二つの東京物語:鴎外の伯林、漱石の倫敦、荷風の巴里

二つの東京物語:鴎外の伯林、漱石の倫敦、荷風の巴里

1,375円 (税込)

6pt

5.0

漱石、鴎外、荷風が描いた東京の都市計画。ちょうど一世紀前の世紀末、欧州に留学した体験から生じた都市観は、彼らの文学にも大きな影響を及ぼしている。文豪の視点による、今なお新鮮な東京づくり物語。

今から約1世紀前、ベルリン、ロンドン、パリといったヨーロッパの近代都市に留学した彼らは、それらの都市と東京とを比較する鋭い目を持っていた。都市計画で、真の公衆衛生を図ろうとするならば、貧人を先にして富人を後にすべし、と説いた鴎外。近代都市のもつ経済的豊かさ、利便性という光の影にある貧富の差や環境汚染を憂えた漱石。道路事業偏重の明治の都市計画を、「破壊だ」と切り捨てた荷風。彼らの視点は、現在の都市計画にあっても、なお新鮮である。

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二つの東京物語:鴎外の伯林、漱石の倫敦、荷風の巴里 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年10月03日

    江戸から急速に変わりゆく東京。
    その都市計画に密接に関わりを持った3人の文豪のあまり知られていない物語から、あり得たかもしれないもう一つの東京の姿を描き出しています。
    とにかく面白い。

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