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古代から今まで連綿と伝わる和歌文化。現代でも和歌に触れ、鑑賞する機会は多々あるものの、各時代、実際にどのように詠まれ、和歌が人々の暮らしの中でどのような役割を果たしていたのかは意外と知られてません。本書は、個々の和歌の解釈や修辞に注目するのではなく、日本人が和歌とどのように触れ合ってきたのかを探り、現代生活にも通じる親しみやすい内容で和歌の文化史をたどります。イラストでわかりやすく解説します。
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Posted by ブクログ
古典の授業で習った内容殆ど忘れていたけど興味自体はあるし昔の風俗が気になる者として大満足できる本でした。 昔の時代から順に、当時の和歌の詠まれ方などを実例を解説しつつ紹介する良本です。 文法すら覚えていませんが自分でも和歌を詠んでみたくもなりました。
和歌といえば貴族の恋人同士のやり取りのイメージが強いけど、実はそれだけではないんです、いろんな用途があるんですよというのをわかりやすく丁寧に説明してくれる書籍だった。 今まで読んだ百人一首の解説本には書かれていなかった歌会や歌合、歌集の歴史と移り変わりなどもようやく理解でき、百人一首の前半と後半で...続きを読む随分歌の雰囲気というか取り組み方が違う訳も合点がいった。 また、この本にはいくつもの歌が載せられているが、その中で特に印象深かったものがある。 「飽かざりし 袖の中にや入りにけむ 我が魂のなき心ち(ここち)する」 陸奥 85ページ 女友達とたくさん話して別れた後に、友人の袖の中に私の魂が入って残っているみたいで名残惜しい、というような意味の歌で、自分も人と会った後その人の家や店に自分の一部を置いてきてしまったように感じていたので、1000年も前にも同じように感じていた人がいることに驚いた。
にわかに思いついて初めて読んだ和歌の本。 和歌ってなんだろうという素朴な疑問が解消された。このまま教科書に載っていてもおかしくない、やさしくわかりやすい解説。和歌の種類や役割について時代を追って紹介している。 個人的には江戸前期の御伽草子に含まれる和歌の話が面白かった。絵本の浦島太郎や鉢かつぎ姫な...続きを読むどの原型である御伽草子には和歌が多く含まれる。庶民の日常と高尚なイメージの和歌のミスマッチが笑えたという。 標語や教訓の伝達のためにも和歌の形式は昔から重宝されていたようで、現代の安全標語や社訓が五七五七七なのは歴史ある用法なのだった。
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恋も仕事も日常も 和歌と暮らした日本人
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浅田徹
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