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遠まわりの初恋
ゾーイは子供のころからグラントに憧れていた。十九歳になったとき、二人はなりゆきでキスをかわすが、先に進むのが怖くてゾーイはその場から逃げ出した。以来、グラントとは親友としてつき合ってきたものの、ほかの女性たちと派手にデートを繰り返す彼のことをゾーイはどうしてもあきらめられなかった。いったいどうすれば、苦い片思いから逃れられるのだろう?そんなある日、住んでいたアパートメントを追い出された彼女はグラントの家にしばらく居候することになる。彼への思いを断ち切るため、一度だけ誘惑してみるのはどうかしら。 -
偽りの抱擁
「ラファエロ・ヴィラーニを誘惑してちょうだい」彼との浮気が夫にばれそうになった姉に偽装工作を頼まれ、レイチェルは場違いな豪華パーティに出席した。おずおずと声をかけてみても、相手が応えてくれるはずもなく、焦ったレイチェルは無理やり彼に抱きついてキスしてしまう。その不意討ちに、ラファエロはひどく腹を立て、半ば拉致するようにレイチェルを自宅へと連れ帰った。彼女から事情を聞き出して、いきさつを知ると、ラファエロは追ってきた報道陣の前に出て、突然、宣言した。「僕たちは婚約しました。どうか祝福してほしい」★イタリア人富豪ラファエロと心ならずもかかわることになったレイチェルは、予想のつかない彼の言動に翻弄されるばかり。情熱のストーリーで魅了するミシェル・リードの新作です!★ -
愛を恐れる誘惑者
キンバリーは脅迫状を受け取った。五百万ドル用意しなければ、息子を誘拐するというものだ。短期間でそんな大金を用意するなど不可能で、彼女はやむなくある人物のもとを訪ねた。その人物とはブラジル人の大実業家ルス。彼本人は知らないが、息子の父親でもあった。七年前に別れて以来、一度も会っていなかったルスは、キンバリーの話はすべて欲得ずくの嘘だと決めつけながら、条件をのむなら必要な金額を彼女に渡そうと約束する。だがそれは、彼女が期限つきの愛人になることを意味していた。★贅沢のために大金を欲しがっていると思われたままルスの愛人になったキンバリーは、心が深く傷ついていきます。ルスが彼女の言葉に耳を傾けてくれる日はくるのでしょうか。好調サラ・モーガンの新作をお届けいたします。★ -
妖婦を演じて
児童救済慈善ファッションショーの収益金が消え、元人気モデルのリディアは警察の取り調べを受けた。着服したのは彼女の母親だが、リディアは認めようとしなかった。自分が母を不幸せにしたという罪悪感にとらわれてきたから。窮地に陥った彼女に手を差し伸べたのはクリスティアーノ、リディアが一時期親しかったことのある大富豪だ。彼は紛失した収益金の立て替えを引き受けるという。だがその見返りに、ベッドをともにすることも要求してきた。彼の申し出は親切からではない。過去の経緯を思えば、この機会を復讐に利用するつもりに違いない。★リン・グレアムが初恋の人に誤解されて苦しむヒロインを描きます。★ -
呼び覚まされた屈辱
母一人子一人で育った研修医のアリッサは、大家族に憧れていた。その夢を踏みにじる苦い経験のせいで、今では誰ともデートしない病院一の堅物になっている。とりわけ顧問医のセブにはかかわりたくなかった。一度デートした女性とは二度と会わないという噂のプレイボーイ。なのに病院のパーティで、セブとのデート権を引きあててしまう。セブにやさしく言葉をかけられるたび、冷たくつっぱねた彼女だが、彼の次の一言は無視できなかった。「君はなにから逃げているのかな?」ある人との思い出からよ。アリッサの体を屈辱感が走り抜けた。★三部作〈男爵家のスキャンダル〉の第2話です。ゴージャスな雰囲気を漂わせてプレイボーイの名をほしいままにする医師と病院きっての堅物の研修医の組み合わせは意外な展開を見せ、目が離せません。★ -
過去が奪った愛
会社を起こし、女手ひとつでメロディーを育ててくれた母が仕事上のトラブルに巻き込まれてしまった。母を窮地から救えるに違いない人を、メロディーは一人だけ知っている。ジーク・ラッセル――敏腕弁護士にして、半年前までメロディーのフィアンセだった男性だ。ジークが出張先で秘書と浮気していたと知り、彼女は許せなかった。あのときのことを思うと頼み事を持ち込むのは気が引けたが、勇気をかき集め、断られるのを覚悟で連絡を取った。すると意外にも、ジークは依頼を引き受けてくれた。ただし、メロディーが友人として彼とつき合うという条件つきで。 -
ガラスの恋心
チャーリー・ラドリーが今度の外科部長ですって?毎回違う女性とゴシップ誌をにぎわせている、あのラドリー男爵が?きっと理事たちは患者のことより病院の体面を考え、彼を外科部長に選んだに違いない。ソフィーは腹が立ってしかたがなかった。そもそも彼女は忌まわしい過去の出来事のせいで、上流階級の傲慢な男性を心から憎んでいた。だが、実際にチャーリーに会ってみると、ソフィーはひどく困惑した。真っ青な瞳と心を揺さぶられるような笑顔、仕事に対する真摯な姿勢。この魅力的な男性に、私はいつまで抵抗できるかしら。 -
愛しあう理由
実業家レアンドロスには、妻とするにふさわしい女性がいる。愛しているわけではないが、結婚相手としては完璧な相手だ。だが問題なのは、彼にはすでに妻がいること。男の欲望を限りなく刺激する危険な魅力のイザベル――奔放で、伝統的なギリシア人の家庭には向かない女性だ。別居してからすでに三年、もはや離婚するしか道はない。彼はイザベルをアテネに呼び、莫大な慰謝料を提示した。「あなたのお金なんかいらないわ」金目当ての女と思われたイザベルの言葉にレアンドロスは驚いた。 -
涙にこめた愛
亡夫の伯父にあたる伯爵、アンガスの城に厚意で住まわせてもらい、ようやく穏やかな日常を取り戻したスージーだったが、アンガスが亡くなり、城は新しい伯爵が相続することになった。彼はニューヨークの投資家で、興味の対象は金儲けのみという話だ。その日、城から追い出される覚悟でスージーが出迎えたのは、まぶしいほど魅力的な男性、ヘイミッシュ・ダグラスだった。だが、最愛の身内を亡くし、いまだ悲しみが癒えない彼女に、ヘイミッシュはにべもなく言った。「城は売るつもりだ」こんな冷たい人に思い出のこもった城をゆだねたくない。泣き虫のスージーの中に生まれて初めて強い決意が生まれた。★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスによる二部作をお届けしています。完結編の本作では薄幸の女性、スージーがついに幸せをつかみます。★ -
悲しみの向こうに
コーリーは上司のグラントからプロポーズされた。ハンサムな会社重役のグラントは理想の結婚相手と言われている。喜んでいいはずだが、この結婚は“普通”ではない。グラントはコーリーが切実に我が子を欲しがっているのを知って、彼女に白羽の矢を立てたのだ。数年前、事故で妻子を亡くしたグラントは、今後、亡き妻を超える女性に出会えるとは思っていない。ただ、心の穴をうめてくれる我が子を求めているだけだ。彼の申し出を受ければ、母親になる望みは叶えられるだろう。でも、はたして、それだけでいいのだろうか……。★愛は二の次という結婚に踏み切れるものでしょうか。8月にハーレクイン・イマージュに初登場したレイ・モーガンが、結婚観を異にする上司と部下のカップルを描きます。★ -
ワイングラスの向こうに
レイチェルは〈ベラ・ルチア〉のワイン仕入れの責任者として太陽の輝く夏のフランスを巡っていた。たまたま立ち寄ったアルザスの小さな町で出会ったのはすばらしいワインだけではなかった。ワイナリー〈シャルティエ〉の経営者リュクは最高級のピノ・グリと甘く酔わせる恋の味を教えてくれた。とはいえ、レイチェルはじきにロンドンに帰る身だ。それに、リュクもどこか苦悩を抱えているように見える。でも、この思いは止められない。リュクは彼女が初めて知った理想の男性なのだから……。★〈ベラ・ルチアが結ぶ恋〉はロンドンに三店舗を持つ高級レストラン〈ベラ・ルチア〉の創業者一族の物語です。★ -
シンデレラの階段
理不尽な里親に耐えられなくなってジョーはフランスに逃れ、ほんの偶然から、古いお屋敷に住み込みの整備士の職を得た。だが相変わらず心配事はある。主人は女性を雇わない主義だと聞き、男の子のふりをしているのだ。幸い、主人が訪れることはまず皆無というけれど、正体を知られたら即刻、追い出されるに決まっている。ある日屋敷の私有地で見知らぬ男性に出会って心引かれたものの、ジョーは逃げ出さないわけにはいかなかった。敷地に迷い込んだ旅行者であっても、かかわらないのが鉄則だ!まさか、その人がここの主人だったとは……。★世界中を旅した経験を生かし、華やかな物語を紡いできたソフィー・ウエストンが、今回は絵のように美しいフランスの一地方を舞台に、不幸な子供時代を送ったヒロインの愛のストーリーをお届けします。★ -
憂いの騎士
ウェールズの辺境に立つロークレア城の女主人ジリアンは、怒りと悲しみに打ちのめされながら、父の墓を見つめていた。父の死以来、侵略者の襲撃に脅かされる毎日が続いている。愛する婚約者ラナルフも、4年前に姿を消してしまったきり。そして今日、ジリアンは父が隠していた結婚誓約書を見つけた。そこには身も心も捧げたラナルフの署名はなく、彼の冷たい拒絶の言葉だけが記されていたのだった。だが数日後に到着した王の使者の一行を見て、彼女は目を疑った。ラナルフ!いったいなぜ、見捨てた私の前に再び現れたの? -
理想の独身貴族
美容師のケイトは家族に仕送りをしながら細々と暮らしている。ある日、彼女は客が手に取った雑誌に目を奪われた。表紙を飾るのは、最も理想的な結婚相手と評される大富豪、ダレン・カイザー・ジュニア。全国有数の大企業の重役だ。彼のような男性が目の前に現れたら、どんなにすてきだろう。一瞬、頭の中に夢を描いたケイトだったが、二人の生きる世界のあまりの違いにむなしさを覚える。最近アパートメントの上階に引っ越してきた、無愛想で、悪趣味な服装の、眼鏡をかけたコンピュータマニアがよもやダレン本人とも知らず、彼女はため息をついた。 -
秘密の初恋
まだ二十歳のケイシーは年齢をごまかして働いている。ある日、同僚たちがオフィスの外に魅力的な男性を発見し、くじ引きで誰が彼をデートに誘うか決めることになった。当たりを引いたのは、恋愛経験のほとんどないケイシーだった。不安を覚えつつも思いきって男性のもとへ向かうが、その正体を知って、ケイシーはうろたえた――彼は、八歳のときの初恋の人、サムだったのだ!十歳も年下の自分など相手にされるわけがないとあきらめかけるが、サムはこちらが何者かに気づかないので、彼女は決意した。今宵一夜限りでもいい、大人のふりをして彼とすごそう、と。 -
恋するキッチン
エイダンは、弟ケビンがコリーナとの婚約を一方的に破棄したと知り、不実な弟にすさまじい怒りを覚えると同時に、ひそかな喜びを感じずにはいられなかった。コリーナは、彼のテレビ局で放映している料理番組の司会者だ。友人として、以前エイダンはコリーナを家に連れていったのだが、プレイボーイの弟が彼女を気に入り、二人は交際を始めた。人知れずコリーナに欲望を感じていたエイダンは、彼女を弟に引き合わせたことを後悔していた。そして今、ついに彼女を自分のものにするチャンスが到来したのだ。慎重かつ確実に、コリーナを誘惑しよう。エイダンはさっそく行動に出た。★先月お届けしました「誘惑マニュアル」のスピンオフ作品です。何やら不穏な雰囲気だったコリーナとケビンですが、やはり二人の恋はうまくはいかなかったようです。傷心の彼女に迫るのは、ケビンの兄エイダン。先月に続きホットな一作となっています。★ -
嘘つきな大富豪
ネルソン家の三姉妹は、疎遠だった祖母から、百万ドルと引き替えに曾甥トッドと結婚してほしいと頼まれる。祖母の頼みをむげに断るわけにもいかず、代表として長女のジュリーが、渋々彼とデートをすることになった。結婚相手を探すのに大金が必要だなんて、ろくでもない男性に違いない。そう思っていたジュリーだが、会った瞬間、驚いた。予想に反して、トッドはすばらしく魅力的な男性だったのだ。たちまち心奪われ、がらにもなくジュリーはその夜のうちにトッドに身を捧げてしまう。彼が本当は誰で、何をたくらんでいるのかも知らずに。★シルエット・ディザイアはおかげさまで1200号を迎えることができました。皆さまのご愛読に心から感謝いたします。記念号を飾るのは大人気作家スーザン・マレリーが紡ぐロマンス。著者からの祝福メッセージつきです。★ -
あなたを忘れたい
テリーはJ・Bに、七年ものあいだ片思いをしている。J・Bは富と権力を持つ名うてのプレイボーイで、身よりのないテリーを引き取ってくれた、彼女にとって家族同然の存在だ。いつかは彼が振り向いてくれるかもしれない……そんなテリーの淡い願いは、ある日J・Bに浴びせられた言葉によって完膚無きまでに打ち砕かれた。「僕がきみみたいな小娘を求めると思うか?」心を引き裂かれたテリーは、家を飛び出し、雨の中車を走らせた。ひどい雨と込みあげてくる涙のせいで、視界がぼやける。もうこんな思いをするのはいや。何もかも忘れられたらいいのに……。カーブを曲がりきれず、道に車が横転したのはそのときだった。★大人気シリーズ『テキサスの恋』の最新刊をお届けします。随所に登場する、懐かしい人物たちの近況にもご注目ください!★ -
ミステリアスな彼
ジュリアンヌがプロモントリー島を訪れてから、数週間がたつ。ここに来たのは島にあるホテルで雇われたからだが、実際はホテルとは名ばかりで、広大な屋敷に宿泊客の姿はない。仕事も、よくわからない数字をパソコンに入力するだけの毎日だ。何より不可解なのは、雇い主のザック・ケラー。ハンサムでとてもセクシーなのは認めざるをえないけれど、プライベートがまったく見えず、謎めいている。ある日ザックの留守中、ジュリアンヌは好奇心を抑えきれなくなり、入ってはいけないと言われていた彼の部屋に忍び込んだ。それが悪夢の始まりだった。★ご好評いただいたミニシリーズ『恋を知った男たち』もついに最終話。今月も、リッチで孤独な影を持つヒーローが登場します。彼の秘密とはいったい?★ -
永遠はいらない
テスは数カ月前、リゾートホテルで出会ったベンと一夜だけのすばらしい時を過ごした。謎めいたハンサムな男性ベンは、いっときの情事を求めているだけだと彼女にはっきりと告げた。そこでテスは、翌朝、そっと彼の前から姿を消したのだ。だが思いがけず妊娠してしまったことを知り、著名な映画プロデューサーだというベンの豪壮な屋敷を訪ねたテスは冷酷な言葉を浴びせられて愕然となる――本当に僕の子か、と。なんですって?彼の財産目当てに、私が嘘をでっちあげたとでも?テスは憤慨してその場を去るが、数日後、驚くべき提案をされる。★孤独なヒーローの心は、ヒロインとの恋によって徐々に解けていきますが……。★ -
秘密への扉
~真夜中の館~と呼ばれる屋敷を見上げながら、シリーニは自分の幸運に胸をはずませた。インテリアデザイナーのシリーニは、住み込みでこの壮大な屋敷の改修を手伝うことになった。館の主エイドリアンは、扱いにくい人だというが、こんなすてきな屋敷に住めるのならそんなことはかまわない。だが、その夜、眠れないままにベッドを抜け出した彼女は男性の声に思わず立ちすくんだ。「暑くて眠れないのか?」幻かとみまがうほどハンサムな男性が、じっとこちらを見ている。なんてすてきな男性。だけど、なぜあんなに悲しそうなの?リーニーはなぜか胸騒ぎを覚え、その場に立ち尽くした。 -
美しすぎる億万長者
これからいったいどこへ行けばいいの?エーンズリーはロンドンの地下鉄のホームで途方にくれていた。オーストラリアからイギリスに渡って、この三カ月は楽しかった。なのに今日突然、泥棒の濡れ衣を着せられてナニーの職を解雇された。住むところも、代わりの仕事も、見つかりそうにないまま……。そんなとき、小さな男の子の泣き声が聞こえた。癇癪を起こして暴れる幼児のそばで、高級なスーツに身を固めた男性が、慣れないベビーカーを広げようと悪戦苦闘している。エーンズリーは思わず、男性に助けの手を差し伸べた――彼がシチリアから来た億万長者エリヤ・ヴァナルディとも知らずに。 -
情熱を知った午後
仕事で疲れきって家路を急ぐジュリーの前に、長身でエキゾチックな顔立ちの男性が立ちはだかった。彼はジュリーが抱く赤ん坊を指して言った。「僕はロッコ・レオパルディ。その子のことで話がしたい」ジュリーはその姓を姉から聞いていた。この男性はジョシュの父親かもしれない人の身内なのだ。ジョシュは姉の遺児だが、父親がはっきりしない。母国でDNA鑑定をしたいというロッコの申し出に、愛する甥を奪われるのではないかと恐れつつも、彼女はジョシュの将来を思ってシチリア行きを決意した。■シチリア貴族レオパルディ家の三兄弟が出合うそれぞれの愛をベテラン作家ペニー・ジョーダンが描き分ける三部作がスタート! -
愛を試された公爵
あるパーティでウエイトレスを務めていたモリーは、客からセクシャルハラスメントを受けた。その場を救ってくれたのが、スペインの銀行家にして公爵のレアンドロだった。長身で、見たこともないほどすてきな男性だ。モリーはその夜、誘われるがままに彼の家で一夜を過ごす。翌朝、彼女はレアンドロの言葉に打ちのめされた。「愛人として君をぼくのそばに置いておきたい」初めての男性にお金で買われた気がして、モリーは憤然と彼の家を飛びだした。■行方知れずだった末の妹が、ついに皆さまの前に姿を現します。9月からお届けしている人気作家リン・グレアムの三部作。最終章にふさわしい力作をお楽しみください。 -
マドリードの約束
異国のスペインで自活をめざしていたイジーは、道で倒れた貧しい老人ミゲルを助けたことがきっかけで、家政婦として彼の家に住みこみで働きはじめる。ある日、ブランド物に身を固めたハンサムな男性が訪ねてきた。驚くイジーに、ミゲルは上機嫌で甥だと紹介する。彼女は義憤に駆られた。お金持ちなのに伯父を援助しないなんて。一方、カーヨはイジーをうさんくさそうに見ていた。まんまと伯父の家に入りこんだこの女は金目当てに決まっている。ちょっと調べれば、実は伯父が旧家の末裔で裕福だとわかるはずだ。この僕が彼女の化けの皮をはがしてさっさと追い出してやる! -
侯爵家の花嫁
「君を連れて帰る。侯爵家の跡継ぎを産んでもらうために」別居から八カ月、一人で暮らしていたマリサのもとへ、イタリア貴族のひとり息子である夫のロレンツォが突然現れた。マリサにとって、彼は昔から恋い焦がれてきた男性だったけれど、彼にとってこの結婚は一族の義務で、愛はなかった。悲しみのあまりマリサは、結婚式でも新婚旅行でも彼をはねつけた。そのかたくなな態度にロレンツォも腹を立て、強引に操を奪う。新婚旅行は悲惨な悪夢と化し、別居に至った……。とはいえ、侯爵家に大恩のあるマリサに、逃げ場はない。今度こそ、妻としての“任務”を果たさなければならないのだ。 -
もう一つのクリスマス
医師のセイラは同僚のダンとの将来を漠然と考えていた。だが、セイラが双子の妹ザラにダンの存在を知らせたとたん、ザラはモデルとしての魅力を発揮して、たちまちのうちにセイラからダンを奪い、結婚してしまった。そして今、セイラは妊娠できないザラの代理母として妊娠中だ。両親からのたっての願いで、そして大事な妹のために……。そう思いながらも、ダンへの思いはいまだに断ち切れない。そんなある日、セイラは車にはねられそうになり、重傷を負った。ダンが私の身を心配するのは赤ちゃんのことが大切だから。でも、もしもそれ以外の気持ちがあるとしたら……? -
フィレンツェの奇跡
一年前、アリッサは恋人のジェームズを大事故で亡くした。その追悼式に参列するため、彼女はイタリアの事故現場を訪れた。ジェームズの死以上にアリッサを苦しめたのは、彼が新たな恋人とともにこの世を去っていったという事実だった。凍りついたように現場で立ちつくす彼女の目に、一人の男性の姿が映った。漆黒の髪、優しさなど微塵も感じられない鋭い目は、あらゆるものを拒絶している。誰かが彼を「ドラーゴ」と呼ぶのを耳にして、アリッサは愕然とした。ああ、彼がドラーゴ・ディ・ルーカ……。長く閉ざされていた彼女の心の扉が、かすかに動き出した。■RITA賞に二度輝いた人気作家、L・ゴードンの久々の新作をお届けします! 恋人ジェームズの裏切りと死で深く傷ついたアリッサ。彼女に救いの手を差し伸べた男性ドラーゴの正体とは? -
復讐は恋に似て
ダーシーは派遣会社で働きながら年老いたエミーと暮らしている。病気がちなエミーの看病をちゃんとしてあげたいダーシーは、時間を自由に使える今の生活をわりと気に入っていた。ある日、書類の配達を頼まれたダーシーは指定されたホテルに向かう。部屋にいたのは不穏な表情を浮かべた屈強な男二人で、中に引きずりこまれた彼女は、恐怖のあまり気を失ってしまう。目覚めたとき、そこには三人目の男がいた。「私をどうするつもり?」朦朧とする意識の中で、ダーシーは尋ねた。「脅迫に加担した君をどうしたらいいと思う?」男が険しい表情で言う。脅迫? まったく身に覚えのない彼の言葉にダーシーは呆然とした。■イマージュの人気作家ジェシカ・スティールの作品をお届けします。影のある一途なヒーローを描いて、多くの読者の支持を得る彼女。今回は意外な事件の連続に、その魅力が一層際立ちます。ご注目を! -
聖なる季節の告白
看護師として働くアナの前に、かつての恋人グレンが現れた。学生時代から愛しあい、結婚も誓った二人。医師で理想主義者のグレンはアフリカで人道的医療活動を行い、アナも彼と人生をともにするはずだった。だが、交通事故により子供を産めない体になった彼女は、その事実を隠したまま、五年前に自分から別れを告げた。子供のいる家庭を望むグレンを、愛していたから……。アフリカから一時帰国したグレンは、二、三日の滞在のはずが、思いがけずアナの身近で日を送ることになる。彼に秘密を知られたらどうしよう――不安がアナを襲った。 -
愛のソネット
放蕩の限りを尽くしてきたエヴァースリー公爵五世は、跡継ぎを作るはずの弟が急逝し、直ちに結婚する必要に迫られた。公爵夫人になる女性は、貞淑で家柄と容貌がよく、広大な屋敷や盛大な催しを切り盛りする能力がなければならない。唯一条件を満たしそうな女性に会うため、あるパーティに赴くと、彼女は冴えないドレスをまとい、やぼったく振る舞っている。だが彼には、意図的に魅力を隠しているように見えた。ドレスの下に隠された、本当の姿を自分だけのものにしたい──湧きあがる支配欲のままに、公爵は狙いを定めた。 -
凍てついたハート
十九歳のキーリーは小さな町で獣医助手をしている。何年も前から牧場主のブーン・シンクレアに思いを寄せているが、子供扱いされ、はなから相手にしてもらえない。ある日、彼女はブーンの弟から恋人役を演じてほしいと頼まれる。最近親しくなった女性との交際を兄に反対されたので、キーリーを煙幕にして、ひそかに会いたいというのだ。親友のたっての頼みを断りきれず、彼女は偽の恋人になりすますはめになった。そのせいで、ひた隠しにしてきた秘密が暴きだされることになるとは思いもよらずに……。 -
魔法が解けた朝に
私、ひどくばかなまねをしているのではないかしら?アレクシーズの誘いに乗って世界各地を巡りつつも、キャリーはいつも破局の予感におびえていた。彼はギリシアの大富豪。ウエイトレスをしていたときに知り合った、別世界の男性だった。一方、アレクシーズは彼女に愛を教える喜びに浸っていたが、母親に資産家の娘との見合い結婚を迫られ、一計を案ずる。キャリーを恋人に仕立て上げて連れ帰れば……。わけもわからずギリシアへと連れていかれた彼女を待っていたのは、ギリシア人ばかりの晩餐の席と残酷な仕打ちだった。◆ドラマティックな恋を描いて人気のジュリア・ジェイムズ、お待ちかねの新作をお届けします。登場するのはギリシアの富豪とウエイトレスのカップル。釣り合わぬ恋のゆくえは?◆ -
未完の情熱
領主館の主マーティが心臓発作を起こして突然の死を遂げ、継娘のジェシカは唯一の遺産継承者として葬儀に臨んだ。そこへ思いがけない弔問客、アンゲロスが訪れる。七年前ジェシカは、馬の飼育係として雇われた彼に恋をしたが、まるで相手にされず、ある夜、下着姿で彼の部屋に忍びこんだ。この件がもとで、アンゲロスはマーティに追い出されたのだった。そんないきさつの彼が、なぜ葬儀の場に現れたの?とまどうジェシカに明かされたのは、継父がギャンブルで破産し、今や遺産は借金を肩代わりしたアンゲロスのものだという事実だった。「きみが相続するものなど、ひとつもないんだ」彼は冷たく告げた。 -
アラビアンナイトの誘惑
恋人が浮気しているのを見てしまい、打ちひしがれたマギーは降りしきる冷たい雨の中、髪から足の先までずぶ濡れになり、歩いていた。気分が悪くなり、身をかがめたとたん、長身で引き締まった体つきの男性に声をかけられる。中東の国シャジェハールの要人で、カリードと名乗った彼は、滞在している屋敷まで、高級車に乗せてマギーを連れていった。冷たくなった体を抱き上げられ、バスルームに下ろされたとき、カリードは魅惑的な低い声でささやいた。「さあ、服を脱いで」 -
恋に落ちた夜
ケイトリンは二年間働いてきたホテルを辞めようとしていた。オーナー、ラザロへのかなわぬ思いを断ち切るためだ。二年前、実習生だった彼女はほんの束の間ラザロと言葉を交わし、家まで送ってもらった。それだけの、キスさえなく別れた夜。ケイトリンは彼の隠された優しさを知り、恋に落ちた。今、目の前にいる彼は私のことなど忘れてしまったようだけど。ところがラザロは、二人の出会いの夜を鮮明に覚えていた。過去の記憶をたどるように、頬に残る傷跡に手を触れる。そう、あれは、あのいまわしい事件が起こる直前の週末だった……。ラザロは不意に彼女を引きとめたくなり、秘書のポストを提示した。 -
金鉱の花嫁
1849年、ひと財産築く夢を抱きアメリカ西部へ渡った父を追い、ケイトはアイルランドからはるばるこの金鉱の町へやってきた。ところがいざ着いてみると、当の父はすでに世を去っていた。おまけに、独身の移民女性の商いを禁じる法律を利用して、父の商売敵が、彼女に遺された店を奪おうとしている。借金までして、やっとのことでたどり着いたというのに……。そこへ、ケイトに耳打ちする者があった――結婚すればいい、と。とんでもないと思う理性に反し、彼女は胸を高鳴らせ歩き出した。商売敵とやり合ったとき加勢してくれた、あの人に求婚するため。 -
愛をつなぐ道
ブラッド・オバリヴァンが故郷に帰ってきた。メグ・マッケトリックはその噂を聞きつけ、衝動のままに車に飛び乗った。ブラッド──十代のころ愛した恋人は、夢を叶えるために彼女を捨てて町を去っていった。打ちのめされたメグは、何度も頬を涙で濡らしてようやく立ち直ったのだ。昔よく待ち合わせた店にたどり着くと、ブラッドもまた何かに引き寄せられたのか、そこを訪ねていた。歌手として成功を収め、大人になった彼はますます抗いがたい魅力を放っている。怒りと切望がせめぎあうなか、メグは固く誓った。私は二度と彼を愛したりしない、と。 -
美しい会計士の誤算
オードラ・グリーンは〈ウエディングベルズ〉の経理担当。同僚たちはみな次々と結婚し、幸せのまっただなかにいるが、オードラだけは、挙式当日に捨てられた過去をまだ引きずっている。おまけに会社は経営難。彼女は責任を感じ、ひとり沈んでいた。そうだわ、マネッリ家の屋敷で家政婦をしている母に相談してみよう。邸内の私道に車を乗り入れたとき、彼女の心臓がどきんと鳴った。あれは、ドミニク? なぜ、赤ちゃんを抱っこしているのかしら?幼いころ憧れた、マネッリ家の御曹司ドミニク。久しぶりの再会……。事故で急死した兄夫婦の子を引き取ることになったと言う彼は、オードラを子守に雇いたいと申し出る。もちろん、泊まりこみで。 -
嘆きのウエディングドレス
親友ビアンカの結婚式に招かれ、エリザベスはミラノへと発った。結婚前のパーティが続いたある夜、ビアンカの婚約者、ルチアーノの魅力に屈し、エリザベスは彼にキスをしてしまう。これはまさに親友に対する裏切りだ。彼女は自分を激しく責めた。だが挙式直前、エリザベスの兄がビアンカと駆け落ちするという、とんでもない事件が持ちあがった。兄は会社の金を横領したうえに花嫁を連れ去ったらしい。「兄さんを刑務所に送りたくないなら、僕と結婚しろ」脅迫めいたルチアーノの求婚に、エリザベスはなす術もなかった。★ヒーローに追いつめられるエリザベス。ドラマティックな恋を描いて人気のミシェル・リードの新作をお届けいたします。★ -
愛人という罰
シモーヌが両親から受け継いだレジャー用船舶チャーター会社は、資金不足のため、今まさに破産に直面していた。もとはといえば、父がギャンブルに会社の金を使い込んだからだ。しかし病身の母のために、シモーヌはなんとか会社を救いたかった。そんな彼女の前に、かつての恋人ケイドが現れる。彼は五年前、シモーヌの父に投資し巨額の金をだまし取られた。その計画にシモーヌもかかわっていたという父の嘘を信じ、実業家として成功した今、復讐してやろうと近づいてきたのだ。ケイドはシモーヌの会社に多額の資金を出資すると持ちかける。条件は、シモーヌが彼の愛人になることだった。 -
恋とワインと伯爵と
アメリアは街で、名も知らぬすてきなフランス人男性に二度も出くわす。彼からデートを申し込まれ、運命に違いないと誘いに応じるが、家に帰って新聞を開いたとたん愕然とした。まさか彼が、レミー・ド・フルニエだったなんて!レミーはプレイボーイとして世間を騒がす伯爵で、十数年ものあいだ顔を合わせていない、アメリアの遠い親戚だ。聞いた話だと、アメリアが叔母から相続した土地を狙っているらしい。おそらく彼は、土地を得るためにわざと私に近づいたのだろう。憤慨してもいいはずだが、アメリアの胸はある思いつきに高鳴った。彼は恋の達人だもの……私の願いを叶えてくれるかもしれないわ。 -
闇に眠る騎士
シャーンは明るく活動的な半面、よく小さな失態を演じていた。そんな妹が自分の立身出世の妨げになると考えた兄によって、彼女は1週間後に修道院に送られることになっていた。最後の自由を楽しもうと、城を抜け出して森を散策中、突然、荒ぶる猛獣がシャーンに襲いかかってきた――次の瞬間、閃光のように矢がかすめ飛んだかと思うと猛獣がどっと倒れ、彼女の前に眼帯をした隻眼の騎士が現れた。その圧倒的な存在感と鋭い視線にシャーンは震え上がるが、騎士は問答無用で彼女を抱え上げ、どこへともなく歩きだした。 -
オフィスの秘密
RJ・メイトランドは人生最大の窮地に陥っていた。富も名声も手に入れたかに思われた彼が妊娠した恋人を無責任にも見捨てたと疑われたのだ。幸い疑いは晴れたものの一度傷ついた評判はなかなか回復しそうにない。家庭的だということをアピールするのがいちばんだと考えたRJは秘書のダナに便宜結婚を提案した。上品でお堅い彼女なら妻役にぴったりだろう。すべてうまくいくと思えた計画だった。ダナが結婚の条件を切り出すまでは。★NYタイムズのベストセラー作家ローリー・フォスターの登場です。ホットかつ歯切れのよい作風で読者の熱い支持を集める人気作家のひさびさの新作をお楽しみください。★ -
恋はポーカーゲーム
ベッドに横たわる美しい新妻ドミニクに心を残しながら、チャールズは金曜の夜恒例のポーカーの集いに出かけた。新婚一カ月の彼にとって、愛する妻と離れるのは心底つらい。しかし、友人四人で行うカードゲームは大事な習慣だった。その晩のゲームにチャールズは負けつづけた。ドミニクへの愛で頭がいっぱいだったせいだ。そんな彼に、ポーカー仲間のリコが言い放った。ぼくはドミニクが財産目当ての女だと知っているし、証拠もある、と。リコの告げた驚愕の事実に、彼は耳を疑った。★『恋はポーカーゲーム』は情熱的な作風で大評判のミランダ・リーが、ポーカー仲間であるゴージャスな男性たちをヒーローにした連作です。熱い恋の駆け引きをどうぞお楽しみください。★ -
砂漠は魔法に満ちて
あの人が私を捜しだし、会いに来てくれた!オアシスのほとりでの再会にサマンサは有頂天になった。数カ月前、アラブ三国の合同地形調査に参加するため、はるばるイギリスからやってきたサマンサは、ホテルの廊下で男性と衝突し、弾みで熱い抱擁を交わした。以来、彼の面影が心から離れなかった。それがいま、ようやく……。だが、男性は厳しい表情を見せて立ち去ってしまう。キャンプに帰ってその理由がわかった。サマンサを虜にしたのは、調査の主宰者の一人だったのだ。その名はビアハム・ハカール、英明の誉れ高きダーラーンの国王。 -
大富豪の醜聞
シャンタルはうっとりと舞踏会の夜を思い返した。ハンサムな男性に声をかけられ、情熱的なタンゴを踊って……。だがシャンタルは他人のチケットを使って忍び込んでいた身。嘘が暴かれそうになって逃げ帰るしかなかった。その男性がギリシアの大富豪アンゲロスだと知ってからは、いっそう自分がみじめになった。おとぎばなしは終わったのだ。だから目の前で車が急停車し、彼が現れたときには驚いた。それもひどく怒って。私を違う誰かと勘違いしているみたいに。ああ、きっとチケットの本当の持ち主と間違えているんだわ。ふいに彼女の唇に、アンゲロスの怒りのこもった唇が重ねられた!★パリとギリシアを舞台に描かれる、貧しいウエイトレスと大富豪の運命の恋の物語。無垢な恋人を過去の呪縛から解き放とうと、冷酷だったはずの億万長者が見せる深い愛に心打たれる一作です。★ -
永遠を紡ぐ家
この冬、シエラ・マッケトリックは強い反発を胸にインディアン・ロックに帰ってきた。息子の喘息を治すため、彼女を捨てた母の援助を受け入れたのだ。古い屋敷に不思議な懐かしさを覚えながらも、シエラは自分に言い聞かせた。約束の1年が過ぎればすぐにここを出ていく、と。時は変わり1919年、同じ屋敷でハンナはこの地を離れる決心をつけかねていた。夫を失った後、幼い息子とともに義弟に頼ってばかりもいられない。だが、いつしか義弟の熱い目差しに身を委ねたいと思い始め……。異なる時代に生きた二人の女性のロマンス。 -
悩める愛人
大手宝石店に勤めるジェシカは、ボスのライアンとつき合っている。彼は裕福でハンサムで、まさに女性が理想とする男性だ。ジェシカとの関係を始める際、ライアンは四つのルールを定めた。一つ、彼に猫を近づけない。二つ、スキャンダルにならないよう二人の仲は内密に。三つ、子供は絶対につくらない。四つ、もちろん結婚もしない。ジェシカは時おり胸の痛みに襲われつつも、愛する人のそばにいられるならと、そのルールを守り続けた。だが交際も二年が過ぎたころ、ジェシカはあることに気づいた。おなかにライアンの子供がいることに……。★作家競作6部作〈疑惑のジュエリー〉2話目です。去年、デビュー早々ご好評いただいたテッサ・ラドリーが、ブラックストーン家の次男ライアンのロマンスを描きます。★ -
あの夜にさよならを
アッシュは八年ぶりに故郷のダブリンへ帰ってきた。名門フィッツジェラルド家の令嬢である彼女がある日忽然と姿を消したとき、周囲の誰もが驚いた。上流階級のスノッブたちとパーティ三昧だったアッシュに醜聞は付き物であり、実際彼女は誰の目にも甘やかされた娘としか見えなかったのだ。だが、アッシュは生まれ変わった。生まれ変わらざるをえなかった――あまりにもつらい経験をしたから。父親に強制されて久しぶりのパーティに出席した彼女は、会場の隅に幼なじみのゲイブを見つけ、胸が苦しくなった。彼は気づいているのかしら?自分がすべての元凶だということを。★本作は旧ハーレクイン・アフロディーテ、2008年10月5日刊『守れないルール』の関連作品です。顔を合わせれば喧嘩ばかりのアッシュとゲイブ。二人の関係はどう変化していくのでしょうか?★ -
ふさわしき妻は
戦功をあげ祖国へ戻ったシンジンは、ふっと諦めの溜息をついた。父は領地の存続もあやういほど莫大な借金を遺して亡くなり、初恋の人セアラは本当に愛する人を見つけ、結婚してしまった。自分に残された選択肢は、裕福な妻を迎えて家を救うこと……。すると当のセアラが彼の苦境を聞きおよび、お節介をしてきた。彼に花嫁候補を紹介できる、顔の広いレディと引き合わせたのだ。その女性とは、高飛車で口の減らないクラリサ・ボーモント。いくら美人とはいえ、社交界によくいる軽薄なタイプに違いない。妻にはぜひ慎ましい女性を選ぼう――まさに彼女とは正反対の! -
愛された不思議
彼はなぜ、ここがわかったの?スペインの隠れ家に現れた夫を見て、エミリーは愕然とした。身重の彼女を疎んじ、秘書と一夜を過ごした夫に愛想を尽かし、ロンドンの家を出てから一年余りが過ぎていた。「僕はすでに目的を果たしたよ」エミリーがはっとして夫の車を見やると、そこに息子の姿が。「子供と離れたくないなら、僕についてくるんだ」半ばさらわれるようにして彼女が連れていかれたのは、フランスのロワール渓谷にある古城だった。夫は私と息子を幽閉するつもりなのだろうか。 -
初恋の忘れ物
ミッチ・ヴァレンタイン――高校を出て路上生活を送り、初めて作ったビデオゲームが大ヒット。やがてソフトウェアの開発に乗り出し、出版の分野にも進出。二十八歳にしてふたつの会社を所有する……。ケリーは職場の同僚から渡された新聞を食い入るように見ていた。名前は違うけれど、彼は高校時代の恋人、マイケルに間違いない。十年前、彼女を捨てて姿を消した、あのマイケルに……。ケリーは私立探偵の兄に頼んで彼の行方をずっと捜していた。今では九歳になる娘のことを伝え、彼が父親なのだと告げたくて。写真で見る彼はたくましく、自信にあふれ、何もかも魅力を増している。でも、この目と口元はよく覚えている。彼以外にはありえない。ケリーは地元の大学で催される彼の講演会に、すがる思いで向かった。★12月に続き、人気連作「都合のいい結婚」の最新作をお届けします。今回は前作にも登場したケリーとその娘のディディが主人公です。おなじみの人々が繰り広げる心温まる物語をお楽しみください。★ -
ヴァイキングの誇り
幸せな結婚など、この世には存在しない――それが母の苦労を見て育ったロザモンドの考えだった。だがいやおうなく見知らぬ貴族との結婚が決まり、彼女は絶望的な気分で親戚が住むガストンベリーを訪れた。その道すがら、ならず者に襲われたところを、たくましくも美しいアグレイヴァーという男性に救われる。彼はかの地の守備隊長で、ヴァイキングの血を引く勇者。青い瞳で見つめられ、なぜかロザモンドの体が熱くなった。初めて芽生えた恋心。かなうはずもない夢ではあるが……。 -
許されぬ結婚
ケイティの父親はある朝突然倒れ、救急車で病院に運ばれた。その騒ぎのさなか、カールトン・リーフという男性から憤怒と侮蔑に満ちた電話がかかってきた。君の父親のせいで大金を失った、と厳しい声は彼女に告げた。真相究明のため大企業の会長であるカールトンのオフィスに赴いたところ、ケイティは信じられない事実を聞かされた。父は事業に失敗して全財産を失い、カールトンにも大損害を与えたという。ショックに取り乱すケイティを、彼は優しくなだめて自宅に送り届け、何か現状を打開する策を一緒に考えようと言ってくれた。数日後、ケイティは彼の屋敷に連れていかれ、理不尽な提案を聞かされた。「僕と結婚するなら、お父さんの借金を清算してあげよう」父親を救う方法がほかに見つからず、ケイティは苦しい決断を迫られる。★H・ブルックスの新作は、ハーレクイン・ロマンスの「クリスマスに再会」(R-2334)でお楽しみいただけます。★ -
セカンド・ウエディング
その日、災難は朝からシェリーの身に降り注いだ。まず出社するなり、五年間勤めた会社をいきなりやめさせられ、呆然と帰宅していたところ、今度は車の玉突き事故に巻き込まれたのだ。激痛に見舞われてシェリーは意識を失い、次に目覚めたときは病院の白いベッドの上に横たわっていた。体にチューブがつながれ、麻酔のせいか頭がぼうっとする。そして隣には、思いも寄らぬ人物が付き添っていた。元夫のグレッグだ。彼に会うのは離婚して以来、実に二年ぶりだ。どうしてグレッグがいるの?彼はここで何をしているの?うろたえるシェリーに彼は言った。しばらく僕がきみの面倒を見る、と。★人気作家アネット・ブロードリックの久しぶりの新作をお贈りします。知らぬ間に読み手をストーリーに引きこむ筆力は健在。心あたたまるロマンスをご堪能ください。★ -
砂の魔法
ジェンは世界援助機構の一員として、砂漠の国ザヒールで医療活動に従事している。五年前に事故で夫を亡くして以来、世界各地の人々を救うことだけが生きがいだった。そんなある日、ジェンのもとにカムと名乗る医師がやってきた。同じ世界援助機構の人間で、活動を手助けに来たと言うが、彼の行動や言葉の端々にジェンはなぜか違和感を覚える。きっと彼がハンサムすぎて医師らしくないせいね……ジェンはそう納得しようとした。まさか彼が、ザヒール国のシークだとは夢にも思わずに。★新人作家メレディス・ウェバーが、砂漠で生まれたロマンスを描きます。どうぞお楽しみに!★ -
あの朝の別れから
美貌のモデルだった従姉のイモージェンが亡くなっておよそ二年、その追悼式が行われている教会で、マリベルはレオニダスに再会した。億万長者をはるかにしのぐ大富豪のギリシア人実業家の彼は、かつてイモージェンと親しくつきあっていた男性だ。従姉の恋人に密かに惹かれていたマリベルは、彼女の葬儀の夜、レオニダスと熱い愛を交わしてしまった。その後、彼は連絡をくれなかったし、マリベルのほうからも……。マリベルは彼とは口もきかずに教会をあとにしたが、レオニダスは不意に彼女の家を訪ねてきて、さりげなく問いかけた。「きみには赤ん坊がいるんだね」マリベルが恐れていた瞬間だった。★ハーレクイン・ロマンスの人気作家リン・グレアムによるゴージャスな三部作〈非情な恋人〉をお届けしています。来月はいよいよ、イタリア人実業家セルジョの登場です!★ -
砂塵に抱かれて
旅客輸送会社で働くダイアナの夢は、いつの日か自分のタクシーを所有し、ロンドンの街を走ることだ。そんな彼女に千載一遇のチャンスが舞い込んだ。会社の上級ドライバーが体調不良で休んだため、イギリス訪問中のシーク・ザヒールのお抱え運転手に抜擢されたのだ。普段なら絶対に任せてもらえない大役だ。夢に近づくためにも、なんとしても無事にやり遂げよう。だが空港で彼を迎えたとたん、ダイアナの胸は怖いくらいに高鳴った。彼はまさに砂漠の王子だ。気高く危険なオーラにあふれている。これほど魅力的な男性を相手に、私は任務をまっとうできるかしら?★ベテラン作家リズ・フィールディングが、シークとの熱い恋を描きます。ユーモアあり涙ありの一作です。★ -
クリスマスに再会
双子の姉が緊急入院したと聞き、ブロッサムは子守りに駆けつけた。夜、子供たちがようやく寝てくれたとき、来客があった。ザック・ハミルトン。姉の夫が勤める会社のオーナーだ。長身でハンサムなザックに、ブロッサムは心を動かされたものの、過去のつらい経験から、もう恋はしないと決めている。ザックの強引な誘いにも抗いつづけた彼女だが、ついに食事に行く約束をしてしまう。退院してきた姉は彼の女性遍歴を耳にしていて、あんな男性は絶対にやめたほうがいいと忠告する。わかっているわ。一度つき合うだけ。絶対に、二度目はない。 -
熱砂の花嫁
ティルダは母が明かした話に愕然とした。知らないあいだに母が巨額の借金を抱えていたなんて。このままでは住んでいる家から立ち退かなければならない。しかも融資を受けた相手は、バカール王国の皇太子ラシャドだという。かつて無理やりナイトクラブでアルバイトをさせられたティルダは、客として訪れたラシャドと、つきあっていた。だが財産狙いのふしだらな女と誤解され、交際は数カ月で終わった。返済を待ってもらおうと、ティルダはラシャドに面会に行く。するとラシャドは非情なまなざしを彼女の全身に這わせて言った。「きみが提供できるもので僕が欲しいのは、きみとの情事だけだ」★ハーレクイン・ロマンスの人気作家リン・グレアムによるゴージャスな三部作〈非情な恋人〉を三カ月連続刊行いたします。ヒーロー同士が親友で、第一話はシーク、第二話はギリシア人、第三話はイタリア人という豪華版です。★ -
捨てたはずの愛
シャネイは愛する三歳の娘ニッキと一緒に、パース郊外の公園でカーニバルの喧騒を楽しんでいた。そこで思わぬ相手と再会してしまう――夫の弟夫婦と。スペインの名家の一員で億万長者のマルチェロと結婚し、上流社会の生活に溶けこもうと努力したシャネイだが、夫に愛人がいるとわかり、マドリッドの屋敷を出て、故国オーストラリアに逃げ帰った。その後、妊娠が判明、娘を産んだことも隠してきた。しかし、すべて知られてしまったのだ。マルチェロはすぐにやってきた。娘を奪うために……。★情熱的で華麗な世界を描くヘレン・ビアンチン。今月はスペイン人富豪と結婚したヒロインの物語をお届けします。★ -
きらめきの一夜
ミリーはロンドン出身の駆けだしの画家。オーストラリアの画廊に作品を置いてもらえることになり、メルボルンでウエイトレスをしながら絵が売れるのを待っていた。だが反応のないまま三カ月が過ぎ、明日、帰国の日を迎える。仕事を終えて画廊の前にたたずみ、感傷的な気分に浸っていると、突然、男性の声が響いた。「どれが君の絵だ?」声の主はレストランの客だったレヴァンデル・コロフスキー。王族のような存在として知られる若きロシア人大富豪だ。彼はひどく真剣な目でミリーの絵を見つめてから、夜はまだ終わらないというように彼女の腕を取った……。 -
王妃への階段
まさか!中東のアメリカンスクールで教えているジェスリンは、校長が案内してきた客を見て愕然とした。別れた恋人で、今や国王となったシャリフが立っていたのだ。「夏休みの間、ぼくの子供たちの家庭教師になってくれ」旅行を予定していたジェスリンはにべもなく断る。ところが直後、彼女の教え子が罪を犯し、事態は一変した。「旅行をあきらめたら、あなたの力で生徒を救ってくれる?」「その代わり、夏の終わりまでしっかり働いてもらうぞ」彼女を見つめるシャリフの瞳には危険な炎が宿っていた。★中東の架空の国を舞台に、期待の作家ジェイン・ポーターが綴る二部作〈熱きシークたち〉をお楽しみください。第一話の本作はシークとイギリス人女性が繰り広げる愛と憎しみのドラマです!★ -
愛と裏切りの航路
大富豪の一人娘テイトは、過去に二度誘拐された経験から、心に深い傷を負っていた。セラピストによる継続治療は確実に効果を上げていたが、完治までには至っていない。だが24時間厳重な警備の下でおびえて暮らす生活には、テイト自身、限界を感じ始めていた。20代の大半を、このまま恋もせずに生きていくつもり?焦るケイトの思いを察してか、セラピストは意外な提案をしてきた。偽装誘拐を体験し、それを自力で乗りきることで恐怖を克服できるというのだ。恐ろしさですくみそうになったが、テイトは意を決して依頼した。結末がどうなるかも知らずに。★大人気作家ジョー・リーが描くのは、大富豪の一人娘とボディガードとのロマンス。海上のクルーザーに閉じこめられた二人を待ち受けているものは?どうぞご期待ください。★ -
美しき隠れ家で
「彼女は情緒不安定で、酒と薬物におぼれている」前夫の中傷で女優としての名声は地に落ち、フレイアは家に閉じこもって鬱々とした日々を送っていた。そんな折、叔父の仲介で彼女はナッシュと会う。彼は広報を仕事とし、有名人の窮地を救うことにかけては実績のある男だ。助言に従って前夫への反論会見を開き、ようやく復帰への一歩を踏み出したフレイアに、彼が言った。「次の作戦に進む前に英気を養うべきだ。僕の別荘に行こう」あなたと二人で?驚きの展開に迷ったものの、女優業のためと割り切って、彼女はフランスへと旅立った。 -
仕組まれた破局
別居中の夫が交通事故に遭い、私を呼んでいる!突然の報にショックを受けると同時に、レベッカはいぶかった。一年前、挙式したその日に屋敷から追いだしておきながら、今ごろになってなんの用があるというのだろう?しかし、夫アンドレアスを憎みきれずにいたレベッカは、心配でたまらず、彼のいるギリシアへと飛んだ。わずか一日きりの結婚生活以来、久しぶりに会う夫は、どことなく様子が違っていた。「いったい、きみはどこへ行っていたんだ?」彼はレベッカと結婚したことさえ忘れていた……。★立て続けにヒットを飛ばし、好調のベテラン作家、ケイト・ウォーカー、「見知らぬ結婚相手」(R~2268)、「裏切りを告げる電話」(R~2283)も好評発売中!★ -
愛と疑惑の宮殿
画廊に勤めるソフィアは、ある雨の夜、ひとりの男性に出会い、彼の顔を見たとたん、衝撃に打たれた。亡き父が描き、ソフィアに贈ってくれた肖像画の、ハンサムな青年の顔にそっくりだったのだ。その男性は翌日、父の遺作展を開催中の画廊に現れた。彼はスティーブンと名乗り、ソフィアの絵画修復の技術を知ると、自分が住むベネチアの宮殿にある絵の鑑定と手入れを頼んできた。まるで夢のような話に、ソフィアの体を喜びの熱い興奮が駆けめぐる。気になるのは、スティーブンの連れの美貌のイタリア人女性。彼女がソフィアのベネチア行きに不賛成なのは明らかだった。 -
悲しい初恋
シャーロットはトスカーナのワイナリーで働いていたとき、リカルドと知り合い、初めての恋に落ちた。すべてを捧げ、二人の甘い将来を夢見ていた。リカルドの実家を訪ねて、彼が名家の御曹子であり、一夏の情事を楽しんでいただけだと知るまでは。あのときのリカルドの冷たさを思い出すと今でも胸がうずく。それから八年。不動産会社で働くシャーロットは、物件を見たいという客に会いに行く。「これは驚いた」待っていたのは、忘れもしないリカルドだった!平然とした彼の声を聞き、シャーロットは気を失った。 -
初恋に終止符を
メリは枕に顔をうずめて泣きじゃくった。なんて最悪な誕生日だろう。今日で十七歳になったメリは、兄の親友であるジャックに、長いあいだ秘めてきた恋心を思いきって打ち明けたのだ。結果は散々なものだった。ジャックは怯えたように後ずさると、恋愛対象には見られないと言い残し、振り返りもせず去ってしまった。ひどいわ。確かに私は太っていて醜いけど……あんまりよ。メリは顔を上げ、胸に誓った。いつか美しくなって彼を見返そうと。あれから十一年。復讐のチャンスはついにやってきた。ジャックが、メリの兄が建てたロッジに一カ月滞在するというのだ。歳月を経てセクシーな美女に変身したメリは、さっそくロッジに向かった。ともに一カ月滞在し、彼を誘惑するために。★〈男たちの約束〉もついに最終話です。最後の滞在者として亡き親友のロッジにやってきたジャックは、親友の妹と十一年ぶりに対面します。彼女はジャックとベッドをともにすると宣言し、あからさまに誘ってくるのですが……。感動のフィナーレをお楽しみください!★ -
偽りのダイヤモンド
ナターシャはイタリア人大富豪ラファエルの有能な家政婦。四年前、ラファエルは困窮して訪ねてきた彼女を雇い、以来、住み込みの使用人として家のことはすべて任せてきた。ある日、ラファエルの妹が失恋の痛手から神経衰弱で入院した。社交界の華である妹のニュースは、世間を騒がすに違いない。病状の悪化を心配したラファエルは、ふと妙案を思いつく。自分が電撃的に婚約を発表してマスコミの注意を引こう。妹が快復しだい、婚約は解消すればいい。そんな便利な婚約者として、彼はナターシャを選んだ――ひそかにラファエルを愛する彼女の気持ちなど気づきもせず。★ハーレクイン・ロマンスの人気作家シャロン・ケンドリックが贈る新作は、大富豪と家政婦の偽りの婚約に始まる切ないラブストーリー。後半、舞台はモロッコのマラケシュにあるシークの邸宅へと移り、エキゾチックな雰囲気を味わえます。★ -
近すぎて見えなくて
転職先の新人研修を受けるため、ケンダルはタホへと車を走らせていた。五年間勤務したバートン社を辞めたのは、つい二週間前のこと。よりキャリアに繋がる仕事がしたいと思い、ボスであるマシアス・バートンに辞職を願いでたのだ。彼なら私の気持ちを理解してくれるはず――そんな期待も虚しく、ケンダルは裏切り者と罵られ、十分ほどで社を追い出されてしまった。あのときのマシアスの冷淡な顔を思いだすたび、胸が痛む。でも、元ボスのことは忘れ、新しい生活に集中しなくては。ケンダルはそう自分に言い聞かせた。まさかマシアスが追いかけてきているとは、夢にも思わずに。★〈男たちの約束〉第五話です。亡き友人のロッジでそれぞれ一カ月暮らすことになった六人。来月はついに最終話、最後の滞在者となったジャックの物語をお届けします。筆をとるのは人気作家スーザン・マレリーです。どうぞお見逃しなく!★ -
運命の日曜日
新しい職場で働き始めたばかりのグレースは、仕事のために訪れた海辺の別荘で、ボスのダニーと一夜をともにする。理想の男性を見つけたと思ったのもつかの間、それは長く苦しい闘いの始まりだった。別荘での一夜のあと、一週間の出張に出ていた彼は、戻ってくるなりグレースに別れを告げたのだ。気持ちの整理がつかないまま彼女はなんとか現実を受け入れようとするが、そんなとき、おなかにダニーの子を宿していることに気づく。 -
意外な求婚者
エングルメア侯爵ニコラスは、これこそ正しい道だと確信した。清楚で真面目なセアラ・ウェリングフォードとの結婚。母を安心させ、子をもうけ、安定した家庭を礎に自由に暮らす。妻をめとる理由など、それ以外には何もない。セアラは借金のかたに薄汚い准男爵と結婚する気らしいが、理想の花嫁である彼女を、暗い未来から救ってやろうではないか。気の利いた思いつきに、ニコラスは自尊心をくすぐられた。だが、不遜な侯爵の計画に、間もなく誤算が生じる――想像以上に巧みな彼女のキスに、驚きと嫉妬を覚えたのだ……。 -
幸運が瞬く星
久しぶりの故郷を前にして、シャイアンは深いため息をもらした。二度と会いたくなかったジェシー・マッケトリックを訪ねて、彼の土地を買収しなければならない。失敗すれば仕事を失ってしまう。目の前に現れたジェシーは今もポーカー三昧で暮らし、大富豪一族に生まれた恩恵を存分に受けていた。あの悩殺するような笑顔もそのままだ。ジェシーに夢中だったのは昔のこと──そう固く肝に銘じて、シャイアンは取り引きを申し出た。だがジェシーは聞く耳も持たない。シャイアンが食いさがると、ジェシーはある条件を出してきて……。 -
終わらない恋
イギリスでテレビ番組を制作しているデラは、新たに取りかかる世界の史跡探訪シリーズの案内役として、イタリアの若き考古学者カルロに目をつけた。業績はあるし、とびきりの笑顔がいかにもテレビ向きだ。デラはさっそくポンペイで遺跡調査をしている彼に会いに行く。そして、発掘現場で偶然でくわしたカルロと互いに一目惚れした。もっとも、七歳年下の彼がいつか離れていくのはわかりきっている。デラはつかの間の恋愛ごっこを楽しむつもりだった。ところが、カルロのほうは真剣そのものだったのだ。やがてデラの軽い気持ちを知ったとき、彼は……。★リタ賞に二度輝いた人気作家ルーシー・ゴードンのミニシリーズ〈リヌッチ家より愛をこめて〉を久々にお届け!本作を皮切りに三カ月連続刊行いたします。イタリアの名家に育った六人兄弟の恋愛模様をお楽しみください。★ -
仕組まれた恋愛
仕事中毒のエマは、意地悪な同僚から、退屈で寂しい私生活を送っていると噂されて傷ついていた。努力で人は幸せになれるという父の教えを守ってきただけなのに。ある晩、同僚と行ったバーで、初恋の相手ジェイクと再会する。彼はエマの働くホテルの改装工事を請け負ったのだという。懐かしさと、同僚を見返してやりたい気持ちがあいまって、エマは思わず熱烈なキスをしてしまう。とたんに恥ずかしさを覚えた彼女は後悔し、彼に事情を話した。するとジェイクは、エマの堅物というイメージを崩すために、自分が彼女の手玉にとられる役を演じると言い出した!★1月刊「ボスとの悲恋」で鮮烈なデビューを飾ったナタリー・アンダーソン、待望の第二作目!お互いに成長した姿を見て喜ぶジェイクとエマ。しかし恋愛面ではなんの進歩もしていないエマが、名うてのプレイボーイと渡り合えるのでしょうか!?★ -
かぐわしき天使
高貴な身分ながら天涯孤独となり、困窮を極めたケイトのもとを、亡き母の名づけ親だという年老いた伯爵夫人が訪ねてきた。老婦人は事情も告げず、ケイトをなかば強引に馬車に押し込むと、ロンドンを遠く離れた、荒れ果てた屋敷へと連れていった。ここに何があるというの……?ケイトはいぶかりながらも、あまりに急な出来事と長旅の疲れから、気を失ってしまう。目を覚ますと、見知らぬ男がすぐそばにいた。蝋燭の火に照らされたどこまでも青い瞳が、じっと見つめている。ケイトはぼんやりした意識の中で、その輝きに吸い込まれた。 -
赤いばらは君に
ロンドンの花屋で働くユーレィリアは、縁あって結びついた三人家族の生活を支える、大黒柱だ。ある日、とても趣味のいい大柄な男性が店に現れ、彼の婚約者に花束を届けるよう注文した。すてきな男性だが、態度はひどく不機嫌で高慢だ。花を贈るのは喧嘩の謝罪らしいが、うまくいくだろうか?案の定、届けた花束を彼の婚約者は、ユーレィリアに叩き返した。同じことが何度かあり、ついに婚約者は高価な蘭を足で踏みにじった。その女性が腹立ちまぎれに、花屋のオーナーにあらぬことを告げ口し、とうとうユーレィリアは解雇されてしまった。しかたなく、わびしい雨のなか、必死で職探しをするユーレィリアを、そっと見ていたのは、花を注文した男性ヴァン・リンセンだった。 -
愛は遠いあの日から
1877年、娼婦がお尋ね者の男を射殺し、自らも命を断った。男は縛り首になるよりは愛する女に撃たれることを選んだのだ。そんな悲恋伝説などまったく知らないレイチェルは、最近、自分に起こっていることが理解できずに苦しんでいた。夢のなかで危険な男と愛しあっていたかと思うと、目覚めたときには涙を流しながら森にたたずんでいる。そんな姿を、ある夜とうとう見知らぬ男に目撃されてしまった。いいえ、彼のことは知っている――黒い瞳も、黒髪の手触りも。謎めいたその男に、レイチェルは強烈な引力を感じた。 -
薔薇の冠
★修道院育ちのジネヴラは破産寸前の実家へ連れ戻された夜、若き領主に求婚された。運命は、世間知らずの彼女が想像もつかない方向へ動き出していた…。★十四世紀、ヨーロッパがペストや飢饉、戦争に苦しんでいたころ、イングランド王国のヨーク近隣にある、とある修道院では、預けられた多くの少女が清らかな毎日を送っていた。ジネヴラも、五歳のときから十二年間そこにいる。しかし、平和な日々はふいに終わりを告げた。身なりの立派な男性客を見かけたその日、院長から、ここを出て家に帰るようにと言われたのだ。やむなく兄の家に身を寄せてほどなく、その男性が訪ねてきた。彼は領主で、ジネヴラを妻に望んでいるという。横柄で失礼な人。だが領主の所望を拒むことは許されない。 -
無垢な情熱
恋人を亡くして心に深い傷を負ったクリントのために、サニーは家政婦として彼の家で働くことにした。表向きは身のまわりの世話をしながらも、新しい恋人を見つけてあげるのが真の目的だ。だが、もう誰も愛せないと思い込んでいる彼をその気にさせるような相手を探すのは困難だった。さらに困ったことに、クリントの高潔で誠実な人柄に触れるうち、いつしかサニーの中には恋心が芽生えていた。恋などしたことのない私が彼の心をつかめるわけがない。募る想いを抑え、サニーは彼に似合う女性を探し続けるが……。★想像力豊かなベテラン作家、ジョアン・ロスが描く、架空の町ウィスキーリバーが舞台の感動作。初めて恋をするヒロインのけなげな姿に思わず涙を誘われます。★ -
罪深き結婚
ガブリエラは義理の兄ルーファスに恋をしていた――母がルーファスの父と再婚したその日から。だが、彼はそんなガブリエラの心を踏みにじり、金目当ての誘惑はやめろと冷たく言い放った。以来ガブリエラは彼を憎み続けてきた。六年後、ルーファスの父が亡くなり、意外な遺言が明らかになる。ガブリエラとルーファスが遺産を相続するためには、二人が夫婦となり、半年間一緒に暮らす必要があるのだ。憎悪をたぎらせたルーファスのプロポーズに、ガブリエラはイエスと答えるしかなかった。★すべての感情を互いに封印したはずの契約結婚。ところが挙式後すぐにその関係は崩れ去り……。愛しながらも口に出せない花嫁の切なさを、C.モーティマーが見事に描きます。★ -
縛られない関係
豪奢なホテルで催された華やかなパーティに、リセインは恋人のザックとともに出席した。ザックは敏腕法廷弁護士で、力強いオーラを放つ大富豪。リセインは彼と一緒にいるだけで身も心も満たされる。だが、彼を狙って近づいてくる女性は数知れない。その夜も黒髪の美女アレグラが、あからさまに誘いをかけていた。こんな場面に遭遇するたびに、リセインの心はざわつく。わたしとザックは恋人。でも彼は結婚について触れもしない……。半月後、リセインはザックの子を身ごもったことに気づく。同じ日、ザックとアレグラの婚約を報じる記事が新聞に載った。★情熱的な作風で人気のヘレン・ビアンチンが、恋の炎に身を焦がしながらも相手の心に踏み込めないヒロインの心情をあますところなく描いた作品です。ご堪能ください。★ -
すみれ色の妖精
ヘレンにとって、デリアは十代のころからの大事な親友で、彼女の頼みを拒むことなどできなかった。この三年半、ヘレンはデリアが密かに産んだニコラスの面倒を見ている。デリアからは定期的に連絡が入っていたが、六週間ほど音沙汰がない。心配していた矢先、デリアの訃報がもたらされた。ヘレンは母を失ったニコラスが不憫でならず、デリアの兄レオンにもちかけられた結婚に同意した。彼も妹の遺児の幸せを第一に考え、二人で育てようと言ったのだし、結婚は便宜的なものだと信じていた。しかしほどなく、ヘレンは自分の見通しが甘かったのを思い知らされる。 -
熱く危険な夜に
★宝石店で事件に巻き込まれたミステリー作家と囮捜査官。互いの素性を知らず激しい恋に落ちるが、二人を引き裂くように新たな危険が迫る…。★囮捜査官のミック・ドーソンは、ある日、 街を行くひとりの女性に強く惹かれるものを感じた。 二週間後、彼女が宝石店に入っていくのを見た彼は、 知り合うきっかけをつかみたくて、あとにつづく。 店内で、ふと異変を感じたときは、遅かった。 強盗だ! 自分の体を盾にして彼女を守ったニックは肩に銃弾を受けた。 その女性デルが彼の看病を申し出たのがきっかけで、 ふたりは、めくるめく歓びの世界に踏み入っていくが……。 -
惑いのシーク
アレクサが働く洋品店に男がふらりと入ってきた。ジョヴァンニ!五年前から別居している戸籍上の夫だ。ナポリで彼と恋に落ち、電撃的に結婚した彼女は、あまりに嫉妬深いイタリア人の夫に耐えきれず、新婚早々家を出た。今さら私になんの用があるというのだろう。ところが、ジョヴァンニは意外な事実を打ち明けた。死んだと聞かされていた父親が実は生きていて、中東の国ハラスタンのシークだとわかったという。「一緒にハラスタンへ行ってほしい。僕の妻として」妻失格だとなじったくせに。とうてい従うわけには……。★人気上昇中シャロン・ケンドリックによる、エキゾチックなミニシリーズ〈砂漠の掟〉を連続刊行しています。本作のヒーローはシークのもうひとりの非嫡出子。イタリア人として育った彼はある日突然、自分が王家の人間だと知らされます。!★ -
消せない夜の記憶
実業家の父ジャイルズは商談を成功させるためなら手段を選ばない。若く上品な女性の連れが必要なときは、娘のイブが駆り出される。今夜も豪華なホテルに同行させられたイブは、憂鬱な気分に襲われていた。いつも父親の言いなりになるしかない人生なんて。もうたくさん――その思いが強烈にふくれ上がった次の瞬間、彼女は、こちらに向かって歩いてくる男性に目を奪われた。とっさにその場から逃れ、海に面した裏手のドアをすり抜ける。ところが彼は追ってきて、二人は名前も知らぬままキスを交わした。皮肉なことに、その男性こそ父のビジネス上の敵、アレクセイだった。 -
罠に落ちたシンデレラ
マディはアテネに住む親友の大邸宅で開かれたパーティで海運王として名高い大富豪のディミトリと出会った。ギリシア人らしいエキゾチックな容貌とセクシーな魅力に、マディはいっぺんで恋に落ちる。それはディミトリも同様だった。彼はイギリスに帰国した彼女を追ってきてプロポーズした。マディはイエスと答え、未知の暮らしに心躍らせた。しかし、その幸せは長くは続かなかった。アテネの屋敷には彼の美しい幼なじみが待ち構えていて、面と向かってマディに切り出した。「彼がなぜあなたみたいな平凡な女と結婚したのかわかる?」 -
プリンセスの香り
新発売の香水キャンペーンのビデオ撮影に臨んだモデルのヤコーバは、ダイヤモンドのティアラをつけ、深紅のドレスを身にまとっていた。ふいに、イリュリア公国のプリンス・マルコの姿が視界に飛び込んだ。複合企業を率いる彼は、多額の金をこの香水CMにつぎこんでいる。だから撮影現場に立ち会うことにしたのだろうか?彼はワルツのシーンに不満を露わにし、ヤコーバの相手役を申し出た。ふたりの息はぴったりで、夢のように美しいシーンが実現する。ヤコーバは撮影中なのも忘れ、官能的な喜びが全身に蜜のように広がるのを感じた。ああ、でも彼に惹かれてはだめ。わたしの素性が彼に知れたら、恐ろしい復讐劇が起こるから! -
あたたかな雪
超能力をもつデボラは、世間から疎まれ、山奥でひっそりと暮らしている。ある日、飛行機の墜落現場で幼い子供と女性が助けを呼ぶのを感じ、意を決して吹雪の山へと向かった──ふたりに命の危険が迫っていることを予知して。そこで彼女は、幼い子供の家族である青い瞳の屈強な男マイクに出会う。マイクはデボラの能力への不信感を隠そうともせず、魔女でも見るようににらみつけてくる。だが、マイクの手がふれた瞬間、デボラは近い将来、彼と結ばれると予感した。それでも動揺を隠し、雪山でともに生存者の捜索を始めるが……。 -
ボディガードは眠らない
こんなことが二度も起きる確率が、いったいどれだけあるの?深夜、病院の立体駐車場。医師のサーシャは自分の車に座りこみ、警察の現場検証の様子を茫然と眺めていた。二週間前にも、この同じ場所で看護師の遺体を見つけたばかりだった。そして今夜も、やはり看護師が、眉間に銃弾を受け殺害されていた。警察からは前回も捜査に来た刑事が、例の不機嫌そうな顔で、彼女を見おろしている。この人はほほえむことがあるのかしら。サーシャは他人を寄せつけない、彼の孤独な横顔が気になっていた。だが、そんなほのかな思いも彼の一言で吹き飛んだ。「二回とも遺体を発見したのはきみだ。悪いがまた署に来てもらう」まさか、彼はわたしが犯人だと疑っているの?★さまざまなジャンルから厳選した作品をお届けするハーレクイン・スポットライト・プラス。一月は、ビバリー・バートンに加え、人気作家マリー・フェラレーラがロマンティック・サスペンスに挑みます。★ -
聖夜に永遠の愛を誓って
ミリアムは、カリスマ企業家ジェイと熱烈な恋におち、わずか三カ月で結婚した。美しいイタリアの別荘でのハネムーン、テムズ川を見渡せる宮殿のようなペントハウス。“僕はきみを永遠に愛し続けるよ”幸せだった。それなのに……。夫はオフィスで秘書と浮気していたのだ。ミリアムは家を飛び出した。十カ月後、頑として離婚を主張するミリアムに夫はある条件を提示した。「家に戻って夫婦として過ごすこと。当然、ベッドも共にするんだ」 -
秘書とボスの心得
収入が必要になったエマは、どうにか社長秘書の職を手に入れた。面接の手応えは悪かったけれど、それは若く魅力的なエマが、プレイボーイの社長の餌食になって辞めることを懸念されたためらしい。父と兄三人を見て育ち、否応なく男性の本質を学んだわたしが、いくら魅力的でも甘い言葉に惑わされるわけがないのに。社長のルカは初対面でこそ大胆にパリでの一夜を誘ってきたものの、彼女の堅いガードと働きぶりを知ると、それきり言い寄らなくなった。それを物足りなく感じるのは、どうしてだろう?だが、一線を越えれば、いずれ彼も仕事も失うとわかっている。そんなとき、ルカに恋人のふりをして帰省に同行するよう命令された。■『砂漠の王に愛を捧げ』で好評を博したC・マリネッリが、今作では初めて躊躇するプレイボーイの心情を丹念に描いています。魅力たっぷりのヒーローをご堪能ください。 -
マドリードの一夜の果て
世界的なホテルチェーンの最高経営責任者であるレベッカは、ある日突然、会社が別のホテルチェーンに乗っ取られ愕然とする。アレハンドロ――すべては彼の仕掛けたことに違いない。五年前、二人はマドリードで出会いめくるめくひと月を過ごしたが、彼に婚約者がいると知り、釈明も聞かずにレベッカは彼の元を去った。その腹いせなの? 直談判をしようと、レベッカはスペインへ飛んだ。アレハンドロはレベッカとの再会を心待ちにしていた。レベッカに別れを告げられたあと、あてにしていた融資を断られ、僕の会社は窮地に陥ったのだ。きっとすべては彼女の差し金だろう。会社を乗っ取り、彼女を意のままにしたあと、今度は僕が捨ててやる。■いくつかの賞も受賞している実力派リン・レイ・ハリスの日本デビュー作です。愛と憎しみの交錯するストーリーを、エキゾチックなマドリードの雰囲気とともにお楽しみください。 -
愛したくないのに
モデルのソルカはパーティである男性の視線に気づいて身震いした。ロマン・ド・ヴァロア! 八年前、彼女はあらぬ嫌疑をかけられ、ドラッグ漬けだと業界の実力者ロマンに手ひどく糾弾されてファッション界からも追放された。仕方なく故郷に戻り、出直して、やっと再スタートができたのだ。私の人生をめちゃくちゃにした彼の顔など二度と見たくないのに。ソルカは逃げるようにしてパーティ会場をあとにしたが、後日、彼から有力キャンペーンのモデルに起用したいと言われて驚く。私からすべてを奪っておきながら、彼は何を企んでいるの?訝るソルカは彼の次の言葉を聞いて全身が凍りついた。「君を僕のものにしてみたくなった」 -
記憶の中のきみへ
なぜ今ごろ会いに来たの?カリスは喜びよりも強いショックを受けた。二年前、激しい恋に落ちたアレッサンドロは、まるで別人のように変わっていた。彼の狙いは……私の息子なのかしら?やはり、この女性は僕のものだ。アレッサンドロはカリスをひと目見て確信した。だが、今はまだ彼女に真実を告げるときではない。もう一つ、確かめなければならないことがあるはずだ。それさえ思い出せれば……。 -
スペインの侯爵
親友の恋人の城で開かれた仮装パーティで、ファッションモデルのリリーはトリスタン・ロメロに出会った。巨万の富を持つスペイン貴族で、有名なプレイボーイに。リリーは彼に心を奪われ、城のはずれにある塔で一夜をともにした。トリスタンが感情的なつながりを嫌っていることも、これが今夜限りの関係であることも、承知のうえだ。歓喜のあと、悪夢にうなされるトリスタンの姿を目にして、リリーは彼が人に言えない恐怖を抱えて生きているのを知った。ひと月半後、体調がすぐれず病院で検査を受けたリリーは、予期せぬ妊娠の事実を告げられて愕然とする。■キャロル・モーティマーを思わせる作風で人気急上昇中のインディア・グレイの最新作をお届けします!エキゾチックな魅力にあふれたスペイン貴族との恋の行方は……。 -
愛と気づくまで
三年前の夏、まだ十八歳だったロージーが体験したのは、強い憧れをいだいてきた男性との目くるめく熱いキスだった。彼の名はガード。今日、カラシア国大公の座を受け継いだばかりだ。二人は激しく情熱をぶつけ合ったはずなのに、あのときガードはふいに身を引き、去っていった。戴冠式の祝賀舞踏会で再会して、あらためてロージーの胸は騒いだ。彼の腕に抱かれたとたん、甘い衝撃がよみがえる。けれどガードがそれまで踊っていたのは、美貌のプリンセス。彼の花嫁候補と言われる優雅な女性だった。この切ない思いを、私はいったいどうすればいいの?■実力派作家ロビン・ドナルドが描く、華やかな王室のロマンスをお送りします。三年の時を経て再会したロージーとガード。ガードが彼女の元を去った真の理由を知ったロージーは……。 -
幸せを演じて
新進気鋭の女優クロエは、華やかな舞台の裏で孤独を抱えていた。ステージママとして有名な彼女の母親は、娘よりもお金を愛し、脚本家の夫はクロエに関心すらなく、秘書との情事に忙しい。ある日、パーティ会場で夫の浮気相手から暴言を受け、突然クロエの中で何かが音をたてて崩れた。だがその瞬間、力強い手が彼女を支えた。プロデューサーのマックスだ。彼はクロエを介抱しつつ、見事な早技で問題の処理にあたると、当面の間、クロエの生活を援助したいと申し出た。業界でも有名なプレイボーイの彼が、なぜ私にそこまで?クロエは疑問を感じながらも、わき上がる甘い興奮を抑えきれなかった。■大人気作家エマ・ダーシーの最新作です! 支配的な母親や薄情な夫の呪縛に苦しめられているクロエ。そんな彼女に救いの手を差し延べてきたマックスは、真の勇敢な“白騎士”なのでしょうか?
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