あらすじ
【第一部 雀落とし】▼第15話/老忍▼第16話/抜け忍▼第17話/黒鍬▼第18話/追跡▼第19話/りんどう▼第20話/憑移し 【女星シリーズより】▼七ツ踊の岩 【第二部 はんざき】▼第1話/穴窯(あながま)▼第2話/土風(つちかぜ)▼第3話/屍煙(しえん)▼第4話/帰去風
●主な登場人物/カムイ(夙谷の非人から天才的忍者に。現在は抜け忍として逃亡の日々)
●あらすじ/逃亡の旅のさなか、ある剣士から執拗に追われ、決闘の果てに斬ってしまったカムイ。その男が羽生藩の剣法指南役であったため、騒ぎが広がるのを恐れたカムイは、山中で見つけた炭窯で遺体を焼却しようとする。だが、そこに窯の持ち主を名乗る三輪三左という男と、その娘・クニが現れて…!?(第二部・第1話)
●本巻の特徴/幕府の厳しい身分制度に反発し、忍びとなったカムイ。だが、忍びの世界には、カムイの追い求める夢はなかった。自由を求めて抜け忍となったカムイに追っ手が迫る!! 己の明日をつかむには、相手を殺すしかない。カムイの逃亡の旅は、果てしなく続く…!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本巻に収録されている『七ツ桶の岩』『はんざき』は『ベルセルク』や『シグルイ』もびっくりのゴア表現。『どろろ』があの絵柄で薄めていた表現をカムイ伝の絵柄で描写している。
『七ツ桶の岩』はカムイ伝に属する物語ではない。主人公は竜之進という侍である。
『はんざき』は名を知っている。カムイ外伝は一通り、カムイ伝はそれなりに読んでいるはずだが、読んだ覚えがない。
その他の発見はコマ割り。
白土三平は一コマ中に同じキャラを何体も描いてアクションを示すことがある。同じ大きさの小さいコマで、コマ撮りのごとくカムイのアクションを描いている手法には、今回初めて気づいた。
キング時代の『超人ロック』はやたらと小さいコマ割りで、ロックと言えばというくらい刷り込まれている。これは単行本一巻で1エピソードという制約?ゆえの苦肉の策と思っていたが、存外、先達に習っていたのかもしれないと、ふと。