白土三平のレビュー一覧
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ここに庄助との再会が!
庄助が黒鍬衆となってカムイと再会する。第二部は一部以上に無意味に動物を登場させるので飽きていた。が、この巻は黒鍬衆となった庄助が調子の開発に関わりここの江戸の無宿だまりの浪人衆が参加してくる。この全体の流れをみるに網野史観の影響を感じるのはそれ程検討はずれではないだろう。第一部の硬直した進歩史観的な成り行きにくらべ力強さは無くなっているが、動物話以外は筋は繊細になっている。この巻では特に柳生の有りようが興味深い。
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漫画界の代表的古典名作
漫画界の代表的古典名作の一つ。改めて読んでみても過酷な時代をどうにかして生き抜いてゆこうとする人々の生き方に心を打たれる。すべて手書きの絵柄は独特で粗くはあるが過酷なストーリー展開と実によくマッチしている。
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小学生の頃読んだ印象に変化
忍者が好きで、白土三平を知ってからサスケやワタリ、忍者武芸帳など読み漁った小学生の頃。
当然カムイも避けては通らず、まずカムイ外伝一部。
そしてカムイ伝へ
同じ頃に社会の授業で士農工商の捕捉説明で、教科書には無かったが穢多非人が紹介され「 あ、カムイ達のことか 」と記憶している。
あれから約30年。
リアルに格差社会を垣間見てきた間に、自然界の動物の弱肉強食の描写や封建社会での身分制度に対する反発など、30年前に興味本位で読んだ時とは比べものにならないくらい情報量の多い作品だと改めて感じた。
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カムイ伝は凄い‼️
教科書には書かれていない、歴史、文化の闇の部分をエンターメントとして描いた功績は高く評価される。30数年振りに読み返しているけど、やはり面白い。
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Posted by ブクログ
ヤマネコとウサギの関係はカナダのヤマネコの生態そのままである。ただ作者が愛読するシートンの関係によれば、カナダヤマネコは、言はば送りヤマネコのやうな、猟師の後をつけるといふ行動があるらしいので、かう言ふのはばっちりである。
さらに、柳田国男によれば、「ウサギ」は名前を称するのがはばかられる生き物であったらしい(南方熊楠も、「神物とみなして名前を言うを忌んだ」とか言ってゐる)ので、秋津島の中で、ウサギをたべたらいかん教は成立しうるでいいらしい。
でもって復讐はカタいのである。いやぁ白土三平先生は偉大だなぁ。出羽守的な、「日本の貧しいファウナではなんとか」と言ふ感じではないらしい。西表島にイリ -
やはり面白いです。
はるか昔、少年の日に愛読したこの漫画から再びワクワク感が蘇ってきます。丁寧な技の解説があり、友人らと化学実験を兼ねて空き地で試したのを思い出しました。大人買いしそうな気分です・・・。
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Posted by ブクログ
人生に必要な大切な大事なことはすべてカムイ伝とカムイ外伝から学んだ
・・・といっても過言ではないくらいに、ほかにも『甲賀武芸帳』『サスケ』『忍者武芸帳』『ワタリ』『赤目』と白土三平をとことん耽読してきました。
振り返って気がつくと、カムイ伝も外伝も小学館から今までに出た、マーケットプレイスコミックセット版とゴールデンコミックス版、ビッグコミックス版と小学館文庫版、そしてこのビッグコミックススペシャル版という具合に、5つのシリーズで出されているものをすべて揃えて読んでいました。他にも豪華愛蔵版というのもありました。
カムイ伝は伝説のマンガ雑誌『ガロ』で1964年に連載が開始され8年かけて第 -
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ちょー久しぶり
かなり久しぶりに読みました。コロナ騒ぎで外出できないので、ちょっと高かったけど外伝シリーズを一気買いしてしまいました。取り敢えず一巻を読みましたが昔読んだ時の感動を思い出しました。