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Posted by ブクログ 2021年09月09日
これまた連城節炸裂で大満足。
不可解な経験をした複数の人物の視点で物語が進む。
その経験によってだんだん心が壊れていく者たち。
いったい、本当には何が起こっているのか。
読んでいるうちに、こちらまで謎に絡め取られていく。
そのせいで、そこにあるはずの事実を見えなくなっていく。
終盤、明らかになる事実...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月19日
この小説が何十年も前の作品だということがまずおもしろさの第一点だと思う。
精神患者たちの不可思議な物語を読み進めて行くと、あれこれ松本清張?京極さんだったっけ?思うような、物語が混戦を極めるのだが、終着点は見事に一点にまとまる。そのまとまり方がまた、松本清張とも、京極さんとも違う。連城さんならではの...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月30日
自分が自分ではない、あるいは身近な人物が他人にすり替わっている、という考えに憑りつかれた4人がとある精神病院に集合し、程なくして失踪と殺人事件が起きるという、ひとつ間違えばバカミスと呼ばれかねない突飛な設定で、どこに連れて行かれるか分からない展開に読み始めは不安を覚えたのですが、読み終えてみたら全て...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月21日
もう一人の自分を見た主婦、自分を轢いたはずのダンプが突然消失した画家、自分はすでに死んでいると妻に告げられた葬儀屋、妻がいつの間にか別人にすり替わってしまった外科医。四人の妄想が複雑に絡み合い崩壊していく現実感。これはミステリとして成立するのだろうか?といかこれミステリ?と思い不安を抱いて読み進めて...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月22日
ひとつの精神病院を中心に四つの狂気が絡み合う、連城三紀彦のデビュー長編。パズルのように緻密で複雑な構成。
連城三紀彦の短編集はいくつか読んだことがあるが、長編は初めて。バラバラで複雑に入り組んだ群像が見事に収束していくんだろうな、と思っていたら、爽快なカタルシスとまではいかず、何とかつなげました、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月08日
伊坂幸太郎氏の熱望により復刊。ということで、ワクワクしながら早速読んでみた。
うーん、難解。
気をたしかに持ち、集中しないことには理解できないかも。
それなりになるほど! と思える部分もあり面白く、続きが気になって最後まで一気に読んでしまったけれど。
これは、伏線回収のプロである伊坂幸太郎氏だからこ...続きを読む
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