【感想・ネタバレ】芙蓉千里のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年10月12日

単行本のほうを読みました。実際に存在していた"からゆきさん"たちに通じるお話でした。
心苦しい気持ちになるところもありますが、苦界に生きる女たちの強さを伝えてくれます。

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Posted by ブクログ 2014年02月16日

長らく積んであった本ですが、
それを後悔してしまうほどに面白かったです!!

舞台は、日露戦争後の満州ハルビンが舞台。
「大陸一の売れっ子女郎になる」という夢を抱いて
この土地にやってきた少女フミ。
そして女郎を忌み嫌いながらも売られてしまった親友のタエ。

フミとタエの固い友情、そして彼女達の芯の...続きを読む強さ…
思わず応援したくなっちゃうんですよね~><
「酔芙蓉」の女郎達は皆、美しく逞しくて、
女性とはこんなにも強いものなのかと悲しくなってしまう程。

フミが幼い頃に出会った、危険な香りのする男・山村や、
華族出身の青年実業家・黒谷との関係もドキドキさせられます。

女郎屋が中心となるだけに、なかなか悲惨な描写もありますが、
フミの明るさ、打たれ強さに救われる感じですね。

続編を読むのが楽しみ!!

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Posted by ブクログ 2013年07月10日

7月1日~10日

「大陸一の売れっ子女郎になる」夢を抱いて哈爾濱にやってきた少女フミ。妓楼・酔芙蓉の下働きとなった彼女は、天性の愛嬌と舞の才能を買われ、芸妓の道を歩むことになった。夢を共有する美少女タエ、妖艶な千代や薄幸の蘭花ら各々の業を抱えた姉女郎達、そして運命の男・大陸浪人の山村と華族出身の実...続きを読む業家黒谷…煌めく星々のような出会いは、彼女を何処へ導くのか!?…女が惚れ、男は眩む、大河女子道小説ここに開幕

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Posted by ブクログ 2013年02月11日

哈爾濱の女郎屋にやってきた少女フミの物語。
明治期の哈爾濱は日本人、支那人、ロシア人が入り混じる国際都市。人も街も描かれ方がひたすら熱く、ぐいぐいと引っ張られるように一気読みしてしまった。
女郎屋が舞台だけに過酷で辛い場面もあるけれど、それを補って余りあるフミの強さに痺れた。
大河小説という名にふさ...続きを読むわしい、壮大で強い女の物語。お勧めです。

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Posted by ブクログ 2012年11月10日

女郎になることを選んで生きて行かざるを得ない女性というのはたくさんいたかもしれない。でも、女郎になることを選びとって生きて行くのは日本では珍しい事なのかな…と、私は思った。二人の少女が船に乗り大陸へ渡って見も知らない地で女郎になる。主人公には其処に恐怖や不安といった負の感情が一切ない。ただ、何時か自...続きを読む分が女郎として生き延びていく未来を見つめている。そして、そこで生き抜こうと思っている。なんだか、それだけで本来暗くなってジメジメしても良いような女の性が、カラリと晴れた子供の夢に変わるのではないかと感じた。最後まで読みとおして、恋に苦しんだり、姉女郎を無くしたり、芸妓として生きて行くことになったりと多くの困難に主人公はぶつかるのであるが…私はその解決方法であったり、真っ向から闘ってやろうと心意気に、正直大人の女は感じない。子供だ。真っすぐにぶつかることを許された子供。でも、それがこの本を爽快に見せ、なおかつ引き込むのだろうと思う。暗く書かれていたのならば、もっと現実的に書かれていたのならば、この本はもっと違う終わりを選んだと思うし、ある意味ではもっと深い話になったのかもしれない。だけど、これはあの時代を知らない人間が書いた他愛もない話なのだ。エンターティメントとしては凄く面白いし、読みやすい。ただ…第一章の終了は、思わず「此処で終わるのか!」と少々の突っ込みをいれたくなってしまった。良くも悪くも少女小説である。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月10日

大陸一の女郎を目指してハルビンにやってきたフミが舞の才能を見出されて芸妓として成長していく物語

活発な跳ねっ返り娘が型破りながらも麗しい舞姫として育っていく中に、同じ日本からやってきた友達との友情やら人一倍の努力やらが忍ばせてあって、これは文字で読むタイプのジャンプだなぁと思った。

かなり悲惨な...続きを読む背景にも関わらず、目端の利く主人公のさっぱりした性格および情景描写であまりしんどくならずに読み通すことができた。それとも、過酷な背景に映えるシスターフッドが、意外とわたしの好物だったのかもしれない。
不勉強なもので近代史があまり良くわからず「そういうもんなのか」でいろいろを済ませてしまった。もうちょっと勉強してからもう一度読み返したい。

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Posted by ブクログ 2022年07月19日

日本から大陸に渡った少女の成長物語。
彼女たちは生きていくために、自分自身を商売道具としている。
フミとタエ。まったく違うタイプの2人が支え合って、時に嫉妬し合い、強く成長する姿には力をもらった。
フミの芸妓らしからぬ強い物言いはスカッとする。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月26日

シリーズ1~4巻全てを読んでの感想。相変わらずこの作者の書く女性像は格好良い。波乱万丈で、時代的背景も含めて壮大な物語だが、ちょくちょく乙女心を刺激する面白さもある。フミは誰と一緒になるのか、と気になっていたがそこは須賀さん。そんな単純な話ではなかった。え、そうなるの!?と思いつつ1巻のシーンを思い...続きを読む出すと感慨深くなったり。

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Posted by ブクログ 2020年07月03日


芸妓とか遊郭とか聞いたことはあっても、実際その中がどうなってるのか知らなかったから女郎たちのあまりの人権のなさにびっくり。

続きも読みたい。

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Posted by ブクログ 2019年02月03日

面白かった!
最近何かとこの時代の朝鮮に触れることが多い気がする

歴史の勉強にもなるなぁ
髪型とかいちいち調べたりして…

このおフミが千里をかけるお話。これから先どんなことが彼女をまっているのだろう。
続きが楽しみ

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Posted by ブクログ 2018年10月25日

二十世紀初頭のハルビンにある遊郭を舞台にしたお話
一巻部分は上製版からの再読
改めて読むと『帝冠の恋』を思い出させる急展開
必要なところは十分に描かれているのではあるが
一切脇に逸れなさすぎで恐ろしい
出来過ぎ感をもちろん感じるが
強引に力技でねじ伏せる
『アンゲルゼ』はゆっくり過ぎたのかいや違うな...続きを読む
これでも成り立っているのが奇形的

内容には関係ないが解説が酷く本としての価値を大いに損ねている

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Posted by ブクログ 2018年06月18日

面白かったです。
二人の幼い少女の人生のクロスがよかったです。

てか、続きあるのねー!

2018.6.18

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Posted by ブクログ 2017年12月06日

気分的に吉原とか、芸妓さんのお話が読みたかったときに、本屋さんでたまたま売り出し中だったこの作品。

日清、日露戦争を終えて、日本が大陸侵略を進めるなか、大陸に渡って哈爾濱(ハルビン)で女郎を目指す女の子フミの話。

特に印象的だったのは、フミの心理描写。
嫉妬だったり、過去のキズだったり、コンプレ...続きを読むックスだったり、初恋のトキメキだったり……

女性ならではの心の動きが的確に表現されていて、思わず感情移入してしまった。

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Posted by ブクログ 2017年06月18日

旅芸人の娘として生まれたフミが流れ着いた先はハルビンの妓楼「酔芙蓉」。女郎になるという目標を持った彼女だったが、彼女の天賦の舞の才能は、違う道へと導いていく…

フミの波瀾に満ちた半生、夢と恋と友情の物語…といったらどこか薄く感じられてしまうかもしれませんが、どっこい(古い)活力に満ちつねに前を向こ...続きを読むうと踏ん張る彼女の生き様はまったく飽きさせません。

かけがえのない友達のタエ、凛と美しくも心中を明かさない蘭花、蓮っ葉な態度も妖艶さをまとう千代たち女郎のキャラクタも個性豊かで物語を彩ります。男性も物静かな黒谷に、あきらかにいわくありげで怪しい山村、となかなか女性が惹かれるような人物造形でした。

シリーズは次巻以降も続くようなので、機会があったら読んでみたいなと思います。
だいぶ方向性が異なっている感じらしいですが…

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Posted by ブクログ 2014年12月27日

新刊の文庫本コーナーにてジャケ&時代設定買い。
20世紀初頭の激動の大陸を舞台にした歴史物というだけで買って損はないですね。
女郎と芸妓の友情と恋がメインですがところどころに歴史がひょいと顔を出して面白い。
大陸と桜の組み合わせがどこか哀しいのはどちらも悠久の営みがありつつも、凄い勢いで時間を消費し...続きを読むていくせいなんだろうか。

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Posted by ブクログ 2014年07月30日

読み返し。普段本を読まない家族まで、面白い、と言って読んでいた、奇跡!
漫画が本になることを、どこかで連載再開になることを切に願います。

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Posted by ブクログ 2013年09月27日

角川文庫に移っても、ちゃんと少女小説であることに安心した。あいかわらず主人公は激動の時代や運命に翻弄されてるが、そこを懸命に生きていく様にあこがれる。少女の心を持ったちょっと大人の女性が対象かな。

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Posted by ブクログ 2013年06月05日

ジャケ買いしてしばらく手をつけてなかったのを後悔したくらい面白かった。本編後のタエの話に最後の最後で涙。登場人物の描写が丁寧で、すぐに映画化できそうだなぁ、と思っていたら案の定漫画化するんですね。「さくらん」が好きな人には迷いなく奨められる一作。
強い女の子の弱い部分を書くのがうまい作家さん。久々に...続きを読む作家括りで揃えたいと思えた。素敵な出会いに感謝。

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Posted by ブクログ 2013年02月11日

 つえーわw
 単行本の時に読んだので文庫で再読になるんだけど、エピソードががつがつ増えていて、前より話の幅が豊かになっていると思う。(特に地域性)

 番外編はイメージが違うので最初よくついていけなかったw それ来たのかwww っていうね。でも、うん。いいなぁ。
 なんというか、フミもタエも格好良...続きを読むすぎる。
 よく男同士の友情はすごいものだ、というけれど、女同士も捨てたもんじゃないぞ、と思える。

 後悔しないことなんてない、それでも選ぶっていうのはいいなぁ。

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Posted by ブクログ 2012年11月23日

大河小説。迷いなく女郎になると言っていた前半と芸妓になってから女を覚えた後半とでフミの変化や迷いや野心がとでも読み応えありました。千代姐さんのラストには胸にくるものがありました。

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Posted by ブクログ 2012年11月21日

友人に勧めてもらった本。確かに大河少女小説だった。
本当に“身ひとつ”で哈爾濱に売られてきた少女フミが、大陸一の女郎を夢見て強くたくましく生きていく。
謎めいた大人の男と、華族のボンボンのどっちをフミは選ぶの?という少女小説的な展開もありつつ、歴史的な背景や女郎屋の生活、女の友情などがしっかり描かれ...続きを読むていて読みごたえがあった。

個人的にはこれは今まで後ろを振り返ることがなかったフミが「後悔を知る」お話だと思ったりした。選んだ未来と、選ばなかった未来。
後悔を知って、それをも糧にしてより高く跳ぼうとする物語。
続きも読みたいと思った。

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Posted by ブクログ 2012年11月14日

◆芙蓉千里
須賀しのぶワールド全開!
キル・ゾーンシリーズを読んだときの、引き込まれる感覚を思い出した。
続編が気になる…。

◆桜の夢を見ている
優しくて切なくて苦しい話。
読んだあと、好きな人に会いたくてしかたがなくなるくらい。

全体を通して、完全なる「小説版少女漫画」(というのも変な表現だけ...続きを読むど)。
安心して浸れるのが魅力。
装丁は単行本のほうが好み。

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Posted by ブクログ 2018年08月25日

フミの性格はきっぱりしてて好きなんですけど、元気がありすぎて、女郎屋の雰囲気から終始浮いてたなーと思いました。いろいろな人物が出てくるのは面白いですが、登場人物が多すぎて、参りました。その原因は、主に日本語と中国語とロシア語の表記が混ざってて、こちらが覚えられないからです。すべてルビふってほしいくら...続きを読むいでした。

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Posted by ブクログ 2013年07月03日

IIから読んでしまいました。
やっと話がつながりました。
主人公がとても魅力的です。
色々と迷うことはあれど、いつも目標に向かってまっしぐら。
ここぞというときの決断力。
時代が時代なだけに殺伐としていて、不幸なこともたくさんあるけど、どんなときでも幸せを求めて努力している姿はとても読んでいて清々し...続きを読むいです。

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Posted by ブクログ 2013年04月18日

この作家の書く、女性観がとても好きだ。媚びるでもなく、花道を譲るでもなく、男の尻を叩いて手を引っ張って牽引するような、なんとも痛快で行動力にあふれた女性たち。そのタフさは舞台に漂う悲劇をたちまち活劇に変えてゆく。
満州の女郎屋を舞台に繰り広げられる、フミとタエ。ふたりの少女の成長の話。続きが楽しみ。

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Posted by ブクログ 2013年03月01日

悪くはないですし、遊女さんの話が読めたのはとても良かったのですが、なんだかストーリーが釈然としない。主人公のシンデレラストーリー、といったところなのでしょうが、困難に合ってもうまく解決しすぎているような気がします。。主人公の親友?にしてもちょっと出来すぎというか……。話はわかるのですが。こうなったら...続きを読むもう好みの問題かもしれません。

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Posted by ブクログ 2012年12月24日

読んで損した・・・とは思わないが、思っていたほど面白くはなかった。ところどころ言葉づかいが現代風になってしまうところがあり、底が浅いなと思えてしまう。歴史ものを書くのは難しいとは思うが、それをメインに据えるなら、もっと勉強してほしいところだ。

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