作品一覧

  • さいはての終末ガールズパッカー
    3.0
    1巻693円 (税込)
    記憶を失った自動人形《オートマタ》の少女リーナ。出来損ないの人形技師でトラブルメーカーのレミ。百億歳を過ぎた太陽が燃え尽きようとする凍える世界で二人は出会った。 「ねえ、レミ。私、もうすぐ死んじゃうかもしれないんだ」 「リーナは私が直してあげるから!」  人類の文明が滅んだ世界で、頼る者もいない。それでも壊れかけた人形の死を食い止めるため、二人の少女は東の果てにあるという《楽園》を目指す。  ――きっと間に合わない。でも、最後の最後までレミと一緒にいたい。  終わりゆく世界で二人の旅は続く。
  • 鬼とめおとの古物商 アンティークに思い出をこめて
    3.0
    1巻693円 (税込)
    古き物には魂が宿るという。届かぬ思いを宿した古物はやがて一つの古物店へと流れ着く。鑑定する店主は鬼の男・鬼蔵。男を支えるのは人間の妻・渚。 窓辺に置かれた真空管ラジオから流れる、もう逢うことの叶わぬ懐かしい人の声。舶来物のドールハウスに住まう、仲睦まじい小さな住人たち。戦地に向かった夫と妻をつなぐ、めおと茶碗の数奇な運命。 鴫沢古物店に集まるアンティークにまつわる小さな不思議を、奇妙な縁で夫婦となった二人が解き明かす――。
  • できそこないのフェアリーテイル
    3.5
    1巻693円 (税込)
    妖精に春を盗まれた街、ベン・ネヴィス。この常冬の街で灰色の生活を送っていた少年・ウィルは、妖精語りの少女・ビビと出会う。「フェアリーテイル……か」「妖精に盗まれたの。私の大切なもの。私、それを取り返したい!」 どこか似たところのある二人は引かれあい、お互いの“失われたもの”を取り戻す旅に出ることを決めたのだった――。これは、できそこないの少女と少年が綴る、妖精を巡る冒険譚。
  • オリンポスの郵便ポスト
    4.0
    1~2巻693円 (税込)
    火星へ人類が本格的な入植を始めてから二百年。この星でいつからか言い伝えられている、ある都市伝説があった。オリンポスの郵便ポスト。太陽系最大の火山、オリンポス山の天辺にあるというその郵便ポストに投函された手紙は、神様がどこへでも、誰にでも届けてくれるという。――そう、たとえ天国へでも。度重なる災害と内戦によって都市が寸断され、赤土に覆われたこの星で長距離郵便配達員として働く少女・エリスは、機械の身体を持つ改造人類・クロをオリンポスの郵便ポストまで届ける仕事を依頼される。火星で最も天国に近い場所と呼ばれるその地を目指し、8,635kmに及ぶ二人の長い旅路が始まる――。

ユーザーレビュー

  • オリンポスの郵便ポスト

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて手に取る。思った以上にハードなSF、ハードな展開。ここまで苦難を与えなくてもと思ってしまうが、それらが重なり合いラストに開花するのだろう。
    滅びゆく世界の中で希望となるものは何か。郵便配達員と改造人間のコンビが素敵。

    0
    2024年09月16日
  • できそこないのフェアリーテイル

    購入済み

    男の子と女の子のやさしい物語

    職業「フェアリーテール」を目指した女の子と、夢破れた男の子のボーイミーツガールストーリー。魅力的なキャラクター達のやさしい物語です。ただ奇をてらわない分だけ、ステレオタイプな話しに思えるかもしれません。もうちょっと、おっ!?と言わせる展開があれば、良かったんですが。

    0
    2018年06月28日
  • オリンポスの郵便ポスト

    Posted by ブクログ

    絶望の中に希望を見い出す、そんなお伽話のようなテーマに、火星にある太陽系最大の火山オリンポス山を絡めてきた、電撃大賞選考委員奨励賞受賞作。

    少しSF要素も盛り込み、各々過酷な過去を持つ男女(?)の火星冒険譚&過去を超克する物語。死に場所を求める者と、生き別れた両親を捜す者。そんな2人の8000kmを超える旅は、突飛ではないが丁寧な構成で、火星という場所が持つ舞台効果を活かし、きちんと泣き所も持ってくる。やはり、気持ちを直球で投げられると、心に刺さる。

    助詞の使い方や言い回しで気になるところはあれど、良作。

    0
    2017年04月03日
  • できそこないのフェアリーテイル

    Posted by ブクログ

    1巻で終わった連作短編集。
    舞台にした産業革命時のイギリスの描写が良かった。
    主人公が元劇作家で、彼の書いた脚本をそらんじているヒロインとのクライマックスでのセルフを通した妖精王との対決シーンが、演劇的で面白かった。
    妖精という存在を聖でも邪でも無い人間の価値観とは別の存在に書いている所が深かった。その中でヒロインのビビに付き添っているブラウニーのポロが謎ですね。

    0
    2025年05月28日
  • オリンポスの郵便ポスト

    Posted by ブクログ

    2巻で止まった。未完。綺麗に終わった1巻目だけでも良かったけど、2巻目の騒がしいお嬢様との旅も可笑しかった。
    火星の過酷な場所で地球からの助けは絶望的な状況のこの小説からは"死"がとても身近に感じられた。1巻目ラストシーンはなかなかの名場面。2巻目はターミネーターじゃ。
    SF寄りでメルヘンチックなライトノベルでした。好きだからもっと二人と旅したかった。

    0
    2025年05月14日

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