アガサ・クリスティーの大英帝国 ──名作ミステリと「観光」の時代

アガサ・クリスティーの大英帝国 ──名作ミステリと「観光」の時代

1,540円 (税込)

7pt

4.0

英国を代表する「ミステリーの女王」アガサ・クリスティーはまた「観光の女王」でもあった。奇しくも同じ1841年に端を発する「ミステリ」(ポー「モルグ街の殺人」)と「観光」(トマス・クックによるツアー)は、束の間の「非日常」を楽しみ、平凡だが価値ある「日常」へと帰還する営みとして、大衆社会なかんずく大英帝国の繁栄の下、花開いた。その頂点をなすクリスティーの傑作群、66作に及ぶクリスティーの長編の分析を通して、彼女が「ミステリ」と「観光」に託して描いた二〇世紀大英帝国の変容を明らかにする。

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アガサ・クリスティーの大英帝国 ──名作ミステリと「観光」の時代 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年10月02日


    ミステリ小説になぜ「観光」が出てくるのか。
    著者の考えは、実際の(もしくは仮の)場所を設定することで、読者に内容の広がりを与え、興味を持たせるため。そしてもう一つは、これは結果論ではあるが、観光地が「聖地」になるため。


    ミステリ作品の中で、こうした場所は多く取り上げられるが、例えばシャーロック...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月18日

    アガサ・クリスティーの作品を3つの大きなグループに分類しつつ、時系列に作品を解説する書。3つのグループとは「観光ミステリ」「田園ミステリ」そして「都市ミステリ」。

    僕自身は小学校の頃親から勧められた「そして誰もいなくなった」を読んだ・・・のかどうか記憶があいまいという程度、ほぼ読んだことがないと言...続きを読む

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