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「大陸一の売れっ子女郎になる」夢を抱いて哈爾濱にやってきた少女フミ。妓楼・酔芙蓉の下働きとなった彼女は、天性の愛嬌と舞の才能を買われ、芸妓の道を歩むことになった。夢を共有する美少女タエ、妖艶な千代や薄幸の蘭花ら各々の業を抱えた姉女郎達、そして運命の男・大陸浪人の山村と華族出身の実業家黒谷……煌めく星々のような出会いは、彼女を何処へ導くのか!? ……女が惚れ、男は眩む、大河女子道小説ここに開幕!!
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Posted by ブクログ
女郎になることを選んで生きて行かざるを得ない女性というのはたくさんいたかもしれない。でも、女郎になることを選びとって生きて行くのは日本では珍しい事なのかな…と、私は思った。二人の少女が船に乗り大陸へ渡って見も知らない地で女郎になる。主人公には其処に恐怖や不安といった負の感情が一切ない。ただ、何時か自分が女郎として生き延びていく未来を見つめている。そして、そこで生き抜こうと思っている。なんだか、それだけで本来暗くなってジメジメしても良いような女の性が、カラリと晴れた子供の夢に変わるのではないかと感じた。最後まで読みとおして、恋に苦しんだり、姉女郎を無くしたり、芸妓として生きて行くことになったりと多くの困難に主人公はぶつかるのであるが…私はその解決方法であったり、真っ向から闘ってやろうと心意気に、正直大人の女は感じない。子供だ。真っすぐにぶつかることを許された子供。でも、それがこの本を爽快に見せ、なおかつ引き込むのだろうと思う。暗く書かれていたのならば、もっと現実的に書かれていたのならば、この本はもっと違う終わりを選んだと思うし、ある意味ではもっと深い話になったのかもしれない。だけど、これはあの時代を知らない人間が書いた他愛もない話なのだ。エンターティメントとしては凄く面白いし、読みやすい。ただ…第一章の終了は、思わず「此処で終わるのか!」と少々の突っ込みをいれたくなってしまった。良くも悪くも少女小説である。
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