砂の街路図

砂の街路図

693円 (税込)

3pt

3.2

父が隠していた、嘘より哀しい死の真相とは。

なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか――。母の四十九日を終えた岩崎俊也は、父の死の真相を求めて、両親が青春時代を過ごした北海道の運河町へと旅立つ。二十年前、父が溺死する直前まで飲んでいた酒場の店主によれば、同じ法科大学漕艇部員だった女性の密葬に参加するために滞在していたらしい。さらに、昭和44年に漕艇部で起きたある事件を機に、陽気だった父の人柄が激変したことを知る。
この街には、僕の知らない父がいた。
父が隠し続けた、ぬぐいきれない恥辱と罪悪感。
知られたくない、でも忘れられない過去がある。
果たして、父は事件に関係していたのか? 家族にさえ隠し続けていた苦悩と死の真相とは?
会心の野心作にして、まったく新しい「家族ミステリー」が誕生!!

※この作品は過去に単行本版として配信されていた同名タイトル の文庫版となります。

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砂の街路図 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年01月20日

    北海道の架空の町を舞台に、幼い頃にそこで事故死した父の行動の背景を調べていく青年の話。
    ミステリーに分類することには疑問がありますが、運河や煉瓦造りの倉庫、ロシア人街など、北海道ならではの魅力がある町を地図を見ながら主人公の足跡を辿っていくのはとても面白い。作品全体の雰囲気や登場する地元の人々の言動...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月06日

    いまいち
    街が主人公の物語
    そう考えるべき

    ストーリとしては、
    父親の死の真相を知るために、北海道の運河町に旅立った岩崎。
    20年前に父親が家族を残し、その町の運河で溺死体といて発見。
    父親はなぜ、その町に行ったのか?

    なかなか話をしない当時の人たち。
    ようやくたどり着いた人物から、法科大学の漕...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月10日

    長い人生の中で疾しさと無縁の人間はいない。人は傷を負いながらも生きていかねばならないのだと思う。壮大な物語ではないがひとりの男の苦悩が胸を打つ。
    あらすじ(背表紙より)
    なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか―。母の四十九日を終えた岩崎俊也は、両親が青春時代を過ごした北海道の運河町へと旅...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年12月26日

    場所が、自分に縁のあるところならもう少し感情移入できたかもしれないが、どうにも想像力を喚起させる気力が湧かない体質になってしまったのか、なかなか物語に入り込んでいけなかった。過剰なまでの状況描写は自分にとっては裏目になってしまったようだ。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年02月28日

    北海道にある架空の町で起こった20年前の出来事を調べる一人の男の話。

    私はあまり北海道に詳しくはないのですが、小樽のような風情のある街をイメージさせる描写が、とても架空とは思えない繊細な描写でした。佐々木さんの描く美しい北海道の街なのでしょう。何よりもそれが印象的です。

    事件を掘り起こす描写は佐...続きを読む

    0

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