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奇妙な旅のはじまり、はじまり
異母兄の恋人から、兄の失踪を告げられた私は彼を探す旅へ――。
奈良を舞台に夢と現実のあわいで真実は姿を隠す。恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。
異母兄が奈良で消息を絶った。
たった二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。
早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香……。
旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。
旅と物語の行き着く先は――。
「恩田作品には映像に携わる人間を刺激する何かがある。
撮りたい衝動にかられる。その言葉を発語してみたくなる。
登場人物を設定された場所に解き放してみたくなる。
そして、その場所を、実際に訪れてみたくなる」
(解説・佐野史郎)
Posted by ブクログ 2018年08月31日
どんな話かまったく知らずに読み始めた「奈良巡りツアー」。10年くらい前に実際に行ったときの記憶を思い浮かべてたしかにそんな感じだったあなどと思いながら。母親に複雑な感情(コンプレックス)がある、主に女性たちの物語という意味で、ちょうど今期見ているアニメ「はねバド!」を連想した。冒頭に出てくる「どうし...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月13日
この話は特にラストに賛否両論あるみたいですが、私はこの独特の雰囲気が好きです。盛り上がったりする部分はなく、ずっと静かなテンポで物語は進んでいきますが、その静かさがとても心地いいです。本当に、過去と現在の奈良を歩いている気がしました。自分がもっと年齢を重ねたときに、また読んでみるとこの話の良さがさら...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月26日
奈良、一種の独特な土地柄、ミステリーの恩田ワールドに磨きがかかっているような…
10年前くらいですか、奈良に行った事がありまして、その情景に登場人物達を投影させながら読んで、何となく実写に近いようなかたち。
文中後半にある手紙が出現するんですよ、メール、携帯電話で気持ちや思いを伝えるのが当たり前...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月19日
「行方不明の兄を兄の恋人と探しに行く」
確か『三月は深き紅の淵を』の中でそんな話があった
研吾が「あの人」のことを好きなのはなんだか途中で一瞬そんな雰囲気が頭を掠めた気がしたから最後はそこまで驚かなかった。むしろ突然フェアリーな話になってしまったらどうしようって思ったりしてた。
妙子、静、研吾が見...続きを読む
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