【感想・ネタバレ】オリンポスの郵便ポストのレビュー

あらすじ

火星へ人類が本格的な入植を始めてから二百年。この星でいつからか言い伝えられている、ある都市伝説があった。オリンポスの郵便ポスト。太陽系最大の火山、オリンポス山の天辺にあるというその郵便ポストに投函された手紙は、神様がどこへでも、誰にでも届けてくれるという。――そう、たとえ天国へでも。度重なる災害と内戦によって都市が寸断され、赤土に覆われたこの星で長距離郵便配達員として働く少女・エリスは、機械の身体を持つ改造人類・クロをオリンポスの郵便ポストまで届ける仕事を依頼される。火星で最も天国に近い場所と呼ばれるその地を目指し、8,635kmに及ぶ二人の長い旅路が始まる――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて手に取る。思った以上にハードなSF、ハードな展開。ここまで苦難を与えなくてもと思ってしまうが、それらが重なり合いラストに開花するのだろう。
滅びゆく世界の中で希望となるものは何か。郵便配達員と改造人間のコンビが素敵。

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2024年09月16日

Posted by ブクログ

絶望の中に希望を見い出す、そんなお伽話のようなテーマに、火星にある太陽系最大の火山オリンポス山を絡めてきた、電撃大賞選考委員奨励賞受賞作。

少しSF要素も盛り込み、各々過酷な過去を持つ男女(?)の火星冒険譚&過去を超克する物語。死に場所を求める者と、生き別れた両親を捜す者。そんな2人の8000kmを超える旅は、突飛ではないが丁寧な構成で、火星という場所が持つ舞台効果を活かし、きちんと泣き所も持ってくる。やはり、気持ちを直球で投げられると、心に刺さる。

助詞の使い方や言い回しで気になるところはあれど、良作。

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2017年04月03日

Posted by ブクログ

2巻で止まった。未完。綺麗に終わった1巻目だけでも良かったけど、2巻目の騒がしいお嬢様との旅も可笑しかった。
火星の過酷な場所で地球からの助けは絶望的な状況のこの小説からは"死"がとても身近に感じられた。1巻目ラストシーンはなかなかの名場面。2巻目はターミネーターじゃ。
SF寄りでメルヘンチックなライトノベルでした。好きだからもっと二人と旅したかった。

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2025年05月14日

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