すことのできる作家さんだとオイラは思っています。(もう一つの作品のレビューでも書いたけれど)
とんねるずが仮面ノリダーとかやって爆発的な視聴率を取っていた頃、北野武さんがこう言ってました。
「とんねるずがやってることは、ひょうきん族でやったことと同じなんだよ。でも同じネタでも「今」旬なタレントがやることが大切なんだ。」と。
この作品を朝霧咲さんは、現役のZ世代と呼ばれる高校生の時に書いています。「小説らしい小説」を。
オイラのわけのわからないお話はここまで。
一読をお勧めします。 -
Posted by ブクログ
ちょこっと真面目に。
久しぶりに小説らしい小説だった。
文学っていってもいいと思うけど、なんか守備範囲が広がりそうで、あえて小説。
だって本来の小説って人間の「ココロ」をさまざまに、しつこいくらい洞察して、それに比喩を筆頭に色々脚色をつけた物語のことでしょう⁇
それがこの作品は素晴らしかった!
でも人間の「ココロ」って何?
心臓?まさか。いやいや突き詰めたら意外とそうかもしれないよ。
じゃあ脳?それっぽいけど、心臓とは比較にならないくらい解明されてないよ。
きっと、作家さんたちはずっとそのことを考えて考えて次の世代にバトンを渡しているんじゃないかなぁ。
だから小説は読み継がれて来たんだと、オイラは思う。
オイラがラッキーだったのは、朝霧咲さんという2004年生まれの作家さんの小説に生で出会えたこと。
夏目漱石さんも太宰治さんも川端康成さんも、もっといえば紫式部さんだってもちろん読み継がれているよね。
ただ残念ながら同じ空気は吸えない。
残された小説から読み取って想像するしかない。
朝霧咲さんだって百人が読んだら百通りの解釈があるはずだし、フィクションだから今この時を切り取って書いたわけじゃないよね。
でも朝霧咲さんは、今オイラと同じ世界に生きている。
オイラと同じ空気を吸っている。
そういう作家さんが書いた小説に間に合った!
そのことにちょっと得した気がして。
なーんて、長々書いちゃった。
これ寝て起きて読み返したら恥ずかしいヤツだ笑。
一読をお勧めします。
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Posted by ブクログ
タイトルと表紙の絵に魅かれて読み始めた。
高校2年生が主人公。
高校生活を謳歌しているような日常が綴られている、と最初の頃は思った。
が、主人公陽介の母を失った悲しみ、自分のせいだと思う後悔の念、再婚しようとする父親へ反発・・・など、
思春期真っただ中の心模様が、ビシビシ胸を打つ。
著者は高校生の時に新人賞をとって、現役の大学生らしい。
もろにリアルな青春物語だと思う。
誰しも「欠けている」部分がある。
完璧な人などいない。
ラストは温かい友情に、陽介がどんなに慰められただろう。
とてもいい小説だった。
高校生にお勧め、かつての高校生にも、ぜひお薦め! -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学のバレー部に所属する女の子たちの視点を変えて紡がれるストーリー。
痛々しいくらいに学生時代のことを思い出した。
どの子の性格も自分や周りの友達にあてはめられるくらいリアルで、わかる!という気持ちとわかるからこその気持ち悪さのようなものも感じた。
以下ネタバレ
一章の主人公、若菜は特別な存在になりたかった。バレー部の最後の試合に向けた練習も、自分が主人公である気持ちが強く、ミーティングばかりしていた。(わかる、ミーティングって、やってる気持ちになれるんだよね…)もちろん、きちんと練習していなかったため今まで勝てた相手に負けてしまう。
二章の主人公、真希は部活ではエースで頭も良い。進路先をトップの高校かその下の高校を受験するかで悩んでいる。人からの評価を気にしすぎていてトップの高校に通っているという評価がほしい。最終的に家に近いからという理由でトップ校ではない方を受験することに決める。
三章の主人公、愛美は同じバレー部ではあるが現在は不登校。とは言っても、いじめられたわけでもない。ただ、頑張れない。
四章の主人公は桜。クラスで一人になりたくない。その思いが強く、いじめにも加担するし、心の中では面倒だなぁと思っている子とも仲良くする。だって、一人になりたくないから。
五章の主人公はくるみ。他の章に出てくる場面からでも真面目な印象の子。くるみのエピソードは卒業式。いつでも校則を破ることなく、本当に真面目に生きてきていた。卒業式くらい少し…といつもより高めの位置で髪を結び、制服のスカートを折り曲げた。そんなくるみが、バレー部のみんなのことが嫌いだったとは…卒業式でバレー部のみんながバレー部最高!みんな大好き!って言っている中、くるみは心の中でみんな大嫌いだって思っている。みんなが美化するほど毎日は輝いていなかったし、青春なんて良いものではなかったというくるみ。
5人それぞれ青春というか学生ならではの感情があって、懐かしくも辛くなった。それぞれの視点で描かれるストーリーで実はあの子がこんなことを考えていたなんて。と読み進めるのが楽しかった。
辛いようだけど、誰しもが通ったであろうエピソードもあるので読みやすかったし、(全部とは言わないけど)共感できる部分も多かったんじゃないかなと思う。
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Posted by ブクログ
本当に中学の3年間って多感な時期で、私にも思い出したくないような記憶沢山あるな、と思った。(とはいえ高校生活にも十二分にそういう思い出はある。黒歴史は常に生成されていくものである)
だからといってくるみのように「どうしようもなく辛かった」と言い切れるほどではなかった、中途半端なところなのだけど。
特別になりたい平凡な若菜。ガサツな天才肌に見られたい真希。理由なく不登校になった愛美。打算的に立ち回る桜。ルールが破れないくるみ。あとは推しとして崇められてるけど顔がいいだけで普通の男子中学生の優斗。
この小説がZ世代の青春小説だからなのか、中学生の頃の記憶なんてとっくの昔だからなのか、明確に「うわーこの子に共感する。めっちゃ刺さるわ」となった所がなかったのがちょっと残念。
刺さらないけど、あるあるだから分かる。そんな感じ。
この小説では「バレー部最高!全員仲仔♡(古)」だけど、私らときはニコイチをもじってクラスの女子全員の数で「○仔イチ」だったなぁ。その中にももちろん嫌いな子はいたし、卒業して一切連絡とってない人だらけなのにねぇ(苦笑)そこがまた中学生の痛くて愛らしいところなのかもね。 -
Posted by ブクログ
側から見たら仲良し5人のバレー部であり、他の人から見たら、輪の中に入りづらいグループだと感じさせるほど結束力が強い。しかし、一人ひとりの心の内は蓄積された不平や不満、劣等感、独占欲、どろどろとした負の感情が渦巻いていて、登場人物一人ひとりがリアルで、いるよなー、こんな人。というような懐かしさを感じた。嫌われたくない、他人と違うことがしたい、推しと話せるのは自分だけ。すべて中学校や高校時代に体験した感情であり、制服で押さえ込まれた少女と大人の境の心の細かい揺れ、感情全てが生々しかった。6人の中だと、若菜、真希、愛美がましな人物のように思えたが、実際はどうなんだろう。学校に行かず、不を閉じ込めただけの空間を知らない愛美はまだ、幸せなのかもしれない。大好きの裏に隠されているウザい、目障り、居なくなって欲しい、大嫌い、特に今の子はSNSで悪口や毒を吐かれていると思うと、私は上手くやっていける自信がない。キラキラして見えても、裏を見てしまうと、集団でいる難しさ、皆で同じ気持ちでいることが不可能だと言うことがわかる。梓をいじめるシーンはなんか、こんなことありそうだなと思ったが、大体、いじめられていふ側が不登校になる。梓は、負けず、じぶんのちからでなりたい自分になっていく。自分を見下し、嘲笑っていた人たちを今度は自分が蹴落としてやるという強さ。何だかんだ言って、1番に幸せを掴み取るのは梓なのかもしれない。女の子たちの幸せを手にするための闘いを青春と呼ぶのなら、あまりにも曇っていて、何なら、雨まで降っているような、じっとりとしていて、不快で、恐ろしく、気持ちが悪かった。