戻り川心中

戻り川心中

550円 (税込)

2pt

大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に追いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。岳葉が真に愛したのは? 女たちを死なせてまで彼が求めたものとは? 歌に秘められた男の野望と道連れにされる女の哀れを描く表題作は、日本推理作家協会賞受賞の不朽の名作。耽美と詩情――ミステリ史上に輝く、花にまつわる傑作5編。

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戻り川心中 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「一作目が面白いし短いから読んでみて。読んで面白かったと思ったら全部読んでみるのもあり」と上手い言葉で勧められてまんまと全部読んだ。

    流麗な文章。
    ほんとうにその一言に尽きる。

    0
    2024年12月03日

    Posted by ブクログ

     花にまつわるミステリーが収録された短編集で、どれも男女の関係や人間の情や業が深く関わったホワイダニットやどんでん返しで意表を突かれ、また登場する花が事件の重要な鍵となる物語の儚くもどこか美しい世界観に惹かれた。

    0
    2024年08月19日

    Posted by ブクログ

    これだよ、小説はこうでなきゃ…
    稚拙な文章、あっさい人間描写にはうんざりだ。
    連城三紀彦が日本に生まれてくれて本当によかった。

    0
    2024年06月15日

    Posted by ブクログ

    【ミステリーレビュー500冊目】自らの命よりも、美しく花を咲かせることの尊さとは… #戻り川心中

    ■はじめに
    レビュー500冊目は、連城三紀彦先生の『戻り川心中』です。ミステリー史上、最も美しいとされている一冊で、どの作品も味わい深く文学的。人間が隠し持っている欲や業、そして愛情を描いた短編集です

    0
    2024年05月23日

    Posted by ブクログ

    桐の柩がとても良かった。それはそれとして繊細かつ大胆な登場人物たちを見て、連城三紀彦に女性向けシチュエーションCDのシナリオを書いてほしいと思った。

    0
    2023年04月03日

    Posted by ブクログ

    最高傑作
    女性の美しさ、恋の美しさに満ち溢れていた。文章も美しく、全く飽きなかった。特に桔梗の宿を美しく思う。

    0
    2022年06月10日

    Posted by ブクログ

    「屍人荘の殺人」に出てきたので読んでみたシリーズ

    これは・・・すごい!!
    こんなに美しい文章とミステリーが両立するなんて!
    でもトリックとかそんなんじゃない、でも立派にミステリー
    これが花葬シリーズ!!てなった

    0
    2021年10月11日

    Posted by ブクログ

    ずっと気になっていた作家の本。
    とにかく「美しい」という評価がついていたけど、その通り。
    こんなに美しい文体の推理小説は読んだことない。
    ミステリーとしても極上。あっと驚く展開で引き込まれる。
    読み終わるたびにため息をついてしまう。

    一番好きなのは「桔梗の宿」
    暴かれる真実のあまりの美しさに、最後

    0
    2020年05月22日

    Posted by ブクログ

    5つの短編集。ジャンルは推理小説となっているが、男女の恋愛のもつれ+ミステリ要素があるという世界観でした。5つの物語の中でも表題作である「戻り川心中」が最も印象的で、こうゆうのを趣深いと表現するんだろうなと感じました。歌人の心中の話ですが、後世に残る作品というのは、歌の技巧によって評価されるのではな

    0
    2025年01月21日

    Posted by ブクログ

    どのお話もただ美しい純愛としてだけ了解できるものにはなっておらず、濃淡の違いはあれど底の方にエゴの奔流が流れている。いくつかの事実の断片を手がかりに事件の真相を解き明かすにつれ、そのどす黒い流れが垣間見える仕掛けになっている。そして、偽善であろうと自己満足であろうと情は情であり、純粋なエゴイズムであ

    0
    2023年07月21日

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