岩瀬達哉のレビュー一覧
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日経の社説に紹介されていて購入。普段考えたことのない人の生活。裁判官は身の危険がつきまとうため、強い意志や信念が無い仕事。一方で、閉鎖的な世界であるため、政治にまみれていて、そういった信念も歪めてしまう。組織論にも通ずる学びとなった。Posted by ブクログ
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インパクトがある表紙が気になって読んでみた。
起こったことが淡々と書かれており頭の中で想像しやすかった。
犯人は今どこで何をしてるんだろう。Posted by ブクログ -
【感想】
本書でグリコ森永事件を初めて知ったが、心から驚いた。これほどまで大掛かりな脅迫事件を演出した犯人の知能の高さと、実際に複数の企業から数千万円を奪った実行力の高さ。そして時効まで行方をくらますことに成功した運の良さ。
脅迫企業の裏で警察が動いていることを犯人に悟られてはならないため、警察は表...続きを読むPosted by ブクログ -
あの当時、地方に住む身にとって、事件の大きさの割には他所ごとと傍観していた。地元の店舗の菓子に毒を盛られる危機感はなく、菓子を求める年齢は過ぎていた。それでも、あのキツネ目の似顔絵はいかにも不気味で、あれだけ執拗に脅迫を繰り返す犯人をなんで捕まえられないんだろうとは感じていた。塩田武士の『罪の声』を...続きを読むPosted by ブクログ
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裁判官も人であり、裁判所は官僚組織である。
上司が気に入らなけらば干されるし、組織のメンツ大事だし、権力に尻尾振るし。
何つかなあ。それを描き出していただいているのはとてもいいな。生々しい。
ただ、原発反対、死刑反対、その他もろもろ、そうでない人たちを一絡げに、人を見ないで組織を見ているヒラメ裁判官...続きを読むPosted by ブクログ -
2021年10月読了。
10年程昔に放送され話題を呼んだNHK の「未解決事件」で、本物の子供の音声テープを聞かされて鳥肌が立った時以来、この事件については継続的に関心を持っている。『塩の声』も面白かったがあれはあくまで創作話。とにかく真実が知りたいのである。
本書は新聞書評にて採り上げ...続きを読む -
小説「罪の声」は以前読んでいて映画も観ていたが、
グリコ森永事件に関しては、当時かなりの割合で新聞でキツネ目の似顔絵を見ていた…の記憶のみ。
紙面をじっくりと読んでなかったのかもしれない。
これは、ジャーナリストが12年もの歳月をかけて取材したもので年表と地図でも詳細に記している。
それだけでも世...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトル通り、“グリコ・森永事件”を検証し直したノンフィクション。
この事件はリアルタイムで報道に接していたこと、菓子会社という身近な企業がターゲットとされたことでとても関心がある。誰も死んでないしね。過去に一橋文哉さんの『闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相』も読んだが、20年以上前のことで読ん...続きを読むPosted by ブクログ -
「裏取引をした方が得」そんな時代だったとは隔世の感がある。今やコンプライアンスの時代。失うものは支払った金額の何倍にもなることは誰もが自覚している。犯人は”怪盗”ではない、運がよかっただけ。不甲斐なく思われた警察。それも紙一重で起きたこと。罪を償わせることができなかった当時の社会。デジタル化が進み、...続きを読むPosted by ブクログ
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所謂、グリコ森永事件を扱ったノンフィクション。当時のことを思い出す。
ただ、ここまで不手際があったことや、亡くなった方々がいたことは覚えていなかった。
憶測で書かれている部分は、真実に近い内容かもしれないが、真相は犯人のみが知ってるんだろうな。Posted by ブクログ -
昭和史に残る犯罪、グリコ森永事件の全貌。
改めて事件を見直すと、なぜ警察は犯人グループを逮捕できなかったのか?と無念さが強く残る。あれほどまでに追いつめ、その素顔に迫ってさえいたのに。
時効を迎えた彼らはその後どのように生きているのか?何事もなかったかのように暮らしているのかと思うと恐ろしい。Posted by ブクログ -
松下幸之助の歴史というより、特に戦後の日本の歴史というにふさわしいかも。盛田昭夫もすごいと思ったが、やはりこの人もすごい。やっていることのスケールと次元が違う。野村吉三郎が日本ビクターの社長をやっていたとは知らなかった。しかし、愛人との間に4人も子供がいたとは。。。
「正治さんは、頭はいいが、物...続きを読むPosted by ブクログ -
結局経営は人がやること、松下幸之助でさえ、妻に対してモノがいえなかった。そして経営がコトの正しさではなく人の情念を見ては顧客価値が濁り、理念から外れていくということがよくわかる事例。Posted by ブクログ
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言うまでもなく、松下幸之助は、日本における不世出の企業家の一人だろう。
しかし、少なくとも前半部分からは、なぜ、松下幸之助が日本を代表する企業を作ることができたのかが理解できなかった。
典型的なワンマン経営者、というよりもほぼ独裁、無茶なことをしては路頭に迷う寸前まで資金繰りに苦しくなる、とても...続きを読むPosted by ブクログ -
松下幸之助が相談役へと退いて以降のトップ人事と、その人事によって行われてきた経営の流れと空気感を伝えるドキュメント。
巨大企業かつ40年ほどの歴史を紐解く作業は大変だったと思うが、地道な取材によってその片鱗が垣間見れる作品。
人物像に対する解釈等をそのまま信じることは当然できないが、そのような意...続きを読むPosted by ブクログ