失われた年金財源は9兆円超、紛失した年金記録は5000万件……私たちの老後を支えてくれるはずの年金制度は、なぜかくも破綻したのか。年金問題を世に知らしめた2004年講談社ノンフィクション賞受賞作に、大幅改訂&加筆した完全版。本書は2003年9月刊行された『年金大崩壊』及び2004年4月に刊行された『年金の悲劇 老後の安心はなぜ消えたか』を大幅に加筆・改編したものです。(講談社文庫)
Posted by ブクログ 2009年10月07日
2004年以降、社会保険庁の不祥事や元職員の犯行が相次いで発覚し、社会から批判が集中。昨年の参議院選挙で、自民党が歴史的大敗となった最大の要因とされた年金問題が、本当によくわかる本。
2003年9月に刊行された書に大幅加筆・改編されたものだそうで、最近のマスコミを通して何度も聞かされたお話ですが、...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
とにかく強制加入の年金システムへの依存度を減らすしか解決策はないと10年以上前から思ってきたが、それを確信に変える本である。厚生年金の方が手厚いセーフティネットというイメージがあるが、むしろ多くを搾取される道具になっているととらえる方が実態に近いかもしれない。国民年金は、頼りがいはないが、掛金が少な...続きを読む