白土三平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレかつて小中学生だった男子ならばひとつやふたつ、ことによるとみっつやよっつは黒歴史を持っているものである。
当方はよっつ。社会への迷惑度が高かった順に『あしたのジョー』『キャプテン翼』『北斗の拳』『サスケ』だ。
『あしたのジョー』は2がきっかけで中学校の猿どもの間で爆発的に流行した。部の垣根を超えて、体育系が休み時間に連れ立って「ロードワーク」をしていた。昼休みにスパーリングをやっていた。あてはしない。殴るシーンをスローモーションにした出崎演出を真似たごっこ遊びである。当方はまったくその気はなかったのに、拒絶さえしていたのに、なぜかその中に引きずり込まれていた。
『キャプテン翼』はスカイラブハリケーン。土台が死ぬという結論を得るまでやった。あの頃サッカー部に入るやつはみんな読んでいた。
『北斗の拳』は木偶。アミバの影響力は中学生には毒すぎた。ジャイアン級にも交代で木偶が回ってきたのでまあ公平だったといえる。
『サスケ』は練活。これは中学校時代の友人の中でも特に身体能力に優れた二人をそばで見守るだけだった。つきあえるほどの身体能力はなかった。その二人は斜面をゴロゴロ転がり落ちながら取っ組み合いを演じていた。あわやコンクリートの構造物に衝突するという段になって筋力で回転を止めることができるやつだった。関係ないがその後禿げたらしい。
白土三平の忍者モノは体術が主である。刃牙のポージングを現実にこなせる超人でも、飯綱落としはできまい。その不可能なことが説得力を持たせて描かれ、民明書房の元ネタである「解説」と相まって、まあまあ度の過ぎた漫画読みに受けた。ジャンプのバトル物の源流の一つであろうし、超人ロックが影響を受けた作品の一つであろう。
第一話「雀落とし」の発表は1965年。毛沢東が雀を害鳥指定したことが誉れとされた時代の作品である。 -
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ここに庄助との再会が!
庄助が黒鍬衆となってカムイと再会する。第二部は一部以上に無意味に動物を登場させるので飽きていた。が、この巻は黒鍬衆となった庄助が調子の開発に関わりここの江戸の無宿だまりの浪人衆が参加してくる。この全体の流れをみるに網野史観の影響を感じるのはそれ程検討はずれではないだろう。第一部の硬直した進歩史観的な成り行きにくらべ力強さは無くなっているが、動物話以外は筋は繊細になっている。この巻では特に柳生の有りようが興味深い。
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漫画界の代表的古典名作
漫画界の代表的古典名作の一つ。改めて読んでみても過酷な時代をどうにかして生き抜いてゆこうとする人々の生き方に心を打たれる。すべて手書きの絵柄は独特で粗くはあるが過酷なストーリー展開と実によくマッチしている。
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小学生の頃読んだ印象に変化
忍者が好きで、白土三平を知ってからサスケやワタリ、忍者武芸帳など読み漁った小学生の頃。
当然カムイも避けては通らず、まずカムイ外伝一部。
そしてカムイ伝へ
同じ頃に社会の授業で士農工商の捕捉説明で、教科書には無かったが穢多非人が紹介され「 あ、カムイ達のことか 」と記憶している。
あれから約30年。
リアルに格差社会を垣間見てきた間に、自然界の動物の弱肉強食の描写や封建社会での身分制度に対する反発など、30年前に興味本位で読んだ時とは比べものにならないくらい情報量の多い作品だと改めて感じた。
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カムイ伝は凄い‼️
教科書には書かれていない、歴史、文化の闇の部分をエンターメントとして描いた功績は高く評価される。30数年振りに読み返しているけど、やはり面白い。
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Posted by ブクログ
ヤマネコとウサギの関係はカナダのヤマネコの生態そのままである。ただ作者が愛読するシートンの関係によれば、カナダヤマネコは、言はば送りヤマネコのやうな、猟師の後をつけるといふ行動があるらしいので、かう言ふのはばっちりである。
さらに、柳田国男によれば、「ウサギ」は名前を称するのがはばかられる生き物であったらしい(南方熊楠も、「神物とみなして名前を言うを忌んだ」とか言ってゐる)ので、秋津島の中で、ウサギをたべたらいかん教は成立しうるでいいらしい。
でもって復讐はカタいのである。いやぁ白土三平先生は偉大だなぁ。出羽守的な、「日本の貧しいファウナではなんとか」と言ふ感じではないらしい。西表島にイリオモテヤマネコ、対馬にツシマヤマネコがゐるだけなのに。 -
やはり面白いです。
はるか昔、少年の日に愛読したこの漫画から再びワクワク感が蘇ってきます。丁寧な技の解説があり、友人らと化学実験を兼ねて空き地で試したのを思い出しました。大人買いしそうな気分です・・・。
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Posted by ブクログ
人生に必要な大切な大事なことはすべてカムイ伝とカムイ外伝から学んだ
・・・といっても過言ではないくらいに、ほかにも『甲賀武芸帳』『サスケ』『忍者武芸帳』『ワタリ』『赤目』と白土三平をとことん耽読してきました。
振り返って気がつくと、カムイ伝も外伝も小学館から今までに出た、マーケットプレイスコミックセット版とゴールデンコミックス版、ビッグコミックス版と小学館文庫版、そしてこのビッグコミックススペシャル版という具合に、5つのシリーズで出されているものをすべて揃えて読んでいました。他にも豪華愛蔵版というのもありました。
カムイ伝は伝説のマンガ雑誌『ガロ』で1964年に連載が開始され8年かけて第一部が終わり、その後も第二部そしてカムイ外伝の第一部と第二部と書き継がれ、2009年には『カムイ外伝 再会』が3回連載だけ書かれ、現在の全体像は本シリーズのカムイ伝第1部15巻・第2部12巻+カムイ外伝11巻=38巻というものですが48年経ってもまだ完成していない未完の大長編マンガです。
出自が非人の忍者カムイが、厳しい身分社会だった江戸時代は徳川幕府の真っ只中ひとり壮絶な孤高の闘いを繰り広げる片時もよそ見できないストーリー。この物語は、差別と被差別そして支配と被支配の社会構造を切るために、そこに百姓一揆が突出し高揚していく過程と、忍者が非情に任務遂行することで逃れ者=抜け忍として自らの生きるすべを拒絶(組織からの離脱)していく経緯とを、幾重にも重ねて掘りさげていったものでどの場面にも全部の矛盾が露出するように構成されています。
もともと忍者が大好きだった私は、ただ好きで忍者の登場する小説やマンガを読むだけに飽き足らず、自分自身も忍者になりたくて、日頃から鍛錬の毎日を過ごしていました。
変移抜刀霞斬り、や、飯綱落し、に、どれだけ憧れてきたことか、私はカムイに同化したかった。
捕まるところが何もなくても平気で壁を登れるようになり、手をつかずにやるバック宙や前宙を習得したり、身近な武器としては押しピン(画鋲)の背中同士を瞬間接着剤でくっつけたものを手裏剣代わりに投げて命中させたりしました。小学生の頃の話ですが、それからずっと忍者命です。