白土三平の作品一覧
「白土三平」の「カムイ伝全集 第一部」「カムイ伝全集 カムイ外伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ここに庄助との再会が!
庄助が黒鍬衆となってカムイと再会する。第二部は一部以上に無意味に動物を登場させるので飽きていた。が、この巻は黒鍬衆となった庄助が調子の開発に関わりここの江戸の無宿だまりの浪人衆が参加してくる。この全体の流れをみるに網野史観の影響を感じるのはそれ程検討はずれではないだろう。第一部の硬直した進歩史観的な成り行きにくらべ力強さは無くなっているが、動物話以外は筋は繊細になっている。この巻では特に柳生の有りようが興味深い。
漫画界の代表的古典名作
漫画界の代表的古典名作の一つ。改めて読んでみても過酷な時代をどうにかして生き抜いてゆこうとする人々の生き方に心を打たれる。すべて手書きの絵柄は独特で粗くはあるが過酷なストーリー展開と実によくマッチしている。
小学生の頃読んだ印象に変化
忍者が好きで、白土三平を知ってからサスケやワタリ、忍者武芸帳など読み漁った小学生の頃。
当然カムイも避けては通らず、まずカムイ外伝一部。
そしてカムイ伝へ
同じ頃に社会の授業で士農工商の捕捉説明で、教科書には無かったが穢多非人が紹介され「 あ、カムイ達のことか 」と記憶している。
あれから約30年。
リアルに格差社会を垣間見てきた間に、自然界の動物の弱肉強食の描写や封建社会での身分制度に対する反発など、30年前に興味本位で読んだ時とは比べものにならないくらい情報量の多い作品だと改めて感じた。