朝霧咲作品一覧

  • 声に出せずに叫んでる
    4.3
    1巻2,090円 (税込)
    母さんを殺したのは、俺だ――。 許せなかった。自分自身も、父の再婚も、大好きだった音楽も。 高校2年生の羽山陽介は母を亡くした幼少期の記憶に今も囚われていた。 男手一つで育ててくれた父と、突然紹介された父の恋人に懐く無邪気な妹。 あの人が家に来るたび作ってくれるカレーは、母の得意料理だった。 「俺、絶対認めないから」。 気持ちの整理がつかない日々の中、学校で不可解な事件が起こる。 切り刻まれた幼馴染のイヤホン、階段から突き落とされた友達。 突然部活を辞めたエース、誰とも長続きしない人気者、善意の押し売りに苦しむクラスメイト――。 それぞれの無言の叫びは渦となり、やがて溢れ出していく。 本当は誰かに叱ってほしい。お前を許すと言ってほしい。 誰も本当の意味では分かり合えない、それでも分かり合いたい。 僕たちは、必死にもがいて手を伸ばしている。 デビュー作で青春の「痛み」を暴いた若き才能が掬い上げるのは、 「痛み」の先にある一筋の「救い」。
  • どうしようもなく辛かったよ
    完結
    -
    【第17回小説現代長編新人賞受賞作】『どうしようもなく辛かったよ』第4章をコミカライズ! 中3の桜(さくら)のクラスにはルールがある。孤立した生徒が”いじめ”のターゲットになるルールだ。でも、桜には関係ない。親友の茉莉(まり)を甘い顔で操り、面倒ごとからは距離を置き、適度にいじめに参加する。だから関係がない。これまでも、これからも。そう信じてた。茉莉がある”告白”をするまでは…。【どうしようもなく辛かったよ分冊版1~4を収録した単行本版。】
  • どうしようもなく辛かったよ
    3.4
    1巻1,672円 (税込)
    第17回小説現代長編新人賞受賞作 受賞時高校三年生。現在大学一回生。 選考委員絶賛! 一つずつの感情を丁寧に掬い上げて、かつ容赦なく紡いである。 ――朝井まかて 最後の場面に、時を超えて自分の中学生時代を思い出しました。 ――中島京子 若さの身勝手さ、残酷さ、幼さゆえの気取りまでをストレートに描ききっている。 ――凪良ゆう 思想があると感じさせられる。 ――宮内悠介 この物語には、心に突き刺さる得難いセンスがある。 ――薬丸岳 青春の輝きとそこにのびる影、苦み 「特別になりたい」「ルールを破りたい」少女たちの卒業までの日々が、始まった。 あらすじ 「特別になりたい」と願う中学生の若菜は、日々、バレー部での練習に明け暮れていた。しかし三年生になると、顧問の異動によってチームは大きく動揺してしまう。若菜の「ある提案」によって落ち着きを取り戻したチームは、最後の大会へ向かうのだが――。 夏から、少女たちは「それぞれの最終学年」に直面することになった。学業優秀な真希、学校を休み続ける愛美、裏と表をうまく使い分ける桜、ルールから逸脱することができないくるみ。部活というつながりを失った少女たちが隠してきた本心、我慢してきた関係性。少女たちの卒業までの日々が、始まった。
  • どうしようもなく辛かったよ 分冊版(1)
    完結
    -
    【第17回小説現代長編新人賞受賞作】『どうしようもなく辛かったよ』第4章をコミカライズ! 中3の桜(さくら)のクラスにはルールがある。孤立した生徒が”いじめ”のターゲットになるルールだ。でも、桜には関係ない。親友の茉梨(まり)を甘い顔で操り、面倒ごとからは距離を置き、適度にいじめに参加する。だから関係がない。これまでも、これからも。そう信じてた。茉梨がある”告白”をするまでは…。<第1話「独りぼっちになってはいけない」を収録>

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