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カラクリ荘の異人たち
父の頼みで下宿することとなった賽河原町にある「空栗荘」。一見なんの変哲もない古いだけの建物だと思っていたら、そこは妖怪の住む「あちら側」の賽河原町との境目にある建物だったのだ。勝手に歩き回る市松人形に、喋るカラス、ろくろっ首……。不思議がしぜんとそこに「居る」世界が、扉の向こうに広がっていた。そんな不思議を「不思議」とは思わない、空栗荘の住人達も癖のある人ばかり。――太一のちょっとかわった下宿生活が始まった。 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください -
ロマンスは想定外
何事にも堅実なフリスは、男性をかたくなに避けていた。地味な仕事に就き、いつも地味な服装。つまらない女だと思うけれど、恋多き家族に振りまわされてきたせいで、そうなってしまったのだ。だから、大銀行頭取の跡取りだというハンサムなジョージが、彼女の仕事ぶりを認め、髪や瞳の色を褒め、何度デートに誘ってきても、つい身構えてしまい、突っぱねることしかできない。だが、ひょんなことから彼と恋人同士のふりをすることになったとき、フリスは意外にも、乗り気になっている自分に気づいた。ふりをするだけなら、彼を虜にしている恋人を演じるのも悪くない。あのうっとりするような笑顔を、真正面から受け止められるんだもの。■お堅いヒロインと、縛られることを何より嫌う自由なヒーロー。正反対の二人は、意外な共通点があることがわかってから急接近するのですが、恋に不慣れで憶病なフリスは、ジョージの魅力も彼への想いも素直に認めることができなくて――。 -
恋に落ちた眠り姫
国の古いしきたりに縛られた王女ジュリアナは、地中海に浮かぶ王国の皇太子エンリケと結婚することになった。たとえ政略結婚でも、もっと自由な国へ行けるなら本望だ。そんなことを思いながら、これから暮らす城を見上げたとき、とつぜん、彼女の足元を小さな子猫が走り抜けた。「おっと、危ない!」転びそうになったジュリアナを抱きとめたのは、日に焼けて精悍な顔立ちをした、海賊のような男性だった。もしかして、この人がわたしの婚約者なの……?激しい胸の高鳴りは治まらなかった。彼がエンリケの弟で、放蕩者として悪名高い、アレハンドロ王子だとわかったあとも。■大好評をいただいた『絆のプリンセス』で、ニコ王子の完璧なフィアンセとして描かれたジュリアナ姫の物語です。プリンスという立場も束縛も嫌い、自由な海だけを愛するアレハンドロに、彼女はひと目で恋してしまったようですが……。 -
嘘と秘密と白い薔薇
第5代ウィンダム男爵ジュリアン・アシュトン・カーライル。それがケイトが最初で最後に恋した相手であり、美しく利発な7歳の息子、ジュールズの父親でもあった。18歳の夏、ケイトはイギリスで一世一代の恋に落ち、破れた。身分違いだと反対する彼の母親に抵抗しきれなかったのだ。きっと彼はその後伯爵令嬢と結婚し、子供も生まれているだろう。今もときどき心に巡る、そんな思いを振り払うように出社したある朝、イギリスからの新しい顧客を紹介されたケイトは愕然とした。目の前に立っていたのは、あの愛しいジュリアンだった。忘れもしない青い瞳で彼女を見つめ、彼は“はじめまして”と言った。■ヒロインとヒーローの断ち切れない絆だけでなく、2人を取り巻く人間たちの葛藤や心の闇までも描き出すベテラン作家のM・ウェイ。引き裂かれた恋人たちが運命に導かれ、再びひとつの愛に帰るまでを繊細に綴ったこの作品は、読む者の心に深く残ることでしょう。 -
ひとりぼっちの妻
キャロラインの結婚生活は破綻しかけていた。法廷弁護士のジェイムズとはお互い一目惚れで結婚したが、気がつくと、夫が留守がちな家で彼女はいつもひとりぼっち。ジェイムズが彼女の友人を遠ざけ、主婦業に専念させたせいだ。昔の友人ジェイクとでくわしたのは、そんなときだった。思い出話に花が咲き、キャロラインは久しぶりに声をあげて笑った。ジェイクに熱っぽく見つめられ、また会わないかと誘われたとき、すぐに返事ができなかったのは、夫への罪悪感を覚えたから?いいえ、そうではない。キャロラインはふいに気づいたのだった。目の前の魅力的な男性が霞むほど、私はまだ夫に焦がれている、と。■80年代に活躍した異色の実力派作家シャーロット・ラムによる、非常に印象深い作品を初邦訳でお贈りします。愛し合っているはずなのに、闇にのまれるように破綻していく夫婦。失いかけた愛を取り戻そうと懸命に闘うヒロインの姿が、読む者の胸を突きます。 -
片想いのゆくえ
亡き父の小さな牧場を継いだマディは、慣れない仕事のせいで、近所の大牧場主コートに迷惑をかけてばかり。コートは女性が思い描く完璧な男だ。長身のうえ、漆黒の髪と官能的な唇の持ち主で、プロ奏者並みにギターがうまい。このところコートは名門の家柄の美しい女性に求愛していたが、結局すげなく断られてしまったという。だからといって、16歳のときから彼に寄せている想いを告白できるはずもなく、マディは相変わらず小娘扱いされたままだった。ところが、どういうわけか、ある日コートからパーティに誘われ、マディは息が止まりそうになった。■超人気作家ダイアナ・パーマーのテキサス州ブラントビルを舞台にした新作をお届けします。ヒーローを務めるのは『蔑まれた純情』で結ばれた主人公たちの息子、コート。『裏切られた初恋』では、ヒロインの兄として顔を見せていた彼のロマンスにご期待ください。 -
シンデレラは似合わない
“トーチェスター公爵、タイタス・アレクサンダー”ロキシーは目の前に立つ男性がさし出した名刺を見て、驚いた。まさか。彼は亡き父から爵位を継いだばかりの話題の人。女性なら誰もが夢中になる容姿と血筋ながら、ひどい冷血漢と聞く……。そのタイタスが、あまりに一方的な要求を突きつけてきた。彼はロキシーが住むこのアパートメントを相続したと言い、不正な又貸しが行われたことを理由に、即刻出ていくよう告げたのだ。ロキシーは過去に財産を父に使いこまれたせいで、いまは清掃員として働く身だが、不正に手を染めてなどいない。しかしタイタスは容赦なく、荷物も彼女もまとめて路上へ放り出した!■華やかなロイヤルロマンスから、傲慢なシークが活躍する砂漠ロマンスまで、さまざまな作品を書き、多くの読者から熱い支持を得るシャロン・ケンドリック。今回の主人公は、誇り高き公爵と、不運な清掃員の女性です。ヒロインの切ない恋心が胸に迫る逸作! -
恋の口火
「健一と僕は親友で、幼なじみで、恋人で、今も当たり前みたいに2人一緒にいる。僕は変わらない2人の関係を愛してる。なのに、僕だけが変わっていく。歪んだ方向へ自分の足で歩いている――。」健一と悟郎シリーズ2作品に、描き下ろしのシリーズ完結編「まがり角を過ぎても」を加え、他5作品を収録したバラエティ溢れる傑作作品集! -
君に沈む
「すきなヒトと一緒にいたいって思うのは、それは自然なことじゃないのか?」女の子としか付き合ったことのない妹尾(せのお)は、ふとしたきっかけでゲイの小説家タカタを好きになった。けれど、性格も環境も何もかも異なる二人の間には微妙に温度差があって…。ひとつになれない男どうしのせつない想いを細やかに描いた珠玉のラブストーリー作品集。 -
卒業生-冬-
大学受験を間近に控えた佐条は、予備校帰りに草壁とのデートの時間を重ねていた。そんなある日、佐条の母が入院することになる。病院への往復、家事、そして受験に追われ、心身ともに疲れきっていた佐条は「今、お前に会いたい」と、だれもいない自宅に草壁を呼んだ…。 ほか、ハラセンの青春時代を描いた番外編『げに大人というものは』同時収録。 -
「茉建寺エリノアの非主流科学研究室」シリーズ
太宰駆流は走っていた。転校初日、寝癖のまま食パンをくわえて走っていた。そして近道した校舎裏で待っていたのは--美少女! そうまさに人形のような……。「捕獲完了! 君は私のものだからな」!? かくして学園地下に棲まう超天才児・茉建寺エリノアと運命的(?)出会いを遂げた駆流。だが彼は知らなかった。これからの受難--手始めに自分が跡形もなく爆散しちゃったりすることに! 超越科学と異能が織り成すフリンジ・コメディ、満を持して開幕!! -
ボスを愛した罪
大切な書類を忘れるなんて、まったくボスらしくないわ。建築事務所に勤める秘書のエマは週末を台なしにされて憤りながら、吹雪のなか、ボスのルーカスが滞在する古城へと車を走らせた。だが、着いた先で見たのは酒に溺れている彼の姿だった。「すぐにここから出ていけ!」ボスの罵声を浴びてかっとなったものの、エマは胸騒ぎを覚えた。そういえば、昨年の同じ日もボスはオフィスで泥酔して……。これは偶然なの? それとも何か理由があってのこと?エマは放っておけなくなり、彼に付き添うことに決めた。まさかボスと秘書という一線を越える羽目になるとは知らずに。■本年度RITA賞ファイナリストに選ばれた、サラ・モーガンの新作です。本作には『シチリアでもう一度』のヒーローが重要な脇役として再登場。 -
K ストレイ・ドッグ・ストーリー
大注目アニメ「K」のコミカライズ版は、人気キャラ・クロこと夜刀神狗朗(やとがみ・くろう)が主人公の前日譚! 「次代の王を悪と見極めたら、これを斬ってくれ。」今は亡き主君・三輪一言(みわ・いちげん)の命を受け、クロは旅立つ。本編で語られなかった物語がここに! -
かごめのきみ
時は大正。 純情一途な学生の樹一郎は、通学の途中に洋館に幽閉されている謎の青年・丹生と出会う。 鉄格子ごしにも関わらず二人は次第に親しくなってゆき、会うにつれ丹生への恋心がつのる。 樹一郎はついに「館を出よう」と誘う。 しかし、丹生には館から出られない重大な理由があった…。 時代の風俗を情感豊かに描き上げた、大正浪漫の純愛物語。 -
胸騒ぎのシャトー
もうすぐ19歳になるルアンは継父の家で厄介者扱いされ、芝居を観ることだけが生きがいの孤独な日々を送っている。ある夜、意地悪な継姉の誕生日パーティで出会ったのは、厳しい顔立ちをした黒髪の紳士、エデュアード・タルガース。海運の仕事で成功して城のような屋敷を手に入れ、そこでともに暮らす女性を探しているところだという。愛をお金で手に入れようとする男性の顔など、もう2度と見たくないわ!そんな思いとは裏腹に、ほどなくルアンは、傷心の果てに行き着いた浜辺でエデュアードと再会することに……。■ヴァイオレット・ウィンズピアは1970年代に数々の名作を発表しました。今月お届けする初邦訳作品もその1作で、大人の階段をのぼろうとするヒロインの恋物語を流麗な筆致で描いています。 -
億万長者の秘密の家政婦
高級住宅地に立つエミリオの贅沢な家を見て、イザベルは気を引きしめた。今日からここで、家政婦としての生活が始まる。彼の助けがなければどうなっていたことか……。エミリオのそばにいられるなんて、まるで夢のようだわ!けれど、お嬢さま育ちで料理一つしたことのないイザベルに家事ができるはずもなく、まごついてばかり。それでもエミリオの声を聞くたび、彼が優しい恋人だったころを思い出し、甘い夢想にひたってしまう。イザベルはもちろん知るよしもなかった――エミリオが、彼女を誘惑したあと無残に捨てようと企んでいることなど。■住み込み家政婦の息子だったかつての恋人との再会。家が没落して金策に困ったヒロインは、大富豪となった彼の家政婦として雇われることになりますが……。本作は、『許されない一夜の情熱』、『ボスの優雅な私生活』の関連作です。 -
氷と炎
姉夫婦の乗る飛行機が墜落――そのニュースにモーガンは茫然とした。姉は出産のため、ロンドンからロサンゼルスに帰る途中だった。そして生存者はいない模様という報道が、さらなる追い打ちをかけた。だが悲しみに暮れる間もなく、モーガンは思わぬ人物の訪問を受ける。アレックス・ハモンド。姉の夫の兄で、一族の企業を経営する男性。姉の結婚式で会っただけなのに、強く印象に残っている。モーガンはとっさに姉夫婦の安否について彼を問いつめた。アレックスはきっぱりと否定した。だが子供が生きていると告げる。墜落のあと、姉は息をひきとる前に息子を産んでいたというのだ!モーガンとアレックスを後見人に定め、2人に幼い命を託して……。■『ロスト・ラヴ』で、2012年下半期のベスト作品コンテストの第1位に輝いたC・モーティマー。彼女の初期の未邦訳作品をお届けします。息づまる言葉のやりとりと巧みな心理描写で読ませる、人気作家のロマンスの世界をご堪能ください。 -
双子と幼なじみの四人殺し
高校生、菱川迷悟は、双子の少女、新山一縷と朽縷と同居していた。美しい双子に翻弄されながら日常を送っていた迷悟だったが、ある日、三人は学校で飛び降り自殺の現場に遭遇する。その自殺に関して一縷は、突き落としたやつが見えたという。正義感の強い、いや、正義感が強過ぎる迷悟は、事件を傍観することができなかった。――学校のアイドル、グッズ販売、そして交際を賭けた決闘……。愛憎が交錯する事件の果てにあるものは!? 第3回GA文庫大賞≪奨励賞≫受賞の問題作が登場! 「幸せになる覚悟はある?人を殺しておいてなお、幸せになりたいと思えるかってこと」 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください -
謎めいた愛人
アリーは婚約者が別の女性と浮気しているのを知り、ハネムーンに来るはずだったカリブ海を1人で旅することにした。開放感に浸り、マリーナを散歩中クリスという男性と知り合い、情熱にかられるまま彼と数日をともにしてしまう。クリスはすてきだけれど、1年中ヨット遊びに興じているような素性の知れない男性との将来は考えられない。アリーはこっそりとイギリスに戻るが、ある日、体の変調に気づく。ああ、どうしよう。でも、失恋の傷を癒やしてくれた彼との子供を私が1人で大事に育ててみせるわ。アリーは決心するが、そんなとき、訪ねてきた男性を見て驚愕した。クリス! どうして彼がここに?■偶然出会った男性との夢のようなバカンスの結末は……。『夜だけの愛人』で日本デビューを飾ったキンバリー・ラングの謎めいたプレイボーイとのラブストーリーです。 -
君に届け小説オリジナル
「別冊マーガレット」で大好評連載中(2013年5月現在)・コミックス累計2000万部超を誇る大ヒット作「君に届け」発のオリジナル小説!! 爽子と風早の中学時代を描いた表題作「明日になれば」/母校の中学を訪れたくるみは、後輩の女の子に出会った事で、自分が風早に恋をした瞬間を思い出し…。「あの日、ここで恋におちた」/今とは打って変わって、ボーイッシュな見た目だった、小学生時代のあやねを描いた「王子さまを待ちながら」/大好きな徹が遠くの大学に行くため、なかなか会えなくなると知った小学生の千鶴は…。「夏の約束」/爽子の両親の出会いを描いた「お父さんのメリークリスマス」/“公開失恋”事件後の夏休みの風早を描いた「もっと君のこと」ほか、風早の飼い犬・マルちゃんが主役の「マルちゃんのみる夢は…」、ピンも登場する「だれかが、君に恋してる」の全8編!! (カラー口絵も収録) -
茨の呪縛 ~目覚めのくちづけ~
過疎の孤島、茨島には「茨姫」伝承の祭りがある。その姫役を務めることになった加賀見涼は、祭りの途中で、竜成という男に地下洞窟へとさらわれてしまう。 涼を助けに来たという彼は、「姫は生け贄で、最後には必ず殺される」と言うのだが!? 追っ手から逃れる暗闇の中で、次々と明らかになっていく島のおぞましい真実。そして涼と竜成の間には、激しくもほのかな愛が芽生えていき……。 -
ミモザの園
持って生まれた予知能力のため周囲から敬遠されて生きてきたローレルは、都会を離れ、亡き祖母の土地にひとり移り住んだ。ルイジアナの深い森に囲まれたその美しい屋敷と庭を地元の人は“ミモザの園”と呼び、愛していた。穏やかに暮らす希望をやっと見つけたローレルはある日、思いがけない出会いを果たす。目の前に現れた男性こそ、毎晩夢に訪れる、存在するはずもない空想の世界の恋人…。驚きを隠せないローレルに彼は言った。「会いたかったよ」。 -
キスの記憶は消えない
働くことになった会社での初日、アヴァがまず命じられたのは、会議室に20人分のコーヒーを出すことだった。だが、ワゴンを押して会議室に入った彼女はショックに凍りついた。その場を取り仕切るボスが、かつての憧れの男性ヴィートだったからだ!彼はきっと、即刻わたしに首を言い渡すに違いない。なぜなら、3年前にアヴァは交通事故を起こし、その巻き添えとなったヴィートの弟を死なせてしまったのだから。罪と向き合う苦しい年月を経て、アヴァはようやく過ちを許され、今日は社会復帰のための研修第1日目だった。それなのに、わたしを憎む男性の下で働くことになるとは……。■事故を起こして同じ車に乗る親友を亡くし、罪に問われたアヴァ。事故当夜の失われた記憶に翻弄されながら、親友の兄に抱く消えない恋心を、シリーズを代表する作家リン・グレアムが劇的に描きます。 -
白い冬の旋律
街にクリスマスキャロルが流れる季節になると、ピッパは浮き足立つ人々を避けるように仕事にのめり込む。数年前のクリスマスの、つらい失恋をまだ忘れられないからだ。そんなある日、ピッパはロスコーという実業家と出会う。彼女の美しさに惹かれたと臆面もなく言うロスコーは、“窮地にいる弟を誘惑してほしい”と奇妙な依頼をする。わたしに惹かれていると言いながら、弟を誘惑しろですって?失礼な申し出に憤慨するべきだと思いながら、ピッパは断れなかった。尊大でどこか陰のあるロスコーに、彼女も興味を引かれていた。愛に心を閉ざしている自分と、どこか似ている気がして……。 -
消せない絆
ニューヨークでイベント・プランナーとして働くエレナは、ある日、オフィスに入ってきた男性を見て、頭の中が真っ白になった。ジェイス・ゼルヴァス! 10年前に去っていった恋人がなぜここに?ギリシアで実業家として活躍する彼が委託したパーティーの企画を、まったくの偶然からエレナが担当することになったのだ。彼女の脳裏に葬り去ったはずの過去が甦る。わたしの妊娠を知るや、彼は自分の子供であるはずがないと言い放ち、卑劣にも姿を消してしまった……。「おなかの子は、あれからどうなったんだ?」古傷をえぐるような問いに、エレナは唇を噛み締めるほかなかった。 -
気まぐれ虎に侵されて
「おまえにとって、俺はなんなんだ!!」 周防智也は村瀬真虎に二度犯された過去がある。一度目は恋人の前で、二度目は上司の前で。突然現れ、やりたい放題、散々弄んで去っていく村瀬。三度目はないと、忘れかけていた智也の前に若頭となった村瀬が再び現れた…。危険な男と分かっていても智也は村瀬に惹かれていく自分を止められなくて…。 -
セブンデイズ MONDAY→THURSDAY
「俺とつきあってよ 芹生」高校三年の篠 弓弦は、月曜日の朝、弓道部の後輩である芹生冬至と校門で出逢う。学年を問わず女生徒に人気の芹生は月曜日の一番最初に告白してきた相手と必ずつきあい、週末に必ず別れると噂されている。一週間限定の恋人── 弓弦の軽い気持ちから出た一言でつきあうことになったふたりだが…。 -
手焼き煎餅の密室 美波の事件簿4
同じ中学に通う親友・直海の祖母の住む、浅草の家を訪問した倉西美波。落語の名人の妻だった彼女は、今でも弟子の面倒をみている。二人が訪ねたときも、ちょうど稽古の最中だった。突然の来訪も歓迎してくれた彼女は、お茶うけを出そうと台所へ向かうが、そこには近所の男の子が忍び込んでいた! 家主に見つかった少年はあわてて逃げようとするが、かなわないと見て、思いもよらぬ行動を……(表題作)。周りで起きる奇妙な事件の真相を、「水島のじいちゃん」は華麗に解き明かしていく。修矢編二作、美波・直海編二作に、書き下ろしのかのこ編一作を含む、ライトな本格ミステリ短編集。好評《美波の事件簿》シリーズ、前日譚。 -
花咲けるエリアルフォース
桜は舞い散り、少女と少年は戦空を生きる。 戦争で街を焼かれ、家も学校もみんな失ったぼく。東京の中学校に転校する当日、ぼくを迎えに来たのは、なぜか――桜色に輝く不思議な飛行兵器と、そのパイロットの少女、桜子だった。 「おまえを徴兵する」 「乗れ。おまえの翼だ」 桜とリンクした特殊な戦闘機の適合者として選ばれたぼくは、桜子とともにその超兵器《桜花》のパイロットとなり、色気過多の先輩や、レディース上がりの凶暴な空母艦長に囲まれ、新しい学校生活と、災難続きの訓練と、そして激化する戦争に否応なく巻き込まれていく……。 『神様のメモ帳』、『さよならピアノソナタ』、『剣の女王と烙印の仔』など多くの人気作を執筆し、『このライトノベルがすごい!』の著者部門で5位にランクインする杉井光の渾身のオリジナル新作。 イラストは『機巧少女(マシンドール)は傷つかない』『ムシウタ』などの、るろおが担当。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
くくるくる
ここには海より深い愛がある。 高校入学式の翌日、語木璃一は登校途中、八重桜の木の下で、一人の少女に出会った。璃一と同じ高校の制服を着た女子生徒。長くふわりとした髪を持つ小柄なその少女は、危なっかしく青い自転車の荷台の上に立ち、頭上へと手を伸ばし、桜の太い枝に荒縄をくくりつけている。それを見て璃一は思った。 「ひょっとしてこれは。首吊りってやつですか」 しかしそのあまりの容姿の美しさに、璃一は彼女が荒縄を首に装着するのをただ静かに見守っていた。やがて桜の花びらが降り、少女が宙に浮かんだ、と、同時にぶちんとものすごい音がしてそのまま落下した。彼女は「げうー」と言いながら、こんな悪態をついた。 「もう百二十二回め! また首吊りに失敗! これはもう呪われてるといってもいいんじゃないかな!」 自殺を試みようとするとなぜか天変地異が巻き起こり、どうしても死ねない少女・なゆた。そんな少女に一目惚れして延々とストーキングする少年・璃一。なゆたは天に誓う。 「いつか必ず死んでみせるの!」 そんななゆたに璃一は叫ぶ。 「ぼくと結婚してください!」 桜の下で巡りあい「括る繰る」でクルクル回る少年少女の不思議な恋物語! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
七夕ペンタゴンは恋にむかない
みんなのことが大好きだから――さよなら。 高校2年生の夏休み、2年ぶりに町に戻ってきた瑠璃島あかり。彼女の告白から変わってゆく、幼なじみ5人の関係。7年前のあの日、神様の前で誓った友情は今――。片想いのペンタゴンから生まれた、ひと夏のキセキ。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
時間商人 トキタの死期、カナタの思恋4
時間商人VS.時間盗賊 不老不死を必要とする者の前に、時間商人の助手は白い猫を連れて現れる。自分の寿命か金銭を支払えば、トキタは顧客に特別な10年間を提供する。それは老いず、怪我や病気をせず、絶対に死ぬことのない「期間限定の不老不死」。 時間商人トキタのもとに、カナタの姉ハルカから連絡が入る。 「時間盗賊が動き出した」 有無を言わさず相手の寿命を奪う――それが、時間盗賊。 「……キザミですか。確か、長らく活動していなかったのでは?」 「寿命のストックが尽きたと見える」 時間商人の事務所があるビルの別フロアに、若い男女二人組が引っ越してくる。いかにも軽薄な冬彦と、その保護者のような夏枝。トキタのことを知ったふうなふたりを見て、カナタは疑問を抱く。 「近い将来、夏枝さんを不老不死にするわけですか。もしくは冬彦さん?」 「それは違う」 「んん? おふたりは、どんなお仕事をしてるんですか?」 「彼らの仕事は、追うことだ」 トキタが貯め込んだ寿命を奪うべく、ワナをしかけるキザミ。 カナタにちょっかいを出そうとする冬彦。 関係は交錯し、トキタとカナタに、選択の時が迫る。 死か、愛か。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
ワールズエンド・ガールフレンド
こんなにも、懐かしいのは……。 もしその人の世界をかたちづくるのが記憶なら、それを失くした彼女は世界の果てに放り出されたようなものだーー。 「ねえ、『ここが世界の果てなら』って。そう考えたらいいと思う」 夜の公園で、君の奇抜の提案に、俺はつい言葉に詰まる。 世界の果て、世界の終わりーー果てと終わりの向こうには未知が広がる。それはそこにたどり着いた誰かの可能性そのもの。 「ねえ、そしたらその先は、誰もが初めて見る景色だから。 誰も見たこと無いならさ、それは自分だけのものじゃない? だから、不安なんてただの古い世界の言い伝えって思えば……」 そんなふうに思えたら、俺はなにも考えずにいま君を抱きしめることも出来るんだろうか。 「……ねえ、わたしのこと好き?」 双子の姉妹、まひると真夜。幼なじみの少年、慎司。それぞれに恋心を抱きながら育ち、やがて高校生となったある日、真夜は事故により記憶を失い、日常がゆるやかに崩壊をはじめる。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
軽くなる生き方
あなたは、よけいな荷物を背負っていないだろうか? シンプルに、身軽に生きていると断言できるだろうか? ――老舗雑誌『暮しの手帖』編集長であり、書店を営むかたわら文筆家としても人気を集める松浦弥太郎氏が、これまでの人生の中から得た「シンプルに、軽やかに生きる知恵」を伝授します。目に見えない「本当に大事なもの」だけをもつこと。「あたりまえのこと」をていねいにすること。編集長の仕事や書店経営の仕事で得た、仕事で本当に大切なこと。40歳を過ぎて気づいた、これからの人生を身軽に生きる方法……。松浦氏の「人生の棚卸し」の過程の中から、あなたの人生のカバンに残すべきものが、きっと見つかります。爽快なメッセージが胸を打つ、渾身の一冊。 「気持ちよく高いところまで歩いていきたいなら、身軽なほうがいい。そこに行かなければ見られない景色をとっぷり堪能したいなら、大荷物など邪魔なだけではないか。もっといえば、死ぬときは手ぶらがいい。フワッと空に溶け込めるくらい軽くなれたら最高だ」(「プロローグ」より) -
地上より永遠へ
見知らぬ男をボディガードにしてしまうなんて。高校教師のアニーは思いもよらない自分のきまぐれに驚いていた。いくら男子生徒にいやがらせを受けているところを助けられたとはいえ、男はハーレーで各地を巡っている放浪者だった。それでもゲイブと名乗るその男は、彼女を教室まで来て守ってくれた。アニーが最後の授業を終え、教師を辞めて故郷に向かう日まで。彼女は最近激しい頭痛に悩まされ、田舎で静養しようと決めていたのだ。アニーはいつもそばにいてくれるゲイブの頼もしさがうれしかった。やがてゲイブはアニーを心配して、故郷に帰る彼女についてきてくれた。だがアニーがすぐに頭痛で倒れ、ゲイブは彼女を病院に運び込んだ。そして彼は医師から意外な事実を知らされる……。★ハーレクイン・プレリュードから久々のシャロン・サラの作品をお届けします。難病に苦しむアニーを、ひたむきに守ろうとするゲイブの姿が強く胸に迫ります。 -
ギリシアからのプロポーズ
世界的大企業リオネデス・エンタープライズの社長ドラコンに、ジェミニは強引に面会を求めた。必死の思いだった。彼女の父が半年前に亡くなり、ロンドンの一等地にある大邸宅が、義母のアンジェラによってドラコンの会社に売られようとしている。歴史ある屋敷を取り戻すには、社長である彼と交渉するしかない。なんとか会うことができたドラコンは、ブロンズ色の肌に黒い髪、長身でたくましいギリシア神話の神のような男性だった。圧倒的な彼の存在感と魅力に、ジェミニは一瞬、言葉を失った。だが、彼女はドラコンの魅力など認めたくもなかった。なぜなら彼は、再婚相手を捜す義母の誘惑に平気で乗るような男だから!■世界的な企業を共同経営する、従兄弟同士のドラコンとマルコス。プレイボーイのドラコンと生真面目なマルコスが、恋とビジネスに挑む、C・モーティマーの2部作〈ギリシアからのプロポーズ〉をお贈りします。 -
わがままキッチン
サラリーマンの熊木は、一見遊び人風のモテ男。だけど哀しいことに彼はノンケ好きのゲイのため、現実はいつも切ない片想い(泣)。そんな彼が、遂に本気の恋をして…!? 表題作他「一途なの」シリーズを収録した、ファン待望の新装版が遂に登場!!! -
失った愛の数より
パリの美術専門の保険会社で鑑定士をしているグレースは、思いがけない仕事の依頼に興奮ぎみだった。依頼人はハリス・タヌス。亡き父親が残した絵のコレクションの鑑定をしてほしいという。グレースはハリスが住む地中海のアルハジャ島へ赴いた。だがハリスの父親は悪徳実業家として恐れられていた人物で、莫大な富を相続したばかりの彼を信用していいのか、グレースは迷った。ところが実際の彼はハンサムで優しい、魅力的な男性で、時折見え隠れする冷たい雰囲気が、グレースをよけいに惹きつけた。だめよ、男の本心など当てにしては。まして複雑そうな大富豪なんて!今なお心に痛手を残す結婚の記憶が、彼女の想いを抑えつけていた……。 -
愛と絆のモンゴメリー家
ケイトとマックスは誰もがうらやむ理想の夫婦だった。ところが父親との不和や複雑な兄弟関係に悩んだマックスが、あるときを境に深酒するようになり、思い余ったケイトは家を出た。まだ彼に知らせていないお腹の子のために、できるだけ遠くへ。時が過ぎ、入院中の家族を見舞いに訪れた病院で、ケイトは偶然にマックスと8年ぶりの再会をはたす。かつての荒々しい姿がよみがえり、ケイトは恐れおののくが、もう以前の彼ではなく、穏やかな自信あふれる男性になっていた。でも彼の魅力に屈してはだめ。だってわたしには秘密が……。そのとき、エレベーターの扉が開き、7歳になる娘が走り寄ってきた。■不実な父親に翻弄されて疎遠になってしまった大富豪兄弟を描く、〈愛と絆のモンゴメリー家〉がスタートします。 -
誘惑された花嫁
「どこかでお会いしましたか?」愛しい男性の心ない言葉を聞いた瞬間、ブライアニーは屈辱のあまり、彼の頬を平手打ちしていた。5カ月前、島を購入したいと訪れた会社社長のラファエルと彼女はまたたく間に恋におち、夢のような時を過ごした。だが、契約書を手に本社に戻ったはずの彼から、その後連絡はなかった。まさか、ラファエルは島を手に入れるために私を誘惑しただけ?妊娠に気づいた彼女は、必死に悪い想像を打ち消し、彼を待ち続けた。そして、やっと意を決して彼に会いに来たのに……。続くラファエルの告白に、ブライアニーは耳を疑った。「事故の後遺症で、君についての記憶をなくしたのかもしれない」■人気絶頂マヤ・バンクスが描くミニシリーズ4部作、〈誘惑された花嫁〉がスタート!魅惑の大富豪たちの恋とその代償は――? -
彼女たちの売春(ワリキリ)
出会い系メディアを利用して行われる現代型売春“ワリキリ”。100人超の“彼女”たちへのインタビューから、その実像=変わらぬ排除と貧困の構造が明らかに。気鋭の評論家、初のルポ。 -
ガラスの靴はなくても
ローラは地味な容姿のせいか、いまだに理想の男性とめぐり合えない。彼女とは対照的に、妹ジョイスは見るからに華やかで、どんな男性も引きつける天性の魅力にあふれている。ある日、ローラの名付け親が友人の医師レイロフを伴ってオランダから訪れた。彼を見るなり、ローラは目をみはる。彼には若者にない包容力と落ち着きがあった。まさに理想の男性だ。しかし、レイロフが心を奪われたのはやはりジョイスだった。ローラは胸の痛みをこらえて二人の恋を祝福する。ほどなく、とんでもない事態が起こるとも知らず…。
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