まひるの月を追いかけて

まひるの月を追いかけて

683円 (税込)

3pt

奇妙な旅のはじまり、はじまり
異母兄の恋人から、兄の失踪を告げられた私は彼を探す旅へ――。
奈良を舞台に夢と現実のあわいで真実は姿を隠す。恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。

異母兄が奈良で消息を絶った。
たった二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。
早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香……。
旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。
旅と物語の行き着く先は――。

「恩田作品には映像に携わる人間を刺激する何かがある。
撮りたい衝動にかられる。その言葉を発語してみたくなる。
登場人物を設定された場所に解き放してみたくなる。
そして、その場所を、実際に訪れてみたくなる」
(解説・佐野史郎)

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まひるの月を追いかけて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年10月04日

    奈良を旅行する前に再読。
    大筋は覚えていたけど、結構忘れているところが多かった。
    “月のうさぎ”の話はすっかり忘れていたけど、読んだら涙出そうになった。
    10年前に読んで以来、奈良を訪れたいと思っていてようやく実行に移せたので楽しんできたい。

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    Posted by ブクログ 2018年08月31日

    どんな話かまったく知らずに読み始めた「奈良巡りツアー」。10年くらい前に実際に行ったときの記憶を思い浮かべてたしかにそんな感じだったあなどと思いながら。母親に複雑な感情(コンプレックス)がある、主に女性たちの物語という意味で、ちょうど今期見ているアニメ「はねバド!」を連想した。冒頭に出てくる「どうし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月13日

    この話は特にラストに賛否両論あるみたいですが、私はこの独特の雰囲気が好きです。盛り上がったりする部分はなく、ずっと静かなテンポで物語は進んでいきますが、その静かさがとても心地いいです。本当に、過去と現在の奈良を歩いている気がしました。自分がもっと年齢を重ねたときに、また読んでみるとこの話の良さがさら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月14日

    地味だけど、しっとりとした読後感の残る恩田ならでは。異母兄弟がテーマになっておりその心理的な間の取り方が主題になっているのは夜のピクニックと同じか。奈良の観光案内としても読める・・。

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    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    兄に興味の無かった妹が、旅の最中に心が変化していくのが面白いです。 女性というのは自分がある関係性の中に蔑ろにされると好きでも無い人でも好きな感情に引っ張られるのかな?

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    Posted by ブクログ 2024年03月24日

    最後にわかる一人の女の正体。倫理的に軽蔑する。最悪。

    佐野史郎氏が解説を書いていますが、まさかこの人選にヒントがあるとは。

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    Posted by ブクログ 2023年07月09日

    行方不明の兄を探すため兄の恋人と奈良に向かう話。嘘に嘘を重ねる展開に何が本当か発言全てを疑ってしまう。そして予想通りに全く進まない展開に先がどうなるか気になる。奈良の町を歩きながら過去を遡る旅に同行した気持ちになる、実際に奈良を歩いてみたい。

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    Posted by ブクログ 2023年04月26日

    奈良、一種の独特な土地柄、ミステリーの恩田ワールドに磨きがかかっているような…

    10年前くらいですか、奈良に行った事がありまして、その情景に登場人物達を投影させながら読んで、何となく実写に近いようなかたち。

    文中後半にある手紙が出現するんですよ、メール、携帯電話で気持ちや思いを伝えるのが当たり前...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月19日

    「行方不明の兄を兄の恋人と探しに行く」
    確か『三月は深き紅の淵を』の中でそんな話があった

    研吾が「あの人」のことを好きなのはなんだか途中で一瞬そんな雰囲気が頭を掠めた気がしたから最後はそこまで驚かなかった。むしろ突然フェアリーな話になってしまったらどうしようって思ったりしてた。
    妙子、静、研吾が見...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月18日

    奈良が舞台だからか、湿度を感じる空気が静かに物語に漂っている感じがした。ただ穏やかに旅が終わると思いきや、意外な展開と結末もあり楽しめました。ただ、終わり方が含みがある感じなので、読む人は選びそうな感じがした。

    0

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