カカシの夏休み

カカシの夏休み

小説・文芸
682円 (税込)

3pt

もう若くないのはわかっているが、疲れる──。三十代後半、家庭では大黒柱を演じ、仕事は上から下からの難題を突きつけられつつ、かすかなモラトリアムをしのばせる世代。ダムに沈んだ故郷をでて二十年がたち、旧友の死をきっかけに集まった同級生それぞれの胸にある思いは「帰りたい、故郷に」。人生の重みにあえぐものたちを、励ましに満ちた視線で描く表題作はじめ三篇を収録。現代の家族、教育をテーマにつぎつぎと話題作を発信しつづける著者の記念碑的作品集。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    カカシの夏休み
  • タイトルID
    :
    130845
  • ページ数
    :
    410ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年09月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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カカシの夏休み のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    三遍とも衝撃的な内容で面白かった。

    特に最後の未来が印象的。
    共に同級生を自殺に追いやってしまった責任に苦しむ姉弟の話。
    自殺した人間の自殺へ追いやった者への罪が書かれてた。
    一見すれば暴論のように見える、封殺されがちな弱い立場の人間の苦しみが掘り下げられていた。
    新しい視点ですごく面白く読めた。

    小説家の納得させて共感させる力ってすごいなぁと思った。
    気がつくと加害者側のはずの弟に同情してしまってた。
    さらには被害者のはずの自殺した側に怒りすら覚えていた。
    みゆきの設定が効いていて上手かった。
    おそらく姉のみゆきの存在が無ければこんな感情にはなってなかったと思う。
    先に、みゆきが長谷川くんの未来を一方的に背負わされる呪いの様子が、丁寧に描かれていたことが大きかった。
    弟の視点でこの呪いを描いたとしても、でも加害者だしなってのがどうしても付いて来てしまう。

    三遍とも緊迫する場面の描写が臨場感たっぷりに描かれていて面白かった。
    文字なんだけどカメラワークのうまさ、みたいなのも感じた。

    0
    2026年10月27日

    Posted by ブクログ

    カカシの夏休み、ライオン先生、未来、どれも考えさせられるし好きなお話
    帰りたい場所、戻りたい時、やり直したい出来事、どんな人であれ、生きていく中でたくさん抱えていくもの
    生きるのって大変だよねって寄り添ってくれながらも、目を背けたいけど、ちょっとでいいから踏み出そうよって言ってくれる素敵な小説

    0
    2026年07月30日

    Posted by ブクログ

    ふるさと、小学校時代の幼馴染みはいいものですね。
    人生を重ねて変わるもの、人生を重ねても変わらないものがあるんですね。

    0
    2024年10月12日

    Posted by ブクログ

    前回、読んだ重松作品が『疾走』で内容が重過ぎて、しばらく読む気になれなかった重松清サン。でも久しぶりに読むとやっぱり、好きだ。特に小学生の男の子が登場すると、私はヤられてしまいます。

    0
    2023年08月02日

    Posted by ブクログ

    若者ではない、「大人」になった主人公の生き様、わかる、いろんな苦悩が。
    3編からなる短編が、いずれも面白かった。
    重松さん、すごい!

    0
    2022年09月14日

    Posted by ブクログ

    重松氏お得意の学校もの3編。学級崩壊、不登校、いじめなどにくわえ、個人的な問題であったり家庭的な問題をそれぞれ全く重ならずに使っているところが、この作家の実に器用なところである。そして全ての作で共通して、自分の力だけではどうにもならない、不可抗力の中で主人公も読者も押し流されていく辛さは見事としか言いようが無い。人生は辛い。辛いなりに楽しく生きていけるという、そういう割り切り方の出来る人には向いているが、そこまでの理解が及ばない場合、単純に理不尽なストーリーにしかならないであろう。そういった意味で大人向けである。
    なお、本作を紹介するにあたり、苦し紛れに「一般小説」というジャンルを作成したが、「職業文学」「テーマ文学」というのが正しいのかもしれない。

    0
    2014年05月20日

    Posted by ブクログ

    「カカシの夏休み」は過去に帰りたい気持ちと今を生きる気持ちを描いている。主人公の37歳という年齢は、ある程度場数を踏んできて、なお色んなことがありすぎる今を生きて葛藤している時だ。でも未来に予想はつかない。だから過去を、ずっとずっと遠い過去に思いを馳せる。終盤の「幸せってなんですか?」という問いの答えが、余韻を伴って、少しだけ分かる小説です。

    0
    2012年03月09日

    Posted by ブクログ

    あとがきに書いてあるとおり。
    「帰りたい場所」「歳をとること」「死」
    三遍とも死が関わる話だから、すべて軽い気持ちでは読めない。全ての話でわたしは涙が溢れた。
    カカシの夏休み・帰りたい場所は、故郷から実家がなくなった自分にはとても共感できるノスタルジーがあった。
    ライオン先生・歳をとることは、この三遍の中で特にグッとくるものがあった。良い人や熱い人であることを通してきた自分が、長年貫いてきた中で、それが本来の自分であったのか、無理をしてきた節があったのだと気づく時。それでも私はライオン先生がとても好きです。

    カカシの夏休みとライオン先生、共に感じたのは子供の頃見てたカッコいい大人、正しい大人とは何だったのか。実際はもっとしんどく、我慢ばかりの日々を過ごしていることもあるのだと。大人はかっこいいんじゃなくて頑張っているんだと思った、子供から見たらカッコ悪いかもしれないその姿も、頑張っているんだと思った。
    頑張らない大人にはなりたくない。

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    努力は必ずしも報われない。この歳(アラフィフ)でよく実感できる言葉。人生半分以上終わっていても、この先も未来がある。若者の思う未来とは意味が違うかも知れないけど、そんなやるせなさを感じる短編集でした。
    重松さんの作品はそんな言い訳ができない、中年世代を代弁してくれているように思え胸に染みます。

    0
    2022年12月12日

    Posted by ブクログ

    ほかの2編も読み応えがありましたが、「未来」はちょっと変わった視点で書かれた話です。
    自殺者のために一種の冤罪を受けた人間の目から描かれてます。弟の事件後のみゆきの行動も、まともな精神状態に基づくものなのか、後遺症を引きずっているのか判断がつかないような感じがします。
    なんだか不思議な雰囲気をもつ、印象に残る物語でした。ちなみに「ライオン先生」は金八先生を思い起こさせるキャラクターですが、挫折と開き直りをうまく織り込み、味わい深いですね。娘さんの突っ込みも気に入りました。

    0
    2017年11月10日

カカシの夏休み の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    カカシの夏休み
  • タイトルID
    :
    130845
  • ページ数
    :
    410ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年09月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • 【閲覧できる環境】
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