朝霧咲のレビュー一覧

  • どうしようもなく辛かったよ

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    今オイラが1番世に出たら速攻で読みたい作家さん。
    それが、朝霧咲さん!(知念さんごめん)

    「Z世代の等身大青春小説」と帯はうたっています。

    朝霧さんがどう思っているかわからないし、「Z世代」なるものに分類されていることも同じく。

    まだこの作品を含めて2冊しかないのだけれど、「小説らしい小説」を生み出すことのできる作家さんだとオイラは思っています。(もう一つの作品のレビューでも書いたけれど)

    とんねるずが仮面ノリダーとかやって爆発的な視聴率を取っていた頃、北野武さんがこう言ってました。
    「とんねるずがやってることは、ひょうきん族でやったことと同じなんだよ。でも同じネタでも「今」旬なタレン

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    2025年06月01日
  • 声に出せずに叫んでる

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    ちょこっと真面目に。

    久しぶりに小説らしい小説だった。
    文学っていってもいいと思うけど、なんか守備範囲が広がりそうで、あえて小説。
    だって本来の小説って人間の「ココロ」をさまざまに、しつこいくらい洞察して、それに比喩を筆頭に色々脚色をつけた物語のことでしょう⁇

    それがこの作品は素晴らしかった!

    でも人間の「ココロ」って何?
    心臓?まさか。いやいや突き詰めたら意外とそうかもしれないよ。
    じゃあ脳?それっぽいけど、心臓とは比較にならないくらい解明されてないよ。

    きっと、作家さんたちはずっとそのことを考えて考えて次の世代にバトンを渡しているんじゃないかなぁ。

    だから小説は読み継がれて来たん

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    2025年05月25日
  • 声に出せずに叫んでる

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    タイトルと表紙の絵に魅かれて読み始めた。

    高校2年生が主人公。
    高校生活を謳歌しているような日常が綴られている、と最初の頃は思った。
    が、主人公陽介の母を失った悲しみ、自分のせいだと思う後悔の念、再婚しようとする父親へ反発・・・など、
    思春期真っただ中の心模様が、ビシビシ胸を打つ。

    著者は高校生の時に新人賞をとって、現役の大学生らしい。
    もろにリアルな青春物語だと思う。

    誰しも「欠けている」部分がある。
    完璧な人などいない。

    ラストは温かい友情に、陽介がどんなに慰められただろう。
    とてもいい小説だった。
    高校生にお勧め、かつての高校生にも、ぜひお薦め!

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    2025年05月05日
  • 声に出せずに叫んでる

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    思春期の少年の人間関係の機微に過剰に反応し相手に対して、先生、そして親に自分なりの対応を葛藤しながら成長していく。
    自分も経験した事ある大人の対応を当時はモヤモヤしていたけど言葉にできなかった。それを今こんな気持ちだったとやっと言葉にできて少し楽になる。がんじからめで気持ちの整理ができてなく当時に読んでいたらすごく共感して読んでいたと思う。

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    2025年04月20日
  • 声に出せずに叫んでる

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    子どもの頃の後悔って、大人になってもそう薄れる事なく、いつまでも残ってるもので。
    うまく言葉にできなくて、なんとなくそう思う、と表現するしかない複雑な気持ちを、整理するのは自分自身でも大変で。
    多感な年齢の頃のそんな心情に、取り憑かれるように一気読み。サイレントスクリームに、自分でも気がつけるか。そうでなければ、周りが気付けるかどうか。

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    2025年03月08日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    ネタバレ

    中学のバレー部に所属する女の子たちの視点を変えて紡がれるストーリー。
    痛々しいくらいに学生時代のことを思い出した。
    どの子の性格も自分や周りの友達にあてはめられるくらいリアルで、わかる!という気持ちとわかるからこその気持ち悪さのようなものも感じた。

    以下ネタバレ


    一章の主人公、若菜は特別な存在になりたかった。バレー部の最後の試合に向けた練習も、自分が主人公である気持ちが強く、ミーティングばかりしていた。(わかる、ミーティングって、やってる気持ちになれるんだよね…)もちろん、きちんと練習していなかったため今まで勝てた相手に負けてしまう。

    二章の主人公、真希は部活ではエースで頭も良い。進路

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    2023年11月14日
  • 声に出せずに叫んでる

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    高校生たちの話。
    イヤフォンを切り刻んだのと女子生徒が突き落とされたのは、誰がやったのかすぐに分かった。
    でも赤ちゃん誘拐は分からなかった。
    告白されてはフラれる何かが欠落しているモテ男や、なんとなく自殺した女の子。
    からっぽなようで、混沌がつまってる。

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    2025年11月08日
  • 声に出せずに叫んでる

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    主人公の周りでつるんでる友達がすてきだった。
    主人公の苦悩とか葛藤とかを知りながら、あえて何も言わず気づかせようとする感じ。
    現代にもこんな友情があると良いなと思った。

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    2025年04月05日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    ネタバレ

    描かれている子ども達と娘が同い年、そしてバレー部というところまで同じということで気になって読み始めました
    なんだか読んでいる間に娘やその友達と重なるところがありました。
    一見部活や勉強、友達との学校生活を楽しみながら普段周りに見せている表情と中学生の本当の心情というものはこれほど違う事もあるのか、と考えさせられました。
    娘にも読んでもらいたいと感じました。

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    2024年12月23日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    瑞々しくも毒々しい青春小説。
    中学女子バレー部の青春の叫びがそれぞれ登場人物の視点で描かれている。
    著者は執筆当時高校生だったらしいので、Z世代の等身大の生きた小説なのだなと感じた。
    隠してきた本心や我慢してきた関係性。どうしようもなく辛かったメンバーたちが高校その後どうなっていくのかも描いてほしい。

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    2024年08月24日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    要所要所に「最悪」と感じつつ、中高生の交友関係なんてそんな最悪な自己中の積み重ねだったなぁと懐かしくなった。真希とくるみは特に身に覚えがある。

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    2023年12月25日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    他人が思っている感情がすごく鮮明に表されている本だった。人の気持ちを考えすぎてしまう人には刺激が強すぎると感じた。

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    2025年08月28日
  • 声に出せずに叫んでる

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    言葉の難しさ、他者理解の難しさを感じた
    理解はできないけど関わらないこともできない、、

    一言で表現できないなんとも言えない感情や人間の行動を表現されている作品

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    2025年06月29日
  • 声に出せずに叫んでる

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    朝霧咲さん、初読み作家さんです。
    作品名に惹かれて手にした本です。

    高校2年生の陽介は小4の時に母を亡くします。
    後悔してもしきれない体験が、陽介の時を止めてしまいます。

    父に交際相手を紹介されて、妹が喜ぶ様子に、ひとり母への想いを断ち切れず、家族も友人さえも踏み込ませない繊細な心のうちが丁寧に描かれています。

    著者は現役大学生で、高校生の感覚をよりリアルに描写できていると感じました。

    最終章で話の流れに少しとまどうこともありましたがヒリヒリした、感性に響く作品でした。

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    2025年05月03日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    側から見たら仲良し5人のバレー部であり、他の人から見たら、輪の中に入りづらいグループだと感じさせるほど結束力が強い。しかし、一人ひとりの心の内は蓄積された不平や不満、劣等感、独占欲、どろどろとした負の感情が渦巻いていて、登場人物一人ひとりがリアルで、いるよなー、こんな人。というような懐かしさを感じた。嫌われたくない、他人と違うことがしたい、推しと話せるのは自分だけ。すべて中学校や高校時代に体験した感情であり、制服で押さえ込まれた少女と大人の境の心の細かい揺れ、感情全てが生々しかった。6人の中だと、若菜、真希、愛美がましな人物のように思えたが、実際はどうなんだろう。学校に行かず、不を閉じ込めただ

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    2024年12月10日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    執筆当時、作者は高校生だったとのこと。高校生の時に小説を書いて、京都大学に合格しちゃうなんてすごいなぁ。

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    2024年09月06日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    気になっていた。
    金原さんの作品とはもちろん違うが、やはりザ女子ワールド。
    私には理解不能だし、誰も理解してくれなんちゃ思ってない。タイトルにある、最後の章が好き。読み返したい。

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    2024年05月11日
  • どうしようもなく辛かったよ

    購入済み

    そうなんだけど

    共感度合いが低かった
    登場人物が少なくバックボーンまでしっかり描いてもらえると昭和世代でも共感できたのかもしれません

    #じれったい #ドロドロ

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    2024年05月07日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    ネタバレ

    特別になりたい若菜と、優秀であるがために見栄を張ってしまう真希の話が共感できるところがあって特によかった。若菜の話のラストは、ドラマチックな展開を期待してしまっていたので、私まではしごを外された気持ちになり、そうくるか!と鳥肌が立った。加筆修正はされているようだが、高校生が書いたと知って驚愕。
    他はいじめとか、不登校とか、登場人物の裏の顔が見え、ちょっとドロドロであまり好みではなかった。あんなに堂々としてる不登校いるかな?あの両親は昼間から口論して、仕事は?

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    2024年04月17日
  • どうしようもなく辛かったよ

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    最初はバレー部中心の話と文体とが少し読みづらかったけれど、だんだん話が深くなり、面白くなるとともに辛い気持ちにもなりました。

    登場人物それぞれの抱える気持ちに共感するところはありませんでしたが、こういう思いを抱えている子はきっといると思うし、私にとっても黒歴史と言える中学校時代を思い出しました。

    中高生におすすめ。

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    2024年04月11日