御堂グループの若き総帥・御堂海里は、幼いころから御堂グループのトップに立つためだけに、育てられてきた。
そして、御堂グループのトップに立った今、海里は会社を大きくするためだけに、まるで人形のように正確に自分の役割をこなしてきた。
そんな時、某国のリゾート開発をめぐり、海里は命を狙われることにな
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そのため、ボディガードとして雇った黒崎は、海里の行動をいちいち規制してくる。
今まで自分の言うことに、表だって意見をしてきたものなどおらず、海里は黒崎の言いなりにはならないと突っぱねる。
ところが、無理やり身体を開かされ、脅迫され、黒崎の命令に従わざるを得ない状況に追い詰められる。
そして、ことあるごとに黒崎から命令され、体を開かされる日々は続き……
という話でした。
その後、実際に海里はテロリストに攫われ、そんな海里を助けるために、黒崎は次々と敵を倒していく。
そして、絶体絶命のピンチに陥った時に、軍用ヘリが颯爽と現れ、テロリストのボスを捕まえると黒崎ともども連れ去ってしまう……
という話でした。
えーっとえっちはかなり濃い目。えろいこともいっぱい言ってるんですが、どうも黒崎の本意が見えない。
そもそもきっかけは、海里が黒崎の命令に従わないこと……だったんですが、それがどうしてこういう方法で命令に従わせようとすることになかったのか、最後まで読んでもイマイチよくわかりませんでした。
しいて書いてあったのは、「海里が誘ったから」だったんだと思うんですけど、普通、男の人が男の人相手にそんなことは考えないと思うんだから、ちょっとくら黒崎が海里に惹かれていたって描写が欲しい……というか、ちょっとくらい黒崎が海里に甘くたっていいのに! と思ってしまいました。
結局ラストには、二人は再会するんですが、海里が健気に「たまにでも会いに来てくれたらいい」って言っているところで終わってて……
いちゃいちゃしている割には、甘い要素は少なめでした。
個人的にはもうちょっと甘い要素があった方が好みだなーと思いました。