作品一覧

  • キツネ目 グリコ森永事件全真相
    3.8
    147通にも及ぶ膨大な脅迫状、600点以上の遺留品、さらには目撃、尾行までされながら、ついに時効の彼方へと逃げ込んだ「グリコ森永事件」犯人グループ。 その中心人物、かつ司令塔となったのが、「キツネ目の男」だった。 グリコの江崎勝久社長を自宅から拉致して監禁、身代金を要求するという「実力行使」から、青酸入りの菓子と脅迫状の組み合わせによって裏取引し、企業からカネを奪おうとする「知能犯罪」、そしてメディアや世論を巻き込んだ劇場型のパフォーマンスまで、日本の犯罪史上に残る空前絶後の事件だ。 しかし、犯人グループは、その「痕跡」を消しきれていなかった。 当時、第一線で捜査にあたった刑事、捜査指揮した警察幹部、犯人グループと直接言葉を交わした被害者、脅迫状の的になった企業幹部など、徹底した取材で事件の真相をえぐり出す。 「少なくとも6人いた」という犯人グループの、役割分担、構成にまで迫る! 「キツネ目と仲間たち」の全貌が、闇の向こうから浮かび上がる――。
  • 裁判官も人である 良心と組織の狭間で
    4.2
    原発再稼働の可否を決め、死刑宣告をし、「一票の格差」について判断を下す――裁判官は、普通の人には想像できないほどの重責を負う。その重圧に苦悩する裁判官もいれば、個人的な出世や組織の防衛を優先する裁判官もいる。絶大な権力を持つ「特別なエリート」は何を考え、裁いているのか? 出世欲、プライド、正義感、情熱…生々しい感情が渦巻く裁判官の世界。これまで堅く閉ざされていたその扉を、粘り強い取材が、初めてこじ開けた。「週刊現代」連載時から大きな反響を呼んだノンフィクション「裁判官よ、あなたに人が裁けるか」に大幅な追加取材と加筆を行い、ついに単行本化。
  • 血族の王―松下幸之助とナショナルの世紀―(新潮文庫)
    3.4
    米相場で破産、没落した家名を再興すべく、松下幸之助は九歳で大阪へ丁稚奉公に出た。事業拡大への飽くなき執念は、妻と始めた家内工業を従業員38万人の一大家電王国へと成長させた。されど、好事魔多し。盟友だった義弟との訣別、GHQの圧力、後継者問題、スキャンダル……。激動の時代を背景に、数々の神話に彩られた「経営の神様」を、新資料と徹底取材で丸裸にした評伝決定版。
  • ドキュメント パナソニック人事抗争史
    3.7
    なぜあいつが役員に?なぜあの男が社長なんだ?人事がおかしくなるとき、会社もおかしくなる。巨艦パナソニックの凋落の原因も、実は人事抗争にあった。会社の命運を握るトップ人事は、なぜねじ曲げられたのか。誰がどう間違えたのか。元役員たちの実名証言によって、名門・松下電器の裏面史がいま明らかになる!上司の出世争いに辟易するサラリーマン必読です。
  • 完全版 年金大崩壊
    4.0
    失われた年金財源は9兆円超、紛失した年金記録は5000万件……私たちの老後を支えてくれるはずの年金制度は、なぜかくも破綻したのか。年金問題を世に知らしめた2004年講談社ノンフィクション賞受賞作に、大幅改訂&加筆した完全版。本書は2003年9月刊行された『年金大崩壊』及び2004年4月に刊行された『年金の悲劇 老後の安心はなぜ消えたか』を大幅に加筆・改編したものです。(講談社文庫)
  • 新聞が面白くない理由
    4.0
    衰退一途の日本のジャーナリズム。その根本の病巣こそ「記者クラブ」である。広いスペース、税金から支出される通信費、光熱費……。官公庁から便宜供与を受けて他のメディアを締め出すさまは、中世のギルドさながら。果たして彼らに自浄作用はあるのか? 健全な民主主義のため既得権を抉った渾身の書!(講談社文庫)
  • 裁判官も人である 良心と組織の狭間で

    Posted by ブクログ

    上級審の裁判官ほど政府の犬であることが多いことがよくわかった。
    かといって、新人さんとかは上役の顔色を見たり、当たり障りのない判決文を書いたりで日和見。

    頭がいいだけで自己保身の塊のような人が多いということがよくわかった。

    払ってもいい金額:2,000円
    貼った付箋の数:10以上

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    2023年10月16日
  • 完全版 年金大崩壊

    Posted by ブクログ

    日本の公的年金制度の問題点についてのレポート・ノンフィクション。
    日本の公的年金制度は、いわゆる「年金官僚」によって、その掛け金(保険料)を彼らの利益のために使われているというのが筆者の主張であり、その具体的な内容についてレポートしたものである。「年金官僚」たちが、自分たちの利益のために使う方法は、例えば、年金掛け金で一般的には役に立たない、無駄な施設や組織を作り、将来の年金官僚の天下り先を確保する等である。これが事実だとすれば(おそらく、かなりの部分は事実だろうという印象を持つが)、とんでもないことだと思わせる内容だ。
    取材・調査は、基本的には各種文献・資料、および、インタビューによってなさ

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    2023年10月13日
  • 裁判官も人である 良心と組織の狭間で

    Posted by ブクログ

    近代民主政治の三大原則と言われて、学校教育の中でも必ず取り上げられ「三権分立の原理」。でも今の日本では司法行政のトップにたつ最高裁は国会の多数派政党から指名される内閣総理大臣によって選ばれる。予算も人事も握られてるから、政権政党に思惑に忖度せざるを得ない。そういうことを考えさせられる本でした。理念と実態を正しく見極めることが大事だと思わされますね。

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    2023年08月17日
  • キツネ目 グリコ森永事件全真相

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    グリコ森永事件が起きたときは7歳でなんとなくしか覚えていない。
    映画『罪の声』を見て事件について知りたくなり読んだ。2010年から2011年にかけての執筆ということで本書の内容は最新の情報なのだろうか。警察は2度、犯人を逮捕できるチャンスがありながら失敗している。一般人を利用した一度目のすれ違いは運もあるかもしれないが2度目の高速下での取り逃しは捜査情報の秘匿が裏目に出た…というかそもそもすぐ情報を漏らす大阪府警の体質に問題がある。犯人グループは運がよかった。

    脅迫文はひらがなを多用していたのは知っていたので無学な人間によるものかと思ったが、本書で多く読むうちに正反対の印象を持った。少なくと

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    2023年02月19日
  • キツネ目 グリコ森永事件全真相

    Posted by ブクログ

    Yahooニュース✕本屋大賞のノンフィクション本大賞の候補作となりずっと読みたかった本。
    塩田武士さんの罪の声、高村薫さんのレディジョーカーなど小説化、ドラマ化、映画化されている未解決事件。
    正確な真相は犯人が知っている。
    告白本でも出版してみては?

    0
    2022年03月15日

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