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遠い日のフィアンセ
アレグラは十八歳の誕生パーティに現れた裕福な男性――ステファノに心を奪われ、一年後に彼との結婚が決まった。だが、結婚式の前夜に父親とステファノの会話を耳にして、衝撃のあまり家と故郷を捨てた。この結婚が男たちの“取り引き”に基づいたものだと知ったのだ。あれから七年、アレグラはロンドンで自活しながら、過去のことを忘れて前向きに生きようと務めていた。ところが、従妹の結婚式でステファノと再会し、いまも彼の魅力にあらがえないことを思い知らされる。ある目的のためにステファノが近づいてきたとは想像もせずに。 -
情熱を知った日
カッサンドラは世界的に有名なピアニストにして作曲家。だが、人前に出るのが怖くなり、数年前に演奏活動をやめてから、他人と接するのはチャリティで引き受けるピアノのレッスンのみ。今回生徒になったのは、ピアノを弾いたこともない実業家ネオ。若くして大富豪と言われ、華やかな噂の絶えないギリシア人男性だ。カッサンドラは不安に駆られながら自宅で彼を出迎え、息をのんだ。■ネオは親友が無理やり手配したピアノのレッスンに仕方なく向かった。息抜きだと親友は言うが、毎晩のように美女たちと過ごしているのだ。しかも、家に引きこもっているピアニストが先生だという。どんな地味な女性だろう。彼は苦笑しながら相手の家を訪ねたが……。■人気作家ルーシー・モンローのミニシリーズ『情熱を知った日』をお届けします。傲慢なギリシア人大富豪に恋するヒロインたちのゴージャスな恋をご堪能ください。 -
忘却の陰に
飛行機事故に遭ったシブリーは、ひどい怪我を負い、生死のさかいをさまよった。一流の医師、ロドリゴのおかげで一命はとりとめたものの、脳への損傷がひどく、目覚めたときには記憶をいっさい失っていた。痛みと戸惑いの中、ぼんやりとわかるのは、ロドリゴを以前から知っていたこと、そして、どうしようもなく彼に惹かれていることだけ。もしかして……私たちは恋人同士だったのかしら?そんな甘い想像をふくらませるも、やがて徐々に記憶が戻るにつれ、シブリーは知りたくもない現実に打ちのめされていく。■期待の作家オリヴィア・ゲイツがお届けする新作は、ミステリアスな雰囲気に包まれた、読み応えのある一作。真実が紐解かれていくほどに、二人の恋はすれ違い……最後まで目が離せません! -
許されぬ密会
ニコラス・デュプレが審査員ですって?娘のフェリシティから“才能発掘コンテスト”の話を聞き、セリーナは愕然とした。フェリシティが自ら手紙を書いて依頼したところ、彼はすぐに快諾し、娘たちの小学校にやってくるというのだ。元ピアニストのニコラスは地元出身の世界的な著名人で、セリーナのかつての恋人だった。故郷を捨てて久しいのに、なぜ帰る気になったのだろう。まさか、絶対に知られてはならない秘密を嗅ぎつけたの?大切な愛娘フェリシティの出生に関する、ある重大な事実を……。■セクシーで洗練された作風が人気のミランダ・リーが約半年ぶりの登場です! 13年の歳月を経てなお、消えることのない情熱の炎――。円熟した大人のロマンスをお楽しみください。 -
時の果実が熟すまで
マリエルが故郷のオーストラリアへ帰ってきた。ヨーロッパでモデルとして成功をおさめ、有名なフランス人フォトグラファーと暮らしていた彼女が、なぜ突然戻ってきたのか。しかも元日、新年のパーティの最中に。美しいマリエルを囲む男たちのなかに割って入ったのは、幼なじみのデインだった。「ぼくがマリエルを送っていく」十年前、マリエルにさよならのキスをして去ったデインは、今や富豪の実業家で“今年いちばんの独身男”に選ばれるほどの人物だ。彼女が帰ってきた理由はわからないが、デインには、このまたとないチャンスを利用する、ある計画があった。 -
ティアラよりも輝く日
カラシア国大公ガードの結婚式に、プリンセス・セリーナは参列した。プリンセスとはいえ、かつての王国が祖父の代に共和国となったため、国を追われた、実体のない亡命中の王族だ。かつてはガードの結婚相手と噂されたセリーナだが、彼女の心をとらえたのは、その日の花嫁の兄アレックスだった。富豪のアレックスは、ガーデニングのコラムを書いているセリーナに、自然豊かなニュージーランドへ自分と一緒に来ないかと誘ってきた。急な申し出に驚き、ゴシップのたねになると懸念したものの、セリーナは彼の強引な説得に屈して承諾してしまう。だがそれは、ある陰謀に荷担した疑いのかかる彼女への罠だった!■本作はR-2489『愛を捨てる理由』、R-2545『愛と気づくまで』の関連作品です。華やかな王族のロマンスを得意とするロビン・ドナルドの最新作をご堪能ください! -
嵐の夜のめぐり逢い
ゴールドコースト近辺で猛烈な嵐に遭遇したブリジットは、偶然通りがかったアダムという男性と一緒に小屋に避難した。九死に一生を得たふたりはベッドをともにし、情熱的に愛し合う。だが翌日救助されると、彼はブリジットに別れを告げた。自分はひとりの女性に縛られるタイプの男ではないと言って。三週間後、彼女は新聞にアダムの写真が載っているのを見つける。彼は名門ボーモント家の出だが、噂によれば、父と兄によって家を追い出され、独力で億万長者になったという。ブリジットは激しい衝撃を受けた。わたしとは身分違いだから、彼は正体を告げずに立ち去ったのだ! -
ジュリエットの街で
ヴィクトリアはシドニーでレストランを経営している。不況のうえ、レストランの建物の新たな家主に家賃を値上げされ、店は潰れるかどうかの瀬戸際に立たされていた。ある日、彼女のレストランにアントニオ・ガヴェッリが現れる。レストランの隣に開業するホテルの所有者にして、何かと世間を騒がせている億万長者だ。ヴィクトリアは藁にもすがる思いで、ホテルとレストランとの提携計画を熱心に説明した。すると彼は唇に笑みを浮かべ、耳を疑うようなことを言った――いま、僕には妻が必要なんだ、と。 -
捨てられた花婿
無能な亡夫のせいで家業の運輸会社が経営破綻し、キャロラインと両親は屋敷からの立ち退きを迫られていた。そうした折、五年前に別れたバレンテから電話が入る。「きみの屋敷のオーナーとして話がしたい」キャロラインにはバレンテに負い目があった。挙式当日、彼を祭壇に置き去りにし、ほかの男性と結婚したのだ。その彼がこの屋敷を? もしかして復讐を企んでいるの?恐る恐る会いに行ったキャロラインにバレンテは言いはなった。「僕の愛人になり、ベッドで楽しませてほしい」そんなことは絶対にできないわ――今でもバージンの私には。■リン・グレアムがトスカーナとヴェネチアを舞台に得意の復讐劇を描きます。ヒロインを忘れられないがゆえに残酷な仕返しをするヒーロー。はたして二人の行く末は? -
100回泣くこと
精緻にしてキュート、清冽で伸びやか。野間文芸新人賞作家が放つ恋愛長編! 実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。4年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げた。彼女は、1年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。愛犬の回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はこのままどこまでも続くんだ、と思っていた――) 1969年岐阜県生まれ。 2002年、「リレキショ」で「文藝賞」を受賞しデビュー。 「夏休み」が芥川賞候補に。 「ぐるぐるまわるすべり台」で 「野間文芸新人賞」を受賞。 ほかに「絶対、最強の恋のうた」「あなたがここにいて欲しい」など。 -
幸せを呼ぶ魔法
調理師の仕事に馴染めず、子守りとして一年間働いたリリーは、もう一度人生を考え直すため、ローマへやってきた。ローマには兄が暮らしているのだ。トレビの泉へと赴いたリリーは、偶然にも飛行機で隣席だったハンサムな小児科医テオと再会した。その夜、二人は夕食をともにし、互いのことを語り合った。テオは一年前に妻を亡くし、一人で三人の子供を育てているらしい。そして別れ際にリリーは、彼から思いがけない提案を受けた。しばらく子供たちの面倒を見てほしいというのだ。一週間後、ある思いを胸にリリーはテオの家に向かっていた……。 -
炎のゆれるままに
その恋はジョアンナがしかけた恋だった。五年前の十七歳の夏……。夏休みに出かけたカナダのスキー場で出会った男性、ジョシュア。美しいシュプールを描きながら難しいスロープを滑りおりてくる彼をひと目見た瞬間、もう恋に落ちていた。初恋は時として、わがままでむこうみず。だから無理やり、その恋を成就させようとしたのかもしれない。ジョアンナは若い情熱をジョシュアに押しつけたのだから。結果、ジョアンナは身ごもり、二人は結婚した。こうして、愛が育つ前に結婚した二人は今、愛の試練に苦しめられている……。 -
ハンサムな悪魔
慈善事業の運営を行う会社のオフィスで、モリーは純白のウエディングドレスを前に、決意していた。結婚にあこがれすぎて、婚約者に逃げられ、貯金も一ドル残らず持っていかれるなんて。もうロマンティストは卒業よ。夢を見るのはやめるの。どんなロマンスもあてにはならない。不要になって寄付されてきたこのウエディングドレスが、いい証拠。破れた恋と真正面から向き合うために、モリーはドレスを着てみた。すると……最悪なことに、一人では脱げなくなってしまう。仕方なく、彼女は上司に助けを求めに行った。さらに最悪な男性との出会いが待っているとも知らずに。 -
熱い夜の代償
アイルランドの小さな村で生まれたベサニーは、自立を夢見ながらロンドンの学校に通っていた。今年の夏休み、ベサニーはローマにいる友人から、高級アパートメントの留守番役を頼まれた。持ち主の女性は豪華な船旅に出かけているという。ローマに無料で滞在できるうえ、手間賃までもらえるとあって、ベサニーは喜んでその役目を引き受けた。目を奪うほどハンサムなイタリア人男性――クリスティアーノ・デ・アンジェリスと奔放な情熱の時を過ごし、彼の子供を身ごもることになるとは思いもせずに。 -
愛を忘れた理由
ハリウッド女優である母親の何度目かの結婚式で、ペトラはリサンドロスの姿を見かけて胸がときめいた。十五年前、十七歳だったペトラは偶然出会った彼とキスをかわした。それ以来、ひとときもリサンドロスを忘れたことはなかったのだ。今やギリシアの造船業界のトップにのぼりつめた彼は、女性との華やかな噂に包まれた、魅力的な大人の男性になっている。今夜再会したら、私を一人の女性として見てくれるかもしれない。彼に話しかけたペトラに、初めは戸惑いを隠さなかったものの、リサンドロスはその夜を彼女と一緒に過ごしてくれた。ペトラは幸せを噛みしめた――すぐに思いがけない悲しみを知ることになるとは想像もせずに。■ベテラン作家ルーシー・ゴードンが描く、時を経て大人になった男女のせつないラブストーリーです。ギリシアの造船王との華やかなロマンスをたっぷりご堪能ください。 -
椿山課長の七日間
話題の映画原作! 椿山和昭は働き盛りの46歳。過労で倒れ、現世と来世の中間にある中陰の世界で目が覚める。やり残した仕事、愛する家族を思うと、どうしても自分の死を受け容れられず、現世に戻ることを願い出る。許されたのは初七日までの三日間。中陰でかけられた「邪淫の罪」の疑いも晴らすため、美女の肉体を借り現世に戻るが――。死後の世界を涙と笑いで描いた感動的なファンタジー。 -
ふしぎの家のアルバイト
ワケあって田舎から東京に出てきた岩倉たがねは15歳。空腹を抱えながらさまよっていた新宿で見つけたのは、「住み込みで食事付き」という不思議な求人広告。でも、雇い主は怪しげな婆さん・桜木闘子。やさしい孫の恭介はいるものの……たがねを待ち受けていたのは、予想だにしないオシゴトだった! -
悩める助祭の緑の季節
杉並南教会に赴任してきたばかりの新米神父・浜崎汀は、今日も悩んでいた。初めてのミサでは壇上で絶句するという、思わず「ジーザス!」な大失態。さらには、密かに思いを寄せていた中学・高校時代の同級生・和賀航平との10年ぶりの再会……。恋はご法度の神父の身で、同性に恋心を抱くなんて!? 信仰と秘められた恋の狭間で揺れながら、果たして汀は一人前の神父になれるのか!? -
世界で一番不思議なあの子
「真澄くんは和也くんの婚約者だよ」清く正しい男子高校生として、水野和也は父親とふたり慎ましい生活を送っていた。ところがある日、突然、意識を失い倒れてしまう。そして、目覚めたとき、男のはずの身体はとびきりの美少女になっていて、おまけに婚約者まで現れたから、さあ大変!! 男の子? それとも女の子? 美少女と美少年をいったりきたりの世界で一番不思議な物語、登場! -
秋霖の花嫁 香霧想起
目覚めると名前すら思い出せず、今までの記憶を失くしていた少女に、端整な顔立ちの青年、秋里は「お前の名前は荘曄香。私の許婚だ」と告げる。立派な邸での生活に違和感を覚える曄香だったが、優しく思いやりに溢れる秋里に次第に惹かれていく。が、ある日、秋里の正式な許婚と名乗る琳国の公主、麗媛が邸にのりこんできた。私は何者なの? 悩む曄香に隠された真実とは!? -
飛天のごとく
上皇が実権を握る院政が行われていた平安末期。関白家の次男、藤原頼長は本当は女だったが、母の嘘で男として育てられ、性別を偽ったまま元服した。ある日、ふとした悪戯心で女装し、綾と言う名で佐藤義清に会う。綾に一目ぼれした義清に恋を知らない頼長も次第に心惹かれ、はじめて女でありたいと思うようになる。が、すべてを捨てる覚悟はできず……。そして、綾を頼長の愛人と誤解した義清は!? -
メールボーイ
大学生の高蔵貴巳は、面接試験を控えた第一志望の就職先でアルバイトをすることになった。希望部署とは関係のない庶務課で、郵便物の社内配達を任される貴巳。庶務課の課長・柏崎は謎多きエリートながら、いつも貴巳を食事に誘う美形の好人物だ。一方、同じ大学の出身で先輩にあたる関口は、やり手の営業マンと評判のなか、貴巳の面倒をよく見てくれていた。だが、二人は女性に関心がない様子で……。 -
雷鳴の夜
横暴な父親の悪だくみがもとで、フェリックスは十八歳で結婚させられた。結婚すれば、祖父の遺産の十パーセントがすぐに受け取れる、相手の男性も同意のうえだから、ただ婚姻届を出すだけでいいと。相手の名はネーサン・マロリー。形だけの結婚をすれば、経営危機にある彼の会社に、父が援助をする約束になっているという。フェリックスはネーサンに役所で初めて会い、偽りの夫婦となった。だが父はネーサンを平気で裏切り、約束の援助はしなかった。競争相手の彼に立ち直れないほどの痛手をあたえるために――。八年後、二人は再会した。互いに大きなわだかまりを残したまま……。■肉親の残酷な仕打ちに翻弄されながらも、真実の愛に目覚めていく恋人たち――イマージュの人気作家ジェシカ・スティールがお贈りする、新年にふさわしい傑作をどうぞご堪能ください! -
愛のオークション
なんてすてきな人なの――それがセバスチャンの第一印象だった。26歳の誕生日にブランディは慈善イベントの手伝いをしていた。そこでは魅力的な男たちが次々とオークションにかけられ、一番高値をつけた参加者に“落札品”と旅する権利が与えられる。最後に登場したセバスチャンに、会場の女性たちが色めき立った。瞬く間に値がつり上がっていくなか彼を競り落としたのは、なんと今までブランディの横で競りを静観していた姉だった!予想外の展開に唖然とするブランディに向かって、姉が告げた。「お誕生日おめでとう! 彼は、あなたへのプレゼントよ」 -
愛人の値段
夫を亡くしたエヴァは、弁護士の話に呆然とした。すべての財産を取られたうえに、莫大な借金があるというのだ。夫を破滅させた相手マークを、彼女はよく知っていた。その原因が自分にあることも。五年前、二人は恋人同士だったが、やむをえぬ事情からエヴァはマークのもとを去り、別の男性と形だけの結婚をした。その結果、彼を破産一歩手前まで追いこんでしまったのだ。今、マークはドア一枚隔てた向こうで、エヴァを待っている。これからどうなるのか、エヴァはわかっているつもりだった。けれど、彼の残酷な要求は想像をはるかに超えていた。 -
月の夜に愛して
イギリスの歴史ある小さな町に住むマリアンヌは、これからの生き方を模索するため、好きな歌を街角で歌って通行人に聞かせている。ある寒い雪の日、通りかかった裕福そうな男性が大金を彼女の帽子に入れてくれた。だがマリアンヌは、自分は物乞いではないと言って金を突き返す。その男性はマリアンヌが極貧の生活を送っていると考え、ほどなく彼女の前に再び姿を現した。エドゥアルド・デ・スーザと名乗った彼は、自分の家で住みこみの家政婦にならないかとマリアンヌに提案した。 -
龍の館の秘密 美波の事件簿2
行方不明になった父親を捜すための資金稼ぎに、高校一年生のわたし・倉西美波は日々アルバイトに励んでいる。葬儀屋のバイトで巻き込まれた事件のお詫びに、今度紹介してもらったのは「立っているだけで一日二万円」の仕事! なんと留学生と托鉢をすることになってしまった。バイト先の人たちとの宴会の末、なぜかたどり着いたのは「龍の館」と呼ばれる画家の館。龍をモチーフにしたトリックアートの数々に興奮するも、またもや殺人事件が勃発。しかも今度はわたしの目の前で被害者が息を引き取って……。『天使が開けた密室』で注目を浴びた著者が贈る、清新な本格ミステリ第2弾。短編「善人だらけの街」を併録。 -
十二カ月の結婚
エレナは両親の求めに応じて、ロサンゼルスから故郷であるスペインのセビリアに戻ってきた。そこで彼女を待ち受けていたのは、驚くべき話だった。婚約を破棄して行方をくらました姉レイナの代わりに、スペイン屈指の銀行家、ビダル・マルケスと結婚してほしいという。レイナとビダルは愛し合って婚約したと思われていた。ところが実際は、姉妹の両親が経営する銀行をビダルに救済してもらうための政略結婚だったのだ。気が進まないながらも、エレナは両親の危機を救うため、帰国後すぐに開かれたパーティに出席してビダルと会うが……。 -
月夜の甘い企み
妹の婚前パーティで、サラは惨めな思いを噛みしめた。余興の探し物ゲームで指示されたのは、あろうことか“結婚にふさわしい独身男性”サラはつい最近、七年つきあった恋人に捨てられ、不運が重なって仕事も解雇されたばかりだった。そんな彼女の事情を知ってか知らずか、見知らぬイタリア人男性が声をかけてきた。しかも彼は自分がその“探し物”だと言わんばかりに、大胆にもサラの唇を奪ってみせたのだ。あまりのショックで、サラは思わずその場から逃げだした。■情感豊かな筆致で女性読者の圧倒的支持を得ているインディア・グレイ。トスカーナを舞台に繰り広げられる、映画監督とごく普通のシングルマザーとのせつない恋物語をお楽しみください。 -
追憶のファースト・ラブ
初恋の相手、アレックスと数年ぶりに顔を合わせたレベッカは、彼の目に今もたぎる憎しみにおののき、凍りついた。かつて二人は令嬢とその使用人の息子という間柄ながら、惹かれあった。だが娘とアレックスの噂を耳にしたレベッカの父親は激怒し、アレックスの一家を追い出して路頭にさまよわせたのだ。今では彼もレベッカの父親と肩を並べる億万長者になったものの、過去に受けた仕打ちを恨んでいるのは明らかだ。そしてレベッカは、まだ皮肉な現実を知らずにいた。父親がどうしようもないほど多額の借金を抱えており、レベッカたち一族の命運を握っているのがアレックスだということを。■作家競作六部作〈華麗なる紳士たち:悩める富豪〉も最終話を迎えました。筆をとるのは人気作家デイ・ラクレアです。脇役として圧倒的な存在感を放っていたアレックスの恋をお楽しみください。 -
秘密の夢
嵐の夜オフィスで大怪我をしたジェシカは、病院に担ぎ込まれた。意識が戻った彼女の目に映ったのは、以前あっさりと彼女を捨てた、昔の恋人ストーンだった。今さらなんの用? ジェシカは彼の助けをきっぱりと拒絶したが、彼は気にとめるふうもなく、世話を焼き続けた。もう心を許すわけにはいかない。距離を置くことを自身に固く誓ったものの、運命は皮肉な事態を用意していた。★大人気作家シャロン・サラが送る本作は、シリーズの鍵を握る重大なエピソードが盛り込まれています。来月刊は石油王で名高いアレックスが主人公。お見逃しなく!★ -
心なき求婚
嵐の夜停電で止まったエレベーターに閉じこめられ、ペイジはパニックに陥った。乗り合わせた見知らぬ男性に慰められるうち、親密なひとときを過ごしてしまう。ふだんの自分とあまりにかけ離れた行動に動揺し、ペイジは逃げ出すようにその場を去った。もう忘れてしまおう。そう決意したものの、新しいボスのジェイリッドを見て、ペイジは凍りついた。まぎれもなく、彼はあのときの男性だったのだ! -
初めての誘惑
十七歳のときに味わった屈辱的な体験から、アリソンはいまだに男性への恐怖と警戒心を拭えないでいる。だから今は、地味な洋服に身を包み、仕事に打ち込む毎日だ。そんな彼女が、友人に誘われて一夜の大胆な行動に出た。黒いレースのセクシーなドレスをまとい、パーティで知り合ったばかりの男性と夜をともにしたのだ。すばらしい夜だったけど、彼とは二度と会うこともないだろう。だがある日、オフィスに入ってきた男性を見て彼女は目を見張った。ジョージ!一度だけの夢を見させてくれた人。思わず胸が高鳴ったものの、次の瞬間、アリソンの心は打ち砕かれた。地味な格好をしたアリソンに、彼は気づいてもくれなかったのだ。★大変身をして過ごした情熱的な夜は思わぬ結果を生み……。★ -
拒まれたプロポーズ
ウエイトレスのテレサは、毎朝やってくる男性が気になっていた。あからさまな口説き文句を口にするわけではないものの、明らかにテレサを誘惑しようとしている。だがみじめなだけだった過去の結婚生活を思えば、ハンサムで口のうまい男性はこりごりだ。住んでいた貸家が売却されることになり、部屋を探し始めたテレサは、ある煉瓦造りの建物にひと目で魅せられる。きっとここでなら、平凡な毎日も楽しく過ごせるにちがいない。契約を結ぼうと、大家を訪ねたテレサの前に立っていたのは――あの男性だった!★ -
燃えつきた絆
父を目前で殺されたショックで、ディアナは前後の記憶を失った。そのため法廷で証言できず、恋人のルークが有罪判決を受けてしまう。あれから歳月は流れたものの、いまだ記憶は戻らないままだ。せめてルークの汚名をそそぎ、真犯人を見つけよう。ディアナはそう決意し、事件の再調査をはじめた。だが当時の話をきくため初めてルークの屋敷を訪れたところ、彼は瞳に憎悪をたぎらせて吐き捨てた。「協力する代わりに、僕が求めたらいつでも応じることだ」復讐心を満たすため、私に情婦になれというのね。けれど、ディアナにこの残酷な契約を断るすべはなかった。★NYタイムズベストセラー作家が贈る感動作。その実力をリンダ・ハワードが絶賛するのもうなずけます。★ -
私の知らないあなた
エンジェルはある計画を胸に、元恋人デリクのオフィスを訪ねた。今日は休日。彼のほかには誰もいない。予定どおりだ。だがデスクから顔を上げたデリクと目が合った瞬間、彼女は予想もしなかった熱い震えに襲われた。なぜかしら?彼はまるで初めて会うかのように私を見ている。計画のことも忘れ、エンジェルは魅入られたように立ち尽くした。だめよ。今はどうしても彼の助けが必要なのだから、すべてを奪った憎い相手であろうと、彼の歓心を買わなくては。意を決してキスを誘うと、彼はかつてとは別人のように情熱的に応じた。冷酷な彼と熱いキス。矛盾にとまどいつつ彼女は思わず我を忘れた。★北米でも日本でも絶大な人気を誇るローリー・フォスター。持ち味のホットなラブシーンとこまやかな心理描写は、読みごたえ充分。★ -
美しい標的
★世界的ベストセラー『流れ星に祈って』の関連作を待望の文庫化。リンダ・ハワードが奏でる、愛と嘘のシンフォニー。★企業買収の内偵役としてマックス・コンロイに白羽の矢が立った。どんな女性もなびく容姿と話術を武器に買収先の社員に近づき、情報収集するというものだ。標的はクレア・ウェストブルック。男っ気のない独身の社長秘書で、人目を引くタイプでもない。きっと簡単に落ちるだろう、とマックスは任務の成功を確信した。だが、その自信は彼女と知り合った直後に脆くも崩れた。冷静沈着な物腰に、無表情だが印象的な瞳。その眼差しは、彼にまるで興味がないと告げている。思わずマックスは、仕事を超えた男の闘争本能をかきたてられた。 -
流れ星に祈って
★禁じられた恋、それは苦しいほどに甘美な結末へのプロローグ。大ベストセラー作家リンダ・ハワードの原点、本格ロマンスの真骨頂!★夫と子供のいる温かい家庭がほしい――サラのささやかな夢は、皮肉にも親友ダイアンの存在によってついえた。密かにサラが想いを寄せていた上司、エリート重役のロウムは、サラが紹介したダイアンと一目で恋に落ちた。5カ月後に彼らは結婚、二人の息子に恵まれ、今まさにサラが夢見たような幸せな家庭を築いている。一方のサラはロウムへの憧れを胸の奥に封印して、仕事に生きる決心をするしかなかった。だがその矢先、悲惨な事故がロウムの家族を襲った。ダイアンと子供たちは亡くなり、ロウムは絶望の淵に突き落とされる……。 -
葡萄色の追憶
アニーは小さな村でティールームを経営している。平穏な生活を送る彼女だが、過去にはつらい出来事があった。九年前、フランスのワイナリーで料理人として働いていたとき、彼女は管理人のエチエンヌと夢のような恋に落ちた。しかし幸福は長く続かず、彼は暴力事件に巻きこまれて殺された。アニーはひとり、胸の張り裂けそうな思いで帰国したのだ。以来、エチエンヌは彼女の心の中で生きつづけている。ある日、見慣れない男性がふらりと店に入ってきた。彼を見た瞬間、アニーの心臓は止まりそうになった。一瞬、エチエンヌが現れた気がしたのだ。少しも似ていないのに。★キャロライン・アンダーソンが久々に放つ注目作です。ヒーローは有名なサスペンス作家で、リッチで紳士的。そんな彼と惹かれ合いながらも、ヒロインの心の底には深い悲しみが横たわっていて……。苦渋に満ちた愛の物語です。★ -
血まみれの騎士
悪辣な男爵に脅迫され、無理やり妻にされたアレイナは、婚礼の直後に城が攻撃を受けると、喜びに胸をふくらませた。どんな事情か知らないけれど、おかげで自由の身になれる!清らかな体のままだから、この結婚もすぐさま無効になるはずだ。戦いが終わり、征服者リュシアンが威風堂々たる姿を見せたとき、さっそく彼女は、実家に帰してほしいと申し立てた。でも彼が端整な顔に、憎悪の表情を浮かべているのはなぜ?そう思った瞬間リュシアンが口を開き、あざけるように言った。「男爵のものはすべて引き継ぐ。爵位も領地も、それに妻も」 -
伯爵と愛人
パリの瀟洒なアパルトマンで、マドレーヌは悲嘆に暮れていた。娘同様に育ててくれた老侯爵が、ついに天国へ旅立ってしまった。気晴らしに外出したくても、革命の余波で街は荒れ果てている。貴族の庇護を受ける自分は、いまや暴徒と化した市民の標的なのだ。頼りにできるのは侯爵の若き友人、レニエ伯爵リュシアンだけ……。侯爵が病に倒れて以来、なにかと面倒を見てくれる彼は、マドレーヌがパリから逃れる手助けをしたいと申し出てくれている。私の身の振り方を、彼はなぜこんなに心配してくれるのかしら?以前は“愛人にならないか”と迫るほど無礼で傲慢な人だったのに。 -
ハイランドの花嫁
1808年1月。スコットランド随一の貴族の娘エリザベスは、例年どおり家族とロンドンで冬をすごしていた。社交界は楽しんでいるけれど、恋愛ゲームをする気はない。だって、私は本当は結婚しているのだから。心から愛していた夫の名はエヴァン、いにしえの海賊の末裔。禁忌に満ちた結婚は一夜にして破綻し、夫は去っていった。エヴァンは死ぬまで知ることはないだろう。あの夜、小さな命が生を受けたことを。しかしロンドンの霧の魔法が、思いがけない再会をもたらした。 -
氷の伯爵
“氷の伯爵”の異名をもつ独身主義者のダレンヴィル卿が、年頃の令嬢を集めてパーティーを催し、花嫁を探すと言い出した。会場の手伝いをすることになった家庭教師タレイア・ロビンソンは、招待者の条件とやらを漏れ聞いて、伯爵の高慢さに呆れ返った。血統が良く、歯が丈夫で腰の大きい、気性が穏やかな貴婦人?まるで繁殖用の雌馬を探しているかのような言い草だわ!だがパーティーが無事に終わったとき、伯爵は思いがけず、その条件をまるで満たさない女性を花嫁に指名した。「ミス・ロビンソン、式はできるだけ早く執り行いたい……」 -
夜ふけの恋人
ラジオ局で働くアリーは公私ともに順風満帆の生活を送っていた。だが恋人である同僚にふられてから人生は一変する。元恋人はあろうことか彼女の部下とつき合いはじめ、あげくの果てに看板番組から深夜番組への異動を言い渡された。落ち込んだアリーは気分転換にバーへ繰り出すが、不運にも元恋人と鉢合わせしてしまう。慌てて店内にいた男性客に五分だけ恋人になってほしいと頼むと、あまり気乗りしない様子だったがなんとか承諾してくれた。ところが、いざアリーの元恋人が近づいてくると、男性はいきなり彼女の唇を奪い、熱烈なキスを見せつけた!★~ロマンス小説界のオスカー賞~と称されるRITA賞を二度にわたって受賞した実力派、ジェニファー・クルージー。脇役に至るまで個性豊かな登場人物たちから目が離せません!★ -
情熱の記憶
リーニーは目の前の男性を信じられない思いで見つめた。一年前に出会い、情熱だけの数週間のあと、私の前から去っていったフランク……。あれ以来、私はずっと忘れられなかったのに、彼は連絡さえくれようとはしなかった――私のおなかに、新しい命が宿っていたことも知らずに。だが、その後リーニーが一人で産み、育ててきた息子が数日前に誘拐された。事件を聞きつけ、かけつけてくれたというフランクに、触れようと手を伸ばしたリーニーに彼は冷たい声で言い放った。「息子の存在を隠していた君を許すことはできない」★シルエット・ラブ ストリームで大好評のミニシリーズ『狼たちの休息』がシルエット・ディザイアから初めて登場いたします。★ -
夜だけの誘惑
結婚して五年がたつのに、ビッキーは夫ケイレブに自分のすべてを解放できないでいた。厳しい祖母に育てられたせいで、ベッドのなかで思うままにふるまえないのだ。こんな私を、ケイレブは本当に愛してくれているのかしら。だがある深夜、夫の出張先のホテルに電話したビッキーは、電話の向こうにケイレブの秘書の声を聞き体が震える。ケイレブにほかの女性が?呆然としつつも、ビッキーは決心した。きっと、彼をもう一度私に夢中にさせてみせる。 -
散りゆく愛に奇跡を
長らく別居していた夫、ジャスティスの腕に抱かれながら、マギーはかつてのような幸せに浸っていた。そもそも家を飛び出したのは、絶対に子供は欲しくないという彼の考えを受け入れられなかったから。離婚届を渡し、結婚生活に終止符を打つつもりで戻ってきたけれど、久しぶりにベッドをともにした今、互いの愛を確信したマギーは、ついに彼も考え直してくれるかもしれないと期待した。だが、やはりジャスティスはマギーの訴えに耳を貸そうともせず、もはや諦めるよりほかないと、マギーは離婚届を置いて再び家を出る。ある奇跡が起きたことに気がついたのは、その数カ月後だった。■三カ月連続で刊行中の人気ミニシリーズ〈キング家の花嫁〉。本作は先月幸せをつかんだジェシーの兄、ジャスティスの物語です。 -
つれない花婿
リリーは医者から妊娠を告げられ、愕然とした。恋人のヴィートになんと伝えたらいいだろう。イタリア人の裕福な実業家ヴィートは、リリーと付き合い始めたときにはっきりと宣言していたのだ。結婚はしないし、子供も必要ない、と。勇気を振り絞り、彼女はヴィートに真実を話したが、結果は最悪だった。彼女は荷物と共に彼の家から叩き出された。六週間後、友人の元に身を寄せていたリリーの前にいきなりヴィートが現れて、傲慢に言い放った。「君には部屋も職も必要ない。すぐに僕と結婚してもらう」■ルーシー・モンローを彷彿とさせる作風で人気の作家、ナタリー・リバースがついに日本デビュー! 傲慢なラテン・ヒーローと一途なヒロインのロマンスは必見です。ぜひご一読ください! -
過ちと呼ばないで
学校を卒業したばかりのベラは友人に誘われ、F1レーサーにして名門ダンティ家の跡継ぎ――ガブリエル・ダンティがロンドン郊外の自宅で開くパーティに出た。化粧室を探して広い屋敷をさまよっていたとき、ベラは間違って入った書斎でガブリエルとでくわす。女性ならだれもが二人きりになりたいと願うゴージャスな男性に誘いをかけられ、ベラは彼とベッドをともにしてしまった。そのあとガブリエルから二度と連絡がないとは思いもせずに。五年後、従兄の結婚式でサンフランシスコに飛んだベラは、ガブリエルと信じられない再会を果たすが……。 -
ぼくの白雪姫
ただいま! なつかしいわたしの家、そして、大好きな兄さん……。ロンドンのハイスクールを卒業したルイーズは由緒ある美しい屋敷クイーンズ・ダウアーに帰ってきた。兄さんと住むこの家こそ、わたしの愛のお城。血のつながらない義理の兄ダニエルをルイーズは幼い頃からひとすじに慕いつづけてきた。だが、その思慕が大人の愛にまで育っていることにダニエルはいつ気づいてくれるのだろう。三十五歳の彼にとって、ルイーズは今も小さな妹なのだろうか。 -
悲しみを知ったベネチア
上司がベネチアの国際的大企業にヘッドハントされ、能力を買われた秘書のベスも上司に同行することになった。だが出社して社長室に向かい、そこにいる男性を見て呆然とした。優雅なオフィスでほほ笑むのは間違いなくルカ!五年前、軍人だったルカに夢中になったものの、上流社会で育った私は身分の差を超えられなかった。彼を振り払うようにして別離を選んだが、その後父が亡くなり、今や私は日々の生活にも窮しているのだ。言葉を失うベスに、ルカは皮肉な笑みをたたえて言い放った。「金のために捨てた男に再会した気分はどうかな?」 -
買われた妻
ロミーは意を決してシャビエルのオフィスに向かっていた。三年前、ロミーはシャビエルと生まれて初めての恋に落ちたが、女性慣れした大富豪に傷つけられただけに終わった。そして今、父がシャビエルの会社の金を横領してしまい、投獄を免れるためにシャビエルに懇願するしかなくなったのだ。会社の受付を無理やり突破し、彼のオフィスに踏み込んだロミーにシャビエルはただ嘲るような笑みを向けた。魅力的だけど、憎くてしかたのないこの男に頼るしかないなんて……。だが、話を聞き終えた彼は、意外にも告訴を取り下げてくれるという。彼の妻となり、子供を産むことを条件として。 -
私だけのプリンス
リリーは目の前の光景が信じられなかった。地中海に浮かぶディアマス諸島の王国で、愛する人が新しい統治者として即位するところを見ようとは。アレックスは、かつてリリーが恋した彼とは別人のようだった。今は亡き国王の在位四十周年の祝典で、リリーは彼と出会った。アレックスは国王の甥、リリーは王妃の妹という立場で。パーティでダンスをしたのがきっかけで、二人は一夜をともにした。そして息子のミカレスが生まれた。でも、ミカレスは連れ去られ、姉の手で今、亡き国王の子供として王国の継承者にされようとしている。実の父親のアレックスの地位を危うくするために……。リリーは王権を巡る争いに耐えられず、息子と宮殿から逃げ出した!■ハーレクイン・ロマンスで大好評の連作〈ダイヤモンドの迷宮〉にも参加したマリオン・レノックスが、イマージュから新たな三部作の刊行を始めました。地中海に広がる島国の三人のプリンスたちが体験する、恋と冒険の世界をご堪能ください。 -
誘惑はゴージャスに
ケイティは陰鬱な面持ちで飛行機に乗り込んだ。行き先はローマ。皮肉にも、彼女の音楽人生の一部になるはずだった街だ。火事のせいで美声を失い、オペラ歌手になる夢も諦めざるをえず駆け出しの事務弁護士として生計を立てているものの、ケイティは恋愛にも人生にも絶望していた。面会相手のリーゴ・ルッジェーロは、プレイボーイの大物実業家。電話の様子では、依頼人である義兄と確執があるらしい。だが現れたリーゴを見た瞬間、ケイティの体は熱くなった。日に焼けた彼の姿は写真よりずっと華やかでセクシーだった。多忙を理由に、リーゴはケイティに秘書役を頼み……。 -
あなたの面影を
私は夢を見ているのかしら?ダイアナの家に、十年ぶりにキャムが突然訪ねてきた。父に虐待されていたあのころ、唯一の心の支えだったキャム。だが彼の家族は、二人の単なる友情にさえ露骨に嫌悪を示した。名家の御曹司とダイアナとでは、住む世界が違いすぎたのだ。キャムが街を出たあと、ダイアナは生きる希望を失い、彼の面影を胸に生きてきた。なぜ今になって戻ってきたの?理由を聞いたダイアナは色を失った。キャムが結婚するなんて! -
愛は仮面の奥に
テレサは行方不明の双子の兄を捜しにベネチアを訪れた。ホテルに着いた彼女を出迎えたのはハンサムな長身の男。彼の鋭いまなざしにテレサは思わず身震いした。この人はなぜ、観察するような目で私を見るの?部屋に案内してくれたその男を彼女はポーターとして扱ったが、あとで従業員から彼はここミダス・ホテルのオーナー、マウリツィオ・ヴァンザーニだと告げられる。恥ずかしさのあまり赤面したとき、部屋の電話が鳴った。それは当のマウリツィオからのディナーの誘いだった。 -
めぐる季節の贈り物
両親が旅行中に交通事故で亡くなった――。看護師長のクロティルドは突然の知らせに、思わず椅子に座り込んだ。心配して見に来てくれたドクター・サッカリーの言葉も耳に入らない。クロティルドはすぐにフィアンセのブルースに連絡をとった。同じ病院で働く研修医の彼に、実家まで送ってもらおうと思ったのだ。でも彼は上司と会食の約束があって、どうしても行けないと言う。将来がかかっているから絶対断れないと……。茫然とする彼女に、ドクター・サッカリーが声をかけた。「家には僕が送っていくよ」クロティルドは言われるままに、その厚意にすがった。やがて味わうフィアンセのさらなる冷たい仕打ちを予期したように。■ハーレクイン・イマージュから、記念すべき2100号作品をお贈りします。作家は皆様に長く愛されているベティ・ニールズ。イギリスからオランダを巡る愛の旅路の物語をご堪能ください! -
愛を拒む理由
両親を事故で亡くしたモーガンは、カリブ海の島を訪れた。傷心を癒そうとしたものの、寂しさのあまり、ブライアン・キャリボーンと名乗る男性と短い関係を持ってしまう。帰国してほどなく妊娠が判明。父親であるブライアン・キャリボーンに知らせようと、モーガンは彼の勤める会社に手紙を送ったが、どうしても連絡がつかない。ついにモーガンは彼の会社を訪れて、じかに話をしようと決心した。ところが、シカゴのオフィスにいたブライアン・キャリボーンは、彼女が会ったこともない男性で……。 -
再会は苦く
大きな湖に浮かぶ島に、ルーシーは手漕ぎボートでひそかに渡った。島には夫リカルドの屋敷があり、警備員に守られている。彼女は屋敷にそっと近づき、邸内をうかがった。そこにはルーシーの最愛の息子、まだ赤ん坊のマルコがいる。なんとしても、いとしいわが子に会いたい……。でも、赤ん坊を父親のもとに置き去りにした母親が許されるの?理由があったにしても、リカルドは会わせてくれないだろう。そのとき、わが子をあやす夫の声と姿に接し、切なさのあまり、ルーシーはうっかり物音をたててしまう。「誰だ?」さっきの優しい声とはうって変わった険しい声が響いた。 -
思い出のなかの結婚
メイブはローマ郊外の病院で目を覚ました――事故で怪我を負い、一カ月も昏睡状態が続いたあとに。意識は戻ったものの、彼女は記憶喪失に陥っていた。退院するメイブを出迎えたのは、夫だというダリオ・コスタンツォ。世界的な大企業の副社長で、とびきりハンサムなイタリア人男性だというのに、彼と結婚していたことをまったく思い出すことができない。病みあがりのメイブはダリオに連れられ、プライベートジェット機で静養先の小さな島に飛んだ。何もかもが謎だらけの暮らしが始まるとも知らずに。 -
淑女は踊る
社交界にもデビューせずに館を切り盛りしてきたグエンだが、愛する父が亡くなると、男爵位を継いだ高慢ないとこから、借金のかたに知人と結婚しろ、さもなくば幽閉すると脅される。あまりの仕打ちに、彼女は親戚の住む町を目指して逃げ出した。いとこの追っ手に見つからないようジプシーの一団に加わり、踊り子に扮して旅するある日、紳士たちが野営地にやってきた。一人の男に視線を注がれ、グエンは警戒しつつときめきを覚える。日が暮れ、かがり火の周囲でダンスが始まると、彼は囁いた。「踊ってくれ……私だけのために」そしてグエンの唇を奪った。 -
復讐のための結婚
タイで孤児院の運営を手伝っているニコルは、継父の会社が倒産し、屋敷が差し押さえられたことを知らされる。彼女は自分の荷物を取るために帰国し、無人の屋敷に直行するが、もはやわが家でないと知りつつ、ついバスルームでシャワーを浴びた。そこにノックの音が! 屋敷の購入主だというラッセルが現れた。事情を話すニコルに、彼が示したのは敵意さえ感じさせる冷たい態度。このとき彼女は知る由もなかった。ラッセルが屋敷を買ったのは彼女の継父への復讐の一環だったことを。そして先ほどシャワーを浴びる美しい彼女の姿を垣間見て、ラッセルが強い欲望にとらわれたことも。 -
流砂の獅子
隣国の皇太子カマルとの結婚を命じられ、王女アリーヤは青ざめた。なんでもアリーヤが彼と結婚して後継ぎをもうけないと、内戦が勃発し、近隣諸国の平和が危ぶまれるというのだ。相手がカマルでなければ、こんなに苦しまずにすんだかもしれない。かつてアリーヤはカマルを愛し、彼にも愛されていると信じていた。だがある日カマルは本性を現し、アリーヤを完膚なきまでに侮辱して捨てさったのだ。話し合いの場に現れたカマルは昔よりも魅力を増し、堂々としていながら危険なオーラを漂わせている。カマルは口を歪め、冷ややかな目をアリーヤに向けた。「安心しろ。君が僕の後継ぎを産みさえすれば、すぐに離婚する」■オリヴィア・ゲイツの三部作〈ジュダールの王冠〉も最終話を迎えました。エキゾチックな砂漠の夢物語をご堪能してください。 -
ボスと秘書の十二カ月
社長秘書として働くタラは、社長の息子ランドと密かに交際していた。だが、タラが二人の将来を夢見心地に口にしたとたん、ランドは態度を一変させ、逃げるように去ってしまう。傷つき打ちのめされ、タラはひっそりと会社を辞めた。あれから五年の歳月が過ぎ、突然ランドがタラのもとにやってきた。父親が亡くなり、ランドが一族の会社を継いだらしいが、遺言の条件を満たさなくては地位も財産も会社も失うのだという。その条件とは、一年間タラをランドの秘書に据えること。いったいなぜ? うろたえつつも、タラは考えた。これは神様がくれたチャンスかもしれない……。今度こそランドの愛を手に入れるため、タラは大胆な賭に出た。■マイアミを舞台とする三部作〈キンケイド家の遺言ゲーム〉が今月からスタートしました。父親の遺言状に翻弄されるきょうだいたちの奮闘を、人気上昇中のエミリー・ローズが丁寧に描きます。 -
天使を抱いた夜
タムシンは純白の花嫁衣装に身を包み、リムジンに乗っていた。倒産しかけた一族企業を救い、幼い妹を守るため、巨万の富と引き替えに、シークの甥に嫁ぐ覚悟を決めたのだ。恋に落ち、愛する人と結ばれる夢はついえた。これから悪評高き花婿と地獄のような日々を送るのだ。絶望に浸っていたタムシンは、突然リムジンが止まり、ドアが開いたのを見て悲鳴をあげた。冷酷な美しさを漂わせた男が、じっと彼女を見つめている。「タムシン・ウィンター、ついに君を手に入れた」次の瞬間、布で口をふさがれ、タムシンは気を失った。◆先月日本デビューしたジェニー・ルーカス。本作も期待を裏切らない華やかなジェットコースター・ロマンスです。来月5日にも彼女の作品を刊行予定。お見逃しなく! -
誘惑のらせん階段
自ら営む花屋のオフィスにいたクリスティーナは、不意に聞こえてきた話し声にどきっとした。昨日、ちょっとした窮地を救ってくれた男性に違いない。途方もなくセクシーな彼にクリスティーナは心を奪われた。彼はラファエルと名乗り、大企業の経営者だとわかったが、再会を約す言葉もなく、行ってしまったのだった。「僕がいないほうが君は幸せだろう……」どうやら花束に添えるカードを店員に書かせているらしい。花を贈って一方的に恋人との関係を絶つ魂胆ね。非情な男!クリスティーナは怒りに駆られ、彼の前に進み出た。 -
アマルフィの庭
ロシア人看護師カーチャ・ペトローヴァはイタリアへ向かう飛行機の中にいた。機体がふわりと揺れるたび、おなかに感じる羽ばたきは決して気のせいではなく、小さな命が息づいている証だ。わたしの赤ちゃん……。思わず胸が熱くなる。込み上げる思いをカーチャは慌てて打ち消した。情が移らないようにしなければ。私に母親になる資格はない。だから今、子どもの父親に会いに行くのだ。まだ何も知らない、ベネデット・メディチ伯爵のもとへ。この子を彼に委ねられるかどうか、見極めるために。◆エイミー・アンドルーズによる久々の新作は、貧しい看護師と伯爵のシンデレラ・ストーリー。カーチャが頑なに子どもを拒む理由とは? プレイボーイの仮面を脱いだ伯爵の素顔は?思いがけず芽生えた命は、二人をつなぐ絆になるのでしょうか。 -
身代わりのシンデレラ
交通事故で友人のイザベラを亡くした路上画家のジェニーは、生活のために少しのあいだ、イザベラになりすますことにした。ある日、広場で絵を描いていたジェニーに、見るからに裕福なイタリア人男性が話しかけた。「きみを迎えに来たんだ、イザベラ」ダンテと名乗る彼は、イザベラのいとこで、余命いくばくもない祖父に会わせるために来たという。パニックに陥って真実を告げたジェニーに向かい、ダンテは冷たく言い放った――刑務所へ入りたくなければ、イザベラとしてイタリアに同行しろ、と。◆令嬢を演じることを余儀なくされたうえに、ダンテの誘惑の標的にされたジェニー。揺れ動く彼女の心情と取り巻く人々の愛憎をエマ・ダーシーが見事に描きます。 -
オアシスの奇跡
「息子のカジムを養子にして、きみの手で育ててほしい」余命いくばくもない雇い主、ファイサルに懇願され、出産時に亡くなったカジムの母に代わって、大切に遺児の面倒を見てきたナニーのエリンは快く請け合った。ところがファイサルの死後、彼の弟でザヒールと名乗る男性がアラブのクバー王国からやってきた。「病に倒れた高齢の父が孫にひと目会いたがっている」動転しつつも、エリンは子供を連れてクバーを訪れた。ファイサルとザヒールが王家の一族であり、カジムが王位継承者であるなどとは夢にも思わずに。 -
熱砂の烙印
心を病んだ母親が自ら命を絶ったあと、ジェイはアメリカを離れた。たった一人で看病をしながら救急医として働き、若者らしい楽しみも恋もないまま二十八年生きてきたのだ。亡き父の国ダムホールで、人生の再スタートを切るつもりだった。現地の医師団に参加した彼女は、外科医マレクと出会う。運命だった。命を救う闘いを共にするうち、二人は強く惹かれ合った。初めての恋。けれどそれは淡くもやさしくもなく、灼熱の砂漠のように彼女を熱く焦がした。だがマレクは、ジェイの純潔をぎりぎりのところで拒み続ける。医師であると同時に王位継承者でもある彼は、妻を選べない立場にあることを、どうしても言い出せないのだった。◆砂漠のメディカル・ロマンスの新星、オリヴィア・ゲイツの登場です!熱くせつないロマンスと緊張感漂う医療現場。読みごたえたっぷりの新人作家の作品は、7月20日刊D~1318でもお楽しみいただけます。◆ -
月夜の誘惑
この絶え間ないお祭り騒ぎから抜け出したい。参加していた仮面舞踏会にいやけが差したサムは新鮮な空気を吸おうとバルコニーに逃げ込んだ。するとそこには月の女神と見まがうほど美しい女性の姿が……。一目で強く惹かれ合ったふたりはめくるめく一夜をともにする。彼女の名前もきかず仮面も外さないという条件で。その後、買収した銀行でエリーという名の女性を見て悟った。彼女があの夜の女性に違いない。しかしエリーは何ごともなかったかのようによそよそしい。どうにか他人行儀の壁を破りたいサムにある考えがひらめいた。◆新人作家アンナ・クリアリーがハーレクイン・ディザイア+よりついに日本デビュー。◆ -
初恋の日のように
デビッド・ウィルソンはキャラが愛したただひとりの男。かつて彼女と、おなかの赤ん坊を残して戦場へ赴き、そのまま帰らぬ人となっていたはずだった……。その彼が、キャラのもとへ突然戻ってきた。別れたときと変わらず、精悍で力強さをたたえた姿のまま。ふたりは失った時間をとり戻すように繰り返し熱く体を重ねた。だが、そんな幸せな日々も長くは続かなかった。デビッドは現れたときと同じように不意に姿を消してしまう。彼が話していた兄との対決に向かったのかもしれない。でも今度は~愛している~という言葉と婚約指輪を残していってくれた。デビッドはきっとまた帰ってくる――キャラは彼を信じて待った。◆追いつめたはずの宿敵サイモンが実の兄だと知り、愕然とするデビッド。彼は最後の対決を前に、初恋の人を訪ねます。シャロン・サラが描く、恋人たちの一途な愛の物語をお見逃しなく。◆ -
危険な億万長者
フェイスは初めて訪れたアルゼンチンの広大な草原で、信じられないほどセクシーなラウルに出会い、たちまち恋に落ちた。億万長者で、財産めあてに彼に近づく女性しか知らなかったラウルもフェイスに新鮮な魅力を感じ、惹かれていく。彼に身も心も捧げたフェイスは満ち足りて、幸せだった。十カ月後――。フェイスは重傷を負って故国イギリスの病院のベッドで目を覚ます。結婚式の直後に逃げだしたあげくのことだった。もう二度と夫のもとには戻りたくなかった。しかし彼女の望みは叶わず、ついに夫が病室に現れた。 -
六年目の復讐
6年前──結婚式の前夜、メレディス家の令嬢レイチェルは、ある深い事情から婚約者コナーを置き去りにして旅立った。そして今、彼女はロンドンの公園で偶然彼の姿を目にした。瞬く間に悲しみがわき上がり、胸が張り裂けそうになる。あんなに愛した彼は、今でも私を恨んでいるに違いない……。予期せぬ再会に動揺したレイチェルが立ち去ろうとした矢先、彼女の馬車が事故に巻きこまれ、コナーが駆けつけてきた。一人で醜聞に耐え、伯爵となった彼はたくましさを増している。コナーは冷たく微笑んだ。それが復讐の序章の幕開けだった。
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