岩瀬達哉のレビュー一覧
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上級審の裁判官ほど政府の犬であることが多いことがよくわかった。
かといって、新人さんとかは上役の顔色を見たり、当たり障りのない判決文を書いたりで日和見。
頭がいいだけで自己保身の塊のような人が多いということがよくわかった。
払ってもいい金額:2,000円
貼った付箋の数:10以上Posted by ブクログ -
近代民主政治の三大原則と言われて、学校教育の中でも必ず取り上げられ「三権分立の原理」。でも今の日本では司法行政のトップにたつ最高裁は国会の多数派政党から指名される内閣総理大臣によって選ばれる。予算も人事も握られてるから、政権政党に思惑に忖度せざるを得ない。そういうことを考えさせられる本でした。理念と...続きを読むPosted by ブクログ
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グリコ森永事件が起きたときは7歳でなんとなくしか覚えていない。
映画『罪の声』を見て事件について知りたくなり読んだ。2010年から2011年にかけての執筆ということで本書の内容は最新の情報なのだろうか。警察は2度、犯人を逮捕できるチャンスがありながら失敗している。一般人を利用した一度目のすれ違いは運...続きを読むPosted by ブクログ -
Yahooニュース✕本屋大賞のノンフィクション本大賞の候補作となりずっと読みたかった本。
塩田武士さんの罪の声、高村薫さんのレディジョーカーなど小説化、ドラマ化、映画化されている未解決事件。
正確な真相は犯人が知っている。
告白本でも出版してみては?Posted by ブクログ -
骨太のノンフィクションです。
普通の生活を送っているのであれば、無縁の
存在とも言える裁判官。
しかし小学生のうちから学ぶ、「三権分立」
の一翼を担い、法治国家として国家の屋台骨
を支える裁判官。
彼らはどういう人間なのでしょうか。
死刑を宣告する時はどういう心理なのか。時
には違憲という国...続きを読むPosted by ブクログ -
昭和の未解決事件の一つグリコ森永事件。リーダー格とされるキツネ目の男を中心に、事件を総括した緊迫の作品。
1984年の事件。誘拐、脅迫と毒入りのお菓子。社会を震撼させた事件。事件から30年を過ぎて改めて総括。
完璧なようで実は隙の多かった犯人。幾度かの犯人確保のチャンスを警察は取り逃がす。
実...続きを読むPosted by ブクログ -
グリコ森永事件のノンフィクションや小説はたくさん読んできたが、本書は関係者の証言も多く、かなり深堀されていてそれでいて憶測の域を出ない犯人説は皆無。なかなかおもしろかった。Posted by ブクログ
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普段読まないジャンルの本なので、すごく刺激的に読めた。
裁判官の判決と人事を結びつけるシステムが良くない。過剰な忖度を生み、裁判を争う人の人生と裁判官の人生が天秤にかけられていると読み取れる。
1968年の尊属殺人の裁判での井波裁判長の被害者を責める発言。読んでいてかなり頭にきた。
裁判官が保身の...続きを読むPosted by ブクログ -
すでに何度も書籍化、物語化された「グリコ
森永事件」のノンフィクションです。
あれから40年近く過ぎて、事件は事項を迎え
てしまいましたが、劇場型犯罪と言われてい
ただけに、多くの人に記憶に残っていると思
います。
それゆえ、本書の内容は事件を細かく時系列
で追うのではなく、警察と犯人が最も近づ...続きを読むPosted by ブクログ -
2020/04/30裁判官もひとである
法務省の大きな組織の中で官僚ルールに従わざるを得ない裁判官
持論を主張していると人事で「措置」される
司法官僚エリート
正解指向=思考放棄
裁判の審理 事実認定と法的判断
人事による裁判官の統制
ブラックボックスの裁判所の世界にカメラが入った意義は大きい
官僚...続きを読むPosted by ブクログ -
歪んだ判決が下されるには理由がある。
・裁判官の人事権を有する最高裁事務総局
・その最高裁に予算や人事権で影響を行使する内閣の意思を忖度させてしまう組織としての力学
上記の仮説を現役およびOB裁判官約100人の取材と多くの書籍から論証しようとした意欲作。
三権分立の柱である裁判所は本来独立心をもっ...続きを読むPosted by ブクログ -
ノンフィクションが好き。
多分、こんな本に時々出逢えてゾクゾクする楽しみから、手に取る機会が多い気がしてます。
裁判官などの内実や内心を知れるなんて生きていて全然ない。
自分の生活に関わる範囲内のことしか、なかなか考えることすらも無い。
多種多様な生き方を知る機会もないし、そもそも出会うことも無い...続きを読むPosted by ブクログ -
捨てページがない良書。
常日頃、「日本のマスコミって何かおかしいんじゃ?」と疑問を抱いていた身としては、一読して膝を打つ思い。新聞は他業界を批判する前に、自己批判せよ。
著者自らの緻密・丁寧な取材がほとんどを占めており、内容が非常に濃い・まさに渾身の1冊。値段以上の価値があるので、一読をお薦めしたい...続きを読むPosted by ブクログ -
第1章視えない統制 ツイッターで表現の自由を訴える岡口基一判事に対する裁判所の当惑ぶり?ひいては2度の分限裁判(出版後現在は弾劾裁判中)。彼の表現の自由を評価(擁護できるか?)は疑問だが、裁判所内の閉塞感(元々そのような性格になりやすい組織とは思うが)が伝わる。
裁判所内の棒給や配置(地方か大都市圏...続きを読むPosted by ブクログ -
なかなか悩ましい話だった。
組織体制に人事差別、お国との駆け引き、ワークライフバランス…、
批判点はいくらでも見つけることができるけれど、それがいざ自分の身になったらどうなんだろうとか考える。
所詮、人なんだ。
少しでも、証拠が残りやすく、正直者が得をするとはまでは言わないけれど、正直であることが...続きを読むPosted by ブクログ -
事件が発生した時は中学生。キツネ目の似顔絵やビデオの男は印象深く残っているが、事件の詳細までは知らなかった。後になってからは何とでも言えるのだろうけど、こんなに何度も逮捕する機会があったのか、いくつか指紋などの証拠を得る機会を逸しているのかと知り、もしもあの時…と思わずにはいられない。また犠牲者は出...続きを読むPosted by ブクログ
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生まれる前に起きた事件で詳細を知らなかったこともあり、まるでフィクションかのように読みました。まさに劇場型犯罪。読む手が止まりませんでした。こんな壮大な犯罪を完全犯罪にした犯人達はすごい…当時の捜査に後悔や反省があると知ると警察も所詮人間の集まりなんだなと感じます。
食の安全はこんなに脆いものだった...続きを読むPosted by ブクログ -
くだらない出世争いが無ければパナソニックは今も世界的な企業となっていたかも。映画テーマパーク構想、DVD規格の独占、コンテンツ配信など先進的なアイデアが悉く潰れていく様、低落していく様がよく分かる。Posted by ブクログ