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これは、少女という生物〈クリーチャー〉についての物語
中世ドイツ、近未来のシンガポール、そして現代日本。3つの世界を行き来する少女の正体とは? 桜庭一樹の初期傑作長篇
1627年、魔女狩りの嵐が吹き荒れるドイツ・レンスで10歳の少女マリーは、〈アンチ・キリスト〉と遭遇する。
2022年、近未来のシンガポールで、青年のディッキーは、かつて絶滅したはずの〈少女〉という生物(クリーチャー)と出会う。
そして、2007年、鹿児島。私は、青い空の下にいた――。
三つの空を見た、ある少女にまつわる物語。
解説・佐々木敦
Posted by ブクログ 2012年09月13日
早川書房版を読んだのはいつだったろうか。高校生の時か。その時は、この作品だけは桜庭一樹の中で、理解できないというか、好きになれなかった。
今、文春文庫版を手にとって。やはり人の感性はかわっていくのだなぁと改めて感じた。
特に第二部、ディッキーの終末、崩壊に対する思索は、多分に桜庭一樹本人...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月31日
GOSICKのように、外国について独特の雰囲気で書き現わす桜庭一樹で、さらに「少女」というカテゴリを書いたらピカイチだと思う。
全てに出てくる少女達は不十分ながらも魅力に溢れてる(それが昔の時代の女の子でも、今時の女の子でも)。
なんでブルースカイ?と思ってたけど、最後まで読んで納得。更に、最初の話...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月11日
様々な時間軸とそれを繋ぐ少女のお話。
「モモ」のようであり、「時をかける少女」でもあり、はたまた「漂流教室」のような。色々な本をベースに作られたであろう世界観は読んでいて引き込まれずにはいられなかった。
ただ、序盤の話が(ページ数てきにも)重きを占めすぎていて、話の核心が分かりずらかった点はざんね...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月04日
桜庭一樹さんの作品の中でそういえばSFってないなぁ…と思ったら、この作品がSFだった!と読んで気がついた。
最初の掴みはなんとなく「GOSICK」シリーズ。でもその後は全然違う。過去の少女、未来の青年、現代の少女がつながって離れていく物語。最後を読むと悲しい結末なんだけれども、それほど悲しみが広が...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月19日
時を超えて世界を旅する事になってしまった、17歳の女子高生と、彼女を追う、世界の「システム」の時空管理官たち。
3つの世界で共通するパスワードは、「ブルースカイ」。
第一の箱庭。
舞台は、1627年のドイツ。城壁に囲まれた町、レンスの外れにある水車小屋で、祖母と二人でひっそりと暮らす、珍しい黒髪の...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月11日
初めて読んだ著者の『本当の花を見せにきた』を読んで、それがなかなか良かったので、桜庭さんの初期の傑作長編と言われている本書を読んでみた。
結論的にいうと、すごく物語の雰囲気や文章は良いのだが、最終的に何が言いたかったのか解らなかった。
『中二病』にかかった女子高生が現実逃避するように時空を超えて...続きを読む
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