暗色コメディ

暗色コメディ

935円 (税込)

4pt

もう一人の自分を目撃したという人妻。”消失狂”の画家。「あんたは一週間前に事故で死んだ」と妻に言われる葬儀屋。妻が別人にすり替わっていると訴える外科医。四人を襲う四つの狂気の迷宮の先には、ある精神病院の存在があった……。緻密な構成と儚く美しい風景描写。これぞ連城小説の美学、これぞ本格ミステリの最高峰!

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暗色コメディ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月09日

    これまた連城節炸裂で大満足。
    不可解な経験をした複数の人物の視点で物語が進む。
    その経験によってだんだん心が壊れていく者たち。
    いったい、本当には何が起こっているのか。
    読んでいるうちに、こちらまで謎に絡め取られていく。
    そのせいで、そこにあるはずの事実を見えなくなっていく。
    終盤、明らかになる事実...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月19日

    この小説が何十年も前の作品だということがまずおもしろさの第一点だと思う。
    精神患者たちの不可思議な物語を読み進めて行くと、あれこれ松本清張?京極さんだったっけ?思うような、物語が混戦を極めるのだが、終着点は見事に一点にまとまる。そのまとまり方がまた、松本清張とも、京極さんとも違う。連城さんならではの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月09日

    解説で有栖川有栖氏が書かれているように「爽快なカタルシスではない」というところが連城三紀彦作品の特徴で魅力なのかも

    萎びた朝顔を「老人の小指のように」と形容するなど、多彩な比喩表現が素晴らしい

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    Posted by ブクログ 2021年10月30日

    自分が自分ではない、あるいは身近な人物が他人にすり替わっている、という考えに憑りつかれた4人がとある精神病院に集合し、程なくして失踪と殺人事件が起きるという、ひとつ間違えばバカミスと呼ばれかねない突飛な設定で、どこに連れて行かれるか分からない展開に読み始めは不安を覚えたのですが、読み終えてみたら全て...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月30日

    混乱するぐらいに謎だらけの奇妙な事件が立て続けに起こり、連鎖し、繋がり出す。
    全ての元凶はとある精神病院。
    これどうなるの?
    本当に解決するの?
    と最後の最後まで目が離せない展開。
    嫌でも夢中になってしまうミステリー。

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    Posted by ブクログ 2021年05月21日

    もう一人の自分を見た主婦、自分を轢いたはずのダンプが突然消失した画家、自分はすでに死んでいると妻に告げられた葬儀屋、妻がいつの間にか別人にすり替わってしまった外科医。四人の妄想が複雑に絡み合い崩壊していく現実感。これはミステリとして成立するのだろうか?といかこれミステリ?と思い不安を抱いて読み進めて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月07日

    精神を病んだそれぞれの登場人物が
    現実か空想か分から無いエピソードから
    ある精神病院へと導かれて行く過程が
    複雑に絡み合いながら謎から謎へ
    迷宮のように押し寄せてくる。
    一つの罪が、もう一つの嘘となりそれらが
    一本の線となった時全ての謎が解ける。

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    Posted by ブクログ 2023年03月03日

    ミステリの実験的作品という感じで、試みとして面白かった。

    ただ出来事を起こすというより起こった出来事を利用する形が多く、その点で何が出来事として起こるかは筆者が自由に選択できてしまうならなんでもありじゃん、という感を拭えなかった。

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    Posted by ブクログ 2022年12月22日

    ひとつの精神病院を中心に四つの狂気が絡み合う、連城三紀彦のデビュー長編。パズルのように緻密で複雑な構成。

    連城三紀彦の短編集はいくつか読んだことがあるが、長編は初めて。バラバラで複雑に入り組んだ群像が見事に収束していくんだろうな、と思っていたら、爽快なカタルシスとまではいかず、何とかつなげました、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月08日

    伊坂幸太郎氏の熱望により復刊。ということで、ワクワクしながら早速読んでみた。
    うーん、難解。
    気をたしかに持ち、集中しないことには理解できないかも。
    それなりになるほど! と思える部分もあり面白く、続きが気になって最後まで一気に読んでしまったけれど。
    これは、伏線回収のプロである伊坂幸太郎氏だからこ...続きを読む

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