裁判官も人である 良心と組織の狭間で

裁判官も人である 良心と組織の狭間で

990円 (税込)

4pt

3.3

エリートが組織の「犬」になった瞬間!

最高裁に逆らったら法曹界追放、原発差し止めで出世は絶望、警察リークにのせられて冤罪……。正義の神でもなければ、AIでも六法全書でもない。隠されてきた「ナマ臭い」裁判官の素顔を暴き出す傑作ノンフィクション!

原発再稼働の可否を決め、死刑宣告をし、「一票の格差」について判断を下す――裁判官は、普通の人には想像できないほどの重責を負う。その重圧に苦悩する裁判官もいれば、個人的な出世や組織の防衛を優先する裁判官もいる。絶大な権力を持つ「特別なエリート」は何を考え、裁いているのか?

出世欲、プライド、正義感、情熱…生々しい感情が渦巻く裁判官の世界。これまで堅く閉ざされていたその扉を、粘り強い取材が、初めてこじ開けた。「週刊現代」連載時から大きな反響を呼んだノンフィクションが文庫化!
日本エッセイスト・クラブ賞受賞。

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裁判官も人である 良心と組織の狭間で のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2025.03.23
    司法、裁判所を取り巻く荒涼とした日本の断面を描いた好著。読む価値あり。文庫化されたものであり、文庫版あとがきがとても良い。
    だからこそあえて苦言を呈したい。
    第9章と第10章の冤罪に係る部分は「裁判所」にあるいは「裁判官」にその責任を帰するのは少々行き過ぎだと思う。
    逆に第11

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    残酷な犯罪を扱う刑事裁判や、昨今では飲酒運転での死亡事故などの裁判など新聞紙面で裁判の事を目にする機会は多いです。裁判で判決を書く裁判官とはどのような行動規範を持ち、日々の裁判と向き合っているのか、最高裁判所を頂点とする組織はどのようなヒエラルキーを持つ組織なのか、これらを数多くの裁判官への取材をも

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    裁判官も結局はサラリーマンであり、出世のためには上(最高裁)に阿る必要があるという話
    「裁判官は自分と同じ人間である」という当たり前のことを自分自身が意識したことがなかったなと気づいた

    原爆に関わる裁判の話はとても面白かった
    これを読んでから気になった判決の裁判官の経歴を調べるようになるなど

    0
    2025年06月24日

    購入済み

    裁判官や弁護士が書くような、裁判所の体制を検証する他の本と比べると、取材が浅い内容だった。
    裁判所による左派弾圧をこの本は問題視するが、当時、左派裁判官が事案と法律から離れて下した多くの判決の問題点については、何の検証もなく無視している。
    裁判所の問題点は、右か左かではない。裁判官が多忙すぎることと

    #じれったい

    0
    2025年07月26日

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