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Posted by ブクログ
夏の角川ホラー祭。読み始めたら短編集だったので、他の短編集と交互に読んでみたよ。
何も取り柄のなかった男が、解錠に関する塾に通い始め、才能に目覚める。講師よりも見事な手筈で様々な鍵を解錠していく男に、厄介な鍵を開ける依頼が来るが…(幻影鍵)。
長編だと思って読み始めたら、最初の1篇から思い切り嫌ーな雰囲気満載で、こりゃきついなーと思っていたところ、幸いにして短編だった。ほんと短編で救われた。
☆を4つもつけているが、10人読んで9人が不快に感じて、6人くらいは挫折する後味の悪さであるが、ここまで徹底されているのは、角川ホラー文庫としても見事である。
短編という形で無理やり短く収めるために、先ほど紹介した作を含め、終り近くからぼんやりと完全に収束せずに終わる作品が多い。その辺りも後味の悪さにつながっているのではないかと考えられる。
表題作は1作目から最後の短編につながっているのだが、これは続ける意味があんまりわからないなー。本としての最後が締まってもいないし、もうちょっと訳のわからない異形に食い荒らされるってので良かった気がする。
まあ、角川ホラーとしては良いほうだけど、万人にオススメではないです。
Posted by ブクログ
それぞれ単独で発表され繋がりのなかった作品たちを「ファントム・ケーブル」という書き下ろしの短編を加えることにより、連作短編集へと仕立てている。「ファントム・ケーブル」は、冒頭と最後とに別れて収録されており、各物語が入れ子のようにこの作品に挟まれている。
しかし、元々は単独で書かれたものの集まり、やはり無理があるように感じるのだが…。
各作品はというと、それぞれこれでもかというくらい悪意がこめられている。ひと言でいうとどれも「厭な話」だ。ジャンルでいうとホラーになるが、気分で言うと恐怖よりも嫌悪感の方が強い。だいたい、主人公が何の謂われもなくひどい目に合い、それがどんどんエスカレートしていき、まとまらないうちに話は終わりだ。それが共通項といえば共通項にはなるけど…。
やっぱりちょっと違うなぁ。私はこの「ひたすら主人公が困り、救いがない」というのはどうにもダメだ。
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小説・文芸
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