少女七竈と七人の可愛そうな大人

少女七竈と七人の可愛そうな大人

627円 (税込)

3pt

「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竈は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。だが、可愛そうな大人たちは彼女を放っておいてくれない。実父を名乗る東堂、芸能マネージャーの梅木、そして出奔を繰り返す母の優奈――誰もが七竈に、抱えきれない何かを置いてゆく。そんな中、雪風と七竈の間柄にも変化が――。雪の街旭川を舞台に繰り広げられる、痛切でやさしい愛の物語。

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少女七竈と七人の可愛そうな大人 のユーザーレビュー

「たいへん遺憾ながら、淫乱な母から美しく生まれてしまった」少女、川村七竈(ななかまど)。
出奔を繰り返す母親、実父を語る男性、幼馴染みの少年、元タレントの芸能マネージャーが、少女の繊細な心を揺らす。
登場人物の芝居がかった台詞も印象的。
美しい少女と少年に憧れる、平凡な後輩が言う台詞。「憧れなんて、勝手にするものよ。ほうっておいて」
少女は、女性にとって大事なものを自分から失うことで、前に進もうとする。
環境に負けることなく前向きに進む姿に勇気をもらえる作品です。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大好きな桜庭作品。こちらも10代の時に単行本で読んだ。美人が故に他人に放っておいてもらえない人が主人公。文章が綺麗。実家にあるのでまた読みたい。

    0
    2025年07月17日

    Posted by ブクログ

    大好きな桜庭一樹先生の作品。これで4冊目!全部読みたいです。どの作品も先生のワールドか広がって、美しい、独特な言葉の使い方、雰囲気。どれもが私のタイプだ。独特な世界観の中に、いつも突きつけてくる切ない現実、そこがすごくいい。私の男、砂糖菓子の弾丸、本作も、母、父、
    決して切ることのできない恨みたいけ

    0
    2025年04月17日

    Posted by ブクログ

    桜庭一樹さんで初めて読んだ小説。
    かなり好きだった。
    切ない。
    最後の、名前を呼び合うシーンが頭から離れない。

    0
    2022年03月31日

    Posted by ブクログ

    中学生の時に読んで、衝撃で、もう一度読みました。
    これまでの人生で読んだ最も好きな本のうちの一冊です。
    一、二を争う!

    地方都市特有の世界の狭さ、居間のワールド、七竈と雪風の関係……。

    緒方みすずも良いキャラしてる。
    最後の「ゴージャス」は7話の余韻が終わってからをお勧めします。

    0
    2021年12月03日

    Posted by ブクログ

    桜庭一樹さんの本が好きで読みました。表現や擬音が独特なのでじっくり考えて読む本かなと思います。登場人物のそれぞれの人生の中で感じていることが、綺麗な景色と一緒に頭に流れてきて楽しかったです。だれもが得体の知れない使命感に支配されているのかもしれないですね。

    0
    2021年10月26日

    Posted by ブクログ

    捨てたい捨てたくないここにいたいいられない 「まことに遺憾ながら」美しく生まれてしまった少女・七竈が、ずっと縛られていた地元・旭川を捨てるまでの話。閉塞的な田舎では目立ち過ぎる美貌のせいで常日頃生きにくさを感じている七竈に対し、彼女の目の前に現れては彼女の「こころのかたち」を少しずつ変えていく「可愛

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    美しい男女が青春の終わりを受け入れるまでの物語。

    ラストシーン、雪風と七竈が作中で唯一、互いへの感情を言葉にして伝え合う場面。

    「母をゆるさないことだけが、わたしの純情です」
    「そんなら、ぼくは父をゆるさないことにする」

    それは決別であり、同時に永遠の約束にも見えた。未来で交わることはなくとも

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    田舎は特異な性質や、一般的ではない価値観を持つ人間にとっては害にしかならないと思った。
    比類なきかんばせをもつ七竈はこの先都会に出て新しい人生を歩むのだろう。
    七竈は雪のことが好きだが、父親が同じだと気付いたからお互いにその恋が禁忌だと知っていたに違いない。母親がいんらんだから。

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    がたたん、ごととん。がよく分からんかったけど面白かった!!!
    口癖になった。
    重めだし、描写が生々しいところも沢山あったけれど、最後はいい感じでほっとした。

    0
    2024年09月28日

    Posted by ブクログ

    「辻斬りのように男遊びをしたいな、と思った。ある朝とつぜんに。そして五月雨に打たれるように濡れそぼってこころのかたちを変えてしまいたいな。」
    この冒頭に心掴まれた。桜庭一樹の独特な文章とキャラクター造形はなんか中毒性がある。

    0
    2023年04月22日

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