朝霧咲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・「そうだよ。平均的に悪い奴なんて腐るほどいて、きっとみんなこんなもんなんだよ。でも、俺のその平均的に悪い部分は許されなくて、誰かに見つかるわけにはいかない。なぜって、俺のことを好きな奴らは、俺のそういったところを知らずに好きになってるから。」
「自分の見たいところだけを見てるんだ、あいつら。顔とか運動してるところとかだけを見て好きになって、他の部分は自分の理想のタイプを重ねて、想像で埋めて、きっとこうだろうって信じて決めつける。、きっと紳士的だろう、滅多に怒らないに違いないって。もし少しでもそれから逸れると、俺が悪いみたいに責め立てる。信じてたのにとか、そんな人とは思わなかったとか、裏切られたって。俺は彼女いないなんて一言も言ってないよ。なのに、いてほしくないって思われた瞬間に、俺は彼女がいるなんて言い出せない。わけ分かんねえだろ。クソかよ」 -
Posted by ブクログ
女子中学生あるある物語。
当時はすごく辛いけれど、大人になったら忘れてしまう…というか、取るに足らないことで悩んでいたんだなと思う話が出てくる。
学校内におけるヒエラルキーやいじめ問題、教師への不信感など、経験したことがあるようなないような話もあった。
いじめなんて容姿が悪くて暗い人がされるものだと思っていたらそうではなく、可愛くて芸能界に入るような子がいじめられている。
ちなみにその可愛いいじめられっ子は、本当に芸能界デビューし、デビュー後は皆手のひらを返したようにちやほやしてくる。有り得ない。
中学生のそういう(自分と相手を比べて勝ち負けを自己判定する)生態が分かりやすく描かれていると思う。
私は学校が好きではなかった。休み時間は大抵ひとりで読書しているか寝てたが、特にいじめられはしなかった。
いじめられないために誰でもいいから一緒にいる人を探すなんて信じられないが、実際そういう人もいるのかもしれない。
もし自分に中学生の子どもがいて、いじめられるなんてことになったら、どうフォローしていけば良いのだろう。大変そうだ。 -
Posted by ブクログ
バレー部の部員7人などの、
中学3年生のリアルな学校生活が良く書けていて、中学生の女子は共感できるかもしれない。
え、ちょっと待って、セッターは地味じゃないよ。だって、いちばんたくさんボールに触れるんだよ。セッターをやったら、みんな自分にレシーブしたボールを集めてくれるんだよ。アタッカーよりボールをたくさん触れて楽しいじゃん。頭良くないとできないし。前略たてることできるし、チームをコントロールするのはセッターだょ。いちばんやりがいあるじゃん。
どうしようもなく辛いのは、新しく来た顧問の先生なのではないかと思ったょ。
バレー部のみんなに嫌われて、専門じゃないスポーツの顧問にされて、部としての成績も落ちて、廃部になることが決まって、顧問の先生が可哀想だょ。
LGBT問題。びっくりした。っていうか、中学生の「付き合って」は、意味がわからない。
一緒に帰ること?
密かにラインなどで繋がり毎日やり取りすること?
その程度だと思うが、その程度なら、女の子同士で付き合っても良いのでは?世の中は、多様化が叫ばれているのだから。しかし、吐きそうなくらい気持ち悪い桜。どうしてもぼっちになりたくなくて、「私も好き」と返事してしまう。
ダメじゃん。
そう返事するしかなくて、なぜならぼっちになったらクラスからイジメの対象になるから。
それはクラスの雰囲気が酷すぎる。
屋上から「人がゴミのようだ」は、言ってみたい。
自分がどう思われているか?ばかりが気掛かりな、くるみ。でも、卒業式の時に、部の仲間をハッキリ嫌い!と素直に思えて、それはそれで良いと思う。
自分の本当の感情を殺して生活するのは辛いと思う。
卒業の日に、「バレー部最高!」って言いながら、笑顔で写真を撮るけど、その心の中は、「私はあなた達が嫌で仕方がなかった」と言っている。
そのモヤモヤが、ずっと、どうしようもなく辛かった。
卒業という節目で、モヤモヤから解放されて良かった。
奥付を見て驚く。この作品は、第17回小説現代長編新人賞の受賞作。デビュー作で、当時高校3年生。現在は京都大学の学生。
朝霧さんに注目したい。