私の男

私の男

小説・文芸
733円 (税込)

3pt

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私は腐野花(くさりの・はな)。着慣れない安いスーツを身に纏ってもどこか優雅で惨めで、落ちぶれた貴族のようなこの男の名は淳悟(じゅんご)。私の男、そして私の養父だ。突然、孤児となった十歳の私を、二十五歳の淳悟が引き取り、海のみえる小さな街で私たちは親子となった。物語は、アルバムを逆からめくるように、花の結婚から二人の過去へと遡ってゆく。空虚を抱え、愛に飢えた親子が冒した禁忌、許されない愛と性の日々を、圧倒的な筆力で描く直木賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    私の男
  • タイトルID
    :
    111190
  • ページ数
    :
    445ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年03月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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私の男 のユーザーレビュー

2007年に直木賞を受賞し、2014年6月に待望の映画化となった本作。

大地震で家族を失くした10歳の花を、25歳の淳悟が引き取り、やがて二人は二人だけの幾つもの「秘密」を重ねていく。
この物語は、主人公の花の結婚から、徐々に過去へと遡っていきます。
パズルのピースをはめるように、お互いを求め続け、「父と娘」を超えた感情が渦巻いていく。

親子・恋人・究極の愛・殺人・渇き・匂い・グロテスク…

私は読みながらそんな言葉を思い浮かべました。
決して明るい作品ではありませんが、冒頭の数ページで、作品の世界観にすっと引き込まれます。
人によって、違った感想を持つ作品だと思います。気になった方は是非。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読書好きになった一冊。
    雪のこわごわとした描写と、腐野、
    最初の一文が忘れられない。
    とにかく描写が美しい。何度も読みたい

    0
    2026年08月22日

    Posted by ブクログ

    不思議な読後感だ。決して世間の常識からは容認されえない禁断の関係にある 花 と腐野淳吾が キラキラ、キラキラと透明な輝きを放って感じられ、その一方で 地元の名士である大塩など「常識側にいる人たち」に対して僕は気持ちの悪さというか おぞましさのようなものを感じてしまう。たとえ 私たちが私たちの文化という枠組みの中で疑うことなく信じている常識から逸脱していたとしても、花と淳吾の間にあるのは真実の愛で、徹頭徹尾 二人以外のだれも そこには入れない。「誰にも邪魔されようもない愛の世界」の 一種の迫力に 圧倒されている。

    0
    2026年08月09日

    Posted by ブクログ

    独り身の男、淳悟とその養子である花の、禁断の恋を描いた恋愛小説、というとありがちなドロドロ話に聞こえてしまうが、その美麗な感情描写と比喩表現によって恐ろしく深くまで引き込まれる話。
    物語の最初は花が結婚する場面から始まる。この時点では「結婚」というものの、父と娘の別れという側面が強調して描かれており、花自身もそれを望んでいる描写が多く記されている。
    これが物語終盤になると、「最低で最高」な得体の知れない父親が実は脆い存在だったと分かる。
    結局、最後まで淳悟がどういう人間で、なぜ花を引き取ったのか、そういうところまでは断片としてしかわからないのだけれど、淳悟が物語終盤で語った「自分と同じ血が流れてる、なのに女だ、と思うと、どうしてこんなにたまらない気持ちになるのかな」というセリフがすべてを表している気がした。豹変した母親を母親とも呼べないまま別れ、父親も海の底に沈み、そんな中で突如として血のつながりを感じる相手と出会い直したえもいえぬ感情、衝動。
    冒頭では「血の繋がりなんて結局は色々な人との出会いで薄れていく」ということを言いながら、終盤では人間の帰属するべきところは血の繋がりであるという、不思議な内容の小説でした。

    0
    2026年04月30日

    Posted by ブクログ

    個人的にはとても良かった。桜庭一樹は4冊目だけど1番好き。ただ近親相姦の話だし読み手によっては淳吾をロリコンだと言う人もいると思うので、好みが分かれる作品である事も理解出来る。

    結婚間際の主人公花と40歳の淳悟から物語が始まり、二人の関係性を軸として年月を遡っていく形で話が進む。2人の未来を先に知ってるからこそ、お互いがお互いを想いすぎてる描写が出てくる度に苦しくなった。(特に花が9歳の頃と高校生の頃)

    読み終わってから数日経ってるけどこの2人が頭から離れない、本当に良かった

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞作。
    人によっては、いや、大多数の人がこの2人の関係に嫌悪感を抱くであろう始まり方。

    しかしながら、現代から過去に触れていく中で、その禁忌の愛の繋がりに共感は出来ないながらも圧倒される。
    新しい気持ちになる読書体験をさせて頂いた。

    0
    2026年01月10日

    Posted by ブクログ

    濡れ場が変にいやらしくなく情感たっぷりで美しい。ひとりぼっちだったふたりが親子となってふたりぼっちをやっているのがとてもいじらしく、歪ながらも美しくて幸せに過ごしてほしいと思った。
    時系列を逆に遡って話が進むので、恐らくふたりが1番幸せだったであろう時で話が終わるのが憎いなぁ。
    歴代トップ3には入る大好きな作品になりました。

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

    親愛と性愛の重なり合い、言語化されるのが躊躇われるような情緒を、これ程に巧みに表現できるのは凄い。
    しっかりと気持ち悪いが、花の気持ちに理解できる部分が多いのも、また歯痒くて悲しくて苦しい。

    時を経ていくにつれ、純真でただ愛しかった互いの存在が、共依存のような退廃した関係性になっていくのがキツくてたまらない。

    「生きている意味とは」を、ふっと考えさせられる作品。当たり前に生きることは、こうにも難しいのか。

    桜庭一樹さんは、心理描写、情景描写ともに文章があまりにも上手すぎる。冒頭フィジーのエメラルドの海が、読み進めるほどに「中身のないバカみたいな美しさ」の対比を効かせてくる。


    ああ、ふたりが出会った時から、誰も知り合いのいない場所で、静かにふたりきりで暮らせていたらよかったのにと思う。同時に、子どもが永遠に自分の元にいることなんて有り得ないと、覚悟して育てる勇気がいることもね。

    家族って、血って、呪いだ。
    だが間違いなく、他に変えようのない愛しい感情を教えてくれるのも、家族であり血であるとも思う。

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞作

    『私の男は、ぬすんだ傘をゆっくりと広げながら、こちらに歩いてきた。‥‥傘盗人なのに、落ちぶれ貴族のようにどこか優雅だった』

    40才になる腐野淳悟
    結婚直前の養女、花
    この2人には何かある
    そう思わせる冒頭の文章
    もうここから引き込まれていく
    凄い話なのになんだか
    美しささえ感じてしまう

    以前「赤朽葉家の伝説」を読んで
    すっかり好きになってしまった
    桜庭一樹さん
    でもこの小説はまた違った
    魅力がある
    最後まで謎があって
    想像が止まらないのも良い
    今後の2人がどうなるのかも
    謎!
    腐野 (くさりの)なんて名前も
    ふざけてるし‥

    『おまえが、濡れるといけないと思って。花』
    このセリフにもう心は
    持ってかれてます

    0
    2025年10月05日

    購入済み

    過去に遡る技法で読者に明かされていく。二人とも重い罪を背負っており、いつしか濃密な情愛関係を築くことになるが、それは、決して、いやらしさもなく自然な形で描写されているのは、作者の筆力所以だろう。

    0
    2020年09月26日

    購入済み

    本当に後味サイアクな作品です。

    ここ最近で読んだ中で一番強烈な本です。舞台となっている千住や紋別の暗い町のイメージと相まって、とにかくいやな気持ちになります。救いがありません。でもそれがすごい好き!

    0
    2018年02月26日

私の男 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    私の男
  • タイトルID
    :
    111190
  • ページ数
    :
    445ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年03月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
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