夏の名残りの薔薇

夏の名残りの薔薇

683円 (税込)

3pt

この殺人事件は真実なのか、それとも幻か!?
沢渡三姉妹が山奥のホテルで毎秋、開催する豪華なパーティ。
不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。はたして犯人は――

沢渡三姉妹が山奥のクラシック・ホテルで毎年秋に開催する、豪華なパーティ。
参加者は、姉妹の甥の嫁で美貌の桜子や、次女の娘で女優の瑞穂など、華やかだが何かと噂のある人物ばかり。
不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。
これは真実なのか、それとも幻か!?
巻末には杉江松恋氏による評論とインタビューも収録。

「『夏の名残りの薔薇』は本格ミステリという「閉じる」小説形式のルールを遵守しながら、同時に「閉じない」モチーフを小説内に定着させるという、極めて曲芸的な目論見によって書かれた作品である。(中略)小説内の犯人が目論んだ計画とは別に、作者が小説内で狙った仕掛けについても注意して読み進めなければならない――。」
(解説・杉江松恋)

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夏の名残りの薔薇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ねるまえにちまちま読む。一章ごとにどきどきながら眠りにつき、変な夢を見た。つまり寝る前に読む本ではない。
    演劇のように絵が浮かぶ、古いホテルの数日間で繰り広げられる、事実とは。しんじつとは。のはなし。
    音楽のことはよくわかりませんが、不協和音を聞いた時みたいな不穏な気持ちが襲ってくる恩田陸の醍醐味小

    0
    2024年08月12日

    Posted by ブクログ

    中学生の時に初めて読んで、それから何度読み返したか分からない。本当は何が起こっていてどれが時間なのか飲み込まれる感覚が面白い。大好きな作品

    0
    2024年06月23日

    Posted by ブクログ

    光文社新書の「文学こそ最高の教養である」を読んでいたら「去年マリエンバートで」が出てきて、そういえば恩田さんがこの映画から話を書いていたなーと自宅本棚を探して引っ張り出した(笑)久しぶりに読み返したらほとんど覚えてなくていろいろ楽しかった。

    これは、たぶん「去年マリエンバートで」の内容がわかってな

    0
    2021年05月12日

    Posted by ブクログ

    うん。うん。恩田陸だね~
    この、誰かが死ぬ結末を、回避して次の章が始まる流れ、面白い。
    途中に挟まれる文章が、最初ウザかったんだけど、ちゃんと機能してたね。

    0
    2018年09月01日

    Posted by ブクログ

    再読6回目。
    真実とは、事実とは、記憶とは、本当のこととは...? 自分の知っていることや記憶していることをどこまで信用していいのだろう、と考えさせる1冊。
    結末はちょっと想定外だったけど、まあ好きな感じです。

    0
    2017年12月24日

    Posted by ブクログ

    ある旧い豪奢なホテルでの数日間。三姉妹とその血族、旧知の友人たちが織り成すパラレルワールド。真実はどれなのか。嘘と真実の境界線はあるのか。

    0
    2016年04月18日

    Posted by ブクログ

    風景描写が細やかでそれだけで不穏で不思議で不可侵な空気が伝わってくる、独特な恩田陸ワールド作品でした。あ〜、恩田陸!って感じでなんとも言えない雰囲気が堪らなかったです。

    何が本当で何がウソ(幻想)か分からないまま、第6変奏まで行ってしまいました(笑) 読み終えて少し読み返して全部を理解、スッキリ終

    0
    2023年03月30日

    Posted by ブクログ

    “「夏の名残りの薔薇」の構成について考えていた時、一つの主題を繰り返して微妙に変化させていく、という形式だけは決まっていたが、いよいよ書き始めるという時になって、何かこの小説には核になるものが欠けているような気がしてならなかった”と、この作品執筆の経緯を語られる恩田陸さん。

    この世には数多の小説が

    0
    2022年12月07日

    Posted by ブクログ

    【2022年78冊目】
    章が変わるごとに絶妙に変化を見せるストーリー。何が真実で、虚構で、過去で、未来なのか、混乱したまま物語は終焉までひた走ります。

    頭の切り替えがなかなかに難しかった。物語と本筋では関係ない引用が多々あったのも混乱を引き起こす呼び水の一つだったかなと。

    地に足がつかない、なん

    0
    2022年11月27日

    Posted by ブクログ

    構成が面白い
    読み初めは誰が語り手なのかどういう状況で話が進んでいるか理解がしにくいが読み進めていくうちに理解でき、面白さが増す

    0
    2021年07月27日

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